ふぇりさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ふぇり

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アルマゲドン・タイム ある日々の肖像(2022年製作の映画)

4.3

すごく良かった。幼さゆえの必死さや切実さや鬱屈感、家族への愛と苦さの入り混じった複雑な眼差し、子どもの肩には重すぎる社会、大人になっても忘れられない後悔の痛み。
これがフィクションであったなら「?」と
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

よくわからないなと思って観ていたけど、大叔父様が宮崎駿監督自身だと考えると色々と納得。あの世界が今までのジブリの焼き直しみたいに見えたこととか。

彼が作った世界は完璧とは程遠く、跡を継いでくれると思
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リトル・マーメイド(2023年製作の映画)

3.8

やっと観た!地上に憧れている女の子と海に憧れている男の子の物語になったおかげでラブストーリーとしてとても良かった。かわいいふたりだったな〜。その反面海の世界のビジュアルがあまり魅力的じゃなくて心踊らな>>続きを読む

アフター・エブリシング(2018年製作の映画)

3.9

病気の前半より後半の方が観ていてしんどかった。その時にお互いを必要としていたことは紛れもない事実だし愛もそこにあったけれど、あまりにも若すぎて、そして「その時」だけを見ざるを得なくて、ケアする側とされ>>続きを読む

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.0

運命を受け入れる前作から運命に抗う2作目。「お前は間違い」とか言われて私の中のアドニスが「俺は間違いじゃない!」と叫んでた。違う映画。スポットが出てくるたびに悲しい気持ちになっちゃった。心の穴を埋める>>続きを読む

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.9

正直よくわからなかった。わからないよ〜一体何?と思いながら観ていたんだけど、まさに「わからないよ、わかりたかった」という映画なのかもなと思った。もう少し説明が欲しいと思ってしまったけど、人生に説明はな>>続きを読む

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.2

すごく良かったんだけど、スピルバーグ監督のあまりのスピルバーグ力にびっくりする、みたいな感情が先に立ってしまった。劇中のサミーと同じく軽々とやってのけているすべての技術が凄すぎる。

主観の話が大好き
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

4.1

字幕版もうどこもなかったから吹替で。楽しかった!もうこの映画の感想それしかなくない?何があっても諦めないマリオはゲームの何度死んでもまた復活するマリオなんだよね。知ってる曲たちが壮大なオーケストラアレ>>続きを読む

ビール・ストリートの恋人たち(2018年製作の映画)

3.9

『ムーンライト』が人生ベストに入るくらい好きなのに観るタイミングを逃していてやっと観た。

開始3分くらいでもう好き、ってなった。映像や色彩、音楽が本当に綺麗で素敵。登場人物の心を覗き込むようなアップ
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WEEKEND ウィークエンド(2011年製作の映画)

4.1

たった2日で自分も世界も変わってしまう。会話を重ねて相手を知るという過程が丁寧に描かれていて、とても切実に胸に迫った。

「家では大丈夫なのに外では消化不良みたいになる」と言う台詞や『ノッティングヒル
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AIR/エア(2023年製作の映画)

3.9

それぞれのバックストーリーもバッサリ切ってただただお仕事映画に徹していること、マイケル・ジョーダンの話でもNIKEの話でもなく話の中心はいつも「靴」なところがすごかった。マット・デイモンの演説良かった>>続きを読む

恋する惑星(1994年製作の映画)

3.8

初対面の女に4カ国語で「パイナップル好き?」って聞く金城武と石鹸やタオルと喋るトニー・レオンあまりにもかわいかったけど、人の家に無断で入り色々触るシーンがかなり無理で引いてしまい、そこからどう心を持っ>>続きを読む

ライ・レーン(2023年製作の映画)

4.3

前の恋を引きずる2人がロンドンで散歩したり小さな冒険をする1日。こぢんまりしてるけど最高にかわいくておしゃれなラブコメで最後なぜかすごく泣いてしまった。地獄の会合が地獄すぎてうぐぐ…と声出ちゃったけど>>続きを読む

テトリス(2023年製作の映画)

4.0

誰もが知ってるゲームのワクワクさがどんどん『アルゴ』っぽい緊迫感のスパイものみたいになっていって面白かった。営業トーク上手いヘンクが全然胡散臭くなく誠実さ勝負というのがめちゃめちゃ説得力あるタロンくん>>続きを読む

スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

3.7

最初の方は「これは生理的に無理かも…」と思って観ていたけど、ダニエル・ラドクリフの死体が話し始めてからちょっと大丈夫になった。

下品だし気持ち悪いんだけど、なんか急に泣けたり笑えたりするから不思議。
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花様年華(2000年製作の映画)

4.2

ものすごく久しぶりに観た。まぁあれ観たら観たくなっちゃうよね。

ひたすら美しくて色気がすごい。タバコの煙、雨の街、チャイナドレス…
お互いのパートナーは不倫しているのに、惹かれ合いながらも一線は越え
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

すごく良かった!面白かったー

はちゃめちゃで笑えるマルチバースのカオスからの着地が日々の暮らしや自分の人生、目の前の人への愛情や優しさというのもすごく良くて泣いた。観た後何となくこの平凡な日常を愛し
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.0

そこまで期待してた訳じゃないけど映画館で観て良かった。音楽が最高にカッコいい。何度も拍手しそうになってしまった。

昔ちょっとだけジャズをやってて、まあ全然身には付かなかったんだけど聴くのは好きなので
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美女と野獣(1991年製作の映画)

4.9

何度も観てるけど本当に本当に大好き。ディズニー映画の中ではこれが一番好き。

音楽が最高に素晴らしい。なんか全編音楽が強い。実写版も好きだったけどやっぱりこっちのほうが良いな。

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

とても好きな雰囲気の映画だった。
湿地の自然が本当に美しかったし、カイアの描く絵がとても素敵だった。

家族がどんどんいなくなってしまう冒頭は「誰か連れてってよ!!」と思ったし(特に兄弟姉妹)雑貨屋の
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行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

4.4

監督が自らのセラピーのために撮っていた映像が友人たち、そして自分の家族のセラピーにもなったんだろうなと思った。カメラを向けられていなければしなかっただろう告白、言語化しなかっただろう胸の内。

環境の
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ハワード ディズニー音楽に込めた物語(2018年製作の映画)

4.0

名前はもちろん知っているハワード・アッシュマンさん。作詞家というと作詞だけやっているのかなと思っていたけれど、映画の核というか重要な部分も担っていたんだなと知ることができて良かった。

病になるという
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幸せへのまわり道(2019年製作の映画)

3.9

思いやりとセルフケア、そして誰もがかつては子どもであり、自分の中の子どもをいかにハグするかという個人的には大好きなお話。なんだけどそこまではハマれず。
心のどこかで捻くれた見方をしてしまう自分がいて、
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リトル・マーメイド(1989年製作の映画)

4.3

観たことあると思い込んでたけど観てなかった。

とにかく音楽が良すぎる。もちろんどの曲も何度も聞いたことあるものばかりだけど、改めて聴いて本当に名曲だなと思った。「パート・オブ・ユア・ワールド」の美し
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ギレルモ・デル・トロのピノッキオ(2022年製作の映画)

4.2

開始3分くらいで既に涙ぐんでたしものすごく良かった。ストップモーションアニメの温かみすごい。ピノッキオかわいくて愛おしい。

大切な人を失うことはひどく悲しいことだけど、死がなければ命の尊さも喜びもな
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

3.9

何不自由ないけれど窮屈さを感じているお嬢様、庶民の話にももっと上流社会のしきたりにもついていけない。ずっと泣きそうな顔をしていた華子が最後に心安らぐ場所を持てていたならいいな。最初のシーン、マジで誰か>>続きを読む

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

4.3

牧歌的だけど退屈な島で起きる不条理劇。おじさん2人が仲違いするだけなのに悲しくておかしくて「人生…」ってなる。どちらの気持ちもわかるけどコルムはもうちょっとやり方考えた方が良かったよね。観てるこっちも>>続きを読む

クレイジー・リッチ!(2018年製作の映画)

4.2

王道シンデレラストーリーですごく良かった!最後泣いてしまった

クレイジーリッチな人々のギラギラは見てて楽しいし笑っちゃうんだけど、「家族第一!自分の幸せなんて二の次!」っていう東アジア的感覚はわかる
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ほの蒼き瞳(2022年製作の映画)

4.0

すごく好きな雰囲気だった。雪景色の寒々しい画面に仕官候補生の制服の青が映える。そしてその中で人の寂しさや悲しさが起こす事件や心の共鳴が淡々と描かれていてよかった。ラストは思わぬ方向へ話が進んだけど思い>>続きを読む

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.6

映像が本当に素晴らしくて「私は今映画を観ている!」という喜びを感じた。開始10分で完全に引き込まれたし、映画館で観ていたらもっと没入感が凄かっただろうな。

観察する側とされる側、描く側と描かれる側、
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カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

3.7

運命の出会いのシーンが良すぎて泣いた。住んでる国や時代が違っても人間って同じことで悩んでいて、だからこそ芸術は人を救うんだよね。

ブルース・スプリングスティーンの知識がほぼゼロだったのでもうちょっと
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劇場版ごん GON, THE LITTLE FOX(2019年製作の映画)

4.0

結末よりも「同じ花はその辺にたくさん咲いているけどあなたがくれたそれは特別なもの」というところに泣いてしまった

ライオン・キング(2019年製作の映画)

3.5

映像技術がすごい。それに尽きる。
こどもシンバのもふもふ感と耳の動きがたまらなくかわいい。

お話は元の映画に忠実だし、むしろ各カットさえも変わらないのでは?というシーンもたくさんあった。リアルを追求
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マチルダ・ザ・ミュージカル(2022年製作の映画)

4.1

2023年映画初めはこれ。
作詞作曲のティム・ミンチンが好きなので(ジーザスクライストスーパースターのユダ!)ずっと楽しみにしてたんだけど本当に良かった。

マチルダの前向きさや物語の力、こどもたちの
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ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

4.0

面白かった!

招待状を送られた人々が島に向かうため埠頭に集まる冒頭、アガサ・クリスティ好きにはたまらん!という感じだった。前作もだけどクラシックをやりつつ「今」の社会問題に対して「やってられるかよ!
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SING/シング:ネクストステージ(2021年製作の映画)

4.0

良かった〜!観やすい分前作より印象的なシーンは減ったかもしれないけど。これは私が洋楽詳しくなくて今回は知ってる曲があんまりなかったせいもある。

お馴染みのキャラはもちろん新キャラもみんな良かった。ミ
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