アダヒさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

アダヒ

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クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男(2019年製作の映画)

3.0

タランティーノを褒めまくるドキュメンタリー。ファンなら聞いたことがあるエピソードばかりだが当事者の口から語られると震える。皆、思い出話を嬉しそうに披露しているのが良かった。ロバート・フォスターとゾーイ>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

3.0

色々話題のピンクな映画。作品自体に罪は無いのにSNSの中の人のせいで良くないイメージがべったり付着してかわいそう。グレタ・ガーウィグとノア・バームバックはずっとインディペンデント側の人間だと思っていた>>続きを読む

イノセンツ(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

無垢な子供たちによる超能力バトル。北欧にも団地ってあるんだ。派手さは無いが不穏な空気が終始 漂い良い感じ。団地が舞台の超能力モノというと漫画『童夢』があるが やはり影響を受けているのだろうか。4人が仲>>続きを読む

インスペクション ここで生きる(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

A24製作で音楽をアニマル・コレクティブが担当していて主人公がゲイという富裕層が好みそうな要素に満ちた作品(偏見)。自分の居場所を探す物語の中で多様性の理解と現実を突き付ける。これから寝食を共にするの>>続きを読む

キラーコンドーム ディレクターズカット完全版(2023年製作の映画)

3.0

ずっと真面目なトーンでバカな世界観を守っていて素晴らしい。ニューヨークが舞台なのに みんな普通にドイツ語で喋っている。主人公のゲイの巨根刑事が渋くてカッコいい。シチリア出身の彼の独白を交えて物語が進行>>続きを読む

イビルアイ(2022年製作の映画)

3.0

面白かった。土着的なホラーって良いよね。なんか それっぽい美術とか造形とか大きな音で脅かしてくるところとか好き。お姉ちゃんがずっと不憫でかわいそうだった。年寄りのホラーが近年のトレンドなのかな。キモい>>続きを読む

我が人生最悪の時 4K デジタルリマスター版(1994年製作の映画)

4.0

とても良い。時代の空気も手伝って素晴らしい雰囲気に仕上がっている。横浜日劇の2階に探偵事務所があるなんて設定ワクワクしないわけがない。林海象監督は申し訳ないが よく分からない作品も多く残している印象だ>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.0

やっぱりアクション映画を大きなスクリーンで観るのは楽しい。ミッション:インポッシブルは毎回違う監督を起用することでシリーズの活性化を常に図ってきた。しかしシリーズ第5作目の『ローグ・ネイション』からは>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.0

宮崎駿の新作をフラットに評価するなんてことは私にはできない。ジブリの大ファンかと言われると素直に首を縦に振れるほど詳しいわけではないがテレビ放送などで子供の頃から幾度となく慣れ親しんできたのは間違いな>>続きを読む

K.G.F:CHAPTER 2(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

『RRR』の大ヒットの波に乗って1,2同時公開ということで気合いを入れて観たのだが あんまりハマらなかった。相変わらず激しいカット割りには酔うし何だか同じようなシーンの繰り返しに思えてしまう。前作でも>>続きを読む

K.G.F:CHAPTER 1(2018年製作の映画)

3.0

“ロッキング・スター”ヤシュ主演の超絶アクション映画。正直初めて存在を知った。想像していたよりも かなりハードボイルドな作品。登場人物が ほとんど髭面で誰が誰だか分からない状態のまま無敵のロッキー兄貴>>続きを読む

探偵マリコの生涯で一番悲惨な日(2023年製作の映画)

3.0

内田英治と片山慎三が各3話ずつ監督した計6話で構成されているのだが いまいち お互いの良さを発揮できていない感じがした。各エピソードが独立しているわけではないけど1本の映画としては まとまりに欠ける気>>続きを読む

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

シリーズ15年振りの続編!最後の勇姿をスクリーンで見届けるべく過去4作品をしっかり予習して劇場に足を運んだ。80年代の3作には及ばないけれど『クリスタル・スカルの王国』よりは良かった。ディズニー傘下に>>続きを読む

1秒先の彼(2023年製作の映画)

3.0

岡田将生の“ヒロイン”としての魅力が溢れた映画だった。舞台を京都に男女のキャラ設定を逆転させたアイデアは良かったけど清原果耶のキャラが少し弱い気がした。オリジナルはラジオのシーンなどファンタジーのバラ>>続きを読む

Pearl パール(2022年製作の映画)

4.0

『X エックス』の前日譚は古き良き時代のハリウッド映画テイスト。ミア・ゴスはタイ・ウェストと共同で脚本を執筆し製作総指揮も務めている気合いの入れよう。前作とは また違うアプローチで殺人鬼が誕生する過程>>続きを読む

マルセル 靴をはいた小さな貝(2021年製作の映画)

4.0

教育テレビでも放送できそうな優しい映画。手作り感の溢れる世界観が素敵だった。マルセルが現実社会に自然に存在していて素晴らしい。マルセルのことが すぐに好きになった。見た目もかわいいけど声に癒される。話>>続きを読む

To Leslie トゥ・レスリー(2022年製作の映画)

3.0

オスカーにノミネートされるようアカデミー会員(の友人)に投票を呼びかけていたというニュースで存在を知った作品。生徒会選挙みたいだな。果たしてノミネートは その作戦が功を奏したからなのか自分の目で確かめ>>続きを読む

水は海に向かって流れる(2023年製作の映画)

3.0

同じ田島列島原作の『子供はわかってあげない』は良かったのに なんだこれ。つまらん深夜ドラマみたいな映画だった。公然猥褻カットの主人公が いけすかねぇ。広瀬すずの新たな一面を引き出そうとして失敗した作品>>続きを読む

君は放課後インソムニア(2023年製作の映画)

3.0

眩しすぎる。おじさんには直視できないレベルの爽やか青春映画だった。主演の2人をはじめ悪い人間が出てこない。高校生のカップルとかが観れば良いと思う。大事なところがガッツリCG(しかもショボい)で萎えた。>>続きを読む

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

DCがユニバースを再構築するために絶対に公開したかったのも納得の作品だった。エズラ・ミラーの度重なるスキャンダルで お蔵入りにならなくて本当に良かった。マーベルが かなりの作品数と時間を要して観客に提>>続きを読む

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.0

情報量が多すぎて脳がバグる(嬉)。前作も相当凄かったけど それを上回る多彩なタッチで とても疲れる(嬉)。派手に動き回るスパイダーマンたちを眺めているだけで楽しくなってくる(嬉)。そんな映画だった。マ>>続きを読む

カード・カウンター(2021年製作の映画)

3.0

なぜか時代を感じるハードボイルドだった。オスカー・アイザックは内に秘めた狂気を宿した顔をしているので好き。ポーカーの話なのか復讐の物語なのか よく分からなかった。それでもポール・シュレイダーは いつま>>続きを読む

M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

AIの暴走という やり尽くされたテーマだけど良かった。やっぱりジェームズ・ワンすげぇわ。アイデア次第で面白くなンだわ。森でいじめっこを追いかけるときに四足歩行にフォルムチェンジするところ好き。親を亡く>>続きを読む

ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

めちゃくちゃモヤモヤする。女性たちが話し合うというタイトル通りの映画なのだが、例えば『十二人の怒れる男』のような映画的カタルシスは全く存在しない。これは現実世界そのものだとでも言いたげな作品だった。デ>>続きを読む

テリファー 終わらない惨劇(2022年製作の映画)

3.0

前作から とんでもなくパワーアップしてるけど色々と詰め込まれていて胃もたれする。正直スプラッター系の映画で2時間超えは長い。終盤めちゃくちゃダレる。主人公はかわいい。弟君は猫背で なで肩で首が長い。道>>続きを読む

渇水(2023年製作の映画)

3.0

生田斗真の死んだ目も磯村勇斗のバイプレーヤーぶりも門脇麦の演技も良かったけど あんまり響かなかった。狙い過ぎな感じがして ちょっと嫌だった。向井秀徳の渇いたギターは夏の音。

苦い涙(2022年製作の映画)

3.0

ちょっと よく分からなかった。これは笑ってもいい映画だったのだろうか。キャリアを築いた映画監督が愛に振り回される滑稽な姿を描く。見た目は完全に太ったおじさんなのに思春期の恋する乙女の雰囲気を醸し出すの>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

5.0

『万引き家族』でパルムドールを受賞してからの監督のキャリアが落ち着くことなく さらに挑戦的なものになっていて凄い。フランス映画、韓国映画、そして今作。他の人の脚本で撮るのはデビュー作以来で しかもタッ>>続きを読む

岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ここ数年、年末の楽しみになっていたドラマがスクリーンへ。毎年3話ずつ放送されていたのに去年は2話しかなくて少し物足りないと思っていたところに映画化のニュースがあり嬉しかった。ジョジョを知らない人でも『>>続きを読む

波紋(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

『かもめ食堂』や『めがね』の荻上直子監督作品。今までの作風からは考えられない毒々しい内容だった。主演の筒井真理子をはじめクセのありそうな役者たちがギスギスした演技合戦を見せてくれる。息子が障がい者の婚>>続きを読む

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.0

すごく私的な映画。11歳の少女が父親と2人で過ごした夏の思い出。良い距離感で羨ましい。時に友達みたいに一緒に楽しめる関係って理想だなぁ。良い思い出も悪い思い出も振り返ってみると かけがえのない時間だっ>>続きを読む

アルマゲドン・タイム ある日々の肖像(2022年製作の映画)

4.0

クソガキの成長物語っぽいけど これで私は成長しました みたいな強い主張が無い珍しい作品だった。監督の自伝的映画にありがちな美談ではなく あまり良い思い出とは言えないようなエピソードが淡々と語られていく>>続きを読む

最後まで行く(2023年製作の映画)

3.0

アクションすれ違いコント。出来の悪いCGではなくて しっかり車を潰したり爆発させたりしていて良かったと思う。綾野剛の顔芸が凄い。顔をピクピクさせて苛立つ姿はGTOの内山田教頭や勅使河原みたいだった。そ>>続きを読む

TAR/ター(2022年製作の映画)

5.0

凄かった。果たして この映画を自分は どれだけ理解できているのかは分からないが とにかく凄かった。ケイト・ブランシェットの圧を感じる演技に支配された居心地の悪くなるような時間だった。トッド・フィールド>>続きを読む

帰れない山(2022年製作の映画)

4.0

まず壮大で美しい山の景色に目を奪われる。人間の存在をちっぽけなものにしてしまう大自然は画角のせいなのか身近にも感じる。次に友情という言葉で言い表すには陳腐に思える2人にしか分からない関係性に羨ましさを>>続きを読む

食人族4Kリマスター無修正完全版(1980年製作の映画)

3.0

観ていてマジで気分が悪くなってきた。グロテスクな映画は苦手だが映画史の中で避けては通れないタイトルなので頑張って観た。これ人間以外の動物マジで殺してないか? かなりの衝撃映像の連発。当時のコンプラどう>>続きを読む