filmooさんの映画レビュー・感想・評価

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二十歳の死(1991年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

デプレシャン1本目。
終始置いてけぼり感はあるものの不思議と不快には感じなかった。
パスカルのシーンはほとんどよく分からなかったけど、ラストの生理は妊娠を心配していたと考察しているレビューを読んで、序
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ワン・バトル・アフター・アナザー(2025年製作の映画)

3.5

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PTA3本目。
面白かった。
夢中のまま観終わったのだけど、革命家、秘密結社、移民問題という題材を完全なフィクションとして捉えるのか、現実世界とのリンクを感じつつある程度シリアスな姿勢で臨んだほうが良
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奇跡の海(1996年製作の映画)

3.5

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ラースフォントリアー7本目。
全く好きではないしまた観たいとも思わないけど、とても良かった。
宗教や信仰はマクロな視点だとある程度広まっていたほうがマシな世の中になる気もするけど、ミクロな視点ではデメ
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ヨーロッパ(1991年製作の映画)

3.0

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ラースフォントリアー6本目。
ヨーロッパ3部作では一番まともで面白く観られた。『エピデミック』はよく分からないが『エレメントオブクライム』と今作は映画を観る/観せることに何か考えるところがあるような作
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エピデミック〜伝染病(1987年製作の映画)

1.5

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ラースフォントリアー5本目。
映画の内容と同じ状況に陥って無理やり作ったではと思うほど『エレメントオブクライム』との作り込みに差があった。
ラスト以外退屈だった。

エレメント・オブ・クライム(1984年製作の映画)

2.5

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ラースフォントリアー4本目。
冒頭のエジプトの異国感に惑わされて現実世界と地続きのヨーロッパだと思い込んで観てしまったが、実際には異なる世界線か近未来のディストピア的ヨーロッパが舞台になっていて、物語
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トロン:アレス(2025年製作の映画)

2.0

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前2作とは違い主人公がプログラムだとしても、人間側のパートナーであるイブに感情移入するためのバックグラウンドはもっと丁寧に描いてほしかった。
ポリコレヒロインにしておきながらジャレッドレトとのロマンス
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トロン:レガシー(2010年製作の映画)

2.5

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15年ぶりくらい2度目のはず。はずなんだけど、記憶している内容と結構違って困惑した。
世界観は記憶とほぼ同じ、失踪した父親との再会、女性の登場、隠れ家、トロンが助けてくれることなど記憶と合致しているも
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トロン(1982年製作の映画)

3.0

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多分15年くらいぶり2度目。
初めて観た時は映像も物語も斬新で面白く感じたような記憶がある。
今回は『スターウォーズ』の影響が濃すぎると思ったり設定の粗い部分が気になったりしたが、プログラムを擬人化し
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ダムネーション 天罰(1988年製作の映画)

3.0

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タルベーラ3本目。
『ファミリーネスト』と『アウトサイダー』でタルベーラとは相性が悪そうだと思い期待していなかったが良かった。
映像と音、音楽は素晴らしかったが物語がイマイチだった。
登場人物の小難し
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アウトサイダー(1981年製作の映画)

1.5

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タルベーラ2本目。
『ファミリーネスト』を観ていなければ違ったかもしれないが、説教臭く感じるシーンと単純につまらないシーンでほとんど構成されているように感じて好きじゃなかった。
工場の同僚との昼食シー
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ファミリー・ネスト(1977年製作の映画)

2.5

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タルベーラ1本目。
東欧に対してなんとなく抱いていた悪いイメージがそのまま映像化されていたが、フェミニストやミサンドリストが喜びそうな内容でうんざりした。
BGMの使い方が上手いというか、少し下品な感
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月曜日に乾杯!(2002年製作の映画)

2.0

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イオセリアーニ9本目。
脚本の意図が掴めないシーンが多くて、9本観た中では最も難しかった。
タバコの役割も謎。
『歌うつぐみ〜』と似た部分もあるが、ギアと比べると今作のヴァンサンのほうが受け身っぽい感
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素敵な歌と舟はゆく(1999年製作の映画)

3.0

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イオセリアーニ8本目。
『月の寵児たち』『蝶採り』より分かりやすかった。
『月の寵児たち』では富める者の愚かさと貧しい者の豊かさにピントが合っていたが、今作では両者ともに両面が描かれていて良かった。酒
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唯一、ゲオルギア(1994年製作の映画)

2.0

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イオセリアーニ7本目。
なんとなくルーマニアとかブルガリアの近くだろうと思っていたほど全然知識のない国ジョージアの大まかな文化や歴史についてイオセリアーニの視点で語られているが、時間のわりに面白いと感
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蝶採り(1992年製作の映画)

2.5

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イオセリアーニ6本目。
後半が面白いので『月の寵児たち』より良いような気がしてしまったが、前半が物語的には死ぬほど退屈なのに把握しきれない登場人物と文脈で全く集中できず苦痛だったので、総合的には大差な
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月の寵児たち(1984年製作の映画)

2.5

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オタールイオセリアーニ5本目。
映像は良かったけど、人物をリンクさせる作業が多すぎて心地よさを見出せなかった。
中産階級の人間より娼婦や泥棒のほうが心の余裕を感じさせる描写が多かった。
バンドのドラマ
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ファンタスティック4:ファースト・ステップ(2025年製作の映画)

3.0

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マーベル90本目。
2週間前に観た『スーパーマン』と同様に「ヒーローになるまで」を物語の本筋にしていないところが良かった。ニューヨークのパラレルワールドが舞台になっている点も似ていた。レトロフューチャ
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田園詩(1976年製作の映画)

3.0

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オタールイオセリアーニ4本目。
雰囲気が良かった。
序盤、嫁さんとバスの乗客の見つめ合いが妙にエロくて、嫁さんの不倫や、音楽家に恋する少女と不良少年たちの間で何か起きるのではと思いながら観ていたが結局
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歌うつぐみがおりました(1970年製作の映画)

3.5

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オタールイオセリアーニ3本目。
面白かった。
『落葉』でも登場人物が街中で知り合いと遭遇する頻度がやけに多くて風刺的な描写というか何か思う所があってのことなのだろうとは思っていたのだけど、今作はそのア
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落葉(1966年製作の映画)

3.0

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オタールイオセリアーニ2本目。
面白かった。
ワインの会社、醸造所の雰囲気が味わえて良かった。
ところどころに挿し込まれる歌の歌詞や物語とは関係無さそうな映像の意味がよく分からず、終わり方もあっさりし
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四月(1962年製作の映画)

2.0

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オタールイオセリアーニ1本目。
情報無しの初見では難しかった。
最後まで観てようやく逆算的に1つ1つのシーンの意味が掴めた。それでも2-3割はよく分からない所がある気がする。
終盤、窓越しに見える住人
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スーパーマン(2025年製作の映画)

3.0

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DC15本目。
ジェームズガン4本目。
リブートであってもヒーロー物の1作目は「ヒーローになるまで」をある程度描くのが一般的な中、今作の『スターウォーズ』のような字幕をさらっと流すだけで敵に敗れたスー
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.0

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大昔に観たソフィアコッポラ『Somewhere』を思い出した。
カラオケのR.E.M "Losing My Religion"と最後のダンスのQueen & David Bowie "Under Pr
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彼女のいない部屋(2021年製作の映画)

3.5

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マチューアマルリック1本目。
良かった。
ノーランのような時系列ごちゃ混ぜ編集は苦手なので途中まではストレスを感じながらの鑑賞になったけど、終わってみると納得。
家族3人の朝食のシーンでは見事に騙され
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オン・ザ・ミルキー・ロード(2016年製作の映画)

3.0

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エミールクストリッツァ4本目。
動物と映像と音楽が良すぎるので3.0点。
物語はイマイチ。
牛乳屋の妹は登場時から可愛かったが、モニカベルッチの可愛さにはコスタとのやりとりの中でだんだんと気付かされる
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フラワーズ・オブ・シャンハイ(1998年製作の映画)

1.0

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ホウシャオシェン6本目。
結局これも家族と金がテーマなんだろうけど死ぬほど退屈だった。
最後までほとんど人物を見分けることもできなかった。

ナイルの娘(1987年製作の映画)

2.5

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ホウシャオシェン5本目。
作品が変わっても撮りたいテーマが変わらない一本芯の通っている点には好感が持てるが、やはり家族というものに特別な感情を抱きづらい自分の好みには合わなかった。
映像と音楽、雰囲気
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童年往事 時の流れ(1985年製作の映画)

2.0

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ホウシャオシェン4本目。
家族や貧しさといった、自分の苦手なタイプの小津作品を継承するようなテーマと作風が全く肌に合わなかった。
映像は悪くないのでリラックスしている時に観られたらもう少しマシだったか
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風櫃(フンクイ)の少年(1983年製作の映画)

3.0

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ホウシャオシェン3本目。
良かった。
ラスト、主人公アチンが何か吹っ切れたようにテープ屋の呼び込みを始める姿に、青春の終わりのようなものを感じると思ったのも束の間、長年小売店で働いてきたであろう人々の
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坊やの人形(1983年製作の映画)

2.0

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ホウシャオシェン2本目。
ホウシャオシェン以外の2話は分かりやすかったけど、第1話のホウシャオシェン作品は回想シーンと時間のスキップが合わさって観づらく感じてしまった。テーマもよく分からなかった。
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風が踊る(1981年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

ホウシャオシェン1本目。
シンホエとチンタイの話と映像は良かった。
シンホエとローザイの描写が薄すぎて、わざわざ三角関係にする必要は無かったように感じた。
音楽はレパートリーの少なさも相まってヘンテコ
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ブラウン・バニー(2003年製作の映画)

2.0

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ヴィンセントギャロ2本目。
大昔に観た『バッファロー'66』は面白かったような気がするが今作はつまらなかった。
ナルシスティックな映画だなとは思いつつも主人公の言動の理由を想像しながら観ていたが、いく
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サンダーボルツ*(2025年製作の映画)

2.5

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マーベル87本目。
おそらく双極性障害のボブとか、なんとなくZ世代っぽい雰囲気のメルとか、描こうとしているテーマは良かったけど、クライマックスが精神世界のような場所で能力バトルとはあまり関係の無い出来
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お熱いのがお好き(1959年製作の映画)

3.0

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ビリーワイルダー1本目。
マリリンモンローを初めてちゃんと観た。おそらく世界一有名なセックスシンボルの実力はどんなものかと腕組みしていていたが、ものの見事に魅了されてしまった。
ジャックレモンの女装が
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Love Letter(1995年製作の映画)

2.5

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岩井俊二4本目。
探偵ナイトスクープから着想を得たというアイデアが面白かったが、初っ端の鈴木慶一に面食らい、一人二役やトヨエツの関西弁が気になってあまり集中できなかった。雪の積もった小樽で自転車に乗る
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