まつのまつさんの映画レビュー・感想・評価

まつのまつ

まつのまつ

映画(333)
ドラマ(1)
アニメ(0)

かがみの孤城(2022年製作の映画)

2.9

高すぎる評価と手ぬるい内容が一致しない作品。

原恵一監督作ということで期待しすぎてしまったかもしれない。
手ぬるくありがちな登場人物たちのいじめ描写、先の読める展開、登場人物達の素性がいつまでも互い
>>続きを読む

ブラック・レイン(1989年製作の映画)

3.2

松田優作の遺作、高倉健と松田優作の共演、監督はリドリー・スコット、撮影はヤン・デ・ボン、音楽はハンス・ジマー……内容も画面の作りも周辺のエピソードも盛り沢山過ぎる作品。
足し算しかないのかとリドスコ御
>>続きを読む

市子(2023年製作の映画)

3.4

新味が無い物語が、巧みな時制の入れ替えと、杉咲花のとんでもなく素晴らしい演技力で高い完成度を持つことができた作品。

物語としては、「実はこの人の正体は誰なんだサスペンス」で、行方を探すことで社会的な
>>続きを読む

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

3.4

ジャズの面白さ、格好良さを伝えてくれる良作。
原作の第2部と言える東京編を映画化している。内容と尺のバランスを程よくまとめていて、原作未読のまま本作だけでも楽しめる。第1部となる仙台・高校生編は描かな
>>続きを読む

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

恋愛の始まりから終わりまでを描く良作。観客側の過去のあるある体験を否応なく思い出させる、力強い作品。

良い所:
・余命何年とか交通事故とか、外的な要因ではなく、主人公たちそれぞれの理想と現実の生き方
>>続きを読む

ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

3.9

ミュージカルの傑作をあのスピルバーグがリメイクした作品。
伝説の傑作を超えることはどうしても無理というものだが、ストーリー運び、ダンスシーンなどをブラッシュアップして見応えバッチリな作品に仕上げてくれ
>>続きを読む

友は風の彼方に(1986年製作の映画)

2.8

レザボアドッグスのパクリ元として長年見たかった作品。
前年の男たちの挽歌に始まる男同士の熱い友情、ブロマンスを描く香港ノワール映画。
当時の香港の雑多な町並み、時代感のあるファッションなど好感は持てる
>>続きを読む

ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

シャマランだから見たけど、それ以上に価値を提供してくれない映画。

ロン・ウィーズリーことルパート・グリントの、地に足の着いたレッドネックっぷりを見られるのはありがたい。

役者陣の好演で最後まで見通
>>続きを読む

キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

3.0

140分の時間とビッグバジェットを無駄に使った駄作。

一作目に感じさせてくれた新鮮さ、ブラックな悪乗りは鳴りを潜め、退屈で緊張感のない作品となった。
エルトン・ジョンまで使って、みっともない歌唱と体
>>続きを読む

ゾンビーバー(2014年製作の映画)

3.1

あれ?面白い…。わざわざ評価コメントを入力するほどでもないけど、それなりに面白くて最後まで見せてくれる作品。
B級ホラーのファイナルガールが誰になるか、最後まで分からないのが自分的にミステリーだった。
>>続きを読む

テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

リドリー・スコット監督作品。
スーザン・サランドン、ジーナ・デイヴィス、ハーヴェイ・カイテル、マイケル・マドセン、ブラッド・ピットの豪華俳優陣に加えて、音楽はハンス・ジマー。

鑑賞直後は、モタモタし
>>続きを読む

ナポレオン(2023年製作の映画)

4.0

リドリー・スコット御大86歳の作品。フランス革命に始まり、ナポレオン戦争と言われるいくつかの戦争を妻のジョゼフィーヌとの関係性を主軸に描く。
いびつな部分はあるものの、戦争映画として非常に見応えのある
>>続きを読む

モガディシュ 脱出までの14日間(2021年製作の映画)

3.4

佳作。

ソマリア内戦勃発時に、韓国大使館員と北朝鮮大使館員が呉越同舟で国外脱出を図る、という美味し過ぎるストーリー。

ただ、開始30分間の物語上のセッティングがやたらとモタモタしている。感情移入で
>>続きを読む

TAR/ター(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

静かで激しい逸品。

ケイト・ブランシェットに当て書きされた脚本の通り、本人以外には考えられない主人公を、とんでもなく高い演技力で演じきった。

後半に行くにつれ、幻想・妄想が日常に入り込んでくる。静
>>続きを読む

キャロル(2015年製作の映画)

3.7

主演二人ケイト・ブランシェットとルーニー・マーラが美しすぎる。
衣装、ロケーション、各種美術もクオリティ高く世界観を構成し尽くしている。好き。

音声無しでもきっと楽しめるほど。
自信を持ってオススメ
>>続きを読む

アタック・オブ・ザ・キラートマト(1978年製作の映画)

3.1

愛すべきバカC級映画。気合を入れず、なんとなく見る正月映画として良い出来。

何十年と見たいと気になっていた作品。とはいえわざわざ探したりレンタルするほどではなかったので、アマプラで視聴できたのはあり
>>続きを読む

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.5

誰が見ても安定して楽しめる良作ファミリー映画。

任天堂も公式で制作に関わっているので、過去のトンデモ映画とは違う本気度を感じられる。

登場キャラが外面内面ともに愛着の湧く造形で、フィギュアが欲しく
>>続きを読む

M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.3

鑑賞前は、ソウのジェームズ・ワンとブラムハウスの制作。面白くなりそうなホラーだ。でもAIが暴走するのねハイハイ、ありがちな話でつまらなそう、という予想だった。

鑑賞してみると、ホラーという体裁のコメ
>>続きを読む

L.A.コンフィデンシャル(1997年製作の映画)

4.2

ロサンゼルスの暗黒時代を背景に、腐敗した警察、ハリウッドをテンポ良く描く傑作。

俳優陣も素晴らしい。若きラッセル・クロウ、ガイ・ピアース、顔の変わらないケビン・スペイシー、いぶし銀のジェームズ・クロ
>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ(1984年製作の映画)

3.7

セルジオ・レオーネ監督、音楽エンニオ・モリコーネ、主役がロバート・デ・ニーロ、満点が出るほかない内容。

ただし、長尺すぎる割に複雑な時間軸と人間関係によって、観客に負担を与えてエンタメ性が損なわれて
>>続きを読む

ブレイブハート(1995年製作の映画)

4.0

大衆娯楽作として、アカデミー賞という評価も得て殿堂入りした作品。

史実よりも娯楽性を追求したストーリー、音楽、ロケーション、役者陣、アクション、全てに成功している。

20年以上振りに見返してみると
>>続きを読む

カンダハル 突破せよ(2023年製作の映画)

2.9

話の構成にエンタメ性が無視されてダメダメになった作品。

ISIS、タリバン、CIA、イランと勢力が入り乱れて戦う構図は着眼点としては面白い。
が、複雑な関係性を描ききれず、アクションの勢いで乗り切る
>>続きを読む

黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)

3.4

マイケル・B・ジョーダンの誠実な演技が味わえる佳作。
無実の黒人を黒人弁護士が救うという筋立てだが、そこから何かしらのツイストは効かずに、そのまま終わる。
それでも役者陣の板に付いた演技に魅了されて、
>>続きを読む

天使のたまご(1985年製作の映画)

1.1

久しぶりに酷い映画を見た。
後に世界に影響を与える大監督の超迷作。
作品作りにおいて独りよがりが過ぎ、観客(制作・スポンサーすらも)を置いてけぼりにしている。
青臭いデビュー作かよ、と思ったらビューテ
>>続きを読む

非常宣言(2020年製作の映画)

3.2

飛行機パニックものとしてはまあまあの作品。
航空機が回転して機内の人間もゴロゴロするシーンや、機体自体の重量感には目を瞠る場面もあった。ソン・ガンホの犯人追跡シークエンスも良い。

良くないのは犯人像
>>続きを読む

トゥルー・ヒストリー・オブ・ザ・ケリー・ギャング(2019年製作の映画)

2.4

よく知らない実在の人物を現代的な演出で表現した作品。
観客としては元の物語の下地が無いから置いてけぼりになって終わる。
オススメできるわけもない。

主演のジョージ・マッケイは良いのが救い。

エスケイプ・フロム・イラク(2016年製作の映画)

2.4

トルコの酷い出来の広報映画。
間が悪くテンポが悪いというよりブツ切れ。音楽は不要なほど大仰。
見る価値は無いが、制作の頑張りに可愛げはある。

search/#サーチ2(2023年製作の映画)

3.8

展開が二転三転してツイストが効いているかなりの良作。
一作目は未鑑賞だが楽しめた。さかのぼって一作目も観たいと思わされる。

主人公は18歳なのにネットスキル高すぎるが、使用しているアプリが身近なイン
>>続きを読む

紙の月(2014年製作の映画)

2.9

宮沢りえと池松壮亮の演技を堪能できる作品。
吉田大八監督作品として見ておくべきだが、凡作として片付けて問題ない。

あらすじから想像できるストーリーから一歩も出ない内容で、驚きの展開は一つも無い。
>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.9

山崎貴監督の、信頼できる日本一のCGとダメダメなドラマ作りという相反する評価から最後まで迷ったが劇場で鑑賞。
結果、脚本に難は有りつつも素晴らしいゴジラ映画となった。

CGによってゴジラの近くまで寄
>>続きを読む

>|