ふぃるむくんさんの映画レビュー・感想・評価

ふぃるむくん

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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.7

原子が弾ける時に奏でる
美しい音に魅了され

僕は新しいオーケストラの
指揮者になりたいだけだった

僕が書き上げた譜面はなぜか
期待した音が聞こえてこない

演奏者が悪いのか
人類には与えていけなか
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(2023年製作の映画)

3.3

僕の死因がおそらく分かった
サヨナラを言う前の17分

原因がお腹の上にちょこんと
僕の最後を狙ってる

頭の中をグルグル回るのは
助かる術か思い出か

僕は最後の足掻きを友に
託してみることにした
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鴛鴦歌合戦(1939年製作の映画)

3.3

ボクらには歌が必要なことは
ずっと昔から知っている

恋をすれば
ラン・ララン~♪

失恋すれば
トボトボ~♪

成功すれば
イェイ・イェイェ~イ♪

失敗すれば
ジョボ・ジョボ~ン♪

100年前か
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.4

あの人が落下したのは
疑いようのない事実だけれど

外野が騒いでる黒の根拠は
想像の域から脱してないはず

自分のためについた嘘で
失敗した気もするけれど

互いの感情が絡まって
ほどけなくなったあの
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キー・トゥ・ザ・ハート(2023年製作の映画)

3.3

ひとりぼっちの俺の前に
突然現れたアイツらは

母さんだとか弟だとか
俺がずっと欲しかったものが

大丈夫だと思ってたのに
心の傷に静かに沁みる

独りで生きてくはずの心に
勝手に入ってきたけれど
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.3

私を哀れと思い込んでる
一巡目どもの愚かさよ

私は一度目と二度目の狭間の
新しい世界で生きている

過去にも確かにあったような
熱い体のほとばしり

教えてくれたあの男が
周回遅れと気づく頃には
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ドリーム・ホース(2020年製作の映画)

3.5

朝日の中で目覚めても
不幸せなのは変わらない

幸せな家庭のはずなのに
何とも言えない絶望感

隣のあなたは大切だけど
もうときめかない虚しさも

使える駒は限られてるから
少ない貯金とにらめっこ
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(2024年製作の映画)

3.1

人生なんてうたかたの
誰かの夢の中のこと

みんなが羨む人生だって
本物なのか分からない

充実した人生だからこそ
新たな私を探してみたくなる

本になぞって浮かび上がる
もうひとりの愛すべき人

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彼方に(2023年製作の映画)

3.5

僕が生きる意味だった
家族が消えた日からずっと

周りの人の幸せも
周りが感じる悲しみも

無防備な僕の心に
直に鋭く突き刺さる

感情なんてなくなった方が
どれだけ楽に生きられるのか

鏡越しの悲し
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

3.2

何かちょっとドンクサイのよ
命中率が低いのよ

弾も大分無駄にしてるし
相手も命を無駄にしてるのよ

一発撃ち抜けば終わるのに
重要なところは素手なのよ

敵の敵は敵のままだけど
敵と敵は闘ってくれる
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雪山の絆(2023年製作の映画)

3.5

墜落して見た絶望は
真っ暗ではなく真っ白だった

一面に輝く銀世界が
心の傷をえぐってきやがる

何を羽織ろうが
くっそ寒くて

口に入れば
何でも喰って

ぶっ壊れた機体の中で
感じた幸せと微かな希
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終わらない週末(2023年製作の映画)

3.3

世界が壊れそうな週末に
愛する家族と一緒にいること

悪夢の中の唯一の幸運を
感じることもできないでいる

何も気にすることなく
シットカムを楽しみに

来週が来ないかもしれないことを
知らないで生き
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蟻の王(2022年製作の映画)

3.5

存在しないはずなのに
罪人として裁かれて

正しいなんて思っていないけど
なぜここに自分はいるのか

心が惹かれ合っていても
正常じゃないと罵られ

頭にあてられた電気ショックで
病気がすっかり治りま
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.4

ワタシのあの夏にアナタが
いくつもの幸せをくれたのに

ワタシの存在がアナタの悲しみに
打ち勝つ術にはならなかった

古いテープの中のアナタに
ワタシが少しずつ追いついて

いつか追い越した時になれば
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シチリア・サマー(2022年製作の映画)

3.6

雲ひとつない夏の青空に
真っ直ぐと続く飛行機雲のように

僕の君への恋心は
一直線に進み始めた

周りのみんなにイロイロ言われて
心がグラグラするけれど

やっぱり僕は君が好きで
君も僕のことが好き
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最後まで行く(2014年製作の映画)

3.3

罪を隠そうとしたばっかりに
嵌まっちまった泥沼に

静かに弔いたかったけれど
自分がヤバい状況に

何かイロイロ調べてみたら
俺じゃないって真実に

俺なんかよりもっと悪どい
輩が近くにいたことに
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CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

3.6

周りのみんなのひと言で
そっとキミを遠ざけた

傷付くのが怖いから
キミのココロなど気にせずに

ボクとキミだけの世界が消えて
みんなの声に振り回される

別に嫌いになったのではなく
少し大人になった
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

3.4

好き勝手に生きていても
思い通りならないことも

空の世界では無敵なのに
地上では大したことなく

周りが楽しそうにしていると
忘れられない過去が疼く

あの時の後悔の残像を
必ず守りきるために

1
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.5

人生の岐路に立つと
世界がいくつにも割れること

別の世界の愛する人が
その真実を教えてくれた

無限に広がる宇宙の中に
人の悩みが星のごとく

齢を重ねるごとにどんどん
私とワタシとわたしと私が
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幸福都市(2018年製作の映画)

3.6

幸福じゃない自分にも
大切なものはある

ずっと不幸せでいるのなら
未来の幸せは全部あの子に

初めから間違った星に
いるような気がしてたけど

過去には俺にも少しだけ
幸せのかけらがあったかも

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声もなく(2020年製作の映画)

3.5

何をして生きているかなんて
人に言えるはずもなく

やれと言われればやるだけで
心の声さえ出てこない

悲しければ涙を出して
一緒にいたけりゃ手を握る

当たり前のことをいつから俺は
忘れてしまったの
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

嘘つきの青鷺に導かれて
不思議な塔に潜り込むと

まだ僕には難しい
人生のある選択が

時間がグシャっと押し潰されて
シャッフルされた世界では

カラフルなインコ達が
僕をどう食べようか思案中

意外
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熊は、いない/ノー・ベアーズ(2022年製作の映画)

3.6

暗闇で佇む足元に
踏み越えられない国境線

遠い街のぼやけた灯りに
飛び込むことなど許されない

嫌われた国に閉じ込められて
外を眺めて過ごすべきか否か

何もないはずのここに
愛すべき人がいて

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殺しの烙印(1967年製作の映画)

3.4

人を殺めたその夜に
貪りあって確かめる

モノクロの人生の中で
オレが生きていく意味

簡単に人は撃てるのに
そう簡単には殺られない

湿ったトンネル
真っ昼間のビル群
風吹きすさぶ波止場
真夜中のボ
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.9

毎朝ホウキを掃く音で目覚め
髭を整え歯を磨く

いつもの缶コーヒーの香りと
お気に入りの音楽で満たされる車内

今では体に染みついた音も
昔は流行りの音楽だった

音楽も本も人生も時が経つと
余分な物
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メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

3.6

何だかくすんだ人生の中で
私の見つけたキラキラは

手に入ることのない
全く別の世界のできごと

教室の中のキラキラも
おそらく私に関係なくて

嫉妬なんかは感じない
別の時間軸で時は流れる

羨まし
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劇場版 きのう何食べた?(2021年製作の映画)

3.3

秘密は隠して生きたいけれど
アイツがいなけりゃ意味がない

おじいちゃんになった時に
隣にいて欲しい人

世間に理解されなくても
アイツがいればそれでいい

二人で一緒にご飯を食べる
小さな幸せは宝物
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カンバセーション…盗聴…(1973年製作の映画)

3.5

他人のことを盗み聞きして
秘密で食って生きている

誰もが持ってる別の顔が
本当の顔だと知っている

ベッドの中の愛してるが
嘘にしか思えない

心の中の感情さえも
本物なのか分からなくなる

ひとり
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怪物(2023年製作の映画)

3.8

自分の中に引っ掛かってる
悩みに押し潰されそうなのに

周りのみんなを見ていると
そんなのどうでもいいみたい

気がついてもらうために
火をつけてみてもいいのかな

みんなが言うから正しいなんて
自分
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黄昏のチャイナタウン(1990年製作の映画)

3.2

他人の秘密を暴こうとして
心が深くえぐられたこと

忘れたようで忘れられない
記憶の中の美しき人

どこか心の奥底で
静かに疼くこの痛み

やっと見つけた彼女のかけらを
守るために俺はいる

グレーな
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ベテラン(2015年製作の映画)

3.1

長年の感がそうさせる
うやむやにしてはいけないと

金と権力で押し通せる世界に
たまには正義があったって

邪魔されてもぶっ潰されても
負けられない闘いが

金持ちの親がいる若造が
何でそんなに偉いの
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僕と幽霊が家族になった件(2023年製作の映画)

3.8

気持ち悪いと吐き捨てるなら
そこから何もひろがらない

強制的に結婚をして
荒療治から始めてみるのも

信じきっていた彼との未来図が
ただの幻だったとは

ガサツでダサいアイツのお陰で
やっと気づけた
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残像(2016年製作の映画)

3.4

好きな色の絵の具でさえも
持つことが許されない

見えない鎖に繋がれている
息の詰まるような空間で

表現するにも許可がいる
生きていくにも許可がいる

お上に気に入られない国民は
消えるしかない世の
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オルフェの遺言-私に何故と問い給うな-(1960年製作の映画)

3.3

詩人が時間を飛び越えることは
秘かに知られる真実なので

詩人が槍に突き刺されても
悲しむ必要などないと思う

子供の頃に出会った彼が
僕に語りかけたこと

死ぬ直前に出会った彼が
僕に囁きかけたこと
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真夜中のカーボーイ(1969年製作の映画)

3.4

夢を持って東へ来たのに
俺の生活はどん底のまま

そもそも夢があったのかも
今の俺には分からない

今日を生きるために
はした金に群がる惨めさ

その金でしか確認できない
自分の存在する意味とは

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アラバマ物語(1962年製作の映画)

3.5

隠したいことを誤魔化すために
嘘をひとつついてみる

嘘が独り歩きをすると
もう誰にも止められない

本当は仲良くしたかったのに
傷つけられたと言った私

嘘が真実を覆い隠して
剥がし方が分からない
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