原子が弾ける時に奏でる
美しい音に魅了され
僕は新しいオーケストラの
指揮者になりたいだけだった
僕が書き上げた譜面はなぜか
期待した音が聞こえてこない
演奏者が悪いのか
人類には与えていけなか>>続きを読む
僕の死因がおそらく分かった
サヨナラを言う前の17分
原因がお腹の上にちょこんと
僕の最後を狙ってる
頭の中をグルグル回るのは
助かる術か思い出か
僕は最後の足掻きを友に
託してみることにした>>続きを読む
ボクらには歌が必要なことは
ずっと昔から知っている
恋をすれば
ラン・ララン~♪
失恋すれば
トボトボ~♪
成功すれば
イェイ・イェイェ~イ♪
失敗すれば
ジョボ・ジョボ~ン♪
100年前か>>続きを読む
あの人が落下したのは
疑いようのない事実だけれど
外野が騒いでる黒の根拠は
想像の域から脱してないはず
自分のためについた嘘で
失敗した気もするけれど
互いの感情が絡まって
ほどけなくなったあの>>続きを読む
ひとりぼっちの俺の前に
突然現れたアイツらは
母さんだとか弟だとか
俺がずっと欲しかったものが
大丈夫だと思ってたのに
心の傷に静かに沁みる
独りで生きてくはずの心に
勝手に入ってきたけれど>>続きを読む
私を哀れと思い込んでる
一巡目どもの愚かさよ
私は一度目と二度目の狭間の
新しい世界で生きている
過去にも確かにあったような
熱い体のほとばしり
教えてくれたあの男が
周回遅れと気づく頃には>>続きを読む
朝日の中で目覚めても
不幸せなのは変わらない
幸せな家庭のはずなのに
何とも言えない絶望感
隣のあなたは大切だけど
もうときめかない虚しさも
使える駒は限られてるから
少ない貯金とにらめっこ>>続きを読む
人生なんてうたかたの
誰かの夢の中のこと
みんなが羨む人生だって
本物なのか分からない
充実した人生だからこそ
新たな私を探してみたくなる
本になぞって浮かび上がる
もうひとりの愛すべき人
所>>続きを読む
僕が生きる意味だった
家族が消えた日からずっと
周りの人の幸せも
周りが感じる悲しみも
無防備な僕の心に
直に鋭く突き刺さる
感情なんてなくなった方が
どれだけ楽に生きられるのか
鏡越しの悲し>>続きを読む
何かちょっとドンクサイのよ
命中率が低いのよ
弾も大分無駄にしてるし
相手も命を無駄にしてるのよ
一発撃ち抜けば終わるのに
重要なところは素手なのよ
敵の敵は敵のままだけど
敵と敵は闘ってくれる>>続きを読む
墜落して見た絶望は
真っ暗ではなく真っ白だった
一面に輝く銀世界が
心の傷をえぐってきやがる
何を羽織ろうが
くっそ寒くて
口に入れば
何でも喰って
ぶっ壊れた機体の中で
感じた幸せと微かな希>>続きを読む
世界が壊れそうな週末に
愛する家族と一緒にいること
悪夢の中の唯一の幸運を
感じることもできないでいる
何も気にすることなく
シットカムを楽しみに
来週が来ないかもしれないことを
知らないで生き>>続きを読む
存在しないはずなのに
罪人として裁かれて
正しいなんて思っていないけど
なぜここに自分はいるのか
心が惹かれ合っていても
正常じゃないと罵られ
頭にあてられた電気ショックで
病気がすっかり治りま>>続きを読む
ワタシのあの夏にアナタが
いくつもの幸せをくれたのに
ワタシの存在がアナタの悲しみに
打ち勝つ術にはならなかった
古いテープの中のアナタに
ワタシが少しずつ追いついて
いつか追い越した時になれば>>続きを読む
雲ひとつない夏の青空に
真っ直ぐと続く飛行機雲のように
僕の君への恋心は
一直線に進み始めた
周りのみんなにイロイロ言われて
心がグラグラするけれど
やっぱり僕は君が好きで
君も僕のことが好き>>続きを読む
罪を隠そうとしたばっかりに
嵌まっちまった泥沼に
静かに弔いたかったけれど
自分がヤバい状況に
何かイロイロ調べてみたら
俺じゃないって真実に
俺なんかよりもっと悪どい
輩が近くにいたことに>>続きを読む
周りのみんなのひと言で
そっとキミを遠ざけた
傷付くのが怖いから
キミのココロなど気にせずに
ボクとキミだけの世界が消えて
みんなの声に振り回される
別に嫌いになったのではなく
少し大人になった>>続きを読む
好き勝手に生きていても
思い通りならないことも
空の世界では無敵なのに
地上では大したことなく
周りが楽しそうにしていると
忘れられない過去が疼く
あの時の後悔の残像を
必ず守りきるために
1>>続きを読む
人生の岐路に立つと
世界がいくつにも割れること
別の世界の愛する人が
その真実を教えてくれた
無限に広がる宇宙の中に
人の悩みが星のごとく
齢を重ねるごとにどんどん
私とワタシとわたしと私が>>続きを読む
幸福じゃない自分にも
大切なものはある
ずっと不幸せでいるのなら
未来の幸せは全部あの子に
初めから間違った星に
いるような気がしてたけど
過去には俺にも少しだけ
幸せのかけらがあったかも
首>>続きを読む
何をして生きているかなんて
人に言えるはずもなく
やれと言われればやるだけで
心の声さえ出てこない
悲しければ涙を出して
一緒にいたけりゃ手を握る
当たり前のことをいつから俺は
忘れてしまったの>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
嘘つきの青鷺に導かれて
不思議な塔に潜り込むと
まだ僕には難しい
人生のある選択が
時間がグシャっと押し潰されて
シャッフルされた世界では
カラフルなインコ達が
僕をどう食べようか思案中
意外>>続きを読む
暗闇で佇む足元に
踏み越えられない国境線
遠い街のぼやけた灯りに
飛び込むことなど許されない
嫌われた国に閉じ込められて
外を眺めて過ごすべきか否か
何もないはずのここに
愛すべき人がいて
見>>続きを読む
人を殺めたその夜に
貪りあって確かめる
モノクロの人生の中で
オレが生きていく意味
簡単に人は撃てるのに
そう簡単には殺られない
湿ったトンネル
真っ昼間のビル群
風吹きすさぶ波止場
真夜中のボ>>続きを読む
毎朝ホウキを掃く音で目覚め
髭を整え歯を磨く
いつもの缶コーヒーの香りと
お気に入りの音楽で満たされる車内
今では体に染みついた音も
昔は流行りの音楽だった
音楽も本も人生も時が経つと
余分な物>>続きを読む
何だかくすんだ人生の中で
私の見つけたキラキラは
手に入ることのない
全く別の世界のできごと
教室の中のキラキラも
おそらく私に関係なくて
嫉妬なんかは感じない
別の時間軸で時は流れる
羨まし>>続きを読む
秘密は隠して生きたいけれど
アイツがいなけりゃ意味がない
おじいちゃんになった時に
隣にいて欲しい人
世間に理解されなくても
アイツがいればそれでいい
二人で一緒にご飯を食べる
小さな幸せは宝物>>続きを読む
他人のことを盗み聞きして
秘密で食って生きている
誰もが持ってる別の顔が
本当の顔だと知っている
ベッドの中の愛してるが
嘘にしか思えない
心の中の感情さえも
本物なのか分からなくなる
ひとり>>続きを読む
自分の中に引っ掛かってる
悩みに押し潰されそうなのに
周りのみんなを見ていると
そんなのどうでもいいみたい
気がついてもらうために
火をつけてみてもいいのかな
みんなが言うから正しいなんて
自分>>続きを読む
他人の秘密を暴こうとして
心が深くえぐられたこと
忘れたようで忘れられない
記憶の中の美しき人
どこか心の奥底で
静かに疼くこの痛み
やっと見つけた彼女のかけらを
守るために俺はいる
グレーな>>続きを読む
長年の感がそうさせる
うやむやにしてはいけないと
金と権力で押し通せる世界に
たまには正義があったって
邪魔されてもぶっ潰されても
負けられない闘いが
金持ちの親がいる若造が
何でそんなに偉いの>>続きを読む
気持ち悪いと吐き捨てるなら
そこから何もひろがらない
強制的に結婚をして
荒療治から始めてみるのも
信じきっていた彼との未来図が
ただの幻だったとは
ガサツでダサいアイツのお陰で
やっと気づけた>>続きを読む
好きな色の絵の具でさえも
持つことが許されない
見えない鎖に繋がれている
息の詰まるような空間で
表現するにも許可がいる
生きていくにも許可がいる
お上に気に入られない国民は
消えるしかない世の>>続きを読む
詩人が時間を飛び越えることは
秘かに知られる真実なので
詩人が槍に突き刺されても
悲しむ必要などないと思う
子供の頃に出会った彼が
僕に語りかけたこと
死ぬ直前に出会った彼が
僕に囁きかけたこと>>続きを読む
夢を持って東へ来たのに
俺の生活はどん底のまま
そもそも夢があったのかも
今の俺には分からない
今日を生きるために
はした金に群がる惨めさ
その金でしか確認できない
自分の存在する意味とは
ど>>続きを読む
隠したいことを誤魔化すために
嘘をひとつついてみる
嘘が独り歩きをすると
もう誰にも止められない
本当は仲良くしたかったのに
傷つけられたと言った私
嘘が真実を覆い隠して
剥がし方が分からない>>続きを読む