dudeさんの映画レビュー・感想・評価

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映画(303)
ドラマ(5)

ローラーガールズ・ダイアリー(2009年製作の映画)

4.1

これぞアメリカ。後半に問題が力づくで吹き飛ばされていくこの感じはアルドリッチのスポーツ系作品のよう。ラフプレイの多さも。
ドリュー・バリモアの実人生も鑑みて、親との確執への決着やガラの悪いローラーゲー
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ゴーストライター(2010年製作の映画)

3.8

自我を抑えつけ他人になりすますゴーストライター、死んだ前任者の謎、とポランスキーらしいというか『テナント』の変形っぽい。歯が残っていたりはしないがUSBだったりカーナビの履歴が残っているというのは面白>>続きを読む

野いちご(1957年製作の映画)

4.5

夢の場面は言わずもがな、車内の見せ方も人が増えたり減ったり座席の位置が意味ありげだったり上手いことできてる。新旧?サーラも最高で、彼女は悪夢の登場人物でもありパレードのゆらゆらとした歩みから個人として>>続きを読む

パッション(2012年製作の映画)

3.8

女優の魅力を引き出しているのは確かだが、妖艶さよりはエクストリームな印象の方が強いデパルマ節。怒り狂ったノオミ・ラパスが車で自動販売機を吹き飛ばしスプリンクラーが作動する中で崩れ落ちるくだりは観客とし>>続きを読む

上海から来た女(1947年製作の映画)

4.0

水族館の魚のデカさや裁判のシーンでのウェルズだけ違う空間にいるような見せ方なんかが異様だなあと思っていたら有名な鏡張りのシーンにやられる。本当にやりたい放題じゃないか...。暗闇の中から二本の杖が出て>>続きを読む

ソルジャー・ボーイ(1972年製作の映画)

3.7

ベトナム帰還兵4人の驚くほど華がないロードムービー。旅の合間に映される荒野とそれに重なる劇伴の美しさがアメリカを楽園のように見せるが、感情移入の隙を見せないほど虚ろな主人公たちには居場所がない。『ラン>>続きを読む

レディ・イン・ザ・ウォーター(2006年製作の映画)

3.9

ネジの飛んだ快作。どうもこういう物語論的な作品には弱いし、素直にシャマラン良い奴だなあ!と思ってしまう。ストーリーを元の世界に返すという目標自体はマクガフィンというか象徴であって、その為の行動や覚醒を>>続きを読む

偉大なるアンバーソン家の人々(1942年製作の映画)

3.5

時間の経過に気持ちがついていけない短さ。ちょくちょく良いかもと思わされるものの、いかんせん自分のような登場人物をなかなか覚えられない人間は何度も観る必要がありそう。叔母さんは良かった。

フランティック(1988年製作の映画)

3.7

特別なことはないが安定して面白い。旅行先で姿を消した奥さんを探しているうちに厄介ごとへ巻き込まれていくわけだが、控えめなユーモアも混じって肩の力が良い意味で抜けている感じ。とりあえずポランスキーが相当>>続きを読む

北北西に進路を取れ(1959年製作の映画)

4.2

不気味で不条理、これだけ盛りだくさんでひたすら面白い作品もない。座標っぽいオープニングクレジットや俯瞰ショット、高所のサスペンス、高みの見物を決め込んでいる連中はやたらと飛行機に乗る。列車がトンネルに>>続きを読む

家路(2001年製作の映画)

3.8

これもまたサイクルの映画と受け取る。老いた名優は自分のポリシーを貫いているつもりが、いつの間にか選択肢がなくなっていることに気付く。映画撮影のシーンはまさしく同じことの繰り返しだが、どうしても修正が利>>続きを読む

ボディ・ダブル(1984年製作の映画)

3.4

耽美な雰囲気はあるものの、いまいち間が持たない印象。ヒッチコックを真似しているとはいえ荒唐無稽で真剣に観てはいられないし、ここぞという見せ場もドリルくらいか。スケベ根性と謎解きが同居しているあたりはま>>続きを読む

ヘルハウス(1973年製作の映画)

3.9

お噂はかねがね。「実話だと思ってもらっていいです」という感じのテロップが伊達ではなく、心霊現象の“何だか分からないもの”としての描き方がめちゃくちゃ真面目。幽霊屋敷の調査に行く話なので登場人物も多少の>>続きを読む

真夜中の刑事/PYTHON357(1976年製作の映画)

4.3

こりゃ面白い。『セリ・ノワール』もそうだったが、おじさんが若い女に熱を上げたら大変なことになりましたな物語。車が直進するかと思いきやバックするというカットが象徴するように中盤以降の“外し”が可笑しくも>>続きを読む

ウォーク・ザ・ライン/君につづく道(2005年製作の映画)

3.6

最近映画でジョニー・キャッシュの楽曲を聞くことが多いなあということで。それほど悪いとは思わないが長い。『ザ・シンガー』のロングバージョンよりも長く感じた。アメリカ中のロクデナシから手紙が届き黒服を着込>>続きを読む

わたしは目撃者(1970年製作の映画)

3.7

いつもそうだが全く上手い話にする気がない。
血糊が足りていないが見せない演出も割とあり。とはいえ電車とホームの間に挟まって転がされたりエレベーターのロープを掴んで手が擦れたりするのはちゃんと見せてくれ
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ヘザース ベロニカの熱い日(1989年製作の映画)

4.2

予想以上に多層的な物語だった。高校を舞台に世界とどう向き合うかを描くタイプの作品だが、ここまで陰鬱でニヒリズムすれすれまで連れて行かれるとは。作品の軽薄なルックが寓意や様々な要素を詰める余白を作ってい>>続きを読む

アメリカ、家族のいる風景(2005年製作の映画)

3.6

むちゃくちゃ赤とオレンジ。スカイ、青い骨壷。ネオンの煌めきとか窓から投げ捨てられる家具とか良いっちゃ良いが、感傷に肩まで浸かってる感じで少々クドい。サム・シェパードとジェシカ・ラングの関係性を他の方の>>続きを読む

恋恋風塵(れんれんふうじん)(1987年製作の映画)

4.0

トンネルの暗闇、停電、そもそもの明かりの少なさが、太陽の眩しさや照らされる木々の緑を際立たせる。風は一巡しイモもやがては育つ。実際に映画を観るシーンもあるが、冒頭からして暗闇の中から光を見るのであって>>続きを読む

グリズリーマン(2005年製作の映画)

3.8

アラスカでグリズリーの縄張りに暮らし、死ぬまで撮影を続けたティモシー・トレッドウェルのドキュメンタリー。彼はカメラを意識して自然を愛する男という自分を演じているように見え、聖人君子として扱うには他にも>>続きを読む

サムライ(1967年製作の映画)

3.9

初メルヴィルがこれだったが久し振りに観ても激渋。そもそも発端からしてウッカリすぎるので最初から投げやりだったと受け取った方がいいんだろうか。仕事人としての主人公は映画が始まりベッドから起き上がった時点>>続きを読む

騎兵隊(1959年製作の映画)

3.7

物語としてはいまいち熱くなれないが、人間も馬も沢山出てきて単純に見応えがある。コンスタンス・タワーズが馬に乗って柵を飛び越えたりしていてかっちょいい。

ゾネイダー 地球感染計画(2015年製作の映画)

3.4

グチャドロズタボロ。人間の顔面が陥没する。『溶解人間』とか『吐きだめの悪魔』とか好きなんだろう...。しかし宇宙カビパンデミックに留まらずゾンビっぽいことになったり超能力者まで出てきたりと節操がない。>>続きを読む

オペラ座/血の喝采(1988年製作の映画)

4.1

よく分からんがめちゃくちゃ面白い。見ることがテーマなだけあって主観ショット多め?あまりに不条理なのでカメラもフワフワ反転したりする。ドアスコープ越しのアレがカッコよすぎた。

オーソン・ウェルズのフォルスタッフ(1966年製作の映画)

3.9

「心は命の奴隷で命は時間の道化...」
皇太子の放蕩が描かれる前半は映画が陽気に動き続け、ヘンリー五世として“改心”することになる後半は映画も落ち着く。中盤の見せ場である合戦シーンはその前の森でのチャ
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P2(2007年製作の映画)

3.9

アジャ関連作ということで存在は知っていたものの、こんなに面白い作品だったとは...。地下駐車場に閉じ込められるというワンシチュエーションにこれでもかと嫌な状況が詰め込まれる。ラストには熱い展開まで用意>>続きを読む

カリフォルニア・ドールズ(1981年製作の映画)

4.0

「アメリカ」という御伽話。苦難の果てに成功があるという法則やカラッと明るい演出がフリのようでもあって怖い。試合の見応えはもちろんのこと、ビッグママがテレビの前で野次飛ばしてるだけなの最高。

バトルランナー(1987年製作の映画)

3.5

午後ロー録画消化。「真実なんて今時流行らんよ」とか「また会おう」→「再放送でな」とか(うろ覚え)やたらとブラック。この映画もまた残酷ショーなのだということだけに終始する辺りも嫌な感じ。あえてのアホ感な>>続きを読む

ミスミソウ(2017年製作の映画)

4.3

内容を隅々まで思い出せるほどではない原作ファン。色の使い方や伏線の張り方なんかが直球すぎてやや気恥ずかしさを感じるも、そこがクラシックの風格のようでもあるし原作を読んだ時も同じようなことを思った記憶が>>続きを読む

復讐は俺に任せろ(1953年製作の映画)

4.4

超面白い。暴力がショッキングで陰湿でかなり辛い気持ちになるものの、最終的にはストレートに感動させられる。ラングのイメージ変わった。しかし『L.A.大捜査線』系の刑事が退職して個人的に事件を追う話って割>>続きを読む

吸血鬼(1967年製作の映画)

3.6

スラップスティックコメディではあるのだが、やたら陰鬱で冷笑的、笑えはしない。とはいえ途中からそれがいいという気もしてくる。望遠鏡で宿が襲われているのを見るシーンが印象的。変装をして舞踏会に紛れ込むあた>>続きを読む

水のないプール(1982年製作の映画)

3.9

レイプ魔の話なのに段々性欲のギラギラした感じがなくなっていくのが面白い。切れの悪い小便のようなクロロホルムの放物線、枯れたままのプール。全方位に対して分かった気になるなよと舌を出す。

心と体と(2017年製作の映画)

3.8

“孤独な二人の運命的な恋”を真摯に受け止めた一つの形か。夢の中ではつがいであるという極まったプラトニックラブ。食肉処理場の作業風景は『反撥』でいうところのウサギの丸焼き的な感じで、この世の肉体性を見せ>>続きを読む

暗殺の森(1970年製作の映画)

4.3

「洞窟の比喩」のところで窓が開いて影が消えるショット!影の中では誰もが何も見えないが、ひとたび照らされれば目を失った人間だけが取り残される...。ダンスシーンも最高。

孤独な場所で(1950年製作の映画)

4.1

お手本のような心理ドラマ。ヒッチコックの『断崖』とは違って二つの視座があるので、男女の行き違いにこそサスペンスが生まれる。脚本家役のボガートが台詞に頼らない脚本の書き方について話すような場面もあって印>>続きを読む

魚影の群れ(1983年製作の映画)

3.7

海原に赤いセーターと鉢巻が映える。ワイヤーにしろ花火にしろ(ワイヤーは前フリがあるが)、こっちが思っている以上のことが起こってギョッとする。いかんせん方言をあまり聞き取れないので、そこで損していること>>続きを読む

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