dudeさんの映画レビュー・感想・評価

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ホラー棚が小さすぎるレンタル屋が潰れた

映画(815)
ドラマ(6)

フランケンシュタインと地獄の怪物(モンスター)(1974年製作の映画)

3.5

日頃から浮浪者に墓を暴かせては死体のパーツを収集していた青年医師が精神病院(ほぼ監獄)送りになると、憧れのフランケンシュタイン男爵が患者から医師に化けて病院を牛耳っていた!という話。今作の怪物は毛むく>>続きを読む

翼に賭ける命(1957年製作の映画)

3.9

サーク初めてしっくりきた。人為的な暴力はほとんどないがノワールなんだよな。陰鬱な男たちの中から『過去を逃れて』的に女を送り出す(訓示っぽいが)せめてもの救い。整備のおっさんのフェードアウトっぷりが悲し>>続きを読む

アメリカン・ジゴロ(1980年製作の映画)

3.8

ローレン・ハットンも映画自体も妖しいばかりで何なんだって感じだが心地良い。

ホラー・シネマ・パラダイス(2010年製作の映画)

3.6

正しく悪趣味という感じ。もちろん映画の中でどんなに残虐に人を殺したっていいわけだが、メタ構造によって“俺たち”の話になると俄然際どくなってくるという...。多方面からカモられるホラーファンとは...と>>続きを読む

クイックシルバー(1985年製作の映画)

3.7

株のブローカーが全財産スって心機一転、街を駆け回るメッセンジャーに。結局何の話かよく分からんかったが路地裏が魅力的な映画ではあった。時代感というか、良くも悪くもウォルター・ヒルあたりの映画を観る感覚に>>続きを読む

「A」(1998年製作の映画)

4.0

理想をどこまで突き詰めるのか、どこまで妥協するのか。映像に残してほしいという言葉には、広報としての荒木浩と同時に彼の内にある揺らぎも反映されているようであった。

極楽特急(1932年製作の映画)

3.7

男が倒れて床に氷が散らばると同時にカメラが横移動を始めるところで何かきた〜とテンション上がる。ケイ・フランシス色っぽいですなあ。

メキシコ万歳(1979年製作の映画)

4.2

31〜32年に撮影した未編集フィルムが監督・撮影の死後ようやく助監督のもとに戻り約50年越しに世に出たという作品。あくまでオリジナルは未完であるというスタンスを取っており、元々の画の良さはさることなが>>続きを読む

全線(1929年製作の映画)

4.1

集団農場プロパガンダ。祈祷師のあたりがやばい。いちいち強烈なんだが音楽と編集、中間字幕のリズムの良さでするっといけてしまう。まあしかし普段映画観て乗れない乗れない言ってるが、こう乗せられるのも場合によ>>続きを読む

地球最後の男 オメガマン(1971年製作の映画)

3.6

細菌戦争後の世界で一人生き残ったチャールトン・ヘストンがマシンガン片手に「警察は肝心な時にアテにならん」と言ってる時点で色々と面白い。ゴーストタウンを探索して回る前半は、どっかに人が写り込んでないかな>>続きを読む

恐怖の報酬 オリジナル完全版(1977年製作の映画)

4.2

素晴らしき地獄絵図。人間の暴力性と物理法則の暴力性とがせめぎ合う。だいぶクルーゾー版より道のりが短いはずなんだが、吊り橋のシーンがやばすぎてチャラになってる気がしてくる。またタンジェリン・ドリームも良>>続きを読む

へレディタリー/継承(2018年製作の映画)

4.0

盤石の体制で作られたであろうことがよく分かる。映画の音なのか客席の音なのか、のような感覚は『霊的ボリシェヴィキ』と比べてしまってあからさますぎるように感じたが、こっちは作り手の手汗が伝わってくる別種の>>続きを読む

罪と罰(1983年製作の映画)

3.8

まだ様式が確立されていない感じもまた良し。路面電車ってやつは急に出てくるものなのだ。

暗戦 デッドエンド(1999年製作の映画)

4.0

刑事と爆弾魔?の化かし合い。何と不殺? 車で追跡中に別の勢力から銃撃を受け同じ車に合流して脱出する流れとかジョニー・トーは良い。マクガフィンのダイヤモンドがそのまま価値観の問いかけに繋がってくる実直さ>>続きを読む

ベニスに死す(1971年製作の映画)

3.8

尊いってやつか。最後はそっち側を見せるんだなというところで何か安心した。

驟雨(1956年製作の映画)

4.2

初成瀬。秀逸だわ。全員顔が面白い町内会のシーンとか印象的。岸田國士の戯曲をいくつか繋ぎ合わせた夫婦の家庭劇だが、撮影の都合上後半の『村で一番の栗の木』にあたる部分をカットしたとのこと。元の脚本通りだっ>>続きを読む

マッチ工場の少女(1990年製作の映画)

3.7

救われない話だが、兄の部屋にジュークボックスとビリヤード台がどかっと置いてあるのは一目で頼りにならんと分かって笑う。

PTU(2003年製作の映画)

3.9

夜の光を反射する霧雨、血飛沫。警察の話なんだが名もないギャングたちの死に様が泣かせる。行動で語る映画だからこそだなあ。

ある官僚の死(1966年製作の映画)

3.6

ごみごみした役所をたらい回しにされたり有無を言わさず医者へ連行されたりなディストピア感は楽しい。葬儀屋と官僚の喧嘩に乗じて市民が暴れ出すくだりが異様だったが、逆に言えば60年代キューバですと言われてな>>続きを読む

青春群像(1953年製作の映画)

3.9

面白いんだか面白くないんだか分からない日々だが過ぎてみれば愛おしく思えてくる、それすなわち青春ってか。祭りが終わり寂しさに襲われた様子のアルベルトがやっとのことで家に帰ると姉が駆け落ちするところに出く>>続きを読む

山猫(1963年製作の映画)

4.1

狭い部屋で貧乏ゆすりしながら観てたらなかなか楽しくなってきた。舞踏会が始まってからは常に面白い。

シンデレラ・リバティー/かぎりなき愛(1973年製作の映画)

3.6

生活保護メロドラマ。70年代の気怠さと、やんわり反体制。不名誉除隊になった元鬼教官イーライ・ウォラックがなかなか。バート・ヤングもいつもの感じ。

宇宙戦争(2005年製作の映画)

4.3

最高。公開ぶりくらいで虫かごに入れられる辺りしか覚えてなかったが初っ端からずっと面白くてびびった。光りすぎ。

パニック・イン・スタジアム(1976年製作の映画)

4.0

すごいんだが死ぬほど暗い。アメフトの試合にヤジを飛ばす観衆、その一人一人をライフルで狙うスナイパー、それを撮影する飛行船のカメラ。そしてその映像に目が釘付けになった人間の顔には突然鏡を見せられたような>>続きを読む

キャット・ピープル(1981年製作の映画)

3.9

金かかってて動物園などのセットが良いんだがとことんマイペースな映画で贅沢。黒豹が二階で暴れて一階の天井がポロポロ崩れるところと急に出てくる路面電車が好き。ナスターシャ・キンスキーが電気つけられてキレる>>続きを読む

MAD探偵 7人の容疑者(2007年製作の映画)

3.8

“見える”だけでなく口笛の場面など前半の“聞こえる”描写が鮮やかで、より感覚的。奥さんの話に関しては無人の助手席を見て車のドアを閉じる時点で終わってないかと思ってしまった。

シテール島への船出(1983年製作の映画)

4.2

大勢の老俳優が一人ずつ前に出ては「私だよ」と台詞を言って去っていくオーディションの風景。そして目に留まった老人を追いかけているうちに白昼夢のように始まる劇中劇で、船から降りてきた父も同じ言葉を...。>>続きを読む

マシンガン・パニック(1973年製作の映画)

3.7

青白い色調と陰惨な暴力の隙間から男たちの秘めたる情熱が見え隠れするような映画。初めから寝不足だしラストもやれやれな感じだけども、いつもフラフラしてるブルース・ダーンがついに横柄なウォルター・マッソーに>>続きを読む

天国は待ってくれる(1943年製作の映画)

4.0

死んだ男が閻魔大王の前で自らの人生を振り返る話。沁みた。主人公の一生をなぞることで実際には出番の少ない父親も息子も立体的になっていく。今まで所謂ルビッチタッチ?がピンときてなかったんだが、こう見せられ>>続きを読む

愛の犯罪者/ラヴ・イズ・パーフェクト・クライム(2013年製作の映画)

3.7

死体を穴に隠す系の話だが、ヤリチン大学教授の主人公は夢遊病だし怪談的な後ろめたさからも跳躍していくので狐につままれたような感覚。雪に囲まれた山荘も大学やマンションのモダンな建築も、現実味がないと言いだ>>続きを読む

仕組まれた罠(1954年製作の映画)

3.8

『復讐は俺に任せろ』の主演タッグはこっちでも微妙な関係性で列車の車掌室と客室の間には断絶がある。「ここに来た当初列車の音が耳障りだった 今は静かだと落ち着かない」という台詞がしっくりくるグロリア・グレ>>続きを読む

A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

3.7

上手い短編を観た感覚。『セインツ』に続きやっぱりデヴィッド・ロウリー乗れないなと思いつつ、この類の話自体の強度もあってそこそこ楽しめた。個人よりも世界のシステムについての作品であるが故のタイトさか。『>>続きを読む

ストライキ(1925年製作の映画)

4.1

無人となった工場、召使が下りてくる長い階段、雨と放水。吹き抜けの集合住宅の中にまで騎馬隊が突入してくるクライマックスは立体的な空間を利用して、猫と遊んでいた子供まで落下死。猫は死体を吊るされたりもして>>続きを読む

ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

3.7

大味なifで物怖じせず突き進む。主人公から滲み出る育ちの良さで既にグッとくるのがずるい。あとは「いい年して」問題くらい軽くでもいいので「◯◯が好きで何の得があるんだ」系の感情を掬い取ってほしかったかな>>続きを読む

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