dudeさんの映画レビュー・感想・評価

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ホラー棚が小さすぎるレンタル屋が潰れた

映画(520)
ドラマ(5)

拳銃魔(1949年製作の映画)

4.1

拳銃に象徴される暴力性(男性性)は自信になったり活路であったり。ヒロインが一番それを求めてるってのが面白い。しかしそういったものを外在させてしまうと社会との摩擦が生じるという。
オープニングが最高なん
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キャバレー(1972年製作の映画)

4.2

30年代ベルリン、快楽主義の反動としてのナチスの台頭。ハットがヘルメットに、ステッキがライフルに変わる社会の流れを戯画化したようなキャバレーのステージがとにかく良い。編集もやたらクセが強い。途中若干ダ>>続きを読む

眠れる美女(2012年製作の映画)

4.0

2009年イタリア、17年間昏睡状態の女性を中心に論争を巻き起こした尊厳死問題。本来は政治的に割り切れないようなテーマ故の群像劇であり、あえて複雑な語り口が採用されていたように思う。登場人物たちは“社>>続きを読む

ゾンビ・ガール(2014年製作の映画)

3.5

死んだ恋人がゾンビになって生き返る。良くも悪くもめちゃくちゃ気の抜けた作品。ゲロ噴射に関してはさすがダンテ、よくやってくれた。

霧の中の風景(1988年製作の映画)

4.0

子供の目には世界が霧がかって見えている、みたいなことかなと思ってたが違った。誰もが霧の中を彷徨っているのか。つまり単に“子供から大人に成長”という話ではないわけで、悲痛すぎる物語もある程度受け止めよう>>続きを読む

柔道龍虎房(2004年製作の映画)

4.2

借金返すとか誰か殺すとかそういう目標に向かっていってもおかしくない話にも関わらず、とにかくはみ出し者たちがはしゃぐ、という点を突き通してるのがすごい。成功を夢見る者の背中は押しつつ自分たちの社会的な立>>続きを読む

棒の哀しみ(1994年製作の映画)

3.9

脚本が良いんだろうなとは思いつつ結果よく分からんかったがまあそれにしても面白い。何となくジェンダー的な文脈がありそうな気はするんだけど...。刺す側刺される側、囲む側囲まれる側とか。恐怖のヤクザ論法や>>続きを読む

ジンジャーとフレッド(1985年製作の映画)

4.3

人々の目を引くような特徴が重視されるステージの上で、老いたタップダンスコンビの身のこなしは普遍的な人生の輝きを宿す。テレビの猥雑な電波に埋もれながら一度だけ波間から姿を見せるような存在、それを演じるの>>続きを読む

パニック・フライト(2005年製作の映画)

3.7

クレイヴンってやっぱりスリラーよりアクションなんだな。映画が静から動に移り変われば自ずとレイチェル・マクアダムスも戦士として覚醒していく。後半の逃走・迎撃は安定の面白さ。何となくトニー・スコットみたい>>続きを読む

物語る私たち(2012年製作の映画)

4.0

“ドキュメンタリーとは”に踏み込みながらも小さく収めてみせているというか。女優として被写体としての自分まで操っているようで空恐ろしい。
全体的な既視感の正体は『パリ、テキサス』のフィルム映写シーンだろ
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アシク・ケリブ(1988年製作の映画)

4.1

行って帰ってくるやつ。画面も音楽もめちゃカッコいい。ホドロフスキーとどっちが先なのか分からんが墓穴から飛び立つ鳩とか。そして尺が最高。
度々同じ運動が反復されるのってテイクを重ねることなんだろうか。

ウェス・クレイヴン’s カースド(2005年製作の映画)

3.8

主食って感じの作品。いじめっ子との和解?・共闘展開とか勢いよく中指立てる狼人間とか本当に心が穏やかになる。お得意の夢か現か演出も目白押しでトイレのドアのところとかすごく良い。ふいに脇役の視点が入るの地>>続きを読む

ミステリー・トレイン(1989年製作の映画)

4.2

空港やホテルの部屋だけ写真撮るってやつ、めちゃくちゃジャームッシュって感じだ。カバンに入りきらないからTシャツ重ね着したとか、勧められるがままに雑誌をたんまり買わされてしまったとか、それ自体は大して面>>続きを読む

華麗なる晩餐(2008年製作の映画)

2.0

こんだけ食ってたらゲロ吐くのを期待してしまうが最後まで吐かない。ヴィルヌーヴのアレな部分が凝縮されているような。

大砂塵(1954年製作の映画)

4.0

女二人の迫力がすごすぎてアーネスト・ボーグナインすら霞む。ジョーン・クロフォードは顔つきも色彩感覚も決定的に壊れてしまった人間て感じだし、マーセデス・マッケンブリッジ(『エクソシスト』の悪魔の声!)が>>続きを読む

スモール・ソルジャーズ(1998年製作の映画)

3.7

『トイズ』とか『トイ・ストーリー』を思い出すが、ジョー・ダンテは破壊癖があるので?断然スペクタルで猟奇的。血の出ない『ブレインデッド』みたいな場面も。
しかしおもちゃを軍事利用しようとするやつに対して
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按摩と女(1938年製作の映画)

4.3

日本家屋の幾何学模様がたまらなく脳に気持ち良い。按摩と女がばったり出会う場面のバストショットがやばかったような。
映画における触覚ってもんを初めて意識したかもしれん。盲人だから按摩になる、見えないから
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その夜の妻(1930年製作の映画)

4.0

サイレント小津ノワール!フィルム・ノワール以前だけど...。絵面的にはアメリカ映画で帽子の扱いなんかも洒落てるんだが日本的な人情話。夜の逃走劇に挟み込まれる街灯が良いと思っていると、夜が明けて街灯が消>>続きを読む

オズの魔法使(1939年製作の映画)

3.8

コスプレおじさんたちが良い。ライオンの「クァレッジ…」のくだり好きだ。

真夜中の虹(1988年製作の映画)

3.9

『ハイ・シエラ』を観る場面があるようにオーソドックスなアメリカの犯罪映画の型を取っていて結構好きだった。犯罪歴0から始まり喧嘩、脱獄、強盗、殺人と軽やかに転げ落ちていくが、映画はそんな主人公を祝福する>>続きを読む

スケバンマフィア 肉刑(リンチ)(1980年製作の映画)

3.5

女子高生二人組が海の見えるホテルで売春→女番長を撃退→居候先に帰宅、という登場人物たちの素性が見えてくる最初の流れが面白かったんだがヤクザが絡んでそこそこ失速していった印象。まあ金払わないおっさんの会>>続きを読む

ふたりのベロニカ(1991年製作の映画)

4.0

一人目のベロニカのパートが好き。走る姿を横移動で撮りつつ足に寄っていって水しぶきから次のカットの日差しに繋がるところ気持ち良い。演奏会の壇上での主観ショットも不穏すぎて最高。主観ショットの意図として、>>続きを読む

懲罰大陸★USA(1971年製作の映画)

4.0

ベトナム反戦運動が激化していた当時のアメリカで、治安維持法によって拘束された若者たちが「懲罰公園」なる場所で虐殺されていたら...というフェイクドキュメンタリー。
フェイクとはいえカメラの存在を皆が許
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コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

3.8

「カリフォルニアのどこかで」や「いとこ同士?」の馬鹿らしくもヒリヒリするやり取りが好き。しかしラストの「シャンパン」が全部持っていった感。この映画自体、時が止まったような休憩時間だったわけか。また「双>>続きを読む

午前7時35分(2003年製作の映画)

3.6

おもろいが『マッドボンバー』のラストが恋しくなった。

おもちゃの国(2007年製作の映画)

3.5

アウシュヴィッツ強制収容所の壁に埋められた手紙が後年見つかったりなんかもあるが、子供もまた未来への希望か。我が身に置き換えて考えましょうな話。短いが満足感あり。

ウインド・リバー(2017年製作の映画)

3.7

テイラー・シェリダン初監督作。当然ながらシェリダン印濃厚。脚本家らしく台詞や語り口の映画という感じだが、一面の雪景色があまりに寒々しい物語へ画的な説得力を与える。空撮の何もなさったらない。人生に絶望し>>続きを読む

毛皮のヴィーナス(2013年製作の映画)

3.7

SMにおいてマゾの方が相手を束縛しがちというのは聞いたことがあるが、それは個人として付かず離れず非情に徹することができる人間なんぞなかなかいないからなんだろう。しかし脚本家なら作品に理想を投影し、超現>>続きを読む

ホーリー・マウンテン(1973年製作の映画)

4.2

全部すんごい。しかも物語の神秘性もカット割りの不条理も全部消し去るちゃぶ台返し。まあ考えてみれば散々現実の世の中を戯画化してたわけだから当たり前といえば当たり前か。ホドロフスキー作品を観ると何となくお>>続きを読む

ハムレット・ゴーズ・ビジネス(1987年製作の映画)

3.6

幽霊が廊下を歩くところめちゃ良い。とはいえ初カウリスマキだからか色々と困惑させられた。何となくノリは分かった気がするので他の作品もぼちぼち観ていきたい。

ローラーとバイオリン(1960年製作の映画)

3.8

卒業制作ということだが、こんな可愛い映画も撮ってたのかタルコフスキー。普通に良い話でラストにはらしさも感じる。俯瞰の画が決まりまくってた印象。

コールガール(1971年製作の映画)

4.1

ミステリーとしてはどうということもないんだが、撮影のゴードン・ウィリスが暴れていてカッコいい不気味な映像博覧会になってる。テープレコーダー、エレベーター、天窓、高層ビルなどなど最高。
ドナルド・サザー
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夕なぎ(1972年製作の映画)

3.9

夫婦と間男の三角関係なんだが結構サッパリした話。何よりくたびれ感と不恰好な必死さを兼ね備えたイヴ・モンタンがめちゃ良い。ビンタは速いし重いが、暴れた後はシュンとしてしまう。段々男同士の方が気楽でいいな>>続きを読む

エクスプロラーズ(1985年製作の映画)

3.8

かなり大胆なSFではあるんだが、友達と冒険に出てそこで出会った新しい友達にも親がいて時間がきたらそれぞれの家に帰る...という少年時代の箱庭感が心地良い。夢の中でまた会おうみたいなやつも現代的だ。後半>>続きを読む

悪魔のいけにえ2(1986年製作の映画)

4.1

フーパー作品の中で考えるとトップクラスに好きというほどではないんだが、フーパーが天才である根拠としてはこれが一番適しているのかも。誰が良い悪いとか吹っ飛んで人間みな野蛮。
チョップトップがライターで炙
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新・死霊伝説(1987年製作の映画)

4.0

ものすごく変な映画を観たような...。物語が収束する方向に行かず新しいことが起こり続けてそのまま終わったというか。キングの『呪われた町』とは基本設定以外もはや関係ないっぽい。
人間との混血は労働者階級
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