フィッシュマンさんの映画レビュー・感想・評価

フィッシュマン

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雨を告げる漂流団地(2022年製作の映画)

3.5

前半のワクワク感、
後半の間延び感、
に尽きる。

思い切った省略表現がところどころに効いていて「こういうのが観たいんだよ」と思わさせてくれるのだけれど、後半になると暗い展開が延々と、本当に延々と繰り
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マレフィセント(2014年製作の映画)

4.4

寓話を現代に落とし込んだ作品として素晴らしい完成度。

千年女優(2001年製作の映画)

4.9

大傑作。

アニメ映画とはどういうものか、そのひとつの答え。緻密な描き込み、目まぐるしい展開、混ざりゆく虚と実、徹底した省略表現、絡み合っていく絵と音。

作り手がアニメってものに誇りと自信を持ってい
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ダンケルク(2017年製作の映画)

3.1

ダラダラとしつつも最後まで観させてしまう求心力はさすがノーラン。

しかし、ココ!という場面が無い。
戦争を語るリアリズムならそれもアリなのだろうが、ならば冒頭のシーンで「主人公にだけ都合よく弾丸が当
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EXIT(2019年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

人間の英雄的側面を描くと同時にヘタレの面もきっちり見せる。そのバランスが素晴らしいので主人公2人をどんどん応援したくなってくる。また、2人して走る時に手を繋いだりしない、最後にキスもしないという描写は>>続きを読む

殺人の追憶(2003年製作の映画)

4.2

観客が途端に「当事者」になるようなラストがすごい。登場人物を見るのではなく、登場人物に見られる映画。

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

1.5

このレビューはネタバレを含みます

「世界はそういうことになってるんだ」

という細田守監督からの強いメッセージを感じ続けた121分間だった。
主人公が特別な才能を持つのも、超優秀な仲間に恵まれているのも、学校随一の人気者から愛されてい
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名探偵コナン 緋色の弾丸(2021年製作の映画)

2.3

ストーリーは本当に酷い。もはや劇場版コナン君に緻密なミステリーを求めている人間は皆無だろうが、それにしても感動的な雑さ。もうちょい何とかならんのか……。本番はもちろん後半のアクションシーン。コナン君の>>続きを読む

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

4.2

ゴジラ→ムキムキマッチョマン。強いが相変わらずブサイク。
ギドラ→超カッコイイ。真ん中の偏差値は高そうだが、両端は相当アホ。
ラドン→裏MVP。ラドン登場から一気に面白くなっていく。意図せず大量殺戮し
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.5

ワンカット風の見事な編集のおかげでどんどん主人公と一体化していく。戦争映画は様々あるがその中でも素晴らしい完成度。

ミセス・ノイズィ(2019年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

いや旦那。
仕事が忙しいのは分かる。でもそれは妻も全く一緒。なのに家事育児全部押し付けて、妻の立場を慮ることもせず、騒動起きても逃げてばかり、なのに最後、お前は許す立場にまわるの?妻と旦那の責任、私は
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映画ドラえもん のび太の新恐竜(2020年製作の映画)

3.4

正直に言うと
「なんて傲慢な物語なんだ!」と思った。
いくらアニメといえど、この世界はドラえもんを中心に回っている訳じゃないと。

が、スタッフロールが流れている最中、不意に泣きそうになり結局不安定な
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映画ドラえもん 新のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜(2011年製作の映画)

4.4

オリジナルを超えた。
長い年月をかけてより神格化された鉄人兵団をリメイクするには相当な覚悟が必要だったろうが、なんと思い出に勝ってしまった。新キャラのピッポが素晴らしすぎて、もうラストで涙が枯れるほど
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

4.2

ソン・ガンホはもはや親戚のおっちゃん以上に安心させてくれるな!

殺人の告白(2012年製作の映画)

3.9

なんで韓国映画ってこう、辛い(からいじゃないよ)のかね?本作は個人的に韓国映画でも最大級に辛い展開が待っており、身終わったあとも「果たして今後私は生きていけるのだろうか?」という暗澹たる気持ちに襲われ>>続きを読む

マネーボール(2011年製作の映画)

3.8

Q.ブラッド・ピットはなぜこれほどまでに有名か?
A.ものすごい役者だからです。
ということがよくわかる映画。ブラッド・ピットが立ってるだけで絵になる。
描いているのは普遍的なテーマだが、野球を好きか
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最強のふたり(2011年製作の映画)

4.3

フィリップはめちゃくちゃ偏屈な奴なんだろうけど笑い方が可愛すぎでもう全部許しちゃう。

タイトル通りこの映画は偏屈な大金持ちとその介護者ふたりの話で、それぞれ別に生きていると途端に上手くいかなくなる。
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ソーシャル・ネットワーク(2010年製作の映画)

3.4

淡々と進んでいくストーリー。さすがのフィンチャークオリティなので最後まで観ることはできたけれど、どうも途中から置いてけぼりを食らっているような感覚になった。好きな映画じゃないです。

ウィンクルボス兄
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

4.2

中学生の課題図書(映画?)にすべき。金曜の夜こんなの観ちまったら興奮で眠れなくなる。すげぇ!かっこいい!!おもしれぇ!!!男の子も女の子もこの映画からビンビン感じるものがあるだろう。世界は広く、映画は>>続きを読む

シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014年製作の映画)

4.1

頭の中を空っぽにして観ることができる良作。陰気臭い芸術映画ばっかり観てられないもんね。

塔の上のラプンツェル(2010年製作の映画)

4.0

ゴーテルについて。
確かに彼女は悪役であった。しかしラプンツェルをここまで育て上げたのもまたゴーテルである。ゴーテルが卑屈で意地悪な子育てをしていたのならば、ラプンツェルはディズニー史上屈指の人気ヒロ
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ゴジラ(1984年製作の映画)

3.2

全体的に冗長で後半につれ息切れしてくる。武田鉄矢いらないし、間抜けな作戦でビルに閉じ込められる展開もげんなり、事故で核発射も無理ありすぎ。
ただムッシュかまやつの笑顔、あれは本当に素晴らしいシーンだと
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名探偵コナン 紺青の拳(2019年製作の映画)

3.5

なんでもあり。
そろそろ地球に隕石が衝突しても違和感ないな。

ゴジラ対ヘドラ(1971年製作の映画)

3.8

さすがに粗が目立つけれど作り手の思いはおぞましい汚描写を通してビンビン伝わってきた。ゴジラ人類共闘モノではこれが1番。人間を殺しまくるヘドラがかっこよかったので「シン・ヘドラ」が見たいです。

ハッピー・デス・デイ 2U(2019年製作の映画)

4.3

この「2」は映画史上でも相当完成度の高い「2」でしょう。映画において「2」といえば大体駄作!クソみたいな続編でファーストの感動を汚してくれるのですが、この映画は本当に素晴らしい。そもそも1がB級ホラー>>続きを読む

冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

これは好き嫌いの問題だが、個人的に映画のラストに納得出来なかった。

「人生ってのは痛いんだよ!」
分かる。生きることは痛い。すごく痛い。しかし主人公の壮絶な痛みは自分が招いたこと。一方娘の痛み、とり
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サマーウォーズ(2009年製作の映画)

2.5

主人公の健二ってすごい!一見頼りなさそうだけど数学五輪で惜しくも日本代表を逃した天才。あと栄おばあちゃんもめちゃくちゃすごい!警視総監や国交相の幹部に直電して叱咤激励できる超有力者。夏希先輩の花札の腕>>続きを読む

思い出のマーニー(2014年製作の映画)

4.6

スタジオジブリで1番好きな作品。
ってか完全に舐めてたわ。金曜ロードショーで全編観て、「なぜ私はこれを劇場公開時に観なかったのか!」と一生後悔するであろう素晴らしい作品。なんと真摯で誠実な成長譚だろ
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.6

起きたら嫌だな、と観客が思う出来事が大抵起こる。それが悪い方悪い方へと雪だるまのように転がっていきクライマックスまでどこまでも落ちていく。前半がコメディだった分、どんどん気分は沈み胃が痛くなる。

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