本人は露悪的な悪趣味映画として撮ってたつもりなのに何故か感動作として捉えられてしまった事実含めてテーマ性が統一された作品、という奇跡みたいな一本。
実直さに憧れながらも因果ゆえテキヤに戻る寅さんの諦めとも水を得た魚のようにも取れる笑顔。
さくらの痛切さも今回は特に沁みる。
ヨハン・ヨハンソン版『ラ・ジュテ』的な。
とにかく曲が恐ろしいほど素晴らしく、BPMに合わせたカメラワークも相まって没入感が凄まじい。旧ユーゴのスポメニックを映しながらこの音楽を流されたら圧倒されるし>>続きを読む
アル・パチーノの視線の演技の凄さよ。どうしようもない絶望感を植え付けられても親友の前では空元気をとってしまう優しさとそれによって壊れてしまう心。
脂の乗りまくってた80-90年代香港映画すらをも凌駕する怒涛のアクションが凄すぎる。絶対人死んでるだろこれ
マンゴールドの作家性ここにもど真ん中を通底。損得では決して生まれない心意気、矜持の共鳴。
40年台スタイルのマーク・ラファロのかっこよさとライティングが素敵
良い俳優ばかり出てるのにカットや演出、サウンドがことごとくイマイチパッとしない、というかダサいのが見ていていたたまれない…。
コテコテの出崎演出は抑えめだけれど、やはりこの強い露光と杉野キャラデザは最高です
完成させること、その事実に尊敬を抱くと同時に味のしない作品を観る意味はあったのか?という自問自答。
こういうライトビールのような映画もまた良し
ジェイソン・ライトマンは本当に”人間”に希望を見出してるんだなと思う。選曲も終わり方も。
撮影監督とカラリストが相当優秀。ドカンドカンと怖がらせるタイプではないが、じっとり嫌〜なラインをキープし続ける不思議な作品。
最終シークエンスは原作からなぜあんな謎ファンタジー要素に変更したのかわからない。原作の本質はあそこに集約されているのに…。
改変部分が軒並みよくわからなくて意図も見えずという感じ。
ただし背景アートは>>続きを読む
冒頭時点ですでに希望を失っている状態からこその主人公の徹底的なドライさ、しかし譲れない正義感が心の奥底にあり続けるかっこよさ。
この奥さんも広義ではファム・ファタールといえるのか?
ビリー・ボブ・ソーントンに善良なマヌケを演じさせると右に出るものはいない
何やってもツイてない奴とその理不尽な因果に対して同情はするも何もできないアンビバレンツな感情、これは友情か哀れみか
大人数で期間も予算も決まってる中で必死になんとかゲームを作ってる自分にとって、後半の件はひたすらボロボロに泣けて仕方なかった。
Jホラー的エッセンス多めだけど、全体的には韓国映画ならではのこってりした人間関係で包まれているのが良い
清水崇も企画通すのと予算確保に色々ギミック使わないといけないんだなというしょっぱさを感じつつ、終盤のクリエイティブな死に方には感心。
高密度&長尺のこってりオリエンタルホラー。自国の文化の常識や独自性を上手く使い、オリジナルな表現を見せようとしているところが好感。
ジャンルとして振り切った題材としてはアンチはないけれど、人物が立ってない&クリーチャーデザインが悲しすぎるほどにやっつけでひたすら困惑して終わった。