品川巻さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

COLD WAR あの歌、2つの心(2018年製作の映画)

4.0

亡命や私情のせいで、男女が何回も別れてはくっつくを繰り返すだけの単純な話ではあるんだけど、音楽が素晴らしいだけで、なんだかとても濃厚で壮大な話に見えてくる。音楽のちから、すごい。88分という尺も丁度い>>続きを読む

あのこと(2021年製作の映画)

3.8

去年観た『チタン』と同じくらい痛い映画だったけど、痛みの種類が女性にとって不可避なもので、他人事とは思えない。

中絶が違法だった時代に、身籠ったこと、堕胎することをなんとか隠そうとしていた女性の話。
>>続きを読む

初恋のきた道(1999年製作の映画)

4.3

観ているこっちが照れるくらい、監督のチャン・ツィイー愛が映像から溢れ出ている。あの年頃でおさげが似合うのはもはや才能。

当時はアイドル映画と揶揄されたらしいけど、めちゃくちゃいい話だった。
過去をカ
>>続きを読む

フィッシャー・キング(1991年製作の映画)

3.3

何故かクリスマスを感じた映画。

人気DJジャックが煽った一言で殺人事件が起こり、その被害者となった女性の旦那パリー(元大学教授のホームレス)との交流を描いたファンタジー。
テリー・ギリアムの中では正
>>続きを読む

殺人の疑惑(2013年製作の映画)

3.5

捜索中の誘拐犯の声が自分の父親にそっくりだったら...という話。
Filmarksの評価は低いけど普通に面白かった。

「父親を信じたいけど疑ってしまう」という娘の心理は、『ミュージック・ボックス』に
>>続きを読む

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

【初心者の感想】
14番の元ロン毛の人が推し
チバユウスケ最高

奇跡の人(1962年製作の映画)

4.8

2回目の鑑賞。
ヘレン・ケラーとサリバン先生の話。ラストがどうなるか分かってても絶対に泣いてしまう。
パティ・デュークに関しては演技が素晴らしすぎて、女優になってくれてありがとうとしか言えない...
>>続きを読む

ザ・コミットメンツ(1991年製作の映画)

4.5

かなり好き!!!
終わり方は切ないけど、バンドがコミュニティだった人間たちのリアルは実際こんなもんだと思う。
役者が全員現役ミュージシャンということもあって、ライブシーンが最高🔥実際のメンバーが数年後
>>続きを読む

凶悪(2013年製作の映画)

3.8

2回目の鑑賞。
穏やかだけど絶対にヤバい人だと悟らせるリリー・フランキーの佇まい。おでんくんの作者とはとても思えない🍢

登場する事件全部が闇金ウシジマくんの世界で「どうかフィクションであれ」と願った
>>続きを読む

リラの門(1957年製作の映画)

3.5

ろくでなしだけど人でなしではない男2人、殺人犯、勘のいい女の子の話。

匿ってる紳士的な殺人犯に情が湧いてきてたけど、そいつがとんでもない人でなしであることが徐々に分かる。
殺人犯との友情で、人が変わ
>>続きを読む

セント・オブ・ウーマン/夢の香り(1992年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

ハマりそうな瞬間がいくつもあったのに、結局最後までハマりきれなかった...

元々あんなに拒絶していたのに、2人の距離が近くなるのが唐突すぎないか。。(一緒に付き添ってくれてるだけでいいのかな)

>>続きを読む

ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)

3.0

演劇の映像化のような映画。
細かいことは考えずに観るのが丁度良い。

2分先のことが分かったら、そういう未来になるように意識して生きちゃう気がする。

unknown アンノウン(2006年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

開始10秒でB級、もはやZ級だと察し、早々に愛着が湧いた。倒れ方はほぼドリフでかわいい。

自分が誘拐犯なのか被害者なのか分からないまま記憶を失った5人が、お互いに懐疑心を抱いた状態で倉庫から脱出を試
>>続きを読む

鬼火(1963年製作の映画)

3.8

Radioheadの曲を凝縮したような映画。
「いつも待つだけ、何かが起こることを」「人生が僕には緩慢すぎる」。感受性や心の動きが希薄になっていく虚しさという意味では、トム・ヨークが書く歌詞にかなり近
>>続きを読む

ときめきに死す(1984年製作の映画)

3.3

主人公が何者か、何故この街に来たのか分からないまま話が進んでいき、その日は突然訪れる。
3人の無機質でのんびりとした生活が、ラストで一変する演出がおもしろい。
世話役の医者、大倉に人間味がありすぎたの
>>続きを読む

キッド(1921年製作の映画)

4.4

有名なあのシーンは、どう足掻いてもうるっと来てしまう。(音楽もズルい)

とにかく、ジョンの一挙手一投足が愛らしくて仕方ない。
モチモチしたほっぺたでニカッと笑い、もらったお人形をぎゅっと抱きしめるジ
>>続きを読む

ソウルメイト/七月と安生(2016年製作の映画)

2.3

このレビューはネタバレを含みます

私が想像する女の友情とは違う描き方だった。。。
親友の彼氏と実は両想いで、こっそり貰った石のペンダントを付けてるところで「うっっわやばっ」と変な声が出てしまった...
(安生は家明ではなく七月を諦めた
>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

4.5

動きがほぼシルクドゥソレイユだし、飽きる方が難しい。
FIREの人が推しです。

先生、私の隣に座っていただけませんか?(2021年製作の映画)

3.3

漫画家が自分の武器(漫画)で復讐し、本心を探り合って責める様子はもはやブレイキングダウン。
ペン入れなどの製作過程が見られるのも貴重。

ジャングル・クルーズ(2020年製作の映画)

2.8

疲れすぎていた時に、脳休状態で鑑賞。
『エスター』と同じ監督ってのが一番衝撃。
ドウェイン・ジョンソンはもはや人類と動物の母。

ごめん(2002年製作の映画)

4.9

【2022年の締め】
銀杏BOYZの曲を実写化したかのような最高の青春映画。泣きどころはないのに、訳も分からずポロポロ泣いてしまった。
たった103分の中で見られるセイくんとナオちゃんの成長が、微笑ま
>>続きを読む

リトル・ダンサー(2000年製作の映画)

4.9

2回目の鑑賞。
こんなに全部のシーンが良い映画も珍しい。
展開が早いのも気持ちいいし、終盤は涙が止まらなかった。。
親が小学生の子供に見せたいという理由もよく分かるけど、小学生では理解できない設定(ス
>>続きを読む

七人の侍(1954年製作の映画)

4.6

土砂降りの迫力を増すために、人工雨に墨汁をまぜたという逸話がある今作。
推しは、久蔵!!!

アベンジャーズのように集められた七人の侍たち。彼らが身を投げ出して守ろうとしている百姓は、かつて侍を追い込
>>続きを読む

茲山魚譜 チャサンオボ(2019年製作の映画)

4.4

この時代に敢えて白黒映画にした意味が、ラストに詰まっている。

韓国の時代劇ということもあって、初めは馴染みのない単語の羅列に戸惑うけど、主人公が島に到着して昌大と出会った瞬間から急激に面白くなる。ラ
>>続きを読む

きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

4.4

2回目の鑑賞。
ほぼインド版一休さんみたいな話で、賢者たち(主にランチョー)のとんち合戦が続く。
アクシデントが次々に起こるだけでなく、衝撃的にお下劣なシーンと感動シーンが交互にやって来るジェットコー
>>続きを読む

月光の囁き(1999年製作の映画)

3.8

愛はコンビニでも買えるけれどもう少し探したい高校生たちの話。スピッツの入れ方が完璧。

正直私は全く共感できないけど、変態をここまで爽やかに肯定してくれる映画は、観ていてすがすがしい。
"「変態」と蔑
>>続きを読む

処刑人(1999年製作の映画)

4.2

2回目の鑑賞。

「最高の厨二」と言えばこれ。
メッセージ性はほぼゼロだけど何故か惹かれてしまう。"神の啓示"とか言っても絵になるのはこの二人だけです👼🔪

殺された悪人を映してから、その工程を遡る手
>>続きを読む

シンプソンズのプラス・アニバーサリー(2021年製作の映画)

3.3

ディズニーのごった煮。
プーさんをノーパン扱いできる唯一のアニメ。

リンダ リンダ リンダ(2005年製作の映画)

5.0

2回目の鑑賞。

高校生の時以来に観たけど、謎に号泣してしまった。。笑 高校生が観ても分からない感情がいっぱい詰まってる。
甲本ヒロトの実の弟(甲本雅裕)が教師役で出ていて、ブルーハーツのコピバンのラ
>>続きを読む

モンスター(2003年製作の映画)

4.6

2回目の鑑賞。

アメリカで有名な死刑囚アイリーン・ウォーノスと、その同性の恋人の実話。
実話なのに映画としても話が全くダレなくて、一度も飽きさせないのがすごい。

この作品で、私はシャーリーズ・セロ
>>続きを読む

ゆりかごを揺らす手(1991年製作の映画)

4.0

Filmarksの点数は低いけど、個人的には楽しめた。
「自分の息子が他人の母乳しか飲まなくなる」って、母として1番エゲつない復讐かもしれない。

1992年の映画なので真新しさはないけど、展開に違和
>>続きを読む

星明かりを見上げれば(2022年製作の映画)

4.2

評判になっていたのと、「おじさん×子ども」という好みの設定だったので観てみた。

亡くなったおばあちゃんから葬儀屋のおじさんへと対象が変わり、女の子は執着に近い愛情が向ける。そしてその愛情が葬儀屋の心
>>続きを読む

サニーサイド(1919年製作の映画)

3.0

自他共に認めるチャップリンの失敗作らしい。仕事をサボりたくなるようなのんきな展開が続く。
ルッキズムや彼が抱える劣等感みたいなものが垣間見えるけど、コメディ要素もメッセージ性も薄く、まだ作風に迷走して
>>続きを読む

君は永遠にそいつらより若い(2021年製作の映画)

3.0

笠松将がとにかく優勝。

ニューヨークと天竺鼠を並列で出していたのはどういう意図なのか気になった。

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

1.5

このレビューはネタバレを含みます

「歌うま〜〜〜」のターンと、「主人公まったく好きになれん」のターンが交互に来て、感情が迷子。

主人公は善人ヅラしている割にやっていることは割と最低だし、家族や同僚へのリスペクトがなさすぎて中盤は引い
>>続きを読む

善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)

5.0

レビュー1800本記念。

素晴らしかった......ラストが好きな映画トップ5に入るかもしれない。。

「この曲を本気で聴いた者は、悪人にはなれない」

国家保安省職員ヴィースラーが、反体制派として
>>続きを読む