品川巻さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

テロルンとルンルン(2018年製作の映画)

4.3

ずっと配信待ちしてた作品。
おさるのおもちゃを修理してる岡山天音、ずっと観てられる。

耳が聞こえないルンルンは、普段声を発することはない。憤りを感じて反論したくても、悲しみを吐き出したくても、その気
>>続きを読む

dot the i ドット・ジ・アイ(2003年製作の映画)

3.3

2回目の鑑賞。
二転三転することがメインの映画。
立ち飲みくらいの、サクッとどんでん返し!

ナイト ミュージアム(2006年製作の映画)

3.6

2回目の鑑賞。
先週からNYに引越し、ようやく生活に慣れてきたのでご当地ムービーを観た。

観終わってからアメリカ自然史博物館に行ってみたけど、
・T-Rexやモアイ像は違う階に追いやられてる
・ルー
>>続きを読む

スモーク(1995年製作の映画)

4.4

めちゃくちゃ良かった...
同じ場所から毎日撮影した写真だけを並べたアルバムのエピソードから始まるの良すぎるし、そこに偶然写ってた写真も泣ける。

父と息子の再会とか、他の監督が描いたらドラマチックに
>>続きを読む

ステラ(1990年製作の映画)

4.3

2回目の鑑賞。
渡米前に母親と2人で観た。

「あなたアジア人に似てるわよ」と爆笑したりとか、妊娠中にタバコ吹かしたりとか、令和時代なら大炎上なシーンはいくつかあれど、それも時代のせいにできてしまうく
>>続きを読む

秋刀魚の味(1962年製作の映画)

3.5

2回目の鑑賞。
渡米前最後に母親と2人で観た。

高度経済成長を経て奥ゆかしさが少しだけ薄まった主人公が印象的。
記憶していたよりも笠智衆の父親役がライトで、『晩春』とかと比べてしまうと物足りなかった
>>続きを読む

ブラックブック(2006年製作の映画)

3.8

忙しすぎて2ヶ月ほど映画から離れてしまって、リハビリ1本目に選んだのがこれ。
ナチスドイツ占領下のオランダのレジスタンスと、家族の復讐をする女スパイの話。

リハビリ作品にしては登場人物多めの難解スト
>>続きを読む

レディ・バード(2017年製作の映画)

3.6

2回目の鑑賞。

背伸びして、斜に構えたい時期の女の子たちの話。
女子校育ちの娘と母親の関係ってこんな感じだし、キラキラ女子に取り入りたくて、地味な親友や自分の趣味と距離を置いてしまうのが痛々しい。
>>続きを読む

奈緒子(2008年製作の映画)

4.2

自分が学生時代に試合で使ってたグラウンドも芝生の休憩所も出てきて、刺さりすぎてしまった...
配色おかしいトレーニング着とか、なんだ速そう見える原色の靴とか、陸上部あるあるが懐かしかった。

駅伝中の
>>続きを読む

共犯(2013年製作の映画)

3.8

Filmarksの点数は低いけど、サスペンス要素とかを考えなければかなり面白かった。

動機が分からないのは、理解者がいなかった証拠。みんなと同じ制服を着て、同じ話をして、同じものを信じることが大事だ
>>続きを読む

WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

3.5

あの状況下で、「1人にして」を「私なりに悲しませてもらえない?」と言い換えられる器量は私にはない。
前半の兄パートのダークさが続いていたらこっちもメンタル落ちそうだったけど、後半の妹パートで出てくる聖
>>続きを読む

恋人たち(2015年製作の映画)

3.8

通り魔事件で妻を亡くした男、親友に思いを告げられないゲイの弁護士、退屈な夫と気の合わない姑との生活に嫌気がさす主婦の群像劇。
見ていて辛いシーンも多いけど先が気になってしまう。根本的な解決にはなってな
>>続きを読む

スマイル(2022年製作の映画)

3.0

序盤はサイコスリラー感満載で楽しめたけど、終盤からガチガチのモンスターバトルになってオチまで突っ走ってた。

友達とピザ食べながらダラダラ観るのに丁度いい。

ヒトラーの忘れもの(2015年製作の映画)

4.4

邦題が素晴らしい、これ以外考えられない。
ホラーではないのに終始恐ろしすぎて掌で顔を覆っていた...余りにも辛すぎるので観るのに相応の覚悟が必要だけど、WWII以降のデンマークとドイツの関係性を知る機
>>続きを読む

プレステージ(2006年製作の映画)

3.6

2回目の鑑賞。
ノーランにしては分かりやすい方だけど、雷が出てきた辺りの"ファンタジックまえだまえだ現象"が起こり出してから、若干置いてきぼりになってしまった。

ステージに立ってるヒュー・ジャックマ
>>続きを読む

はなればなれに(1964年製作の映画)

3.3

ロメールの『海辺のポーリーヌ』でも同じことを思ったけど、何故一昔前のフランスはスケベなおハゲがモテるのでしょうか...

赤い靴(1948年製作の映画)

3.5

童話「赤い靴」をモチーフに作ったバレエ映画。プリマになるための手段だった"赤い靴"という存在に主人公がどんどん取り憑かれていくのが不気味。

食事の度に同じ曲を聴かされるのは拷問でしかない。

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

初心者の玉田があんな簡単にSoBlueで演奏できるのはビックリだし、大はパワー系ニコニコ天才サイコだし、雪折の事故もフラグ立ちすぎだし、言いたいことは色々あるけど、それを無かったことにできるくらい演奏>>続きを読む

浮草(1959年製作の映画)

3.0

『小早川家の秋』の時も感じたけど、中村鴈治郎(が演じる暴力的なオヤジ)より笠智衆(が演じるあったかいパパ)が推しなので、今作でもあまり感情移入できなかったのかもしれない。恫喝したり手を出したりする主人>>続きを読む

いつかの君にもわかること(2020年製作の映画)

4.3

余命宣告を受けたシングルファザーが、息子のために新しい家庭を探す話。
新しい家族候補(意地悪な人たちもいる)が何組か出てきたことで、それぞれの思惑とか子供の扱いを比較できたのと同時に、「子供が虐待を受
>>続きを読む

ワイルドシングス(1998年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

ここまで延々とどんでん返されると「もういいってww」となるけど、気持ちいいのでついつい観てしまう。
ケビン・ベーコンの声好き〜〜〜

ペルシャン・レッスン 戦場の教室(2020年製作の映画)

4.4

息を呑む展開の連続で呼吸困難必至。
ユダヤ人の主人公ジルが、収容所でペルシャ人を偽るために将校に架空のペルシャ語を教える話。(バレたら即射殺)

単語帳を作って一生懸命デタラメペルシャンを覚える将校は
>>続きを読む

赤ひげ(1965年製作の映画)

4.5

養生所の医者・赤ひげ先生と、彼に従事する見習い医の師弟物語。4つの物語がオムニバス形式で構成されている。

清純そうなお嬢さんが豹変する香川京子パートに圧倒されてたけど、
その後の山崎努パートで、男女
>>続きを読む

コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

寝台列車ロードムービー。
坊主頭ロシア人リョーハの一挙手一投足が刺さりすぎて、ここ最近観た男性キャラで一番すき👨‍🦲✨
野蛮なのに、ピンチの時に必ず救いに来てくれるのさいこー!!!第一印象が最悪な分、
>>続きを読む

名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)(2023年製作の映画)

3.6

人生初の名探偵コナン。
登場人物はコナンしか知らなかったけど、なんとかなった。

あるシーンでビスケットブラザーズのM-1のコントを思い出したのと、水中でのコナンの「あっぶねー」が呑気すぎてじわる。
>>続きを読む

飾窓の女(1944年製作の映画)

4.0

ヘイズコード(当時のハリウッド映画のルール)を守るためにラストを改変したみたいだけど、良くも悪くもこれは反則...!
1940年代の映画でこのオチを持ってくるのは前衛的だけど、ファンタジー(?)寄りに
>>続きを読む

At the terrace テラスにて(2016年製作の映画)

3.8

ちょっとした一言で他人の嫌味や僻みに気付いてしまう、あの独特なあるあるが面白すぎて、最後まで見入ってしまった。
人妻の白い腕が発端であんな展開になるとは...

「あの人性格悪いらしいよ」ってよく言う
>>続きを読む

SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

4.0

この映画がアカデミー賞でノミネートすらされなかったことが闇。

#Me Too運動が広がるきっかけとなった記事を執筆した女性記者と性被害に遭った女性たちの話。
俳優を介して特定の人物や行為を映さずに、
>>続きを読む

ひらいて(2021年製作の映画)

3.7

たとえくん、ジャニーズJr.の人とは思えない暗さでとてもよかった。
山田杏奈の目は、大きくてまん丸なのになんであんなに鋭いんでしょうか...???すき

好きな人が振り向かないから、好きな人の好きな人
>>続きを読む

悪魔はいつもそこに(2020年製作の映画)

2.8

ただのベリーパイなのにあんなに気持ち悪く映るの凄い

ロスト・ハイウェイ(1997年製作の映画)

4.4

映画より先にサントラにハマった作品。
『未来世紀ブラジル現象』(※初回は睡魔に負けるも、再挑戦したら急激に好きになる現象)発生しました。

ボウイで始まってボウイで終わるオープニングとエンディングが既
>>続きを読む

ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984年製作の映画)

3.6

出てくる競争馬の名前が小津監督作品で、自分の映画で好きな映画をオマージュしちゃうのはどこの国でも共通なんだな、と微笑ましい気持ちになった。

ジャームッシュは「変わり映えのない日々の中でのちょっと変な
>>続きを読む

もっと超越した所へ。(2022年製作の映画)

4.3

4種類のクズ男オールスター感謝祭。予想外の良作。
・暇すぎて彼女を束縛してしまうヒモ
・仕事ないのにやたらプライド高い元子役俳優
・恋人が妊娠しないように祈るニート
・女性に思わせぶりな態度を取るゲイ
>>続きを読む

スウィート・シング(2020年製作の映画)

3.8

根は優しいけど酒乱の父親のもとで育てられた姉弟と、ある少年の逃避行物語。
「根は優しい」ってずるい、どこを切り取っても優しくあれよと思ってしまう

「線路と少年少女!?絶対すきじゃん〜〜🕺」とブチ上が
>>続きを読む

召使(1963年製作の映画)

4.3

『下女』『パラサイト 半地下の家族』『レベッカ』などがぶっ刺さるお屋敷サスペンス好きにはたまらない古典作品。
水の音や鏡の反射で不安定な心を描くのが上手すぎる。

召使としてトニーの家にやってきたバレ
>>続きを読む

河童のクゥと夏休み(2007年製作の映画)

3.8

とりあえず目から滝。
ニンゲンと一緒に歩行訓練するのかわいいね。頭のお皿にお酒注いで踊ってるの愛しいね。

ただ冒頭からハードモードで心が死にかけ、何度かリタイアしたくなったので心の底からはおすすめし
>>続きを読む