TomoFunaさんの映画レビュー・感想・評価

TomoFuna

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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.7

今までのノーランらしくない印象。内容自体に時系列のいじりはいらなかった気もする。結局今の鑑賞者のほとんどは原爆の惨事を体験していない。その中で何を感じて、何を批判すべきなのか。ラストの回収だけでは済ま>>続きを読む

プリシラ(2023年製作の映画)

3.3

回顧録ではあるが、当時の男女の関係性が果たして現代の観客にハマるのか。きらびやかな描写が切なく見える美術やトーンは美しかった

アイアンクロー(2023年製作の映画)

3.6

裸足で戦うレスラーを幼少期にみていた。その人の話でもあることを思いだし、その極めて個人的な熱狂と、エリック家族の熱狂の、外部と内部の温度差がわかり非常に辛い映画だった。
呪われたというより、盲信や絶対
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.7

まずMX4Dで観るのは二回目で良いと思う。
とにかく浜辺美波の昭和の女優感がハマっていた。人を殺める描写はほとんどなく、子供も観やすいゴジラ映画。ただ、街の破壊が絶望的すぎる。
鑑賞後の補足として『ホ
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レザボア・ドッグス デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

4.0

映画館だから冒頭の会話劇が楽しめた気がする。ストーリーと全く関係ない、かつ、しょうもない会話だけど不思議と映画館に似合う会話になってる。デビュー作の頭から雑談シーンってのは、タランティーノの映画に対す>>続きを読む

現金に体を張れ(1956年製作の映画)

4.0

レザボア・ドッグスを観た後、時間軸のずらし方のお手本として思い出し、久しぶりに再鑑賞。エンドの演出ふくめやはり最高すぎる

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.7

ナスターシャ・キンスキーのブロンドが思い起こされた。東京版としての再現ではないと思うけど、また、パリ,テキサスを観たくなった。

(2023年製作の映画)

3.4

北野武の純度がどのくらい入ってるかは知る由もないが、戦国武将の解釈はたけちゃん節が炸裂している

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

3.6

レオ様=愚かな男役がついに完成形に。3時間半程はやはり長いが、この時間で飽きることはない美術やアングルはすごい。史実を凝縮させるとなると、これくらいになるのか。
鑑賞後に、考察色々調べると原作とは異な
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(2023年製作の映画)

3.9

重い。人に説明できるほど映画の問いに対してまだ自分はうまく答えられない

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.6

構造が複雑なんだけど、どうでもよくなるくらいウェス・アンダーソンは好きです。観てから考察みると深みがわかってくる

658km、陽子の旅(2023年製作の映画)

3.4

ヒッチハイクを通して、経験して来なかったであろう時間を取り戻していく内省の旅。時間は前に進んでるのに、過去を追体験してるような不思議な構成。葛藤する役柄と菊地凛子の相性はやっぱり良い

バービー(2023年製作の映画)

3.8

ヒール立ちができなくてベタ足になり凹むのって、男女越えた暗喩にも思えるし、ポップでキラキラしてるのは外側の話で、映画自体フェミニズムを通り越している印象。
予告編じゃわからない内容なので、ギャップある
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イノセンツ(2021年製作の映画)

3.7

ほぼ子供たちのみの出演で、終始この緊張感は必見。幼少期における純粋さと残虐さは、狂気に近づく紙一重の部分があるように思う。
『童夢』のオマージュとか真似とかは一切気にならなかった。今のところ現代版サイ
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.8

繊細な演出は一回だけだと掴めない。ただ、余韻の残し方、時おり思い出す湿度を持った記憶を、アフターサンとしたタイトルがヤバい

怪物(2023年製作の映画)

3.9

自分が納得する事実の捉え方は、他者とは違う。それが多層に及ぶと、大きな不安が渦巻く。怪物は、自分が何の怪物であるかはわからない。物語途中の遊びが全てを物語っている気がした。
登場人物たちの対比構造、大
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

4.0

娘の書いたエッセイは、おそらくチャーリーにとってはリアルな讃美歌なのだろう。
登場人物5人の密室でのこの会話劇は、それぞれが救いを求めて集う教会のようなものなのか。
終盤に向かうにつれ見事な会話の合奏
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.5

シンがつくシリーズで、タイトル入るまでの一連がいちばん映画っぽくて好き。

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.9

いま世の中で起きてる社会課題や重要視されるキーワードを盛り込むと、こういう映画になるんだな。という理解をしてみたが、シンプルに今の映画表現として最高だった

エンドロールのつづき(2021年製作の映画)

3.4

事前に聞いてたニュー・シネマ・パラダイス風ではない。起承転結までがっちりしたインド映画の良作。子役が映画初主演のみずみずしさ

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

3.7

対岸の戦時や内紛を、孤島で暮らす人々の暮らしで暗喩したとも言える作品。
異常とも捉えられるすれ違いや、一方的な価値観のコミュニケーションによる、人の気持ちのズレ。その最大級が戦争とも呼べるが、隣人への
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ノースマン 導かれし復讐者(2022年製作の映画)

3.9

前作ライトハウスの鬱屈とした世界観をそのまま王族系の大作に移植してしまう手腕がスゴすぎる。ポスターや宣伝だけだと、誤解してしまうかも。

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.9

置かれる状況に対する苦しみはみんな等しくあり、そこに優劣はなく、切り拓くのは、結局自分と向き合うしかないのだ。今の自分には、すごく希望にあふれた映画だった。

クリエイション・ストーリーズ 世界の音楽シーンを塗り替えた男(2021年製作の映画)

3.6

レーベル好きは必見。ダニー・ボイル作風というより、トレインスポッティング作品よりの演出多い。サントラは抜群。

ザ・トリップ(2021年製作の映画)

3.5

前知識なしだと一気に観れるスプラッター?コメディ。ノルウェーにこんなタイプの映画あったのか。

デイ・シフト(2022年製作の映画)

3.3

ヴァンパイアものの映画では軽さがちょうどよい。スヌープ・ドッグに外れなし

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.2

中高年のカタルシスかと思い、遠ざけてたが全然違った。なぜもっと早く観なかったんだ俺は!という感想。
熱量とリアリティが全てで、ストーリーの辻褄がどうとかは観る側があわせれば良い。

キングダム2 遥かなる大地へ(2022年製作の映画)

3.8

前作が思いのほか良すぎて期待感強めで観てしまった。大沢たかおの登場シーンが今作もハイライト

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

4.3

テンポが妄想の恋のような展開。または思い出を切り取るとこんな展開!?と感じるほどギュッとつまってる。
パンチドランク・ラブの光の使い方に打たれてから20年。その眩さにさらに磨きがかった甘酸っぱさ。最後
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.8

賛否あるのは当然だと思うけど、「空想特撮」という往年のシリーズを正当に踏襲してたと思う。かつ、コアファンにも丁寧に寄り添った「空想特撮映画」というタイトルの抑えが、真のタイトルな気がする。

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