foochthepopさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

はじまりへの旅(2016年製作の映画)

3.6

頭脳明晰で強靭な肉体を持つけれど、独善的な父親と、
大自然の中でオーガニックかつワイルド、それでいて教養深く知的に育てられた子供たちの旅

アウトローでちょっと激しくて、主人公にはバランス感覚が欠けて
>>続きを読む

ロボット(2010年製作の映画)

3.1

インド映画の良いところと悪いところが詰まってるような

単純、冗長、稚拙、豪快、美女、派手

この映画が評判になった頃にボリウッドという言葉を知ったような気がする

今は流石にこんなアフレコの質低くな
>>続きを読む

キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

4.1

デ・ニーロ×スコセッシでコメディアンが主人公

観終わって考えると、そのまんまとも言える

妄想と現実がごっちゃになった男、その展開が極めて秀逸で、
何が事実/現実で何が妄想/虚構なのか、判然としない
>>続きを読む

アメイジング・グレイス(2006年製作の映画)

3.6

テーマを絞った話なのでなかなか密度があった

奴隷制度とか人種差別とか、無知ゆえに無頓着になると思うから、こういうジャンルの映画はいろんな人に観て欲しいと思う

まあこれは可哀想な奴隷が出てくるような
>>続きを読む

カエル少年失踪殺人事件(2011年製作の映画)

3.5

「殺人の追憶」のような表現の奥行きはないし、テロップやスローモーションなどの映像表現のテイストが古臭いと感じた

しかし、これは単なるサスペンスではなく、ドラマ要素の強いエンタメ大作なのだと思う
個人
>>続きを読む

サクラメント 死の楽園(2013年製作の映画)

3.3

基本的には好きです
ホラー、スリラーとして好きな部類

ただ、モキュメンタリー仕立てなのが寒く、脚本も詰めが甘い気がした

さらにそのモキュメンタリーが、主人公をviceの記者に設定するあたり寒い
>>続きを読む

殺人の追憶(2003年製作の映画)

4.0

ポンジュノのスリラー、面白い

話の元になった事件は時効になったものの、犯人はつい先月特定されたそうです
しかしその事実とこの映画は別に考えた方が楽しめる(そもそも16年も前の映画だし)

全体的にス
>>続きを読む

新聞記者(2019年製作の映画)

3.7

松坂桃李の正しい使い方じゃないかと感じた

思慮深く、誠実で、口数が少なめで、一見すると地味なキャラクター

序盤は登場人物のモデルが頭に浮かぶような話が続き、いろんな意味でよく映画にしたなと思ったが
>>続きを読む

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

3.6

期待したほどではなかった

ビビッドな映像がフロリダの空気を思わせてとても綺麗だった

子役含めて役者の演技はめちゃくちゃ良かった

ちょっとファンタジックに転調して後引く終わり方したけど、全体的には
>>続きを読む

それでも夜は明ける(2013年製作の映画)

3.7

実在した人物の体験を基にした話で、話そのものに驚きはないものの、黒人奴隷の事情が細かく描写された傑作

奴隷問題は、良識ある白人視点の映画は観たことがあるが、本作は黒人奴隷自身に焦点が当てられており、
>>続きを読む

ベン・ハー(2016年製作の映画)

2.7

自己中ベンハーにムカつきながら、クソみたいな復讐劇を見せられる、バカが作ったと思われる駄作

もしかしたら馬を見る映画なのかも

あゝ、荒野 前篇(2017年製作の映画)

3.3

主演の2人は頑張ってトレーニングしたんだろうなと感じた

が、何でこんなに長くする必要があるのか
なくて良いシーンがやたら多い

木下あかりのブスなのに溢れる色気と極上ボデーは一見の価値あり

原作レ
>>続きを読む

あゝ、荒野 後篇(2017年製作の映画)

2.8

馬鹿みたいに長い
要素を詰め込み過ぎ、人間模様絡まり過ぎ、世界は100人の村なのか?

寺山修司の原作は読んでないが、この映画化はかなり改変してるらしい

主人公に魅力がなくてただのヤベェ奴だったのが
>>続きを読む

メランコリック(2018年製作の映画)

3.9

インディー感があり、漫画的な展開だったけれど、全体的にとても面白い映画だった

話のアイデアが良いし、演技も良かった

存在のない子供たち(2018年製作の映画)

4.1

記録

貧困をそのまま映像にしたようなリアリティ

日本では撮れなくね?って思うようなシーンもいくつかあった

ポゼッション(2004年製作の映画)

1.0

ゴミ。

前半だけ観て視聴をやめたけど、ただただ物音で驚かせるばかりの、ホラー映画とは名ばかりの稚拙な映像

こんなん作ってて何が楽しいのか

スウェーデンにはホラー映画が存在せず、はじめて作られたホ
>>続きを読む

中国の植物学者の娘たち(2005年製作の映画)

3.7

真に迫る色彩美と、水墨画の世界のような中国の自然を目にし、幻想的な気分になった

話の内容は、前時代の男尊女卑と同性愛に対する禁忌が大きなテーマであり、二人の主演女優の絡みはたいへん官能的であった
>>続きを読む

フェイク・クライム(2010年製作の映画)

3.6

クライムサスペンスではなく、コメディ要素控えめのラブコメ

序盤のテンポ良すぎな展開はおもろい

キアヌリーブス扮するヘンリーのキャラが独特で、決して派手ではないが個性的
キアヌが良い味出してた

>>続きを読む

聖の青春(2016年製作の映画)

3.6

トレイラーも見ず、前情報なしでテキトーに見始めたが、次第に惹き込まれた

最大の要因は、松ケンの鬼気迫る怪演だろう

原作未読であり、モデルとなった棋士のことすら知らなかったが、本人写真を見る限り松ケ
>>続きを読む

初恋(2006年製作の映画)

3.6

3億円事件の実行犯は女子高生だった…なんて言ったらまるでラノベみたいだけど、
それを大真面目に、人間関係を最初から綴った自伝的な小説が原作という映画

ヒロインのみすずを演じた宮崎あおいは、原作者と直
>>続きを読む

エンド・オブ・トンネル(2016年製作の映画)

3.5

こういうクライムサスペンス的な映画の良し悪しを分けるのは、ゴロツキの恐ろしさとオチの出来だと思う

ゴロツキの恐ろしさはなかなかだったと思う

オチは、ありきたりでベタベタに感じた
それを踏まえると、
>>続きを読む

ブエノスアイレス(1997年製作の映画)

3.7

トニーレオンになら掘られても文句は言えないなとか思いながら観はじめたが、生々しく猛々しいゲイの恋模様を観ていて、やっぱ掘られたくないなと思った

ゲイ×香港人×アルゼンチン×痴話喧嘩という、異文化のコ
>>続きを読む

ウィーアーリトルゾンビーズ(2019年製作の映画)

3.0

面白くないので、何度も途中退室しようかと悩んだ

終盤はなかなか良かった、どうなるの?と思った

音楽はとても良い

菊地成孔が普通に批評してるのは面白かった

全体的には、イタい感じのオフビートで寒
>>続きを読む

アメリカン・ウォー(2011年製作の映画)

3.3

個人的には、内容が薄いなと感じた

戦争の怖さや悲惨さ、悲劇をしっかり描いていただろ!と言われると、そうかもしれないが、まともな戦争映画は大抵そうです

名作たちの中に本作を混ぜると、内容が薄いと、私
>>続きを読む

エイプリル・ソルジャーズ ナチス・北欧大侵略(2015年製作の映画)

3.5

戦闘シーンはわずかで、淡々と出来事をなぞっていくような映画

ヨーロッパの小国における軍事、戦争を知る良い機会になったし、英米露以外の視点から見たナチスドイツも知れた

物語性やメッセージ性が弱いと感
>>続きを読む

アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場(2015年製作の映画)

3.4

市街地で戦闘や爆撃を行う際に非武装市民への被害を避けようとあがく場面は、現代の戦争映画では珍しくない
が、この映画はそれを主題としており、ドンパチが一切ない、ちょっと珍しい戦争映画である(一方的に撃た
>>続きを読む

オールド・ボーイ(2003年製作の映画)

4.2

評判に違わぬ面白さ

漫画原作らしくご都合主義な面も多々あるものの、終始引き込まれる展開で、観る前に勝手に抱いていた猟奇的なイメージが払拭された
バイオレンス、サスペンス、ドラマ等のバランス感覚が秀逸
>>続きを読む

ハンター(2011年製作の映画)

3.6

少々設定が稚拙にも思えるが、ウィレムデフォーの顔が観る者全てを緊張させる

もう少しサスペンスドラマの質が高ければ良かった

ハート・ロッカー(2008年製作の映画)

3.7

よく出来た戦争映画の一つ

主人公のキャラというか言動が濃過ぎて少々リアリティに欠ける気はするものの、淡々と現場を映しながら緊張感を抱かせる映像は素晴らしかった

良くも悪くもストーリー性はあまりない

誰よりも狙われた男(2014年製作の映画)

3.7

故フィリップシーモアホフマンを堪能する映画

大味な魅力はないけども、よく出来た映画

ウィレムデフォーをはじめ、各キャストの演技が光った秀作