愚か者さんの映画レビュー・感想・評価

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天気の子(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

作品の演出には様々あるが、本作においては楽曲の比重が大きく、映画音楽ではなく、独立した創造性の楽曲を意識せざるを得なかった。

つまり、歌じゃん、ってことなのである。

こうなる一番の要因は絵的なピー
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スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ピーターはトニーのようだ、という言葉を誰もが言いたくなる。

マーダー・ミステリー(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ジャンルの特性上、観る者を選ぶ作品と言わざるを得ない。

ミステリには大雑把に2種類ある。
ひとつは、観客が解決編までに真犯人を言い当てられるように作られたもの。もうひとつはそれ以外だ。
本作は後者に
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アイ・アム・マザー(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

真実を生きようとするたった一人の少女の物語。

『エクス・マキナ』は人間様の機械を描いた。機械は人間になろうとして外の世界に飛び出した。本作は、機械が人を育てた。機械と人間の関わり合いはここ150年く
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サバハ(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

登場人物の属性をうまく利用した作品。

作品説明を読んでから観始めるのと、そうでない場合とでは、おそらく作品に対する印象が変わるだろう。

物語の構図は、新興宗教に対する世俗的な猜疑心がとある事件と結
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パーフェクション(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

なかなかエッジの効いたお話。だけど、とりたてて話題にするほど突き抜けられなかった作品。

ネット配信作品の最大のポイントは、ネット上での評判やキャッチーさだ。一言のキャプションを添えられるような鋭いエ
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プロメア(2019年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

「グレンラガン」「キルラキル」を観ていれば分かるこの熱量。クライマックスの話をしたいが、観ている我々にも何が起こっているのか分からなかった。それ以上に凄まじい熱が駆け抜けていった。試写が行われた一橋ホ>>続きを読む

アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

11年という歳月で築き上げたものを昇華させたといってもいい。

すべてを救うために、我々は過去の旅路を思い出すことを強いられる。もっとも、その方法はインフィニティ・ウォーに欠けていたピースを考えれば想
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スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

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喪失と拡張の中で一人の少年の成長を願う物語。

アニメでしか表現できないものがある。それがこの作品には詰まっている。平行宇宙のスパイダーマン のキャラ分けはまさにその一例だ。

物語はシンプルではある
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キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

記憶の糸を手繰り寄せ、アイデンティティを確立する者のストーリー。

ブリー・ラーソンはこれぞアメリカ人の美女という印象がある。芯があり、ゴージャスな見た目で、ユーモアを忘れない。キャプテン・マーベルに
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運び屋(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

過去にしでかした愛の後悔に対する贖罪を、罪を犯すことによって見出していく物語。

クリント・イーストウッドが老いだけでなく、その中で垣間見られる人生の喜びをよく表現しており、伊達に半世紀も俳優をやって
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ポーラー 狙われた暗殺者(2019年製作の映画)

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個人的に久々にツボにハマる作品だった。

犬を飼いだし、ジョン・ウィックの背中を追うかと思えば一晩のうちにドライなお別れを告げる。
タバコをやめたと言ったそばから紫煙を燻らす。
教師になどならないと言
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バード・ボックス(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

物語の構造と物語の設定が物語を殺した一例と言えるかもしれない。

物語の構造は、ある場所を目指す現在とそこへ至る過去の二編構成。つまり、過去編でどんな結果になったかは、現在を見れば明らかとなる。何故そ
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アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

別に安易に死を引き寄せたとは言わない。ブラッドリー・クーパーが一家の伝統に従ってベルトに首を通したことは十分に理解できるのだ。だが、それでもなお、それを避けるようなプロットが組めなかったか考えてしまう>>続きを読む

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

お話としてよくできていると感心。子供の頃から聞かされてきた小言が金言に変貌を遂げる瞬間の気持ち良さ。それがある種の悲壮感とか喪失感の末にやってくるというのも感慨深い。

musicに音楽という言葉を当
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あの頃、君を追いかけた(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

恋愛ものを観てこなかったので、「ラ・ラ・ランド」の頃に気づいたが、世の中には「叶わなかった恋」に想いを馳せる作品が多くあるらしい。本作もその一つだ。

本作の公開を楽しみにテレビなどから情報を仕入れて
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クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

脚本のセオリーからいうと後半までは「ミスト」的全滅必至だが、この物語は、速くて、遭遇すれば即死というモンスターの攻略法を探る「死にゲー」である。数々の犠牲の上に打ち立てられるドラキュラの杭は希望で輝い>>続きを読む

検察側の罪人(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

一見すると変則的なミステリーに見えるが、実際のところ、これはコンゲームの類ではないかと思う。
あからさまな犯人像のキャラは、何の感慨もなく犯人候補から外れ、木村拓哉演じるどこの世界の人間かわからない検
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響 -HIBIKI-(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

天才を描く作品は数あれど、この作品は主人公の行動理論が明確に提示されている。それだけに、不意を突かれることはないが、理解のできる天才が力技で周囲を伏せていく。
結局は才能じゃねーかといってしまえばそれ
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

トラッキングに長けたハンターによるネイティブアメリカン居留地での犯罪捜査。
本作で言いたいことはラストの字幕に集約されているのでそれを読めばいいとして、ネイティブアメリカンを巡る問題は根強く残っている
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ルイの9番目の人生(2015年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ミステリというよりはヒューマンドラマの作りになっている。

ルイが不幸に陥る原因はひとつしかないので、不幸の謎をメインに据えているのではないことは分かる。
このシナリオには実は悪人はひとりもおらず、皆
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オーシャンズ8(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

脚本でも触れていた箇所と、そこから生じる当然の疑問に答えなかったのはいい選択ではなかった。

・本当にオーシャンは死んだのか?(ラストのセリフだけでは足りないし、ある種の期待に応えなかったとも取れる)
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2重螺旋の恋人(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

配給会社は、この作品を「観客を騙す」系のものだと位置付けているものの、本質はそこにはないと思う。

この作品は、双子の片割れが胎児の時にもう一方の体内に吸収されるという実際の現象に基づいており、作中で
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