はげゆさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

はげゆ

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きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

4.0

ぐるぐる思考を巡らせて、どんどん深みへ堕ちていってしまう人へ。
シンプルでいいい。

笑いながらも、ふざけながらも、芯を見失ってはいけないですね。
素直に頭の良い馬鹿したい。

幼な子われらに生まれ(2017年製作の映画)

3.6

複雑化された現代の家族はどう生きれば良い?
心の持ちようなの?

なんでも簡単に単純になってしまったシステムだからこそ、人は心を悩ます。
一瞬一瞬はどんなことも容易にやり過ごせるから。
だから後悔しか
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映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ(2016年製作の映画)

3.8

やっぱりよく知ってる場所で、よく知ってる日本人の演技を見るのはちょっと慣れない。
特にリアルを描く映画ほど、よりリアルから遠のいてく感覚。

雑踏、ネオン、モノ、酒、タバコ。
溢れ過ぎて、詰め込まれ過
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女神の見えざる手(2016年製作の映画)

3.7

現代化された頭脳プレイの映画は、パズルを解くような気分で観ていて楽しい。
ヒッチコックの言葉が過った。聴衆はみんな先を読みながら観ている。観終わった後に、隣の人に自分は結末が読めてたよって自慢したいん
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未知との遭遇(1977年製作の映画)

3.8

未知は恐怖であり、原動力だ。

たまに何度も観たくなる。
E.T.も。

オープニング・ナイト(1978年製作の映画)

3.9

この最初から全体的にモヤモヤと漂う空気感はなんなのか。
微睡みながら、この世界観に吸い込まれていった。

老いはリアルなホラーである。
誰しもがこの老いと様々なカタチで向き合わなければならない。

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こわれゆく女(1974年製作の映画)

4.1

ジーナ・ローランズ
すごい演技力なんです。
普段映画を見る上で、女優や人、演技力というものに焦点がいかないんだけど、ジーナは別格。

躁と鬱、激情で逆上、狂気狂乱。
この映画の女性はとても繊細で、儚
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グロリア(1980年製作の映画)

4.0

ほんとにカッコいい!

強く生きたい。
自分が女性だったら、絶対憧れる。

なんでこの映画はずっと緊張感を保ちつつ、グダらないんだろう。
たぶん、音楽の使い方がとても直情的で、しかも惜しみなく盛り込ん
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パターソン(2016年製作の映画)

4.0

映画を1週間で縁取る。
日常ってなんだろう?
incident in the routine.
細かい設定がキラキラしる映画だなぁ。
と、そんな感想。


パターソンにいる詩人たちのキャラがどれも立っ
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ライオンは今夜死ぬ(2017年製作の映画)

3.9

俳優が俳優を演じる。
ジャンはレオそのものなんだ。

裏の裏は...??ストーリーは...??結局何が言いたいの...??
人は答えを欲したがる。しかも簡単に。
映画は純粋に楽しい、面白いものだ。
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雨に唄えば(1952年製作の映画)

4.0

この映画の影響で幼い時から大雨の日はびしょ濡れになりたい病。


いつ観ても笑顔になれる。
現実逃避に観てしまった。

ケス(1969年製作の映画)

4.0

ダニーが全力で走るシーンが全部好き。

ダニーと先生が小屋の中でする会話がとても良い。

ダニーとケス、子供と隼に真善美を語らすこの映画はズルい。
絵としてとても綺麗だった。

早春(1970年製作の映画)

4.1

やられたーーー。
なんて直情的で赤裸々なんだろう。

ポップでビビッドな色使いがたまらない。
言葉使いやポルノ映画の内容など、めちゃくちゃなニヒルが添加されている。
水の中のナイフと同じだけど、こっち
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ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

4.1

種の存在を内的にも外的にも定義付けしようするのは人間の性か。

十字軍、そして大航海時代といった大きな世界の一体化の波は、人々の外界に対する恐怖心を強く煽る。
その危険な好奇心を昇華させたものがヒエロ
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ピンポン(2002年製作の映画)

4.0

スッパムーチョでぶっ飛ぶのめっちゃわかる。

キャラ立ちがここまで綺麗な映画はないね。

トリュフォーの思春期(1976年製作の映画)

4.0

どのエピソードも
あぁ、わかるわかる
みたいな。

少年少女が少しずつ変化していく。
何かに目覚めたり、何かを手にしたり。

やっぱりトリュフォーの作品にストーリーを求めてはいけないと思った。
ストー
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小さな恋のメロディ(1971年製作の映画)

4.0

教師や親、大人は何もわかってくれない。
子供たちは、どんなに説明しても言うことを聞かない。
学校ではいつも生徒と教師の戦争だ。

ダニーよりメロディより、オーンショーが1番好きだなぁと。
それと大人た
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大人は判ってくれない(1959年製作の映画)

4.0

ストーリーという額縁に当て嵌めない。
トリュフォーの作品にキャンバスの制限は無いかも知れない。
観終わった後にそんな事を思った。

心が自由な子供は世界に掣肘を加えられ、
世界が自由になった大人は心の
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まごころ(1939年製作の映画)

4.2

まず悦ちゃん(江島瑠美さん)可愛すぎかて。

80年近く前の日本映画をスクリーンで観れることが不思議な感覚になる。
映画演出やそもそもその時代に生きている人、ロケーションにも現在と共通点や相違点が沢山
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ローマ法王になる日まで(2015年製作の映画)

3.8

神の沈黙。このテーゼは宗教が誕生した瞬間からそこに併存する。

救い、悟りはどこにあるのか。
ベルゴリオ、人は環境に翻弄されながらも紐解いて行く。

前半のアルゼンチン軍事政権での描写が強すぎた。
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禁じられた遊び(1952年製作の映画)

4.1

無垢さ。純真さ。
この映画を観るオトナ達は皆、このピュアな罪を咎めることは出来ないだろう。

真っ白な子供達が映し出す世界観。
戦争はもちろん、宗教そのものに対する懐疑心を感じた。
アルケーはどこにあ
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哀愁(1940年製作の映画)

4.0

最期の別れの夜、マイラの表情が忘れられない。

リュミエール!(2016年製作の映画)

4.3

シネマトグラフを作り、数多くの作品を残してくれてありがとう。
観終わった直後、純粋な感謝の気持ちが込み上げた。

なんと啓蒙的な作品たちなのだろう。
現在ある映画へメタ的に散りばめられているであろう。
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メーヌ・オセアン(1985年製作の映画)

4.0

軸とか、テーマとか、
そんな言葉をスルリと躱して、自然に多くのストーリーを提供する。
一人ひとりのストーリーを紡ぎ合わせる。
そんなロジェの一種の心地良さみたいなものを極限にまで感じた。

アマチュア
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オルエットの方へ(1970年製作の映画)

3.9

女性の馬鹿笑いが苦手な自分にとっては、面白いくらい見せつけられた、、、

映画を観る時の視点として、主観と客観の割合っていうものがあると思うんだけど、
この映画に関しては100客観視してしまうほど。
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アデュー・フィリピーヌ(1962年製作の映画)

3.8

青春感。
ぼけーーっと観つつ、自由とは何だろう、なんて考えを巡らせる。
そんな感じ。

パパラッツィ(1963年製作の映画)

3.9

「軽蔑」をちょうど観たてで、とてもワクワクしながら鑑賞した。
当時のBBが持つ影響力。
それにどれだけの人、人生が翻弄されたことか。

どこか、人間の愚かさを感じた。

暗殺の森(1970年製作の映画)

4.0

どこか一つに収束したくて、大きくも小さくも揺れ動くけれど、
時間だけは不可逆で、世界の流れは止まってはくれない。

白昼夢の中で微睡んでいるかのような映像美。
ムード、雰囲気のキリトリ方が、とても素敵
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軽蔑(1963年製作の映画)

3.9

死は結末にはならない。

ラングの言葉が染みる。

ピコリがゴダールの代弁をしているかのような。
映画製作に対するメッセージ、男と女というゴダールのテーマ。
色、言葉、音、構図、建物、挿入される絵まで
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午後8時の訪問者(2016年製作の映画)

3.5

なんとも自然。
フランス的な空気を含んだサスペンスをレアリズモふうに?描写されているような。
自然に観ていられるという、一種の恐ろしささえ感じた。

診断は現実における懺悔の場とも言えようか?

大衆
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ラビング 愛という名前のふたり(2016年製作の映画)

3.6

友達が変わってしまった。
黒人コミュニティの中にいる白人の行き場は?

何故か昭和の頑固親父っていう言葉が浮かんだ映画。

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

3.8

モヤモヤしたものを、その状態のまま投げ込まれる感じ。
多様な文脈で提起されるであろう蟠りは渦になってぐるぐるぐるぐる.....

例えば、強い信念は人を殺すか生かすか。
例えば、宗教の怖さ。

現代の
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美女と野獣(2017年製作の映画)

3.0

君の名はやスターウォーズでもそうだけど、
次元の壁がどんどん無くなっていく。
ここ最近のアニメーション、エンターテイメントのタームポイント具合が凄い。