Kさんの映画レビュー・感想・評価

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ヘルボーイ(2019年製作の映画)

3.0

2004年にデル・トロが実写化したもののリブート版ということだが、近年のハリウッドはやけにリブートやリメイクものが多く、その多くがオリジナルを超えるどころかシリーズの質を落としている。

今作はそこま
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アス(2019年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

前作の「ゲットアウト」に引き続き、今作も現代に渦巻く社会問題を上手く表現してくれた。

ジョーダン・ピールは説教臭い風刺映画でなく、ジャンル映画に昇華させることによって、強いメッセージを伝えるだけでな
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ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

3.3

よくあるループ物かと思ってナメていたが、終盤で一本取られた。

ジャンルとしてはホラーであるがその要素はほとんどなく、序盤まではループ物のテンプレ展開をなぞるだけなので、そこまでは我慢して観る必要があ
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響 -HIBIKI-(2018年製作の映画)

3.0

伝えようとしていることはよく分かる。

現代の日本社会に生きる人々は理不尽な事に耐え、言いたいことも言えず、モラルや倫理に忠実でなければならない。

抑圧された意思・主張はどこにも吐き出せずフラストレ
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クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

あまりこの表現は好きではないが言わせてもらう。
"ツッコミどころが多すぎる"

これは持論だが、どれだけ突拍子もない世界観であっても、律儀にその世界観ならではの設定さえ守ってくれていれば、意外とすんな
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クロール ー凶暴領域ー(2019年製作の映画)

2.9

よくあるモンスターパニックムービー。

この手の映画はごまんと乱立しており、もはや新鮮さもなにもない。そもそもそんなものを求めるのが間違いなのであろうが。

本作の楽しみ方は野暮なツッコミは入れずに、
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ダーク・シャドウ(2012年製作の映画)

3.1

ティムバートンらしい作品。脚本はあまり評価できるものではないが、ジョニー・デップやエヴァ・グリーンの演技は一見の価値あり。

ターミナル(2004年製作の映画)

3.4

祖国が軍事クーデターにより無政府状態におちいり、帰る場所がなくなった男が空港から出れずに、そこでの生活を余儀なくされるお話。

突拍子もなく非現実的ではあるが、受け手側の心を温める優しい作品。

作品
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1922(2017年製作の映画)

2.5

全体的に中途半端。

度々出てくるネズミは主人公自身の拭いきれない「罪」であり、自身が犯した罪からは逃れられないというメタファーであるのだろうが、それにしてもメッセージ性としては弱い。

ジャンル的に
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ヒトラー 〜最期の12日間〜(2004年製作の映画)

2.8

私には合わなかった。

終始事実ベースなのでドラマ性がないことは勿論百も承知で鑑賞したのだが、それにしても退屈だった。

学校の道徳の時間に観る映像資料って感じ。

ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.4

趣味が悪く実にアリ・アスターらしい作品でしたね。

ヘレディタリーの内訳が
「怖さ」7:「生理的嫌悪感」3

だとしたらミッドサマーの内訳は
「生理的嫌悪感」9:「怖さ」1

って感じですね。笑

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イン・ザ・トール・グラス -狂気の迷路-(2019年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

どこか既視感があるなーっと思っていたら、カルト的人気を誇る「CUBE」と同じ監督さんなのですね。

彼ほどソリッドシュチュエーションを最大限に生かす監督もなかなかいないでしょう。

さて本作の本題なの
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

これまでミステリー物はあまり観てきませんでしたが、そんな私でも楽しめました。

あいにくミステリーには疎いので、当該レビューは細かなミステリー小説へのオマージュやトリックには触れずに私なりの本作の解釈
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アイアムアヒーロー(2015年製作の映画)

2.9

そこまで悪くはないが、良くもない。話に抑揚がなく、それほど印象に残るシーンもない。

アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

これは普遍的な一般家庭をユーモラスかつブラックテイストに描いた作品である。

本作には2組の家庭が登場する。主人公レスターを父とするバーナム家。

海兵隊大佐フランクを父とするフィッツ家。

バーナム
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

本作ほど鑑賞直後にもう一度観たくなる作品はそうない。それほど伏線の張り方が素晴らしい。

本作は韓国の格差社会をそのまま映し出している。

以下自分なりに解釈を述べていく。

①水石
ギウはエリート大
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NY 心霊捜査官(2014年製作の映画)

3.3

エクソシスト×刑事

初めて「エクソシスト」を観た時は悪魔の禍々しさに慄いたが、昨今悪魔を題材にしたホラー映画はゴマンと存在する。

そんな中でも本作は他とは一線を画す。

主人公はNY市警に勤め日々
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ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

「エスター」「セブン」「ファイトクラブ」「メメント」、数々の"どんでん返し"系映画を観てきた私ですが、その代名詞的存在の本作を何故だが避けてきたが、本日天下のNetflixで無事鑑賞。

結論から述べ
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メッセージ(2016年製作の映画)

3.6

「時間」とは本来、過去→現在→未来と流動的に変化するものである。「過去」の出来事によって「現在」が形成され、現在の行動によって「未来」が変化する。つまり時間とはそれぞれの因果関係が深く関り合うことによ>>続きを読む

ジェーン・ドウの解剖(2016年製作の映画)

3.2

死体安置所の閉塞状態で物語が進行するソリッドシュチュエーションホラーです。

死体安置所というホラー映画にこれまで幾度となく登場するシュエーションですが、そこに終始し、死体を解剖していく過程で徐々に謎
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シャザム!(2019年製作の映画)

3.3

正直ナメてた。「ジャスティスリーグ」「スーサイドスクワッド」とことごとく期待を裏切られたDCUですが(私は圧倒的MCU派です)これまでのDCUのダークな雰囲気とは打って変って、良い加減にコメディヒーロ>>続きを読む

アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

タイトルから「羊たちの沈黙」や「セブン」といったサイコサスペンスを彷彿とさせますが、実際はそのイメージとは異なります。

サイコサスペンスの皮を被ったコメディ風刺映画です。

主人公のベイトマンはウォ
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

3.0

「ここは俺に任せて、お前は先に行け!!」

だいたいこんな感じの映画です。

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生(2018年製作の映画)

3.0

ハリポタのファンならニヤッとするシーンが所々にありますが、ファンタビシリーズから入った人にはとっては謎だけが残る。

肝心のストーリーはというと、キーパーソンの出生を巡る話が9割で、他の要素は添え物程
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6アンダーグラウンド(2019年製作の映画)

3.0

良くも悪くもマイケル・ベイらしい作品。それ以上でもそれ以下でもなし。

なにも考えずにとりあえずアクション観たいって人にはオススメです。

ザ・ギフト(2015年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ナメてた。完全にナメてた。よくあるサイコホラー物だとばかり思っていましたが、かなり深く考えさせられる映画でした。

郊外に引っ越し、新生活をスタートさせた夫婦サイモンとロビン。そんな中サイモンの高校時
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ぼくのエリ 200歳の少女(2008年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

4.5年前にリメイク版を鑑賞し、オリジナル版を観よう観ようと思っていましたが、気づけばかなりの月日が経っていました、、、

以下ネタバレありのレビューです。

本作はストックホルム郊外を舞台にしたオス
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クローバーフィールド・パラドックス(2018年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

『クローバーフィールド/HAKAISHA』の前日譚に当たる本作。POV方式で突如現れたモンスター(クローバー)が破壊の限りを尽くす様を描いた前作は、その斬新な手法や謎の多いスリラー要素から、人気のある>>続きを読む

オーヴァーロード(2018年製作の映画)

3.1

ナチス+強化人間+グロ表現、それすなわち良質B級映画なり。

ナチスドイツが村人を攫い、特殊な血清を打つことにより強化人間の兵を作るという、なんともありがちな設定。

鼠も殺せない心優しい主人公、軽口
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ペット・セメタリー(1989年製作の映画)

3.3

スティーブン・キングを原作としたホラー映画、恐ろしくも切ない物語。

医者であるルイスは家族と共に郊外へと引っ越し、そこで幸せな家庭を築くはずでしたが、不慮の事故により息子のゲイジを亡くしてしまいます
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ピエロがお前を嘲笑う(2014年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

「大どんでん返しムービー」「100%見破れないトリック」などと銘打たれていましたが、期待ほどではありませんでした。いい加減いかにも広告代理店が考えてそうな大袈裟なキャッチコピーやめたらいいのに。無駄に>>続きを読む

ブラックパンサー(2018年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

私はMCUの作品は大好きで全作鑑賞済みですが、ブラックパンサー のヴィラン以上に魅力的なキャラはいません。

本作のヴィランであるエリック・キルモンガーは主人公と同じワカンダ出身ですが、生まれ育った場
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Vフォー・ヴェンデッタ(2005年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

本作はDCのコミックを原作としたもので、ジャンル的にはヒーロー映画となっていますが、本質的にはそれとは異なるものです。

舞台は第三次世界大戦後。かつてのアメリカ合衆国が事実上崩壊し、独裁者アダム・サ
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ヴィジット(2015年製作の映画)

3.3

シャマラン監督が描く「恐怖」とは「何か得体の知れない物」「理解できないが故の不気味さ」であり、今作もその恐怖を大いにふるってくれます。

子どもから見た「老人」に対する不可解さや不気味さが今作ではベー
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.4

今更ながらレビューします。

本作の見どころは緻密な伏線の張り方にあると思います。その真髄は最低2回は観ないと分からないように思えます。

1回目はただただ翻弄され、2回目に初めて本作の真の「怖さ」が
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