フリーザさんの映画レビュー・感想・評価 - 60ページ目

白ゆき姫殺人事件(2014年製作の映画)

3.3

公開当時映画館で観た映画。

現代版『羅生門』的な、登場人物によって回想シーンが異なる系ミステリー。
ほどほどの緊張感とほどほどのヒューマンドラマとほどほどのどんでん返し。
ほどほどの期待値で観るのが
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ピンポン(2002年製作の映画)

4.2

夏になると観たくなる映画。

漫画版も大好きですが実写版も素晴らしい。
自分が観た中では漫画の実写化でナンバーワンかも。

原作からしてかなり癖のあるキャラクターに癖のある台詞回し、癖のある演出と癖だ
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お嬢さん(2016年製作の映画)

4.3

官能的なミステリー。
江戸川乱歩の小説に出てきそうなおどろおどろしい屋敷と悪趣味な変態朗読会、曲者だらけのキャラクター、美しい映像と攻めたラブシーン、片言の日本語から感じる絶妙な歪さ、全てが最高でした
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哭声 コクソン(2016年製作の映画)

4.3

韓国の農村が舞台のホラー×ミステリー×ゾンビ×コメディ?×宗教
重たい雰囲気でグロテスクな描写が目を引くものの所々がコミカルなシーンもあり韓国映画らしいぐちゃぐちゃ感。

日本人のキャラクターが出てき
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冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)

3.8

実話ベースのエログロスプラッター。
パッケージが『わらの犬』のパロディですがストーリーも結構似ています。

『わらの犬』と同じく理性の象徴である主人公の眼鏡が外れてからの、それまでの仕打ちを跳ね除ける
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悪人(2010年製作の映画)

3.7

前情報なく観た為、群像劇でいくつかの視点で話が進むもののそれぞれのキャラクターが直接関わらないところ(被害者の父と妻夫木達とか)や演出やBGMなど所々『怒り』と似てるなーとな思っていたら同じ監督でした>>続きを読む

ロボジー(2011年製作の映画)

2.8

設定はバカバカしくて面白いんですが登場人物やストーリーがどうにもバカになりきれていないというか。
どこか辛気臭い雰囲気でキャラクターも皆微妙に性格が悪くイマイチでした。

へっぽこ開発者3人とおじいさ
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曲がれ!スプーン(2009年製作の映画)

2.9

登場人物が超能力者だらけなのに派手なシーンがなく、ほぼ喫茶店のみの1シチュエーション。
設定やキャラは中々面白いのにストーリーが退屈で凄くグダグダしている印象。

一応伏線が徐々に回収されていく面白さ
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親切なクムジャさん(2005年製作の映画)

3.5

とんでもないどんでん返しや凄まじい展開を期待していたら結構大人しくて綺麗に収まっていた印象。
もっとえげつないエログロだと勝手に思ってました…笑
コミカルでシュールな復讐劇。

総じて同じ監督の『オー
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ジャッジ!(2013年製作の映画)

3.8

ダサいけど真っ直ぐな主人公に周りが少しずつ感化されていく様が良かったです。
キャラクターも皆立っていてストーリーもシンプルで楽しく観れる良いコメディでした。

にゃーにゃー言ってるキツネうどんのCMが
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ステキな隠し撮り~完全無欠のコンシェルジュ(2011年製作の映画)

3.6

『ステキな金縛り』と同じキャストで全く関係ない短編集。
設定もキャラクターも『ステキな金縛り』と関係はないのであっちを観ていなくても楽しめると思います。
面白いことするなー笑

深津絵里with誰かの
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ダンスウィズミー(2019年製作の映画)

3.0

特定のジャンルのあるあるをメタ的にネタにした作品としてはロマコメの『ロマンティックじゃない?』と似てる感じ。
また、遊園地で不思議な力をかけられてしまい相方と一緒に奔走するという設定はトム・ハンクスの
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櫻の園(1990年製作の映画)

3.9

吉田秋生原作の作品。
原作の漫画が好きなんですが映画版も凄く良かったです。

女子校が舞台の為殆ど女の子しか出てきませんが、同級生に恋をしたり、タバコを吸ったり、禁止されているパーマをかけてみたり、暴
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殿、利息でござる!(2016年製作の映画)

3.4

もっとコミカルな話かと思いきや結構真面目な人情もの。
皆いい人すぎる。
特に妻夫木の役柄はちょっといい人すぎてこわい位。というかかなり美味しいところを1人で持っていっていて、各キャラクターの活躍のバラ
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

5.0

今月は邦画縛りのつもりだったのですが気になりすぎて観てしまいました…笑

ポン・ジュノ監督作は『母なる証明』『殺人の追憶』しか観たことが無かったのですがどちらも面白く、かつ今作は世間の評判もかなり高か
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腑抜けども、悲しみの愛を見せろ(2007年製作の映画)

4.0

田舎を舞台にしたブラックコメディ。
田舎の夏の暑さと兄妹間のドロドロした人間関係がとても気持ち悪くて最高です。
吉田大八監督は嫌な空気を作るのがとても上手いですね。

序盤から「あ、これは笑っていいや
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来る(2018年製作の映画)

4.1

めちゃくちゃ好みでした。


人間関係の中で生じる歪みや現代社会の闇を描いたリアルな雰囲気の前半、主人公や視点が入れ替わっていき謎が明かされていくトリッキーな展開のサスペンス風な中盤、コテコテなホラー
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ぼくは明日、昨日のきみとデートする(2016年製作の映画)

3.4

原作未読。

タイトルがネタバレになってる切ない恋愛もの。

設定はSFを基盤としていながらそこに関してはあまり掘り下げず、福士蒼汰と小松菜奈の切ない恋愛を盛り上げる為の設定としてのみ機能している感じ
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渇き。(2013年製作の映画)

3.3

役所広司の見た目とハイテンションなバイオレンス描写等韓国映画っぽい。

キャラクターの濃さや音楽の使い方等は結構好みでした。現在の時間軸での泥臭いサスペンスと、過去の時間軸での暗い青春映画というギャッ
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帝一の國(2017年製作の映画)

3.0

原作既読です。
愛して止まない古屋兎丸作品の映画化。

好きな作品の実写化だとどうしても原作と比べての評価になってしまいますね。

原作の漫画の魅力は、昭和エログロナンセンス的な絵柄にBLの匂いもする
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CURE キュア(1997年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

めちゃくちゃどうでもいいことですが僕はこの映画の時の萩原聖人に見た目が激似です。

緊張感のあるサスペンスでありつつホラー的な演出も多く印象に残るシーンが多い。
また話も胸糞悪く精神的にも残る嫌らしさ
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鉄男 TETSUO(1989年製作の映画)

4.5

いつか観ようと思っていた映画。なんとなく「今だ!」となり鑑賞。
深夜のテンションでガーッと観たことがハマったのかかなり入り込めました笑

『桐島、部活やめるってよ』で神木くんがこの映画観てましたね。
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カメラを止めるな!スピンオフ「ハリウッド大作戦!」(2019年製作の映画)

3.3

実質続編なので『カメラを止めるな!』を観ているのは必須です。

評判がイマイチだったのでハードル下げたからか思いのほか楽しめました。

しかしストーリーは本編の焼き直しであり一番大きなギミックもそのま
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

3.6

是枝監督の映画は今まで二本観ました、三本目なので『三度目の殺人』をチョイス。

ラストは観客に委ねる系ですが、何が真実かが重要というよりかは、真実を解明することが目的ではない日本の司法制度に焦点が当た
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舟を編む(2013年製作の映画)

4.0

原作未読。
『舟を編む』ってめちゃくちゃ良いタイトルですよね。

随分前にテレビでやってるのを観たのですが、その時は流し見してしまっていたので今回再度きちんと鑑賞しました。

主人公の性格と同じ様に真
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ぼくたちと駐在さんの700日戦争(2008年製作の映画)

3.4

原作は未読。

最初の10分観て楽しめれば最後まで楽しめるしダメだと思ったら最後までダメ、って感じの作品。

かなり漫画的な演出が多く、間のとり方や意味があるのかどうか分からない章仕立ての構成も独特な
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恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)

3.4

原作及びアニメは見ていません。

オープニングで流行りのバンドの曲に乗せて颯爽と駆け抜ける主人公、というあまりにもダサい演出と、役者の演技のマズさに序盤全くノレませんでした。
あと単純に小松菜奈の見た
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探偵はBARにいる3(2017年製作の映画)

3.7

シリーズ一気見しました。
今作に関しては探偵が殆どBARにいません。

1~2で登場してきたヤクザや新聞記者やオカマ達などのレギュラーメンバーが皆出てきてなんだか安心笑
しかし新キャラがイマイチ魅力な
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探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点(2013年製作の映画)

3.7

前作同様笑いありアクションありお色気あり感動ありな人情ハードボイルドコメディ(?)
今作はそれに加えてロードムービー的要素もあり、タイトルの割にあんまりBARにいるシーンはないです。
探偵と高田が共に
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探偵はBARにいる(2011年製作の映画)

3.7

自分は北海道に良く行く為、すすきのや小樽の風景が出てくるだけで「あーいいなぁ」と楽しめました。

前半はコメディタッチなミステリー。
中盤から一転ハードボイルドに。油断してると結構エグいシーンが出てき
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大空港2013(2013年製作の映画)

3.8

三谷幸喜らしいドタバタコメディ。
100分1カットって凄いなぁ。役者は勿論カメラ回してる人も裏方も皆凄い笑
ちょいちょい噛んだり言い間違えしてるのも味がある。
…そもそもこの話を1カットで撮る必要があ
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そして父になる(2013年製作の映画)

3.9

親子を親子たらしるものは流れている「血」か一緒に過ごした「時間」か。

子どもの取り違えによる2つの家族の話ですが、福山雅治とその親の関係であったり、わざと子どもを入れ替えた看護師とその子どもであった
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百円の恋(2014年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

泣きました笑
試合の後に相手と肩を抱き合ってるところで。
ああいうシーンで感動的な曲流さないところが憎い。からのエンディングのエモーショナルなギターロックもまた良し。

安藤サクラが文字通り体を張って
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凶悪(2013年製作の映画)

3.9

タイトルの通りの凶悪さ。

実際の事件をモデルにした話であり、冒頭にその注意書きが出ました。

時系列が入れ替えてありそれによって初っ端からエグい殺人シーンから始まり、またそれがどのようにして起こった
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秋立ちぬ(1960年製作の映画)

3.9

正月だし昔の日本の映画を観ようってことで鑑賞。

漫画の「三丁目の夕日」にありそうな雰囲気。
序盤は微笑ましくくすりと出来るようなシーンが多いが途中母親が駆け落ちしてからはかなり辛い。

白黒の海が不
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ステキな金縛り(2010年製作の映画)

3.8

三谷幸喜らしく笑いあり感動ありな作品。
幽霊を証人に裁判に挑むというめちゃくちゃなストーリーながら、幽霊が見える人と見えない人のズレや、幽霊は息を吹きかけることだけはできるといった設定、魅力的なキャラ
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