Kさんの映画レビュー・感想・評価

K

K

映画(202)
ドラマ(3)
アニメ(0)

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.7

人というのは、時に思ってもないことを口にし、一方で思っていることを外に出さないものだということに気付かされる。
証拠という目に見えるもの、現実に存在する事実の脆さ。
目には見えないがその人同士の関係性
>>続きを読む

海がきこえる(1993年製作の映画)

3.8

観ていて心地良さを感じるし、観終わった後の清涼感も良い。
宮崎監督に代表されるファンタジーでメッセージ性の強いジブリ作品はもちろん大好きだけど、ジブリからこんな青々として随想らしい作品も現代まで発表し
>>続きを読む

キネマの神様(2021年製作の映画)

3.7

しみじみ良かった。俳優みなさんの瞳がとても澄んでおり、物語が大きく動くきっかけも映画スターの瞳であって、とても印象的だった。
過去から現在まで幅広な時系列で話は行ったり来たりするものの、台詞回しなんか
>>続きを読む

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

1.8

菅田くん側にも架純ちゃん側にも感情移入できず、Awesome City Clubの勿忘も流れず、最後まで「?」のまま終わった。
2人が同居してた川沿いのお部屋は素敵だったなあ。あと「働くって風呂に入る
>>続きを読む

新宿スワン(2015年製作の映画)

1.5

ぬるい。原作を1本の映画に収めようとしてるからかもしれないけど場面転換も急だし、実写でリアルっぽい雰囲気出してる割にめちゃめちゃファンタジーで全然引き込まれなかった。
今観るともう揃うことのない俳優陣
>>続きを読む

七つの会議(2018年製作の映画)

3.9

池井戸作品スタメン俳優陣の皆さまによる強烈な演技合戦がここにも…顔の筋肉を余すことなく繰り出される表情の数々は、オーバーなほど迫力満点で、なんだかんだクセになる。
次々に利害が変わっていく人間模様とス
>>続きを読む

ファーストラヴ(2021年製作の映画)

2.9

芳根京子さんの突き抜けた表現力と熱量がすごい。絶叫のシーンとか、無音だったのに脳まで叫びが伝わってくるようだった。
内容はだいぶしんどいくて、ラストまで見届けてもなお全てが報われるわけではないように思
>>続きを読む

ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

4.0

1999年にNorth Faceの白ダウン着こなせるチンピラがいたのかだけが未だに気になってるけども。笑
それはともかく最初から最後まで綾野剛さん大優勝作品。そんで登場人物全員かっこいい。題材はヤクザ
>>続きを読む

哀愁しんでれら(2021年製作の映画)

1.0

タイトルからしてブラックファンタジーっぽいし実際の展開も超絶ファンタジーなのに、物語の導入部が妙にリアルだったからか途中から「え、有り得なくない?」のツッコミが止まらなくて、全然入り込めないまま終わっ>>続きを読む

ターミネーター(1984年製作の映画)

3.3

ダダッダッダダの音楽も、「I’ll be back」も、これだけ人口に膾炙していることが納得のシリーズ一作目。
公開から30年以上経っても全く色褪せない面白さ。

“ターミネーター”の余りにも強烈なキ
>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

3.1

タイムリープとか含め時間の流れがキーになる話って昔から凄くワクワクした。
賢くないので完全フィクションの面白さを楽しんでるし理屈を理解できる部分の方が圧倒的に少なかったけど、その道に詳しかったらもっと
>>続きを読む

MOTHER マザー(2020年製作の映画)

1.0

長澤まさみさんの怪演。
救いようのない地獄に見えても、彼にとっては守りたい幸せだったのだろうか。
観てる間ずっとしんどくて、しんどいまま終わったので後味が悪く、思考に蓋をしてしまった。

罪の声(2020年製作の映画)

4.7

鉛のようなものが心の奥深くにドロドロと流れ込んでいって、色々な考えが頭の中を巡っていって、エンドロールの『振り子』を聴きながら呆然と泣いた。
実際の事件を題材してあまりにも緻密に練り上げられた構成は、
>>続きを読む

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

4.6

なんで、何が、どこが、こんなに夢中にさせられるんだろう。そんな熱狂の中で、気付いたら3回目の無限列車乗車に足が向かっていました。

初見のストーリーにひたすらハラハラドキドキワクワクし、喜怒哀楽がぐち
>>続きを読む

映画 聲の形(2016年製作の映画)

3.0

割と、ずっと、観ていて辛かった。ラストに至るまで、ずっと辛く、心が重い。

そのワケを考えながらTwitter眺めてたら、
「登場人物全員で1人の人間になるように、それぞれのキャラクターが人間の一部分
>>続きを読む

天使にラブ・ソングを…(1992年製作の映画)

3.5

音楽が持つパワーを改めて実感した。
ストーリー自体はフィクションかもしれないけど、実際音楽にはこれだけ人を変える力があると思う。

検察側の罪人(2018年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

沖野の取り調べシーンと最上の弓岡殺害シーンの緊張感が凄い。
スマホの小さい画面越しでも心臓の音が聞こえるんじゃないかって程バクバクした。

タイトルの印象から硬派な法廷ものかと思ったけどかなりエンタメ
>>続きを読む

ナショナル・シアター・ライヴ 2020 「リーマン・トリロジー」(2019年製作の映画)

4.5

凄い、凄い、凄い。
圧倒的に語彙力が破壊されるほどの演出、演技、音楽、面白さに、容易に言葉が出てこない。

演劇でしかなし得ない演出。
だけど無駄に奇を衒っているわけではなく、物語がすっと頭に入ってき
>>続きを読む

EVERYTHING POINT Other Edition(2018年製作の映画)

-

YouTubeの無料公開で観れました。

これは…彼女たちの生き様を丸ごと抜き出して貼り付けたかのような生々しい作品、というか、生き様そのもの。
映像を通じて映し出されるそれらにスコアなんて到底つけら
>>続きを読む

判決、ふたつの希望(2017年製作の映画)

3.8

難しかった。
ただただ自分の無知さが恥ずかしかった。

物語の対立軸であるレバノン人とパレスチナ難民。
彼らの心の中には、レバノンで長く続いた内戦が暗い影を落としていた。
最初は個人間でのちょっとした
>>続きを読む

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.7

伏線回収の仕方があまりにも華麗。
お母さんの靴や小道具など細部にまでストーリーが散りばめられ、観客が置いてけぼりにならない程度の構成でそれらを丁寧にすくい上げていくので最後まで見応えがあった。

全体
>>続きを読む

レ・ミゼラブル(2019年製作の映画)

4.9

凄い物を観たときの、衝撃で頭がぐわんぐわんするあの感じ。色んな想いと感情が一気に押し寄せてきて緊張と虚無が同時に訪れるあの感じ。
本作を観終わった瞬間の自分はまさにそれだった。

『レ・ミゼラブル』と
>>続きを読む

ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018年製作の映画)

3.9

人の心の繊細さを改めて感じた一作。
感情の成り行きなんて一言で表せるものじゃないし、まして他人が完璧に理解する事なんてできない。
だからこそ、何気ない言葉や出来事がある人にとっては人生を動かすトリガー
>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

2.3

観なきゃ良かった、とは思わないけど、
また観たい、とも思わなかった。
そのくせ170分のディレクターズカット版が気になってきてるから怖い。

各国の夏至祭とか、神話とか、数多の要素がふんだんに散りばめ
>>続きを読む

ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

2.8

数々の衣装は言わずもがな、その周囲を彩る家具や内装など、シーンを作り上げている物全てが美しい。特に一番最後のタイトルコールのカットはため息が出る程綺麗な映像だった。
そして美術だけでなく、実は音楽も素
>>続きを読む

の・ようなもの(1981年製作の映画)

2.6

男女の描き方は現代だったらだいぶアウト。時代錯誤だなぁと一瞬思ったけど、そもそも映画自体が40年も前に作られたものなんだった。ポスターの感じが一周回ってイマドキ。

人付き合いが今と比べて随分と開放・
>>続きを読む

高校デビュー(2010年製作の映画)

-

懐かしい!!!!!!
古川雄輝さん目当てで劇場観に行ってパンフレットまで買った。
菅田くん出てたんだ!!

17歳のカルテ(1999年製作の映画)

2.9

友達がclipしてたのをみて、そういえば昔観た事あったなぁって。

記憶力が乏しすぎるので断片的にしか思い出せないけど、
すごく良作である一方で、鑑賞しきるのに結構気力が要る印象。
高校生の時とはまた
>>続きを読む

セルロイド・クローゼット(1995年製作の映画)

2.7

卒論執筆でお世話になりました。

それこそエジソン映画ぐらい昔の映像に始まり、なかなか今では観ること難しい作品のワンシーンもあり、情報量がすごい。

「ハリウッド映画は定説の作り手」っていうのはまさに
>>続きを読む

アナと雪の女王2(2019年製作の映画)

3.0

2も前作同様に曲がどれも良い!!
サントラ聴き込んでから映画観たら、曲のイメージが変わったり、アニメーションの演出が素敵でより好きになった曲もあったりした。

エルサはもちろんだけど、アナもたくましす
>>続きを読む

運び屋(2018年製作の映画)

4.0

麻薬組織のクライムムービーかと思いきや、正真正銘生粋のファミリードラマ。
まさかこんなハートウォーミングな気持ちにさせてもらえると思ってなくて嬉しい誤算だった。

クリントイーストウッド演ずる“タタ”
>>続きを読む

ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.9

友達からオチをきいた上で観ても全然怖い、というかいちいち不気味すぎて、ホラー映画らしく恐怖心を全力で煽られた。
でもエンディングに向かって不気味さの伏線を全部華麗に回収していくのは見事。
ホラー映画っ
>>続きを読む

シャイニング(1980年製作の映画)

3.0

解釈を観客に委ねる系の映画を観終わった時に「…んあ、んあああああ!??」ってなる感じが好きなので、『シャイニング』の雑なエンディングはまさにそれを引き出してくれていてある意味心地良かったというか。まん>>続きを読む

真夜中のパーティー(1970年製作の映画)

3.0

卒論執筆のために鑑賞。

セクシュアルマイノリティを扱う映画としてはエポックメーキング的作品とも言われる本作。
同性愛というアイデンティティを持つキャラクター一人一人を偽りなくまっすぐに描いており、そ
>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.0

この映画で感じた不可解さとか違和感とか、
その全てとは言わないけど、それらは私が今まで知らなかった韓国の実情であるんだろうなと思った。

初めて韓国発の映画を観たから、色んな文化を知る事ができてすごく
>>続きを読む

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

-

記録
記憶が薄いのでまた観たい。

あとこんなに沢山の賞を獲ってるなんて知らなかった。

>|