JunpeiAsaiさんの映画レビュー・感想・評価

JunpeiAsai

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百万円と苦虫女(2008年製作の映画)

3.9

育児の合間にちょっと気になってたので観てみたが、大正解。
自分から逃げる旅、と主人公は言うけど、本当に逃げるというのは諦めることなのかなと感じた。その意味で姉弟ともに、自分を諦めずに行動に移すことがで
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.4

原作未読。コメディに寄りまくってるのかと思いきや、笑いどころは意外と多くなくて、主人公の言葉にならん素直な感情の揺らぎがストレートに描かれていた。
愛ってなんだとか、大人が何考えてるのかとか、抽象的な
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.5

セリフが少ない割に、テーマがシンプルで解釈の余白が少なく感じた。しかも最後の最後で答え合わせするように急に出てきた説明はどうなん?と思わずにはいられない。ストーリーを楽しむより、この人の世界観、生活感>>続きを読む

窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

4.0

子どもの想像力、自由な発想、ストレートな感情をこんなにも美しく描写できるなんて。アニメーションの温かみというか、柔らかさに終始引き込まれた。
そして何より校長先生。子どもを決して否定せず、辛抱強く付き
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.6

正月の憂さ晴らしに代休とってダブルヘッダー。鬼太郎は小学生以来観てないけど、評判が良かったので。
もっと子供向けの話かと思っていた。実際はめちゃくちゃサスペンス味がある話で人の欲の愚かさを描いたもの。
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枯れ葉(2023年製作の映画)

3.5

新年一発目の鑑賞。内容的には消化不良なんだが、映画の世界観に没頭できるという意味では心地の良い時間だった。
まずセリフが少ない。たぶん始まって15分ぐらい?は言葉が出てこない。職場がスーパーだったり建
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ミツバチと私(2023年製作の映画)

3.5

かなり難解な作品。観てる間はなんでここまで難しく感じるのかわからなかったけど、監督の話を聞いて、ジェンダーという側面でのアイデンティティだけじゃなく、地域性や家族という観点のアイデンティティも複雑に絡>>続きを読む

ロシナンテ(2023年製作の映画)

3.7

久しぶりの東京国際映画祭。やっぱり、上映後に関係者の生の話を聞けるのは面白い。
ロシナンテは駄馬。貧相だからこそ、この家族に彼らにとっての幸せが何なのかを気づかせられたのかもしれない。最後の息子の言葉
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ゆとりですがなにか インターナショナル(2023年製作の映画)

3.8

ドラマは観たことなかったけど松坂桃李、柳楽優弥、安藤サクラとくればと思って鑑賞。結果大正解で、週末をスカッとして終えられる気分になった。
ちょくちょく世代間のギャップが出てくるのはタイトルから想像でき
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グランツーリスモ(2023年製作の映画)

4.3

期待を裏切らない素晴らしい作品。フォードvsフェラーリ以上にレースの映像が見応え抜群。どうやって撮ったん?というリアリティと、ゲーム要素のCGが組み合わさって、臨場感とはまた違った心地よい浮遊感みたい>>続きを読む

シモーヌ フランスに最も愛された政治家(2022年製作の映画)

3.6

前半でこの方の功績、考え方が怒涛のように提示されるので困惑するけど、後半のバックグラウンドパートでなぜそこまでできたのか?ということがすっと落ちた。
あんなに過酷な経験をしていると、生きるエネルギーが
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

3.7

日常系ストーリーの中のちょっとしたシュールさ。こういうの自分は好き。確かに登場人物の適応が早すぎとか、何度も同じ場面を繰り返す中で変化が生まれていく感じとか、演劇っぽさはものすごくあるけど、毎回変わる>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.9

情報がない中で、口コミを何件か読んでちょっとビビりつつ観てみたけど、何のことはない、ジブリらしい面白い作品だった。
深いメッセージみたいなのは結局観る人次第で、タイトルを意識しながら観れば登場人物のセ
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怪物(2023年製作の映画)

3.8

終わった後の気持ち悪さが尾を引く。点での解釈はできるけど、それが一本の線に繋がらない。だからもう一回観たいとは思うけど、それは謎解き的な感覚で、感じることはあまり変わらなさそう。
誰でも誰にとっての怪
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

3.8

何度も絶望の淵に立たされながら、それでも諦めない彼女たちの信念の強さに、思わず自分を省みる。ストーリー的にはSpotlightとかと近いが。

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.5

よくぞここまでゲームの世界観を壊さずに作り上げたなーと感心しっぱなし。マリオって普通のおっさんやんなと改めて。
いろんなゲームの要素を至る所に散りばめてるのも憎くて、そこに注目してるだけでも終始ワクワ
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スパイダーマン3(2007年製作の映画)

4.0

個人的にはこれまでの3作品で一番好き。寄生虫どっから来てん?とか、人物相関ややこしくなりすぎちゃう?とか、色んなキャラの色んなエピソードが絡み合いすぎて敵キャラの魅力弱ない?とか、執事今言う?とかツッ>>続きを読む

モロッコ、彼女たちの朝(2019年製作の映画)

3.8

モロッコ旅行の前にいろいろ観ておこうと手始めに鑑賞。思った以上に重めのテーマ。
今の日本人の感覚からだとシングルマザーや女性に対する考え方が保守的には思えるけど、丸々全部がそうというわけでもなさそう。
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.6

仕事のことが気になって入り込むタイミングを見失ってしまったのが痛恨。恵子の表情、字幕の使い方など、目を澄まさないと見落とす情報のオンパレードだった。
家族に心配かけている、周りに迷惑をかけている、みた
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.2

本当にまっすぐで青春な映画。そしてこれほど多彩な表現方法のアニメ映画は観たことがなく、あの手この手でライブ感や熱気を伝えようとしてくるので飽きが来ない。
メンタルの強さってスポーツの文脈で使われること
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エゴイスト(2023年製作の映画)

3.5

淡々と描かれる日常の中で登場人物の何気ないひと言とか何気ない仕草に解釈のヒントがたくさん。
こうすけの不器用な愛の表し方はすごく危うくて、人によっては嫌味だったり所有欲みたいなのと受け止められる可能性
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スパイダーマン2(2004年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

いやぁ今回も面白い。前作よりちょっと面白くなってるのが絶妙。そして映像の進化がすごい。映画館で観てたらもっとハマってたと思う。
自分の存在意義を問い続ける主人公の葛藤をよくこの2時間で描いたなという印
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スパイダーマン(2002年製作の映画)

3.8

アマプラで観れるようになったのでやっとスタートに立てた気分で視聴。
MJの尻軽さに驚きつつ、ヒーローとしてのいろんな葛藤を、この後どう乗り越えていく(もしくは受け入れていく?)のか気になって仕方がなく
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.5

この映画に出会えてよかった。と大袈裟じゃなく思える。自分はスラダンのアニメほとんど覚えてないから声が違うことも気にならず不満なし。
実在する選手の試合をコートサイドで見てるような臨場感と、選手目線での
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RRR(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

いまどき、こんなに殺戮の限りを尽くしてハッピーエンドってのも珍しい。イギリス人がこの映画みたらどんな気持ちになるんやろうとか変なこと考える。
まぁ小難しいことは置いといて、ド迫力のアクションとわかりや
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前科者(2022年製作の映画)

4.1

事前レビューを見て意外と評価が低く不安だったがなんの。ドラマの延長戦として、これ以上ない満足感を得られた。撮り方とか台詞回しがまるでドキュメンタリーを観ているかようだった。(最後のシーンを除く)
こん
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流浪の月(2022年製作の映画)

4.0

長い、そして濃い。初っ端の映像からぐぐぐっと引き込まれて最後まで集中力が途切れなかった。
生きづらさを抱える2人の葛藤や不器用さが美しくも痛々しい。声の小さい人たちの本当の姿が社会の大きな渦に呑み込ま
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ベルファスト(2021年製作の映画)

3.7

シリアスとコミカルとロマンチックの混在具合が、少年の目を通してみる世界のリアリティを引き立たせる。周りの環境や家族が分断している状況でも、自分の"好き"を侵さずに守り抜こうとする主人公の姿勢がすごく尊>>続きを読む

SING/シング:ネクストステージ(2021年製作の映画)

4.0

この高揚感…何も難しいこと考えなくてもただただ楽しい。最初から最後まで音楽にノリノリ。
そして明確なゴールがなくてもその時その時で楽しい!ワクワクする!という感覚に突き動かされていくことの強さを感じる
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星の旅人たち(2010年製作の映画)

3.6

セリフが少ないので、それぞれの抱えている事情のホントのところは明確には分からない。その分、想像力を働かせながら観られる。
現実の旅もそんなもんなのでは。いつでも誰でも一緒に旅してたらお互い腹を割ってプ
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ガリーボーイ(2018年製作の映画)

4.2

毎度のようにインド映画はわかりやすいサクセスストーリーなんやけど、毎度のように魅入ってしまう。
自由という大きなテーマの中に格差社会だったり、男女関係の固定観念だったりが内包されていて、夢を実現させる
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

3.5

ブラピのかっこよさに惚れる。一方でディカプリオの、弱々しさの見せ方にも惚れる。1本の映画を演じる中で良い意味で自分を捨て去ることができたリックの人間味のリアリティに魅了され、つい彼を応援したくなった。>>続きを読む

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

3.7

伊藤沙莉の、伊藤沙莉による、伊藤沙莉のための映画、という印象。伊藤沙莉のかわいさが爆発していて、これ観た人100%で好きになるんちゃう?という感じ。
内容の方はまぁ…伏線回収がキレイで脳の爽快感はあっ
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.5

ハードル上げすぎたからかな?期待したほどではなかった。
ストーリー自体がわかりやすくて驚きはないので登場人物の感情の動きや価値観の変わりようがもっと丁寧に描かれていたり、激しい出来事があったりすると感
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浅草キッド(2021年製作の映画)

4.0

友人に勧められてNetflixデビュー。実はあんまりモチベーション高くなかったけど、いい意味で大きく裏切られた。キャストも独特。
時代とか社会とかに適応するのは大事やけどそれに振り回されてたらダメよね
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スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

3.6

ほとんどが戦闘シーンのみで2時間半の映画というのも珍しいのでは。
その中で提示されるのは過去との向き合い方とか、良い上司ってなに?ってこととか。
特に前者の色を強く感じたけど、結局全員分次に持ち越しま
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