股旅さんの映画レビュー・感想・評価

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透明人間(2019年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

支配的な夫の束縛から逃れたセシリア(エリザベス・モス)だったが、平穏な生活の中で自殺したはずの彼が"いる”気配に脅かされる。『アップグレード』で一躍名を上げた、リー・ワネル監督が名作を現代風にアレンジ>>続きを読む

荒野の千鳥足(1971年製作の映画)

3.4

辺境の地で働く教師が、長期休暇を利用して訪れたブンダンヤバの街でアルコールに溺れ、破滅への道を転がり落ちていく。『ランボー』のテッド・コッチェフが撮影したオーストラリア産映画。

過激な内容が物議を醸
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ペット・セメタリー(2019年製作の映画)

2.7

死者が蘇生する先住民の土地に事故死した娘の遺体を埋葬した父親(ジェイソン・クラーク)だったが、戻ってきた娘は以前とは別人になっていた。89年版のリメイク。

前作のハイライトシーンを忠実に踏襲しながら
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血ぬられた墓標(1960年製作の映画)

3.8

医学教授とその助手である医学生の二人は学会へと向かう道すがら、17世紀に処刑された魔女の墓標を暴いてしまう。マリオ・バーヴァの処女作にしてゴジックホラーの古典。

まず目を奪われるのはセットの美麗さだ
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ランボー ラスト・ブラッド(2019年製作の映画)

3.5

アリゾナの牧場で平穏な余生を送っていたジョン・ランボーは、娘同然に育てたガブリエラをカルテルに攫われてしまう。
一応、ランボーシリーズの掉尾を飾る作品らしいが、その辺はスタローンの胸先三寸。

まるで
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.8

19世紀半頃の中流階級に生きるマーチ四姉妹の姿を叙情的に描いた、原作はルイーザ・メイ・オルコットの古典「若草物語」。
中心人物たるジョー・マーチを演じるシアーシャ・ローナンら若手女優を筆頭に、錚々たる
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ZOMBIO(ゾンバイオ)/死霊のしたたり(1985年製作の映画)

3.6

死体蘇生薬を開発した医学生が、大学病院の死体安置室に忍び込み、初めて人間の死者に投与を試みる。スチュアート・ゴードン追悼の為、処女作を再見。

死にたての所を活力注射で起こされたバイオニックゾンビが暴
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ヴァスト・オブ・ナイト(2019年製作の映画)

3.7

町が高校バスケットの試合で無人になった夜、ローカルラジオ局のDJエベレットと電話交換手のフェイは、不可思議な音声を傍受する。
1950年代当時のテクノロジーを通して実体の見えない恐怖を描いたファースト
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ホーンテッド 世界一怖いお化け屋敷(2019年製作の映画)

2.7

ハロウィンの夜、クラブで知り合った男女が流れのままに辿り着いたのは、本物の殺人鬼が建てた“究極のお化け屋敷”だった。イーライ・ロス制作のシチュエーションスリラー。ロスは導入部に少し知恵出ししているらし>>続きを読む

ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋(2019年製作の映画)

3.6

次期大統領候補(シャーリーズ・セロン)と彼女のスピーチライターに登用された左派のジャーナリスト(セス・ローゲン)が立場を越えて惹かれ合っていくロマコメ。

男性が見上げる側にある逆シンデレラ物語。とま
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血を吸う薔薇(1974年製作の映画)

3.1

女子大に赴任してきた教師(黒沢年雄)は、吸血鬼伝説が残る地で怪しげな学長(岸田森)の影を追う。

3作品の中で吸血率はもっとも高いが、前作までにあったゴシックな舞台設計はやや削がれてエロ要素がなぜかプ
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ホドロフスキーのサイコマジック(2019年製作の映画)

3.8

ホドロフスキーが精神を病んだ人々の話に耳を傾け、彼が提唱する「サイコマジック」による癒しを与えていくドキュメント。

曰くフロイトの精神分析を言語療法と定義するなら、「サイコマジック」は行動の実践によ
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呪いの館 血を吸う眼(1971年製作の映画)

3.5

幼少時の悪夢に苛まれる秋子(藤田みどり)は、医師である恋人の佐伯(高橋長英)の助けを借り、神出鬼没の伯爵と対峙する。山本迪夫監督の血を吸うシリーズ第2作。

もう百年ちかく前からアイコン化して久しいと
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女獄門帖 引き裂かれた尼僧(1977年製作の映画)

4.9

女衒に追われる女(田島はるか)が逃げ込んだ先は、男子禁制の尼寺・愁月院だった。東映ポルノ映画の傑作。

こと過激さについては数多ある東映エログロ路線の中でも群を抜いていて、人肉にむしゃぶりつく白塗りの
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幽霊屋敷の恐怖 血を吸う人形(1970年製作の映画)

3.4

婚約者に会いに行ったきり失踪した兄(中村敦夫)を探すため、妹(松尾嘉代)は恋人(中尾彬)と共に古びた屋敷を訪れる。東宝怪奇映画の先駆け的作品。

ハマーの吸血鬼映画を日本版に無理なく翻案した陰鬱なつく
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アントラム 史上最も呪われた映画(2018年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

鑑賞した人々が次々に不審死!発狂!等の災厄に見舞われたという、呪われし映画『アントラム』のドキュメント。序盤に『アントラム』が及ぼした各地での忌まわしい被害の詳細が語られ、その後に問題も本編がスタート>>続きを読む

アップグレード(2018年製作の映画)

3.9

妻を殺され、自らも全身付随となった男がAIと同化した肉体を駆使して復讐を遂行するSFアクション。

そんなに金を掛けているようには見えないが、それでもシリアスな近未来像を過不足なく描けているのは、つま
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津軽じょんがら節(1973年製作の映画)

4.1

愛人の故郷である津軽で潜伏生活を始めたヤクザ者(織田あきら)が、村人に白眼視されている盲目の少女(中川三穂子)に惹かれていく。ATG製作。

これは良い掘り出し物だった。
三味線の旋律に支配された寒風
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宇宙大怪獣ドゴラ(1964年製作の映画)

3.3

宝石強盗団の奪ったダイヤが、謎の宇宙細胞ドゴラの仕業によって消失してしまう。ほとんど実体を持たない半透明の宇宙細胞を敵にしたことによる製作の苦労がすごく伝わる作品。代わりに刑事と強盗団らがダイヤを奪い>>続きを読む

ドミノ 復讐の咆哮(2019年製作の映画)

3.0

本筋は自らの不手際で捜査中に同僚を負傷させた刑事(ニコライ・コスターワルドー)が、復讐を誓い犯人を追いつめるストーリー。なのだが、その犯人たる移民の男もまたイスラム国に報復を誓う復讐の鬼であり…
とま
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T-34 レジェンド・オブ・ウォー(2018年製作の映画)

4.0

ソ連軍の通称“T-34”と呼ばれる戦車による決死の脱走劇を描いたミリタリーアクション。ロシア映画史上に残る大ヒット映画を記録。

登場人物も最小限でプロットも単純明快。ソ連兵士と戦車の頼もしさに映画製
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さびしんぼう(1985年製作の映画)

4.1

尾道三部作の完結編となる本作では男子高校生の成長が郷愁と共に描かれる。

「時をかける少女」では、少女が大人へと至る階梯を性の目覚めとタイムリープに託したが、尾道をバックにした大林映画のストーリーテリ
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死霊高校(2015年製作の映画)

2.5

首吊り事故が起きた20年前の高校演劇ふたたび。

学芸会的なノリを散々こき下ろすジョックスが冷やかしでカメラを回す導入部は動きがあるし、深夜の高校めぐりは雰囲気◎。そこは乙だね。

でもやはり全編PO
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国家が破産する日(2018年製作の映画)

3.7

社会派映画の鏡。

韓国政府がIMFに破産申請を行うほどの金融危機に陥った1997年が舞台のドラマ。
国家が破綻する予兆と崩壊のプロセスを、複数の社会階層からの視点を交えることで映し出していく。あえて
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反撃/真夜中の処刑ゲーム(1982年製作の映画)

3.4

籠城ドンパチ映画。

警察のスト決行がカナダ郊外の夜を無法地帯に変えた!これ幸いとゲイバーを襲撃したチンピラ集団は血も涙もない人非人!命からがら脱出した男が駆け込んだアパートで、夜を徹した殺し合いが始
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カメラを止めるな!リモート大作戦!(2020年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

Youtubeにて公開中。

映画のつくりそのものが自己言及的だった「カメ止め」にしかできない短編だと思った。
外出自粛の状況下において一度も会わずに映画(ドラマ)は撮れるのか?という聳え立つ難題をメ
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犬神の悪霊(たたり)(1977年製作の映画)

3.1

カルトと名高い一本。
ウラン発掘調査の道中、ジープで山奥の祠を破壊したのが運の尽き。うっかり傍らにいた犬まで轢き殺してしまうもんだから、祟りの二乗で詰んでいる。

降りかかる災厄に逆ギレしながら向かっ
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ディック・トレイシー(1990年製作の映画)

3.9

USのアニメやコミックの実写表現が超自然的な世界の再現、そしてアンリアルなヒーロー達に命を吹き込み、その実像を更新してきた歴史なのだとしたら、「ディック・トレイシー」のように誇大な虚像の上にさらなる装>>続きを読む

トワイライトゾーン/超次元の体験(1983年製作の映画)

3.3

当時気鋭の四人だったランディス、スピルバーグ、ダンテ、ジョージ・ミラーらの監督陣だけでも豪華だが、脚本がリチャード・マシスン、音楽はゴールドスミスというほとんどオールスターのようなオムニバス映画。>>続きを読む

時をかける少女(1983年製作の映画)

3.5

「こ、これは・・・愛、、?」

恋のミッシングリンクはどこにある?
平凡な女子中学生が実験室で気を失った一日を境に、タイムリープに囚われてしまう話。

すれ違い青春ラブストーリーの代表作として名高い本
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ねらわれた学園(1981年製作の映画)

3.3

青春学園ものの皮を被った怪電波侵略系。オルグ!

部活動と勉学の対立によって生徒も教師も真っ二つに分断されていく政治色の強いストーリーこそ眉村卓の原作のエッセンスを感じさせるが、戦隊ものチックな悪の親
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HOUSE ハウス(1977年製作の映画)

-

念願叶ってついに観れた!

その昔、ビデオ屋を梯子して探し回ったが徒労に終わり、ネットで中古販売されていたソフトのあまりに高騰した値段に、臍を噛んだ記憶が蘇る。まさか配信で観れる時代が来ようとは。長く
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霊的ボリシェヴィキ(2017年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

百物語形式で実話怪談を語ることで霊体との交信を目指した降霊会。まずはレーニン、スターリンの肖像に向かって爽やかにポリシェビキ党歌を唱和。なんかもうタイトルからブッ飛ばしてます。

映画というよりも舞台
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復活の日(1980年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

日本映画がまだ大博打を打てた頃のオールスター超大作。
空前絶後の過酷ロケとビックバジェット。やることなすこと全てが規格外な角川春樹の夢とロマンの象徴ともいえる一本。いやこれ今観ても異様すぎる。
イタリ
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処刑山 ナチゾンビVSソビエトゾンビ(2014年製作の映画)

4.7

雪山でナチゾンビとハイテンション殺戮合戦をくり広げた「処刑山」の続編。

話は前作の直後から始まるんだけど、今回はナチ大佐の片腕を移植されてしまった主人公が地獄先生モードに入っての逆襲展開がアツい。そ
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スケアリーストーリーズ 怖い本(2019年製作の映画)

3.6

「本が私たちを物語る」
書かれた物語が現実化して襲ってくるジュブナイルホラー。

奇っ怪なクリーチャーが多めで個人的に歓喜。案山子のハロルドと青白い女は単体で主役張れるレベルのインパクトはあった。
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