109maniaさんの映画レビュー・感想・評価

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映画(157)
ドラマ(0)

存在のない子供たち(2018年製作の映画)

4.5

差別、貧困、虐待、難民、そのほか様々な問題提起をしている映画だが、兄弟愛や親子愛、たくましく生きる強さなど人のポジティブな側面にスポットライトを当てながら物語を紡いでいるところが、見ていて気持ちがいい>>続きを読む

よこがお(2019年製作の映画)

3.0

暗くてコワい、人間不審になりそうな映画。でも丁寧に作られていて、そこは好感が持てる。
自分自身、叩けばホコリのでる身だと自覚している。わたしに限らず、100%の善人もいなければ、100%の悪人もいない
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COLD WAR あの歌、2つの心(2018年製作の映画)

3.0

男女の関係を平行線にたとえた詩があったように思う。並行線というとあまりよくない関係のたとえのようだが、その詩ではずっと離れずに見守る少しストイックな男ごころを表現していた。とてもステキな詩だと思った。>>続きを読む

パピヨン(2017年製作の映画)

3.0

見てしまった。。。という感じ。
「脱獄」の映画、ということでランボー的なアクション活劇かなと勝手に想像してチョイスしたのだが、どちらかと言えば、極限の状況の中で(牢獄の中で)の人の内面を描く映画。
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天気の子(2019年製作の映画)

4.5

自分が世界の中心であり、自分達が只中にいるその恋愛こそが世界で最も価値あるものと感じる姿が、アオくて眩しい。利己的でもいいじゃないか、といったメッセージを大胆に織り込んでいるところも最近の映画ではあま>>続きを読む

ダンスウィズミー(2019年製作の映画)

2.0

楽しませようという気持ちは伝わった。声を出して笑ったシーンもあった。だから見て損したとは思わない。だけど残念ながらクオリティはとても低く、チープな感じが否めない。
学芸会で即興でやったコントみたいな出
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Diner ダイナー(2019年製作の映画)

3.0

殺し屋のためのダイナー、という稀有な舞台設定だが、美術、小道具、ライティング、それに音楽がうまく噛み合い、独特の世界観を作っている。クセは強いが、自分は好きな世界だ。監督の本業は写真家だったと思うが、>>続きを読む

新聞記者(2019年製作の映画)

4.0

とても丁寧に真剣に作られた映画だ。演じる俳優も監督やカメラマンの意気込みにしっかりと応えている。社会問題にもなっているSNSのネガティブな一面を題材に、オブラートに包むことなく「組織に生きる個人の葛藤>>続きを読む

コンフィデンスマンJP(2019年製作の映画)

3.0

水戸黄門的なお約束どおりの展開に、終始ニヤニヤしながら見ることができる。テレビ的な軽さが日曜日の午後見るのにはぴったりの映画だ。
ボクちゃんが愛の告白をするシーン、微妙に芝居がかっていて、その後の種明
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月極オトコトモダチ(2018年製作の映画)

3.5

なによりキャッチーなタイトルがいい。
アラフィフのおっさんであったとしても、カミさん以外の女性との接点がゼロということはないわけなので、どこまでがアリでどこからはアウトなのかは、自分ゴトとして十分関心
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アラジン(2019年製作の映画)

3.5

ディズニーの実写版は古典落語のよう。アニメでおなじみのあのシーンをどのように見せてくれるのだろうと、否が応でもハードルはあがる。
やはり、見どころの一つはジーニの登場の場面。アニメ映画で面白すぎるシー
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海獣の子供(2018年製作の映画)

4.0

詩集ような映画。
心に刺さる言葉や映像、あるいは音楽がたくさん散りばめられていて、全体的には壮大な宇宙感を描いている。
伝えたいことが多すぎたせいなのか、クドさ、空回り感、広げすぎ感が少しあったけど、
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長いお別れ(2019年製作の映画)

2.0

この手の映画普段あまりみるジャンルではない。なぜ見ようと思ったのだろうか。予告編を見て実家で二人で暮らす七十歳を超えた両親のことが頭をよぎった気はする。
柔らかい心がもたらす癒しみたいなことが、この映
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さよならくちびる(2019年製作の映画)

3.5

絶妙といっては軽々しい気がする。ちょうどいい、といった言葉がしっくりくる感じの映画だ。
冒頭、説明っぽい感じもするが、難解過ぎず話に入っていけるところがちょうどいい。恋愛感情とスパイシーな友情とが、ち
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小さな恋のうた(2019年製作の映画)

4.0

とても青臭い映画だ。褒め言葉として、とても青臭い。
突然の交通事故死。
高校生とバンド。
沖縄と基地。
父と娘の確執。
叶わない恋。
使いふるされたテーマのオンパレード。
でも、それをふんだんに盛り込
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.0

仕事は中途半端で解雇され、オトコ依存(というよりもマモル依存)が目立つテルコは、最初、同情的に上から目線で見守る対象だったはず。ところが、話が進んでいくにつれ、守以外の対人関係の中には弱さのかけらも見>>続きを読む

ハイ・ライフ(2018年製作の映画)

1.5

不快感90パーセントの謎めいた映画。何を伝えたいのか、正直わからない。
死への衝動?礼賛?生きることの意味を逆説的に描いたのか。
いずれにせよ、なかなかおすすめしにくい映画だ。
前衛的な現代アートを鑑
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ハンターキラー 潜航せよ(2018年製作の映画)

4.5

とても清々しい男たちの話。
軍隊組織の統率のとれている感じがとても好きだが、そんな中であって豪傑な指揮官やリーダーがいることでさらにその組織力、実行力が増している感じがよく描けていた。
良きリーダーと
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美人が婚活してみたら(2018年製作の映画)

3.0

どんな風に日々を過ごしていたら「充実した毎日」って言えるのか。そんなもんどこにも正解はないよ、ってメッセージが伝わってきた気がする。いいこともあれば嫌なこともある。そんな小さな波の繰り返し。
そうだそ
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キングダム(2019年製作の映画)

3.0

野望を持つ若者たちの物語。
ストーリーはとてもシンプルで、いいもん、わるもんもはっきりしていて、気楽に見ることができた。
その分、映画としての奥行きを感じることは難しいかったが、迫力ある戦闘シーンには
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ヒトラーVS.ピカソ 奪われた名画のゆくえ(2018年製作の映画)

2.5

知的好奇心を大いに刺激された映画だ。
美術品をだまし取ったり盗み取る映画(ルパン三世やキャッツアイ、あるいはオーシャンズ8)のイメージだと、被害にあった方もなかなか「いいひと」としては描かれにくい。そ
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THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

4.0

イーベンとアスガーは、少なからず似ているところがあるが、自分自身とアスガーを比べてもやはり共通するところがあって、そこが胸に刺さってちょっと辛かった。
一生懸命なのはわかるが、自分が正しいと思いすぎる
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.5

とてもハートフルな映画。差別問題を扱いながらも、明るさ、爽やかさ、あたたかさが同居する。ビール・ストリートの恋人たちとは随分とテイストが違うし、見終わった後に心に残るものもかなり違った。
実のところ、
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ビール・ストリートの恋人たち(2018年製作の映画)

3.5

この映画が伝えるのは、怒り、失望、それともささやかなしあわせか?それらが交わりあって、静かに、そして強く訴えかけてくる。
最初は、シンプルな愛の物語なのかと思っていた。愛し合う二人が困難を乗り越えて、
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

4.0

三人の主人公が絡み合う、奥行きの深い、重厚感のある映画だ。
前半、アビゲイルのしたたかさ、明るさ、美しさ、が際立つ。立身出世の三大要素なんだなあと感心しながら、自分の生き様と比べつつ、気楽に鑑賞する。
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七つの会議(2018年製作の映画)

3.0

キャスティングのせいもあってか、印象としては、勧善懲悪モノの時代劇。超絶わかりやすいストーリーだし、少し謎解き要素もあって、充実エンタメ映画だった。
大企業の不祥事に対して、これでもか、というぐらいに
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そらのレストラン(2019年製作の映画)

3.5

農業高校に通う私の息子は、この春から北海道の農業系大学に進学する事が決まっている。どうか、主人公のわたるのように、北の大地で、たくさんの良き仲間に出会えますように。誇りを持って全力を尽くせる魅力的な仕>>続きを読む

バハールの涙(2018年製作の映画)

4.0

奮い立つ女性達の物語。戦争で犠牲になるのは女性と子供、とよく言われるが、悲惨な側面だけでなく、戦う強さ、静かで熱い使命感にも焦点を当てた、素晴らしい映画だ。その原動力は家族愛。戦士の顔と母親の顔の両方>>続きを読む

LOVEHOTELに於ける情事とPLANの涯て(2018年製作の映画)

3.5

すげー映画を見た、という感想がまず一番にあるのだけれど、しょーもない映画を見た、という感覚もちょっとだけ混在している。かなりユニークで、ワザで見せる映画とでも言えようか。
まず何と言ってもエンドロール
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迫り来る嵐(2017年製作の映画)

4.0

殺人事件の真相を追う男が、たくさんのものを失っていく話。正義感とは少し違う感情に導かれ、結果的には思いがけない悲劇、身の破綻につながっていく。全編を通して雨のシーンが多く、重苦し暗い雰囲気を作っている>>続きを読む

家へ帰ろう(2017年製作の映画)

3.0

前日に見た「こんな夜更けにバナナかよ」の影響も残っていたかもしれないが、改めて人に頼ることで開かれる道があるんだと思った。主人公アブラハムはどちらかというとこじらせた爺さんだ。でもとても誠実で、他人に>>続きを読む

こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話(2018年製作の映画)

4.0

健常者も障がい者もおなじで、変わらないことがたくさんある。
周りの人に迷惑をかけながら生きていること。できることよりもできないことの方が多いということ。夢があること。夢に向かってまっすぐな姿が人に感動
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アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

3.5

タイトルに、アリーの名が入ってはいるものの、印象としてはジャックの生き様を描いた、哀しき物語。そして愛に満ちた物語。
かつては自分の庇護の下にいた存在が次第に自分を凌駕する。家庭での親子関係においても
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暁に祈れ(2017年製作の映画)

2.5

刑務所もいわゆるシャバも共通することがある。なんらかの組織に属して、そこで上手く振る舞えば得をして、こじらせると損をする。
別の言い方をすれば、柔らかい心を持てば突破口が開け、頑なになれば閉ざされる。
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日日是好日(2018年製作の映画)

3.0

樹木希林が演じる先生(というよりも樹木希林その人)が発する言葉が、まさに賢者の言葉としてすっと入ってくる。優しく穏やかで、ユーモアたっぷりなのに、なぜか背筋がピンとなる。日本の美意識もしっかり伝えてく>>続きを読む

⼗年 Ten Years Japan(2018年製作の映画)

2.5

オムニバス形式の作品なので、よかったものもあれば、良くなかったものもある。全体としては、重たいながらも映画としてのクオリティが高く、見てよかったなあ、という感想。十年という一つの作品としてではなく、そ>>続きを読む