fumikoさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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セッション(2014年製作の映画)

3.6

狂気と怒号は人を壊す。
壊されなかった者のみがたどり着く
芸術はたしかに圧巻だ。

音楽然り美術然り、芸術は
狂気と隣り合わせ。
一歩踏み違えるとおかしくなってしまう
世界なのかもな。
フレッチャーの
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ピースオブケイク(2015年製作の映画)

3.2

「その時風が吹いた」は
「月が綺麗ですね」のように
恋愛の沼に落ちた気持ちを
上手に表現した言葉だと思った。
詩的で、でも理解できる捉え方。

ただ!!ただね!!
大人の恋愛と言えば聞こえはいいけれど
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メランコリック(2018年製作の映画)

3.7

アマプラのジャンルにコメディと
表記されていたけれど
なんともジャンル分けしにくい映画。

クスッと笑えるコメディ要素もあり
銭湯の裏の顔が分かるシーンは
ハラハラしたサスペンス要素もあり
最後は怒涛
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窮鼠はチーズの夢を見る(2020年製作の映画)

3.3

想像以上に濡れ場が多くてびっくりした。
大倉さん、ここまでやるんだ。。

同性愛者、異性愛者関係なく
大伴も今ヶ瀬も、こういう人いるよな〜
という感想。

流されやすいからといって、人を傷つけると
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累 かさね(2018年製作の映画)

3.6

サスペンスのようなホラーのような
ヒューマンのような。
色々な要素を詰め込んだ映画。

そして、美醜というものがどれだけ
人生に与える影響が大きいのかと
改めて考え直したくなる映画。

累の顔を持った
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私をくいとめて(2020年製作の映画)

3.7

Aとみつ子の会話といい、
唐突に海外に行くシーンが出て来たり、
ポンポンポンと目まぐるしく展開が変わって
飽きの来ない映画でした。

実際喋りはしないものの、
おひとりさまアラサー女子の数%くらいは
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南極料理人(2009年製作の映画)

3.3

男子校の寮ってこんな感じなのかな。
ゆるくて騒がしくて面白い。

伊勢海老のシーンがお気に入り。

実際仕事とはいえ、初めましての人と
あんなに長い時間、制限の多い閉塞的な環境で
一緒に過ごせと言われ
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恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)

4.1

みずみずしい映画!

夢に破れた女子高生と
夢を諦めた中年男性。

破れた夢の代わりに恋をすることで
楽しい事を埋めているんじゃない?
という台詞があったけれど、
もちろんそれもあるかもしれないけれど
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そこのみにて光輝く(2013年製作の映画)

3.6

広い大地、北海道は函館の街の話なのに
どことなく漂う閉塞感。場末感。
そして一夏の話なのに寒さを感じる物語。

達夫は過去から、
千夏は現在の生活から、
拓児は過去の過ちから、
みんながみんな、何かに
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長いお別れ(2019年製作の映画)

3.8

温かくてでも現実的で
ほっこりするのに物悲しくて
面白いのに切なくなる。
家族のための物語。

お涙頂戴な話しかと思いきや
認知症を患った家族と向き合って
いざどうするかという
リアルな話。リアルな家
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奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール(2017年製作の映画)

1.6

辛辣だけど、奥田民生の曲に安っぽい
映像をつけたPVみたいだなって思った。。

希子ちゃんの可愛さは超ド級で
狂わされるのも分からなくはない
オーラをまとっていたけれど
それ以上に不快感やイライラが
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.8

この映画に対しての監督のコメント、
「私たちが日頃目にするニュースは結果だけ。
それはこの映画では芝生パーティで起きた
出来事だけ。でもその裏にはそこに至る
までの長い経緯がある。それを描くのが映画」
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岬の兄妹(2018年製作の映画)

3.6

「胸糞悪い」という言葉がまず1番に浮かんだ。

見たくない人間の汚い部分、侵してはならない
倫理を何度も超えてくる。見てて苦しい。
ただそんな胸糞悪くでもならなければ
生きられない人が実際いるかもしれ
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今日も嫌がらせ弁当(2018年製作の映画)

2.9

キャラ弁作り倒した母の根性もすごいけど
無視を貫き通した娘もすごい。似たもの親子。

似たもの親子だからこそ、
素直になれなかった3年間は
それはそれで貴重な3年間になるでしょうな。

双葉はもう少し
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レンタネコ(2011年製作の映画)

3.4

ゆるーく、やわらかく、あたたかい。
荻上ワールドのほっこりネコ物語。

みんなどこかぽっかり空いた穴があって、
ネコはその寂しい穴を埋めてくれるんだね。
ネコ、私も借りたい。

ぐーたらした夏の休日の
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今夜、ロマンス劇場で(2018年製作の映画)

3.6

とにかくキュンとした純愛映画。

美雪の破天荒なおてんば姫の愛らしさと
振り回されてばかりだけど真っ直ぐな健司の
2人のキャラクター性が
純愛さに磨きをかけていて、
主演2人がとても良かった。

美雪
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世界は今日から君のもの(2017年製作の映画)

3.5

ほっこりとして温かい気持ちになれる
1人の女性の成長物語。

学生時代に色んなもの失っても
大人になると世界はまるで変わるから。
自分の価値観や世界観、感性を大切に大切に
守り抜いて生きることは素敵な
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ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK‐The Touring Years(2016年製作の映画)

3.3

親が好きでときたま家でかかっていたビートルズ。
もちろんリアルタイムでは知らないが
曲はいくつも知っているのがあった。

60年経っても色褪せない名曲たち。
本当の名曲は何年経ってもどの世代にも
受け
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アリス(1988年製作の映画)

3.1

お酒を飲みながらこれを見ていたら
おかしくなりそうだった(褒め言葉)。

表現に狂気を感じるけれど、
子供から見た世界ってこんな感じなのかもね。

道理の通らない世界観が大人になると
全く理解できない
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あやしい彼女(2016年製作の映画)

3.7

多部ちゃんの魅力を余す事なく
満喫できる映画。
あんなにレトロな服装着こなせる女優
なかなかいないでしょう!

最初はちょっと長く感じたけど
若返ってからの話がテンポ良く進んで
見ていて飽きなかった。
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DESTINY 鎌倉ものがたり(2017年製作の映画)

3.3

原作の鎌倉ものがたり、実家のトイレにあり
小学生時代から読んできたのもあって
映画化?!あれが?!という気持ちで
全く期待はしていなかった(失礼)。

満を持して見たところ、思っていたより
ずっと面白
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マスカレード・ホテル(2019年製作の映画)

3.1

色んな客のそれぞれのストーリーが
交錯しながら、本当の犯人を
探し当てていく様に引き込まれた。

面白かったけれども、
映画というよりドラマのようだった。

あとキャストが豪華です。

犬猿(2017年製作の映画)

3.7

兄弟姉妹って一番近い他人。
羨望、妬み、嫉み、そういう感情を抱きやすい。
そして多分同性であるほど、歳が近いほど
その感情はより複雑なのかな。
その反面、家族、友情どっちともない
一番近い大事な他人。
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ペンギン・ハイウェイ(2018年製作の映画)

3.7

少年のひと夏の恋と友情と冒険物語。

自分に子供が産まれたら見せたいような
不思議さと甘酸っぱさと情熱がいっぱい詰まった
温かくてホロリと泣ける良い映画でした。

アオヤマ君は「直線」のイメージ、
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日日是好日(2018年製作の映画)

3.6

茶道の世界を知らないけれど
どの世界にもそこの決まりごとがあって
きっとそれにはそれなりの理由があるけれど
「そんなの知らないわよ」と言ってのける
武田の先生(樹木希林)のたおやかさが良かった。

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彼らが本気で編むときは、(2017年製作の映画)

4.2

リンコさん、男とか女とかじゃなくて
もう人間として美しかった。
トモに対する深い愛を感じてたからこそ、
後半のヒロミのシーンや、その時のトモの台詞が
グサっと刺さって心がひりひりした。
ポロポロ泣いた
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南瓜とマヨネーズ(2017年製作の映画)

3.1

身体を売ってまで彼氏の夢を応援してたり
ヒモだったり女好きのチャラ男だったり
登場人物はみんなダメダメだけど
それぞれの方向性で懸命に生きてて
(ハギオを除く)
付き合う事や別れる事もまた
自分の道で
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坂道のアポロン(2017年製作の映画)

3.6

原作が大好きなもんで
見たいような見たくないような
複雑な思いだったが、見てよかった。

青春映画の金字塔と言いたいくらいに
甘酸っぱくてきらきらしてて痛くて痒い。

それらを音楽(ジャズ)が結びつけ
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帝一の國(2017年製作の映画)

3.9

手の込んだこの世界観…面白かった!
原作は途中までしか読んでないので
映画のラストと原作のラストが同じかは
分からないけれど、騙されてばかりの
ラストのどんでん返し、必見です。

豪華キャストもそれぞ
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海よりもまだ深く(2016年製作の映画)

3.9

「こんなはずじゃなかった」
本当に人生は描いた通りには進まない。甘くない。
もがきながら、悲しみながら、そんな中でも
人と出会って、別れて、喜怒哀楽に留まらない
たくさんの感情を抱いてそうやって人は
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君の膵臓をたべたい(2018年製作の映画)

3.4

私は「恋人」や「友達」と名付けて
その関係上での付き合いをする(したい)
タイプの人間だけど、この映画で描かれた
2人のように、どちらともいえない
どちらでもない関係もいいものだなという感想。

でも
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シコふんじゃった。(1991年製作の映画)

3.7

クスリと笑えるシーンあり、
ギャハハと笑えるシーンあり、
ジーンと胸打つシーンもあり、
相撲の試合は手に汗握り、
大学時代の青春がギュッと詰まった良い映画でした。

観た人は分かると思いますが…最後に
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オーバー・フェンス(2016年製作の映画)

3.2

エモーションとはこれか!
真面目に、普通に、コツコツと
働いてきたはずの男が全てを失った
その先に見つけるのが
聡という、奔放で時に危うくて
自らを「ぶっ壊れてる」と表現する
不思議な魅力の女性である
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夜明け告げるルーのうた(2017年製作の映画)

4.1

なぜもっと有名にならないのだろう!
っていう感想。
この映画の存在知らなくて、
TVでたまたま録画してたのを見たのだけど
笑いあり涙あり恋あり青春あり
ファンタジーありミュージカルあり、
キュンとなっ
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

2.6

「ここでは誰も本当の事を言わない」

裁判って何のためにあるのかって
真実を明らかにするためだし
ルールの上で罪に罰を与えて人を人として
更生するためのはずなのに、
交渉だったり虚偽だったり取引だった
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ボクの妻と結婚してください。(2016年製作の映画)

4.0

余命の過ごし方。残された時間の使い方。
「正しい」事や「一般的」な事が良いんじゃなくて
本人が一番叶えたい事に添い遂げる事。
それが一番大切なんだと改めて思わされた。
たとえそれがはたから見ておかしな
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