furahaさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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ブルーアワーにぶっ飛ばす(2019年製作の映画)

1.1

仕事も結婚も不倫相手も全てを手にしながら全てに納得していない主人公。描きたい事や観客に伝えたい意図は手に取るように分かるのに、なんでこんなに心に伝わってこないんだろう?映画っぽくないトンマナ。
ただ夏
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ガザの美容室(2015年製作の映画)

2.6

ガザ地区にある美容院店内を舞台にした映画。最初から最後まで殆ど店内シーン。外で銃撃戦が起きても、紛争によるエネルギー不足でも、女性達は髪を整えメイクをして脱毛をする。女にとっての日常を続けることで、辛>>続きを読む

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

3.6

ダニエルクレイグ最後の007。過去作品のオマージュ、今までの敵との決着、そして愛する女性との選択、色んな事に落とし前を付けて最高に上手くまとめた映画!2時間半以上あるのに全然飽きないストーリー展開と迫>>続きを読む

ホテルローヤル(2020年製作の映画)

-

ラブホテルを舞台に繰り広げられる群像劇、の筈なのに登場人物の描きかたがどれも薄っぺらくてリアリティに欠ける。かといってファンタジーさもゼロ。退屈でした。

ツユクサ(2022年製作の映画)

-

自分では「結構歳とったなー」と思っているけれど、この作品の面白さを理解するにはあと10年…いや、20年は必要みたいです。

たちあがる女(2018年製作の映画)

3.5

数年前映画館の予告で観て気になっていたコメディ映画。男女平等を謳うアイスランドならでは、穏やかな日常と過激な環境活動の裏表を持つ主人公の女性。そこを彩る音楽が本当に素晴らしくてカッコいいです。多分みな>>続きを読む

ノンストップ(2019年製作の映画)

2.0

完全なるドストレートな韓国コメディ低予算映画。頭空っぽにして観てください。
難しい設定なし!
カタルシスなし!
学びもなし!
でもきっと笑えますから。

はちどり(2018年製作の映画)

4.0

良い映画。多感な時期を過ごしている思春期まっただ中の人も、多感な時期を通り過ぎてずいぶんたっている人も、主人公と環境や立場が重ならなくても必ず気持ちは分かる「ティーン特有」の普遍的な人間ドラマ。思春期>>続きを読む

明け方の若者たち(2021年製作の映画)

-

カルチャー好きの20代男女が登場する邦画作品だと、だいたいが下北沢や高円寺がベース基地となり、演劇やライブハウスシーンの差し込み、登場人物が好きなアーティストや挿入歌は偏り、そこに恋愛や友情の縺れが入>>続きを読む

カモン カモン(2021年製作の映画)

3.5

人間くさくて日常的で、家族の距離感を丁寧に描いた静かな映画。途中途中で差し込まれてくる一般の子供たちへのインタビューシーンがとっても良いです。ふとCOMMONの曲で、合間に子供達が「I wanna b>>続きを読む

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

2.1

誰にでも愛され、誰もが感動する作品。だけど、どこかで観たり読んだりしたことがあるストーリーで先の話の展開が予想通りに進んじゃう。物足りなかった。グリーンブック観たときと同じ気持ち。

親愛なる同志たちへ(2020年製作の映画)

3.6

モノクロで撮影されたという事もあるけれど、何よりもコンチャロフスキー監督ならではのカメラワーク・編集・演出により昔の映画を見ている気分になった。墓地帰りの川のシーンの構図なんて素晴らし過ぎる!ロシア最>>続きを読む

英雄の証明(2021年製作の映画)

3.5

当たり前であるはずの道徳的行為が出来ない人がいる世の中だからこそ、善行をなす人を褒め称える大勢がいて、そして良い行いをした事実は変わらなくとも過去におこした過ちや小さな嘘を重ねる事で、その事実さえも疑>>続きを読む

アネット(2021年製作の映画)

3.5

ブッ飛んでいて、過去に観たことのないような映画。めちゃくちゃ面白かったです!でも好き嫌いが大きくわかれるタイプだし、ロックオペラミュージカルだし、カオスで意味不明な演出もあるし、シュールな笑っちゃうシ>>続きを読む

ミッドナイト・ファミリー(2019年製作の映画)

3.5

2年前BS NHK「世界のドキュメンタリー」で観て衝撃を受けた作品が未公開シーンを含め長編映画に。メキシコシティでは救急医療が足りておらず、その結果医療免許を持たない・訓練すら受けていない民間人が営利>>続きを読む

パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

3.5

脚本、撮影、編集、構成、役者の演技、細かな点までこだわったと伝わってくる作品。モンタナの渇いた大自然や暗闇に差し込む光、ひとつひとつ切り取っても絵になる位に美しいです。誰もが持つアイデンティティと、ト>>続きを読む

ロスト・ドーター(2021年製作の映画)

3.7

前情報ゼロで観てみたんだけど、ドキドキする心理スリラーでもなければ心を揺さぶるメロドラマでもなく、主人公の不可解で不穏な言動の意味を観客がずっと想像して探る、そんな映画でした。全編通してオリヴィアコー>>続きを読む

ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

3.1

この作品では人間の魂の奥底にある弱さや狂暴さをデルトロ監督がモンスターとして描いている。徹底した細部に渡る世界観の構築と、溜息出るような美しい色彩の表現は変わらずで冒頭から物語の中に引き込まれていきま>>続きを読む

ベルファスト(2021年製作の映画)

3.7

ベルファストと聞くと浦沢直樹のMASTER KEATONを思い出します。北アイルランド問題を描いた映画は他にもあるけれど、この作品には政治指導者は出て来なくてあくまでも宗教違いによる住民紛争のお話。ケ>>続きを読む

孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

1.0

脚本のせいでしょうか?
役者のせいでしょうか?
前作と比べちゃうと差があり残念。1作目の方が、昭和のヤクザ映画の香りがしてヒリヒリする。

ガンパウダー・ミルクシェイク(2021年製作の映画)

3.0

アクション/銃撃戦/流血/コメディ好き、ジョンウィック好き、タランティーノファンは観て正解。それに加えて色彩豊かなコミック調のネオ映像美、オシャレな衣装や小物・家具!暴力にまみれて、実は可愛いモノが詰>>続きを読む

ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

3.0

最初にウエストサイドストーリーを観たのは小学生の時の劇団四季のミュージカル。その後オリジナルをレンタルして観た。今回のリメイクは歌、ダンス、カメラワークは抜群に素晴らしくなりエンタメ作品として最高。オ>>続きを読む

騙し絵の牙(2021年製作の映画)

2.5

現代の出版業界における問題課題を、うまくエンタメ形式にまとめた印象。現実はこんなに甘くないと思うけれど、せめて映画では希望や期待を取り込んでくれないと!雑誌も書籍も生き残って欲しいな。

アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

2.8

一昨年この映画を勧められた時には上映が終わっていて、少し気になっていた青春映画。野球の映像はひとつもシーンとして登場せず、低コストながらも構成にはこだわっているなぁと思っていたら戯曲なんですね。納得。>>続きを読む

(2017年製作の映画)

3.0

たった26分の短編だけれど登場人物の心情を上手く映像に落とし込み、俳優達の台詞がないシーンの演技やカメラワークを観ていると「あぁ、映画らしい映画だなぁ」とつくづく感じる作品でした。静かな映画作品が好き>>続きを読む

SKIN/スキン(2019年製作の映画)

3.3

一昨年この映画が作られるもとになった短編「SKIN」を観て、震えるほどの衝撃を受けてからずっと気になっていた作品。短編とは同名タイトルながらも、白人至上主義団体から脱却する主人公にフォーカスをあてた別>>続きを読む

THE RESCUE 奇跡を起こした者たち/ザ・レスキュー タイ洞窟救出の奇跡(2021年製作の映画)

4.1

19年にフリーソロでオスカー受賞したジミー&ベス監督夫妻の最新作。タイ洞窟遭難事故をドキュメンタリーの枠を越えるスケールで描き、でも決してお涙頂戴的な安っぽさは微塵もない、登場人物達の圧巻な行動力と洞>>続きを読む

アンネ・フランクと旅する日記(2021年製作の映画)

4.0

素晴らしいアニメ映画。第二次世界大戦時代のユダヤ人迫害と現代における移民難民問題、時代は変わっても人々が抱える課題が変わっていない事に気付かされる。私は子供の時にアンネの日記を読み衝撃を受けて、アムス>>続きを読む

ギャング・オブ・アメリカ(2021年製作の映画)

2.0

アメリカのイタリア系やアイルランド系マフィアを描いた映画は多いのに、ユダヤ系マフィアの作品は何故か少ない。マイヤー・ランスキー映画も数本あるのに日本ではあまりヒットしていない。悪名高き伝説のマフィアを>>続きを読む

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.4

まさに現代アメリカに欠ける実存主義を風刺したコメディ映画。巧妙に作られた脚本とキャラクター設定によってクスクス笑っちゃうんだけれど、今のアメリカやそこを追う日本の政治・メディア・企業の現実と重ね合わせ>>続きを読む

シルクロード.com ―史上最大の闇サイト―(2021年製作の映画)

2.2

10年前世界中でニュースになっていた米国薬物版eBay「シルクロード」の創設者とDEA捜査官を描いた実話ベースの映画。シカゴファイアで長年脚本を担当していた監督なので期待大だったんだけれど、大事なポイ>>続きを読む

ブラックボックス:音声分析捜査(2021年製作の映画)

3.1

「THE GUILTY」「Sound of Metal」「THE CALL」の様な ”聴覚” に焦点をあてた映画。観客を主人公の中に引き込む描写によって緊張感と陰鬱な気持ちが続き、観ている側もずっと疑>>続きを読む

アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド(2021年製作の映画)

2.6

3月に行われるアカデミー賞国際長編ノミネート候補作品。他のAIモノとは違いSF要素を最大限削ぎ落としたような普通の現代の日常を描き、愛する相手に求める事と恋愛関係に必要な事との隔たりを感動の押し売りな>>続きを読む

MONSOON/モンスーン(2020年製作の映画)

3.1

登場人物の会話は最小限、ナレーションもなし、ベトナム音楽と街中の喧騒や人々の生活音に溢れているのに、あえて物事を霧で隠したような演出によって不思議と穏やかで憂鬱な雨のように静かな映画。観ている方は少な>>続きを読む

浅草キッド(2021年製作の映画)

2.3

大絶賛されているけれど、個人的には映画というより莫大な予算をかけた「TVドラマ」の印象。これは本当に「映画」なの?Netflix配信だけで映画館での上映がない場合、やっぱりスペシャルドラマの温度になる>>続きを読む