kitoさんの映画レビュー・感想・評価

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ミッシング・タワー(2017年製作の映画)

3.7

何なら開始数分で止めるつもりで見始めたけれど、期待以上に面白かった。

オープニングのエピソードからしてドキドキでさっそく掴まれた。こういうのは "お通し" みたいなものですぐ忘れちゃって良いものもあ
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青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない(2023年製作の映画)

3.8

TVシリーズ・シーズン1の "SFファンタジー感" がちゃんとあって面白かった。

前作が妹ちゃん掘り下げ編だったの対して、本作は主人公のお兄ちゃん編で、ポータルサイトによれば「青ブタ《高校生編》完結
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青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない(2023年製作の映画)

3.5

中学で不登校になってしまった思春期少女のいたって普通のドラマになっていて、少々肩透かしを食った感じ。

TVシリーズのシーズン1とその完結編となる劇場版「ゆめみる少女」を一気観したのが二年前だった。
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ファイナル・インパクト(2022年製作の映画)

3.7

知名度は低いけれど、とあるシーンだけでも観て損はないと思う。

一昨年だったかYouTubeで映画クリップが流れてきたのを何の気無しに観た。そのVFXを駆使したワンカット風映像の10分間弱に目が点にな
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夕陽に立つ保安官(1968年製作の映画)

3.7

数十年ぶりにしっかり観て、懐かしいやら笑えるやらで、やっぱり面白かった。

ベタな展開の西部劇をゆるいコメディタッチで茶化すという楽しい異色作。大昔まだ中学だか高校生だかだった頃、淀川長治の「日曜洋画
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バクラウ 地図から消された村(2019年製作の映画)

3.6

終盤まで謎だらけの展開が続くものの、終わってみればなかなか面白かった。

ブラジル映画やブラジルが舞台というだけでなかなか珍しい。北部の孤立したエリアにあるとされる架空の小村が舞台だけれど、案外、治安
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スペースウォーカー(2017年製作の映画)

3.5

ソ連が世界初の宇宙遊泳に成功した実話もので、硬派な伝記的映画。

冒頭の訓練飛行が短いけれどなかなか良くできていて掴まれた。しかし、前半の宇宙飛行士の選抜、訓練、葛藤あたりはダルくて、ぶっちゃけ前半で
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ミッシング・チャイルド・ビデオテープ(2025年製作の映画)

3.6

意識高い系で "ホラーの楷書体" とでもいうようなテイストが好みに合った。

出自が「⽇本で唯⼀のホラージャンルに特化した⼀般公募フィルムコンペティション『第2回⽇本ホラー映画⼤賞』にて、⼤賞を受賞し
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イベント・ホライゾン(1997年製作の映画)

3.3

評判通りのクセ強カルト作なSFホラーだった。

長年、観たかった一本、何度かAmazonの100円セールをスルーしてきたけれど、何となく "観たい熱" が臨界に達したので今回、100円をチャリン。
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.7

主人公の性格に終始イライラさせられるけれど、まあ、それも狙いだろうから、よく出来ていると感じた。

A24が北米での配給権を取得、「ヘレディタリー 継承」「ミッドサマー」などを超え、北米で "A24ホ
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悪夢探偵2(2008年製作の映画)

2.7

第一作に比べるといくらかマシになっていた。

本作で何より驚いたのがエンドロールの最後の一行に「支援 文化庁」とあること。文化庁のウェブサイトに「映画製作に要する経費を,文化庁の予算の範囲内にて支援し
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悪夢探偵(2006年製作の映画)

2.3

うーん、何とも表現しにくいテイストだった。

「箸にも棒にもかからない」というほど酷くはない。松田龍平はいつも通りのぼくとつとしたというかアンニュイというか、まあ "悪夢探偵" という名称からイメージ
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悪魔の人形(1936年製作の映画)

3.7

カルト作らしいなかなかの展開に、ビックリしたり突っ込んだりで、何だかんだ楽しめた。

驚いたのが1936年というクレジット。Amazonの画質は年代もののせいもあって良くないし、日本語字幕もイミフにバ
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.0

美麗な映像と劇伴が創り出す雰囲気にすっかり魅せられた。

未読だけれどかなり昔から原作SF小説の評判は知っていたし、デイビッド・リンチが名作「エレファント・マン」(1980年)の次に映画化(1984年
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ポゼッサー(2020年製作の映画)

3.7

考察必須な展開にどぎつい人体破壊映像がトッピングされている。

血は争えない、とはよく言ったもので、まさにクローネンバーグ父の息子だなぁ的作風。もし純愛ものとかだったら、やはり観ないもんなぁー

よく
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シック・オブ・マイセルフ(2022年製作の映画)

3.8

いやー、最初は観るのがしんどかった。

見終わって情報収集すると、本作の脚本・監督は次作がアリ・アスタープロデュース、A24製作「ドリーム・シナリオ」のクリストファー・ボリグリ。

「"最狂の承認欲求
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ザ・コンサルタント2(2025年製作の映画)

3.8

前作同様、落ち着いたテイストながらアクション多めのトッピングになっていて、前作とは少し味変な面白さがあった。

主演、監督、脚本、製作やら主要メンバーは引き続き前作と同じだそう。先月、前作を観たばかり
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チャーリーズ・エンジェル(2019年製作の映画)

3.7

思ったより面白く、楽しめた。

去年だったか、Amazonにオンリストした際「へぇ、また流行りのリブートねぇ」と冷めた感じでスルーしていた。ところが、YouTubeでたまたま長めのアクションシーンのク
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アポカリプスZ ~終末の始まり~(2024年製作の映画)

3.4

新味の少ない予定調和な展開だったが、ちゃんと作られている感じはある。

スペインのゾンビものって珍しいーーと考えたら、「レック」シリーズがあった。とりわけ第一作は緊張感マックスで凄かった。

一方、本
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エミリー・ローズ(2005年製作の映画)

4.0

異色の裁判もので、知的興味を引かれ見入ってしまった。

このところ、意図せず "実話もの" ばかり観ている。本作は1976年、西ドイツを震撼させたという実際に起きた女子大生怪死事件、「アンネリーゼ・ミ
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ドリーム・ホース(2020年製作の映画)

3.7

実話ベースのお馬さんヒューマンドラマで、期待通りのほっこり具合。

正直ヒューマンドラマもアニマルものもあまり好みではないのだけれど、「見放題終了間近」の発令で何となく再生。

良い悪いではなく国民性
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.0

モータースポーツのヒューマンドラマとして期待以上に面白かった。

てっきりフィクションだと思って観ていたのだけどル・マンのレースが終盤になり例のゴールのエピソードになると、アレ⁈何か薄っすら記憶が、、
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エンド・オブ・ウォッチ(2012年製作の映画)

3.6

ロサンゼルスが舞台の制服警官バディもので、確かに緊迫感のある話だった。

いわゆる「激録・警察密着24時!!」風で、ボディカメラや手持ちの民生用ビデオカメラ風の映像が多用される。その映像表現によりまる
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シェラ・デ・コブレの幽霊(1964年製作の映画)

3.6

カルト作というのを差し引いても楽しめた。

一昨年 "幻のカルトホラー" として本作を知り、しかも Amazon の見放題にオンリストしていたのだけど、なかなか再生ボタンを押せずじまいだった。

改め
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フローズン・グラウンド(2013年製作の映画)

3.6

世評はイマイチだけど、けっこう見応えがあった。

1980年代、アラスカ州で実際に起こったシリアルキラーが題材で、犯人はメディアから "ブッチャーベイカー(屠殺パン屋)" と呼ばれていたそうだ。確かに
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ゾンビランド:ダブルタップ(2019年製作の映画)

3.6

頭が空っぽになる楽しいゾンビ映画。

ゾンビ・パンデミックが起こった前作の10年後が描かれる。2019年公開なので現実でも前作から10年の月日が経っての続編。

で、主役の男性ふたりのバディはよく覚え
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

3.6

大作の風格はあるのだけど、ハマらない点もあって相殺している感じ。

公開からそれなりに時間が経つのでどうしても評判が目に入る。曰く「映像は見応えがあるのだけど、、、」といった世評に、なるほどねと納得し
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ゴヤの名画と優しい泥棒(2020年製作の映画)

4.0

爽やかな後味のハートフル・ヒューマンドラマだった。

これまた実話ベースでビックリ。1961年、ロンドン・ナショナル・ギャラリーで起こったゴヤの名画「ウェリントン公爵」の盗難事件が描かれる。

理想主
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スノータウン(2011年製作の映画)

3.8

それはもう鬱々となるトラウマ級の社会派スリラーだった。

爽やかなお天気の日にわざわざこんなえげつない内容の映画で気分を下げまくられるのもどうかと思うけれど、なんとか完走した。

「二トラム」で一躍、
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オーダー(2024年製作の映画)

4.0

実話ベースという重厚なクライムサスペンスで見入ってしまった。

事前情報を入れなかったので何となく勝手にサイコパスなシリアルキラーものかと思っていたが、去年「シビル・ウォー」でも話題になった "米国の
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ザ・コンサルタント(2016年製作の映画)

3.8

硬派なテイストで見応えがあった。

先日YouTubeにアクションシーンのクリップ映像が流れてきて本作を知った。さらに米国で続編の公開が始まりそのトレーラーも観た。

ベン・アフレックというと「アルマ
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インシディアス 赤い扉(2023年製作の映画)

3.4

まあ、現時点でシリーズ完結編なので、こんなところだろう。

本シリーズは2010年の第一作を皮切りに現在まで全五作品が作られ、本作はコアとなる1、2で描かれたランバート家の後日譚となる。

父親役でお
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インシディアス 最後の鍵(2018年製作の映画)

3.8

ホラー色と同時に物語性も濃く見応えがあった。

「序章」同様、本作でも霊能力者エリーズが主役で、彼女の幼少期に重きが置かれている。

霊が見えるという類稀な "ギフト" を持つエリーズだけど、幼少期は
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インシディアス 序章(2015年製作の映画)

3.2

少しB級色が濃くなり、イマイチだった。

シリーズの起承転結で言えば1、2が「起」「承」で本作と次作が「転」にあたる。時系列的には1、2のランバート邸での一件の前日譚となる。

人気キャラの霊能者エリ
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インシディアス 第2章(2013年製作の映画)

3.8

楽しみどころがふたつあって面白かった。

第一作はもうだいぶ前に観たきりだったのでウェブのネタバレ粗筋を二、三読んでしっかり復習した。そうそう、まさかの "クリフハンガー(物語の終盤で、続きが気になる
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エクソシスト3(1990年製作の映画)

3.5

ラストまでは面白かったんだけど、、、

エクソシスト2も3も昔観ているはずだけど特に本作は名優ジョージ・C・スコット主演という以外すっかり記憶がなくなっている。

Wikipediaによると本作の作風
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