がくさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

search/#サーチ2(2023年製作の映画)

3.9

シリーズ化してほしい令和作品の1つ

全編デジタルPF上で物語が展開する映画の新しい形。普段見慣れている画面だけあって没入感がすごかった。タイピング速ぇ…と本質ではない部分に関心。
前作とは違い、主人
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CURE キュア(1997年製作の映画)

3.9

サスペンス×Jサイコホラー

鬱になるほど不気味な作品。静的な音楽、主観的なカメラワーク、サブリミナル的なフレーム処理、噛み合わない台詞回し、閉塞感漂うロケーション、内容は難解だが、全ての演出が作り込
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ニキータ(1990年製作の映画)

3.4

ドラッグ中毒の不良少女が殺し屋になっていく物語。無邪気で幼い性格のニキータに腹を立てつつも報われない宿命に同情してしまう作品。LEONまんまのジャン・レノが出てきて嬉しかった。

AIR/エア(2023年製作の映画)

3.6

ジョーダン

今となってはNIKE社の主力商品であるエアジョーダンの誕生譚。当時の開発経緯は全く知らなかったが、NIKE社の苦悩と葛藤と挑戦があったことを、この映画を通して知ることができた。
ビジネス
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1秒先の彼女(2020年製作の映画)

3.4

1秒早い彼女と、1秒遅い彼のコミカルな恋模様。アイデアは面白いし不器用な2人が可愛らしかった。ただ彼側の愛が強すぎて、これはストーカーの域に達しているのでは?と思い始めてから少し冷めてしまった。彼女側>>続きを読む

Winny(2023年製作の映画)

3.5

技術的な観点からも、知的財産権的な観点からも、裁判的な観点からも面白い映画だった。
ブロックチェーンやNFTが当たり前になった現代では考えられない起訴内容だが、逆にこの裁判がなかったら、P2P通信技術
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エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)

2.8

ポップコーン

映画館で働く人々を主役にした作品。新しい切り口だと思ったが、内容自体はあまり映画館とは関係なく、精神病や黒人差別をテーマにした作品だった。期待し見たかったものではなかったが、映写機
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.5

地平線

正直スピルバーグ監督の作品は半分も観れていないが、彼の映画愛に溢れた素敵な作品だった。
本作はスピルバーグが正式な監督としてデビューする前までの誕生譚。初めて観た映画「地上最大のショウ」をき
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

3.8

原作の大ファンなのでこれは劇場で観るしかないと思い鑑賞。実際に見るまでは、自分の中にあるBLUE GIANTの音楽と映画の音楽でイメージの乖離があるのではないかと懸念していたが、全くそんなことはなく、>>続きを読む

バビロン(2021年製作の映画)

4.1

3時間大好きなハリウッドとジャズミュージックが堪能できて最高だった。銀幕に映し出された栄光と没落、スタジオ、パーティ、酒、ギャンブル、ドラッグ、女、ダンス、マフィア、ミュージック、数え切れない程の要素>>続きを読む

タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター(2023年製作の映画)

4.8

映画館で観れたことに感謝。通常版よりも映像がグッと綺麗になっていて感動した。何度観ても文句のつけ所のない傑作。

トレインスポッティング(1996年製作の映画)

3.4

メインキャラのほぼ全員が薬物中毒者という異質の作品。冒頭はその世界観に入りきれずに置いていかれるが、中盤で一気に引き込まれる。終盤までドロドロしてるだけあり、ラストシーンの清々しさはたまらない。

RRR(2022年製作の映画)

4.0

トリウッド

倒すべき敵は同じはずなのに互いの使命のために敵対してしまった2人の男。何処かで見たことある設定だなと思ったら、コードギアスと全く同じ設定だった。
インド映画特有の無茶苦茶アクション、突然
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奇蹟がくれた数式(2015年製作の映画)

3.8

1729

数々の映画で名前が上がる数学の天才ラマヌジャン。証明はせずに直感で次々と新しい公式を作ってしまう超人的な頭脳を持ちながらも、ヒンドゥー教の戒律や英国の人種差別に苦悩していた。もし生まれる国
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ディア・ハンター(1978年製作の映画)

3.7

舞台はベトナム戦争。しかし戦争シーンをほぼ見せずに、ロシアン・ルーレットを通じて戦争の悲惨さを描いた名作。若きロバート・デ・ニーロがこめかみに銃口をあて、血走った眼でロシアンルーレットをするシーンは何>>続きを読む

パリ、テキサス(1984年製作の映画)

3.9

ロードムービーの金字塔

テキサス州に実在すると言われる砂漠の町"パリ"と愛する妻を探すために放浪の旅に出たトラヴィス。トラヴィスの不器用さ、弱さ、ズルさ、優しさが繊細に描かれており、西部劇的な哀愁が
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2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

4.3

ディストピア飯

これぞA級SF映画。正直、ワンシーンが長く退屈で、ナレーションがなく意味不明だが、人類と宇宙人(神)のコンタクトや人類の進化論を芸術的に描いた優作。賛否両論のある本作だが、キューブリ
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パレード(2010年製作の映画)

3.6

近づきすぎても離れてもいけないパレードを象徴した作品。人には誰も知らない一面があったり、自分しか知らないと思っていた一面が実は誰かに知られていることもある。そんな当たり前のことをミステリー風なドラマに>>続きを読む

ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

3.6

世界5大都市のタクシー運転手と乗客を描いたオムニバス。お客さんを乗せてから目的地に着くまでの短い時間の中で、現地の個性が現れ色んなドラマが生まれる。大きな盛り上がりはないが、真夜中に1人で夢中になれる>>続きを読む

大脱走(1963年製作の映画)

4.0

子供心がくすぐられる不朽の名作。計画から実行まで、全く飽きさせない3時間の脱走劇。
入所初日に大脱走キックオフが開かれ、目的、目標、スコープ、体制、スケジュールを全収容生で共有する。その後、トンネル班
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エクソシスト(1973年製作の映画)

3.2

1973年のアメリカで公開されたオカルト・ホラーの金字塔。少女に憑依した悪魔と悪魔祓い(エクソシスト)神父の対決。首回転、緑のゲロ、空中浮遊といった有名なシーンがたくさん見れて嬉しかったがスパイダーウ>>続きを読む

マックイーン:モードの反逆児(2018年製作の映画)

3.4

イギリスの人気ファッションデザイナー、アレキサンダー・マックイーンの追悼映画。約2時間、彼の生き様とコレクションをこれでもかと堪能できる作品。
彼の輝かしいキャリアは老舗紳士服のテーラーから始まった。
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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

4.1

スラム街の孤児として里親から虐待を受けて育った天才ウィルと、妻に先立たれ人生を見失った精神分析医ショーンが出会い、互いに成長していく姿を描いたヒューマンドラマ。
ハーバード大学のバーで、イキりハーバー
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ソウ(2004年製作の映画)

3.8

あるある脱出ゲームサスペンスかと思いきや、最後の最後まで脚本が練られており、どんでん返しもありでとても良かった。
当然作品を際立たせているのは主犯ジグゾウ。羊たちの沈黙のハンニバル・レクターやセブンの
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

3.5

圧倒的没入感

サブタイトルがウェイ・オブ・ウォーターというだけあって、水面水中水辺のシーンが多く、映画館で鑑賞するとそれはまるで水族館。IMAX、TCX、DOLBY-ATMOSで鑑賞すると更に感動す
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ルパン三世 カリオストロの城(1979年製作の映画)

3.6

冒頭のオープニングシーン、ルパンと次元が乗るフィアットから大量の偽札をばら撒くシーンが何度見ても爽快。1979年に公開されたとは思えない品質の高さであり、アクションシーンしかり、物語のテンポしかり、全>>続きを読む

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.2

バスケ×音楽が良すぎた。
サッカーや野球とは違い、じゃんじゃん得点が加算されるバスケットボールアニメで、1得点もカットせずに40分フルタイムで試合を鑑賞したのは初めての体験だった。フルCGによる動きの
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ハンニバル(2001年製作の映画)

3.3

羊たちの沈黙の続編。クラリスの主演が変わったことはショックだったが、レクター博士はむしろ若くなったんじゃないかというほどに変わらなかった。
前作より内容は薄味だが、本作の方がショッキングで、印象に残る
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羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

3.5

この作品以上に映画のパッケージがオシャレなものを見たことがない。
若い女性を殺害しその皮を剥ぐという猟奇事件を追うサスペンス。しかし当犯人は引き立て役で、真の悪役は過去に9人の患者を惨殺して"食べた"
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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

愛に溢れた追悼映画だった。チャドウィック・ポーズマンや黒人文化への敬意を表した完璧な作品だったと思う。
正直ストーリー自体は新敵現る、民守る、新敵倒す、和解するといったヒーローあるある展開で、新規性も
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.8

シンプルに面白かった。地震×鯰×要石という江戸時代から言い伝えられている伝説にファンタジー性を付加しド直球に描いた作品。ただ震災シーンや震災アラートにトラウマがある人は見れなそう。
細かい設定やストー
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劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 冥(くら)き夕闇のスケルツォ(2022年製作の映画)

3.4

プログレッシブ2作目。今回は第5層が舞台となっており、アストラル系の敵が出現するダンジョンで鉱石集めをする話。相変わらず作画とキャラは良かったが、突発的な設定と王道アニメ的な展開が多かった。原作に沿っ>>続きを読む

ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

3.5

裏社会を牛耳るマフィア一族の話

派手なシーンはあまりなく、駆け引きや根回しといった水面下での暗躍が多い。話が複雑な上に登場人物も多く、全員がイタリア系で見た目の判別も難しいため、1度見ただけでは全て
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マイ・フレンド・フォーエバー(1995年製作の映画)

4.0

25セント

ある日、少年エリックの家の隣にHIV患者のデクスターが引っ越してきて…

自家製イカダで河をくだったり、近所に生えている雑草からHIV特効薬を探したり、怒らせたチンピラから逃げ回ったりと
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ライフ(2022年製作の映画)

1.0

第35回東京国際映画祭 2作目

映像制作を手がける中小のIT企業に起用された主人公が誤って会社のハードディスクのデータを全て削除してしまうことから物語は始まる。他人事とは思えないこの設定に惹かれて鑑
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窓辺にて(2022年製作の映画)

3.6

第35回東京国際映画祭 3作目

「お金と時間を同時に失えるパチンコほど贅沢なものはない」というタクシー運転手の言葉が忘れられない。
浮気や不倫を題材にした作品で決して明るい話ではないが、シュールな笑
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