iroiroさんの映画レビュー・感想・評価

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幸せへのまわり道(2019年製作の映画)

4.2

フレッド・ロジャースの言葉は強烈ではない。相手に質問を投げかけてじっと目を見てまず聞く。いつのまにか心の1番痛む、柔らかい場所に言葉をそっと置いていく。この人の良さを映画にするのは難しい。

1番印象
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.5

確固たる世界観。エマ・ストーンの演技。独創的なストーリー。根底には女性の抑圧へのメッセージがある。奇妙で大胆で最高に面白かった。

Firebird ファイアバード(2021年製作の映画)

3.2

ストーリー自体に珍しさはあまりなく、心理描写も薄いが、実話だったとわかった時は驚いた。
俳優の演技が時代、年代を表していて良かった。

バービー(2023年製作の映画)

3.3

コンプラの塊みたいな映画だという話を聞いてたけど、そんなことはなかった。 女性の在り方や、男性社会を皮肉ったまっすぐな主張を持った映画だった。
ただ、緊張感がありすぎて疲れてしまう。正しくあろうとする
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マイ・エレメント(2023年製作の映画)

3.7

人種や文化の違いをわかりやすくアニメ化した感じだが、最後まで飽きさせないストーリー展開と映像美。さすが。

ミラベルと魔法だらけの家(2021年製作の映画)

3.8

子ども向けだけではない奥深さがあるテーマで良かった。

リトル・マーメイド(2023年製作の映画)

3.0

映像が綺麗。音楽もやっぱりいい。だけどストーリーに説得力が足りない印象。

EO イーオー(2022年製作の映画)

3.5

動物の目を通して描かれる人間社会の滑稽さ。人間への皮肉が込められている。EOの眼差しだけで言葉よりも感情を感じる。

ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

4.0

すごく良くて観ながら涙が止まらなかった。かわいく優しい死と生の狭間の世界。生の世界でしか知ることのできない感覚的な喜びを味わうために人生はあるのではないか。発想が楽しく、大人のためのアニメになっている>>続きを読む

メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

3.9

原作とはまた違う良さがある。芦田愛菜がうまい。ボーイズラブとはシスターフッドの変形なのだと改めて思う。インスパイアする側もされる側も、対等に繋がっているのが女性の世界なのだと思う。

さかなのこ(2022年製作の映画)

4.0

さかなくんはからかわれようが、バカにされようが、問題じゃない。だって彼はそんなものを超越してるから。好きなものがあって必死に追いかけていて、その世界に魅了されている人の純粋さを私たちは強さと呼ぶのかも>>続きを読む

ディア・エヴァン・ハンセン(2021年製作の映画)

3.8

低空飛行の高校生の人生が、急上昇してまた落ちて、自分の高度を見つけるまでの話。ミュージカルといえば、明るい花形のイメージがあるが、主人公は決してそんな存在ではない。でもだからこそ歌詞が胸に迫る。最初は>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.9

観た人のイマジネーションを掻き立てる作品。安易な答えもないし、ストーリーも飛ぶ。感じたのはヨーロッパ的なものと、日本的なものとの融合。大伯父さんとその塔はルートヴィヒを想起させ、終わり頃にはアインシュ>>続きを読む

プアン/友だちと呼ばせて(2021年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

死ぬ時に何を残せるか。それは人によってさまざまだが、この映画では過去に焦点を当てて、自分のあやまちから今への希望へと命を懸けて繋ごうとする。最後に友へ、そして生きることへ笑いかける。死の淵で生へのエー>>続きを読む

エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)

4.2

自分の諸々の事情と重なって、主人公の気持ちが痛いほどよくわかった。甘すぎない、優しい視点で人間を描く。ポエティックでもあり、リアルでもある。ラストシーンで胸がいっぱいになる。生きていくのに傷は付きもの>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

最初のシーンを観た時から、この映画絶対好きなやつだ、と確信した。始まってみたらやっぱり面白かった。わけがわからないままジェットコースターに乗るような感覚でエンタメとして楽しむもよし、随所にちりばめられ>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.4

きっとフィクションの部分が多いだろうけど、いいじゃないか。女性が自由に夢みて、結婚に縛られなくても温かく生き生きとしてる物語があっても。私は推します。

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.9

気がふれた頭が痛くなる陽気さ。現代に存在するディストピア的な一面。アメリカに対する痛烈な風刺。こういう映画が許されるアメリカはやっぱり自由の国。知の権力が往きつく先は?人類の進化と自然淘汰はこんなもの>>続きを読む

私をくいとめて(2020年製作の映画)

4.3

綿谷りさの原作とは知らず、全くの先入観なしで観たら、とても良かった。
女子の本音を描きながら、リアルで瑞々しい。
私の中の声もAみたいだったら良かったのに。
イタリアの友達が「来てくれてありがとう」と
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

4.1

もし、ビートルズがいなくても世界は周ってる。
でも、ビートルズがいなかったら世界は味気ないだろう。
ビートルズは共時性の象徴。
楽しくてほっとできる映画。

ジョーカー(2019年製作の映画)

4.0

ジョーカーはサイコパスかと思っていたけど、真逆だった。
人をあやめる度に、自分の良心を殺していったひとりの人間だった。
笑い声は泣き声に聞こえる。
ジョーカーになってしまったアーサーには共感しないけど
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孤独なふりした世界で(2018年製作の映画)

3.9

この世界観好きだなぁ。感情までもコントロールしようとする世の中に唾棄する。いろいろな意味で現代社会の隠喩なんだろう。主演のふたりも良かった。

ハイ・ライフ(2018年製作の映画)

2.5

好きな監督だし、映像や世界観は面白いと思ったが、ストーリーがイマイチわからなかった。夢を見ている感じ。

アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

3.4

役者の演技と、実在の人物が入り混じる構成は良かった。
途中まで、身勝手な理由で泥棒の計画を立てるおバカな青年たちに腹が立つやら、おかしいやらだったけど
なるほど、こうやって「普通」の人たちが一線を越え
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アリータ:バトル・エンジェル(2018年製作の映画)

4.0

アリータ強い
アリータ怖いほど純粋
あまり期待してなかったけど、面白い娯楽作だった。

素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)

3.9

現在観ると、まあ、感情が激しくてよく怒鳴るしよくキスする!びっくりした。
いうまでもなく名作。

ビリーブ 未来への大逆転(2018年製作の映画)

3.9

法という権力の場で、性差別と真摯に向き合った1人の実在の女性。彼女の功績は、きっと名こそ知られない数々の女性たちを勇気づけたことだろう。
こういう映画をみるたびいつも思う。性差別をする男性がもし女性に
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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

3.8

往年のスターウォーズが持っていた、楽観的で明るい雰囲気が前作と比べて強い。主要キャラが次々と登場し、まさにファンのための映画となっている。
善と悪、女性性と男性性の融合もテーマのひとつ。
前作のような
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ガラスの城の約束(2017年製作の映画)

4.0

家族という形態は、大小あるにせよ多くの人が通過する。家族愛にはさまざまな感情が交錯する。誰もが持つ家族間の複雑な感情の動きを見事に描いている。

軽い男じゃないのよ(2018年製作の映画)

3.3

男女逆転の視点から見る世界は、表面上は違えど構造的には変わらないことをうまく表現している。自分が逆の立場だったらどうなるだろう、と考えさせる映画。

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