おそらく映画史上でもトップクラスにエグい復讐劇。復讐する者とされる者が入れ代わる構成の妙、そこから連鎖していく"恨"の感情。容赦のない暴力描写が鮮烈。ラストの、抱えきれない罪への対処は『母なる証明』を>>続きを読む
面白かった。かなりアメリカン・ニューシネマを意識して作られた映画。実在の事件を扱っているとはいえ、内容は『狼たちの午後』と酷似しているし、画面のルックも70年代のアメリカ映画のような感じが出ている。>>続きを読む
去年『白夜』を見たときも思ったけど、ここまで引き算で映画を作っているのに、ここまで雄弁になるの凄すぎ。どことなく小津っぽさもある。印象的なのが視線と手で、特に題材的に手は印象的に使われている。話の内>>続きを読む
初見。エドワード・ヤン、長編初監督作がこれで遺作が『ヤンヤン 夏の思い出』なの凄すぎない?『ヤンヤン』が本作の「子どもにこんな社会に生まれてきてなんて言えない」て台詞に対するアンサーになっていて、き>>続きを読む
やはり私にとっての『トイ・ストーリー』は『3』で終わっていた…と再認識した映画だった。『4』でシリーズの根幹を揺るがす大転換をしたわけだけど、本作はそこからまた大きな転換を図っている。これまでのシリ>>続きを読む
𠮷田啓輔監督はここ最近の映画はずっと「過程」を描いてきたと思っていて、映画の中でハッキリとした結論(=成長や問題の解決)を出さず、その事態に四苦八苦する人間の苦悩を描いてきた。本作でもそれは徹底され>>続きを読む
前作『ゴッドランド』がなかなか興味深い映画だったから本作も見た。『ゴッドランド』と同じく、スタンダードサイズの画面でアイスランドの雄大な自然で生きる人間を描いている。本作の場合はそれが1つの家族の日>>続きを読む
『スーパーマン』は傑作だったのだけど、本作はまぁまぁ残念な映画だった。とにかく全てが表層的で、ガンは脚本にGOサインが出ないと映画は作らないよと言ってたけど、脚本未完成の状態で見切り発車しないのかも>>続きを読む
片渕須直監督の長編映画。やっぱり居場所についての映画で、昭和30年代と平安時代の時空を超えた物語が展開される。当時を徹底的にリサーチしたんだろうなぁと思えるディティールの細かさは流石で、キャラの芝居>>続きを読む
朝鮮半島の国境で起こった銃撃事件に端を発するミステリー。北朝鮮と韓国の監視員の主張と現場の状況が微妙に異なっている点を捜査していくにつれ、真相が明らかになる…という構成。朝鮮半島の統一は少なくとも韓>>続きを読む
恋愛映画だけど、恋愛しない…いや、できなかった男の話。アンソニー・ホプキンスの名演が凄い。“滅私奉公”を体現するスティーブンス(=ホプキンス)は、執事として自分を律して生きてきた。自身の主がナチスに>>続きを読む
原作は面白く読みました。映画化決定は既定路線ではあれど、まさかの監督・黒沢清。しかも彼にとって初の時代劇。期待するなという方が無理なので鑑賞した次第。結論として、あの原作の映画化としては確かに疑問符>>続きを読む
素晴らしいが不思議な映画だと思った。196分という上映時間を全く感じさせないのだけど、この映画の中で流れている“時間”は濃密に感じられる。マリーと真理が出会って対話を重ねるまでそれなりにテンポよく進>>続きを読む
大変良かった。喪失についての映画であり、大切な他者がいなくなってしまった後、残された者はその悲しみにどう折り合いをつければいいのか?を優しいまなざしで撮っている。スカヨハが監督業に乗り出したというこ>>続きを読む
人生一寸先は闇。この言葉の通り、本作は最初こそ失踪した娘を捜索する…というありがちな始まり方をするものの、話が進むとその方向性がどんどん曖昧になっていき、最後には1つの死生観が立ち上がってくる、非常>>続きを読む
マイケル・ジャクソンミリしら勢な私だが、それ故にマイケル・ジャクソンという人間に興味はあったし、監督がアントワーン・フークアならば出来はある程度保障されているので鑑賞した。
本作はマイケル・ジャ>>続きを読む
国内最終上映ということで駆け付けた。やっぱり傑作です。トニー・モンタナはチンピラだからその時の感情だけで直情的に動く。このアル・パチーノのパワフルな演技には圧倒される。綺麗な身振りをしてあくどい手を>>続きを読む
『モノノ怪』3部作の完結篇。これまで、大奥で生きる女性たちの怨念と苦しみを解放する物語だった今シリーズだが、遂に大奥の成り立ちが明らかになる。“世継ぎを生む”ことが最大の使命と栄誉とされる大奥の中で>>続きを読む
グリーフケアの話を「ピノキオ」とか、『A.I』「鉄腕アトム」みたいなSF設定を借りてやりました…な内容で、それは分かるのだけど、それ以外にも「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」的なAIの実存的な内>>続きを読む
新宿ハードコア映画祭2では見逃したからね。上映に感謝。カルト映画であり、実際ダークでシュールな展開が続くのだけど、終わってみると1人の人間が精神的に救われる話であり、ラストショット含めて結構爽やかな>>続きを読む
バイオレンスな描写はあるものの、人と人の“繋がり”についての映画だった。主演の佐藤二郎はまたまたこの手の“無敵の人”を怪演。生まれ持った能力のせいで誰とも繋がれない彼が絶望の中でバンバン人を殺してい>>続きを読む
本当に「ドラマシリーズの劇場版」な映画。シリーズの予習…というより、『スター・ウォーズ』の予習すら一切無しでOKなレベルの一見さんに優しい作り。ドラマ版のキャラはメイン2人しか出ないし、内容もこぢん>>続きを読む
SNSで予告がバズっていたことで存在を知った。当初はネタ映画かと思っていたのだけど、脚本が「チェルノブイリ」のクレイグ・メイジンと知り驚愕。一転、期待値を上げて鑑賞した次第。
とても楽しく、面白>>続きを読む
PRIDEというか、総合格闘技自体ミリ知ら勢で、もちろんマーク・ケアーも全く知らない人間なのだけど、サフディ兄弟の弟、ベニー・サフディの単独監督作ということで鑑賞した次第。
本作はドウェイン・ジ>>続きを読む
何か凄い映画だったな。見ている間は確かに退屈はしないのだけど、脚本の都合でキャラが動かされすぎだし(特にクッパは酷い)、マリオとピーチの関係性は適当にやっただけで進展せず、ひたすらに“ノルマ”をこな>>続きを読む
メイドとして雇われた館の一族は悪魔崇拝者で、そのメイドを生贄にしようとしていた…のだが、実はそのメイドは抜群の戦闘スキルを有しており…という典型的な「生贄にしようと雇ったメイドは、容赦がありませんで>>続きを読む
イランの名匠、ジャファル・パナヒ監督の最新作。かつて自分を拘束し、拷問を加えた男(らしき人物)を偶然捕まえた主人公が、復讐を遂行しようとする…のだが、本作は一筋縄ではいかない。主人公は拘束時目隠しを>>続きを読む
シネマート新宿のハードコア映画祭2にて。リチャード・フライシャーが最も脂の乗っている時期に作ったと思しき“警察はつらいよ”映画。職務には忠実ではあるものの、それが全てになってしまい、コピーのように、>>続きを読む
橋本忍の緻密な脚本による傑作武士道残酷映画。35mmフィルムにて。「切腹」は本作では竹光の凄惨極まりないものとしてしか描かれず、武士道という“権威”を見栄だけの下らないものと言ってのける凄みよ。ネタ>>続きを読む
『花様年華』の4Kレストア版と同時上映だったので。調べてみたら、本作は事実上の『花様年華』のプロトタイプ的映画だそうで、なるほど確かに似ている面はある。マギー・チャンがケーキやけ食いするのがツボ。
すれ違いの愛を描いた切ないメロドラマ。間違いなく愛し合っていたにもかかわらず、お互いの家庭や仕事によって結ばれない展開が切なさを誘う。レストランでステーキ食べるシーンがとても良かった。また、ウォン・>>続きを読む
パク・チャヌク監督作。超陰惨な映画。病気の姉を救いたかっただけなのに、ふとした手違いから不幸のドミノが起こり、最後には…。しかし背景には資本主義的な貧富の差と搾取構造が存在しており、この視点はチャヌ>>続きを読む
本当はあんまり見る気はなかったのだけど、洋画不毛の地と化しつつあるこの日本において、続編とはいえ特大ヒットを飛ばしている上、評判もいいので鑑賞した。前作は前日に見た。
本作は前作をかなり意図的に>>続きを読む
ロヒンギャ難民の過酷な旅路を描いた映画。撮り方が非常にドキュメンタリー風味で、序盤は「これはフィクション…だよな?」と思いながら見ていた。本作はこの映像の作り込みがいい故に錯覚してしまうのだと思う。>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
マイク・フラナガン監督の最新作はまたキング。1人の男の人生をトリッキーな形式で描き、人生賛歌に帰結する。全体の構成がとても面白い映画だった。
世界が滅亡の危機に瀕したとき、「39年間ありがとう、>>続きを読む
あの傑作「響け!ユーフォニアム3」の総集編にして、シリーズ最終作の前編。これまで総集編はいいかな…と思ってシリーズの中でも見ていなかったのだけど、最後だし見てやるか…と思い鑑賞。そしたらただの総集編>>続きを読む