lastnightさんの映画レビュー・感想・評価

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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.6

「恥かかせるなよ〜」からの「あんな大物見たことない!長老級だ!」のフリオチは笑った。現場主義のクリストファーウォーケン然り敵役が総じて噛ませ犬すぎて萎えた…。

世界観の割にダイジェスト感が強いのが気
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異人たち(2023年製作の映画)

3.7

観終わった後always on my mindをずっと聴いてる。大林版をちゃんと観たことないので観ます。

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.1

さすが山下監督って感じだった。いくら原作が良いと言っても、その辺の監督が撮ってたら駄作になってたかも。映画が挿入されるのがよい。ブロマンスを感じる成長物語。

ショーイング・アップ(2023年製作の映画)

4.1

内心「何であんなやつが…」と思う「やつ」の方が評価され、コツコツ取り組んでる自分は誰にも見向きもされず苛立ちが高まるのは世の常。しかし本作の終盤の羽ばたきは、そんな鬱憤を晴らすかのような自由さを見せて>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.6

「ケイコ 目を澄ませて」を観た時に、これは居場所についての映画だと思ったが、「夜明けのすべて」もまた居場所についての映画だと思った。

三宅監督の優しさは執拗にカメラで被写体を追わないところにあると思
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セックスと嘘とビデオテープ(1989年製作の映画)

3.8

超絶有名だが未鑑賞でした。

「新・幸せの時間」的な話だが、クズ過ぎる不倫が崩壊ではなく人間関係の再構築に向かっていくのが面白い。刺激的なタイトルに対して、刺激だけが強過ぎる現代的視点で観ると穏やか過
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トムボーイ(2011年製作の映画)

3.8

子どもは残酷…。妹頭良すぎ。ラストの表情はどう捉えたらいいか分からなかった。

ポゼッション(1981年製作の映画)

4.6

強烈な夫婦愛というかそうであってほしいと願う旦那の欲望が駆り立てる狂気か。想像を3回りは超えてきた。一度観ただけでは理解不能だが何度観ても理解できないと思う。イザベル・アジャーニが凄まじい。演技のレベ>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.5

美術、撮影、衣装、脚本…全てに圧倒されるが、何よりプロデューサーも兼任したエマ・ストーンの演技が圧倒的。体当たりの演技もそうだが、141分の中で成長する女性をここまで緻密に大胆に演じ切ったのは凄過ぎる>>続きを読む

愛より強く(2004年製作の映画)

3.6

流血多めの逃げ恥。期待していたほどではなく監督の若さを感じた。

彼方のうた(2023年製作の映画)

3.9

杉田協士初鑑賞。

正直難解で着いていくのが難しかった。
パンフレットを読んでも難しい。

ただ自分語り的な感想で気恥ずかしいですが、大学生の時に、亡き王女のためのパヴァーヌを使って幽霊が自分のお墓参
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きっと、いい日が待っている(2016年製作の映画)

4.0

トリアー節の胸糞感はあるものの、タイトル通り嫌な気持ちには全くならずカタルシスに向けて希望を持って観ていられる。あの音楽がかかるところで映画音楽の偉大さを感じ、フォースの覚醒のレイア姫になるところで映>>続きを読む

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.0

嫌なことも多いですが、自転車を軽やかに漕げる人になりたいと思いました。

VORTEX ヴォルテックス(2021年製作の映画)

4.6

映画を否定した映画だったと思う。どれだけ高尚な映画の知識があっても現実では全く意味をなさない。堆く積まれた本ですら死ねば価値などなく片付けられて終わり。ワナビーおじいちゃんの映画談義が語られてる横で妻>>続きを読む

コントラクト・キラー(1990年製作の映画)

3.7

『桜桃の味』から自分では○ねない男の話で。
生きるのも死ぬのも紙一重。だとしても少しは生きる方に傾いていたい。

アパートの鍵貸します(1960年製作の映画)

3.8

ベタな展開と上手過ぎる伏線の回収が意外と現代でもウケそう。このあたりの名前を聞いたことがある名作は今観てもやっぱり名作。

桜桃の味(1997年製作の映画)

3.8

新兵の面倒なやつに絡まれた感がとてもよく、逃げる時のスタコラサッサ感も面白い。
おじさんの命の授業からのもう一度会う時の「何?忙しいんだけど」の落差がよい。

ラストは「実在の人物とは関係ありません」
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セインツ -約束の果て-(2013年製作の映画)

3.6

唐突なフレディ(ラミ・マレック)に全部持っていかれた、、。

ちなみにノーセインツ報復の果てというパロディタイトルの映画もあるそう。

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.4

公衆トイレを描いていながら、当然あるはずの汚らしいものは描かれない。なぜならこの映画はブルーカラーの社会問題に焦点を当てた映画ではなく、業界で力をつけたカルチャー好きおじさんたちが若い頃に好きだった映>>続きを読む

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.0

一緒に暮らす父娘ではこうはならない。父親が死んでいたとしても生きていたとしても、あれから2人が会っていないのは確かだと思う。それは人生における決定的な別離というよりは時の流れの中で起きた疎遠で、ふと気>>続きを読む

王国(あるいはその家について)(2018年製作の映画)

3.4

台詞を覚えてしまうほど繰り返される「芝居」によって、視覚的な情報を得ずとも情景が想起されるこの映画としての手法は面白いし効果的だったと思うが、最近娘が産まれて休職中の自分としては、トラウマ的に反復する>>続きを読む

枯れ葉(2023年製作の映画)

4.1

カウリスマキによる反戦映画だったと思う。いつも通り無表情の中に優しさが漂うが、それでもラストのウインクは最高にキュートだった。

浮き雲(1996年製作の映画)

4.1

海にポイ捨てと言いながら港に置いてけぼりにするだけの所にカウリスマキの優しさを感じる。

ビッグ・リボウスキ(1998年製作の映画)

3.8

面白く観てたが途中からやや展開に飽きた。
ジョンソンが響きだけで面白い。

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

3.8

三者三様の視点で語られるほどそれぞれの真実があるようには思えなかった。クズ男の話。

赤線地帯(1956年製作の映画)

3.8

若尾文子の役どころは昭和の頂き女子といった感じだが、現代には決して置き換えることのできないもっと乾いたリアリズムが漂う。

バビロン(2021年製作の映画)

3.6

映像表現はすごいが、題材に対する描き方がベタというか過去の同ジャンルの映画と比較しても薄く、ブラピやマーゴットロビーが落魄れる説得力がなく死んでおしまいなので、何とも勿体無い。

消えた声が、その名を呼ぶ(2014年製作の映画)

4.2

声が消えるという枷が喋り過ぎないという味付けになって物語の展開にうまく作用している。出会う人出会う人の温かみが沁みる。世界史でなぞっただけの歴史には知らないことだらけだと知る。ラストシーンは思わず涙し>>続きを読む

さがす(2022年製作の映画)

3.5

いろいろテーマを詰め込みすぎている。映画としてはもっとシンプルな方が良いと思った。

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