スローモーション男さんの映画レビュー・感想・評価 - 15ページ目

ミンボーの女(1992年製作の映画)

4.8

 めちゃくちゃ面白い!
伊丹十三6作目。

ヤクザが集まるホテル。二人の男がヤクザ対策係に任命されるがまったく太刀打ちできず、困っていたところに民事介入暴力専門の弁護士井上まひるが登場する。
とにかく
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つぐみ(1990年製作の映画)

4.5

 初の市川準
めちゃくちゃハマりました。

伊豆の実家に住むつぐみの元へ、東京に住む姉妹のまりあが帰省してくる。
幼少期から体が弱かったつぐみは親や社会を憎む性格に。
やがてある男に恋心を抱くが…。
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アビエイター(2004年製作の映画)

4.2

 久しぶりのスコセッシ作品

長い…。大富豪ハワードヒューズの半生を描く。
マフィア映画のどろどろなものでなく1920年~40年代の豪華絢爛なハリウッドを舞台に繰り広げられる物語。
序盤の「地獄の天使
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SING/シング:ネクストステージ(2021年製作の映画)

5.0

 最高最高最高!!!

1作目が大好きだったので、越えるか心配でしたが期待値を上回る出来!

有名になったムーン劇場の仲間たちは大都会のクリスタルタワーのオーディションを受ける。

またもやバスターや
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Wの悲劇(1984年製作の映画)

4.5

 薬師丸ひろ子主演の角川映画の傑作。

原作を改変しまくって作った作品
薬師丸ひろ子演じる無名の女優が三田佳子演じる大御所女優の男の死体現場に居合わせてしまい、濡れ衣を着せられる代わりに「Wの悲劇」と
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どん底(1957年製作の映画)

4.8

ぴーヒョロロロ、どんどんどん!!!

ゴーリキーの戯曲を江戸時代に置き換え映画化。
貧乏長屋で繰り広げられる酒と金と欲望の群像劇。
三船敏郎、山田五十鈴、香川京子、左ト全、渡辺篤、千秋実などいつもの黒
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素晴らしき日曜日(1947年製作の映画)

4.8

 素晴らしい!

黒澤明の初期の作品。
週末の日曜日しか会えない夫婦が、ブラブラと色々な場所を散策する。
住宅展示場、子供たちと野球、知り合いのキャバレー、動物園、公会堂。

戦後の瓦礫の山のなかで上
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悲情城市(1989年製作の映画)

4.2

 ホウシャオシェンが描く一大叙事詩
1945年日本の統治体制から解放された台湾を舞台にある家族の物語と絡ませて描いていく。
耳に障がいのある主人公が経験していく出来事の数々を、淡々と客観的に描いていく
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恐怖の報酬 オリジナル完全版(1977年製作の映画)

4.0

 クルーゾー版を観たので、フリードキン版も。
 ものすごい期待値上げてみたら、インパクトが強すぎるだけの印象を受けました…。

確かにバイオレンス描写や爆破シーン、吊り橋のシーンなど災難のシーンはめち
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恐怖の報酬(1953年製作の映画)

5.0

めちゃくちゃ面白い!

油田施設の爆発事故に因り、ニトログリセリンが必要に。
高額な報酬を得るためにニトログリセリンを運ぶために、4人の男がトラックで運搬しようとする。

全編、恐ろしいほど貼り積めた
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アンダルシアの犬(1928年製作の映画)

4.0

初のルイスブニュエル
分かんないけど、強烈で面白かった!

ルイスブニュエルとサルバドールダリの夢を映像化した作品だし、シュールレアリズムの映画だから分かんなくていいんですよね。
そこから不安とか恐怖
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沖縄やくざ戦争(1976年製作の映画)

4.5

 初の中島貞夫作品

沖縄返還により、本土から暴力団組織が勢力を増していくなか、沖縄のやくざたちは紛争を仕掛けていく。

とんでもないエネルギッシュな映画で、深作欣二の実録やくざ映画とは違う味わいを感
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あげまん(1990年製作の映画)

4.0

 伊丹十三作品

男を立てることのできる強運を持つあげまんの女性ナヨコと様々なビジネス業界、政治界のダメ男たちの物語。

「マルサの女」で新たな女性像を確立した伊丹十三&宮本信子が昭和のステレオタイプ
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林檎とポラロイド(2020年製作の映画)

4.5

 ずっと観たかった作品!!

ギリシャで製作された映画

記憶喪失の謎の病気が蔓延している世界で、ひとりの男が記憶喪失になり新たな人生を作るプランニングに参加する。
ポラロイドカメラで日々あったことを
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かくも長き不在(1960年製作の映画)

4.5

 パルムドールを受賞したフランス映画

バーを経営する女性テレーズのもとへ、行方不明になった夫にそっくりの浮浪者が現れる。
完全に記憶喪失になっている彼に思い出させるためにテレーズは色々な手を打つが…
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冬冬の夏休み(1984年製作の映画)

4.8

 めちゃくちゃ良かった!

初のホウシャオシェン作品

小学校を卒業した冬冬が母親が病気のため、妹ともに田舎の祖父母の家に夏休みの期間預けられる。そこで過ごすなかで、夏の冒険に繰り出していく。

もの
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ドレミファ娘の血は騒ぐ(1985年製作の映画)

3.1

不快になりました。
そしてゴダール臭プンプンでワケわかんなかったです…。

教授役の伊丹十三がド変態過ぎて困惑してました。

黒沢清が著書で「自主映画を作っている人たちは、ゴダールをやるなリュミエール
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マルサの女2(1988年製作の映画)

4.5

 1作目がめちゃくちゃ面白かったのですぐに観ました!

マルサの女、板倉亮子。今度は国との対決。新興宗教を営みながらビル開発を進める男。しかし、脱税を大幅にしていた。

前回の民間企業が敵なのとは別に
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蘇える金狼(1979年製作の映画)

4.2

 松田優作主演のハードボイルド映画

松田優作が、昼は普通のサラリーマン、夜は謎の刺客として一億円を横領し、組織にたったひとりで立ち向かっていく。

前半はめちゃくちゃ面白かったのに後半失速気味に…。
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ノスタルジア(1983年製作の映画)

4.5

 タルコフスキーが最後にロシアで撮影し、イタリアへ亡命するきっかけとなった作品。

イタリアへ取材に来たジャーナリスト、アンドレイと通訳の女性。彼らは世界終末を唱え、周りから狂人と見なされてきた老人ド
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どん底(1936年製作の映画)

4.8

 めちゃくちゃ好きな作品だ!

ジャンルノワールがゴーリキーの戯曲をフランスを舞台に映画化。

本当に素晴らしい。
貧しい木賃宿で暮らす人々の物語。特に泥棒ペペルと落ちぶれた男爵に焦点を置き、物語に柱
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荒ぶる魂たち(2002年製作の映画)

4.2

 三池崇史の任侠映画

面白い!
2つの組織が争う。それだけのシンプルな物語!とにかくカッコいい!バイオレンス最高!

加藤雅也と竹中直人、それから白竜、伊武雅刀、遠藤憲一、松方弘樹などなど。
豪華メ
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アンドレイ・ルブリョフ 動乱そして沈黙(第一部) 試練そして復活(第二部)(1969年製作の映画)

3.6

 アンドレイタルコフスキーによる一大叙事詩。
 
 画家アンドレイ・ルブリョフの半生とともに、15世紀のロシアで起きた事件が淡々と描かれていく。

うーん…。全然ハマれなかった…。
 
 そのあと製作
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ハングマンズ・ノット(2017年製作の映画)

4.0

 阪元祐吾監督の初期作

暴力で犯罪を起こしまくるヤンキー一家と人を殺しまくるコミュ障サイコパスの青年が出会い、殺し合いが発展していく。

最初は映像がチープで、音声もと小さくて聞き取りにくかったので
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彼らは生きていた/ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールド(2018年製作の映画)

4.2

 素晴らしいドキュメンタリー映画

第一次世界大戦のモノクロフィルムをピータージャクソンが修復しカラーに。


こんな技術を使用して、悲劇としてしか見れない第一次世界大戦の記録を楽しいものにしたのは本
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

2.9

 全然ハマれなかったです…。

結婚が女性にとって幸せのゴールなのかというのに疑念を持つ2人の女性の物語なんだけれども、構成と演出が古くさかったです。
それから東京の描き方も好きじゃなかったです。
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皇帝ペンギン(2005年製作の映画)

4.0

 子供の頃、動物が好きで存在は知っていたものの観てなかった作品。

アマプラで配信終了マジかだったので観ました。

皇帝ペンギンの子育ての様子を記録した動物ドキュメンタリー。

極寒の南極で卵を育て、
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ターザン(1999年製作の映画)

4.5

子供の頃、何度も観た作品です。

往年のディズニー映画のテイストと新しい魅力もあり、楽しい作品です。

シンデレラ(1950年製作の映画)

4.2

 この時代にこんな素晴らしいアニメーション映画を作ったのが凄いです!

シンデレラの謙虚な心からも学ぶものがあります。

ディズニー映画の名作のひとつです。

マルサの女(1987年製作の映画)

5.0

 大傑作でした…。

伊丹十三監督、宮本信子主演

国税局査察部、通称マルサ 
脱税をする輩を捜査していく女、亮子の活躍を描く。

脱税を繰り返している悪人たちを成敗するシンプルな構成なのに、登場人物
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ドリームプラン(2021年製作の映画)

4.5

 本年度アカデミー賞にもノミネートされている作品。

世界最強のテニスプレイヤー、ビーナス&セリーナウィリアムズ姉妹。彼女たちを最強に育て上げた父親リチャードのプラン。

感動のお涙頂戴映画かと思いき
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砂の器(1974年製作の映画)

4.5

 野村芳太郎監督作品。
「鬼畜」が素晴らしかったので。

前半はハマれなかったですが、後半の伝説の名シーンがあまりにも素晴らしすぎて驚愕しました!

もうそこだけで十分です。
ハンセン病への差別と偏見
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無法松の一生(1958年製作の映画)

4.5

 よっしゃ!よっしゃ!

明治時代を舞台に、喧嘩っぱやくそれでいて人情に厚い人力車男松五郎と未亡人の女とその息子の暖かいヒューマンドラマ。
「シェーン」みたいな話でした!

三船敏郎のいさぎのよい演技
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