genさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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バスキア、10代最後のとき(2017年製作の映画)

3.6


展覧会を観に行ってから、彼の作品や生き様に興味を持つようになった。

あの時代のNYは無法地帯の場所も多く、良くも悪くも縛りがなかった。そんな荒れ狂う時代で、ジャンの芸術は斬新かつユーモアさに溢れて
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

4.4


この映画の良い点は、オギーの幾多の困難に立ち向かう姿だけを捉えるのかと思いきや、彼以外の人物の人生の光と闇の部分にもフォーカスしていたとこだと思う。

もちろん障害のあるオギーは苦しいし死にたくもな
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彼女の人生は間違いじゃない(2017年製作の映画)

3.3

正直、高良健吾さん目当てで見た映画だったけど、この映画のタイトルに込められた想いや、このテーマを扱う覚悟の重さのようなものを感じた。想像以上によかった。

隣人夫婦の奥さんが病院に運ばれ、光石さんが相
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沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

3.5

マーティン・スコセッシ監督によるキリシタン弾圧下の長崎が舞台。


何の宗教にも属していない自分でさえも、
ガーフィールドを見ていると信仰する神を裏切る苦しみが尋常じゃないくらい伝わってきた。
特に印
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草間彌生∞INFINITY(2018年製作の映画)

3.4

世界を代表する女性芸術家、草間彌生の生き様を描いたドキュメント映画。

60年代のニューヨークは女性(しかも日本人)が単独で個展を開くというのは無謀とされていたそうで、その中でも彼女らしさを失わずに差
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闇金ウシジマくん Part2(2014年製作の映画)

3.4

出演者が今見るとめちゃくちゃ豪華。
柳楽優弥が演じた勘違いストーカー野郎の猟奇具合がすさまじい。

演出と脚本の力で複数のストーリーが展開されながらも見てて混乱させない。

反面教師にしたいシリーズ映
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映画 闇金ウシジマくん(2012年製作の映画)

3.1

社長を演じた山田孝之さんの演技力というか、顔の筋肉一つとっても微動だにせずに感情を出さない部分や、とにかく金を貸して回収する事だけに執着している冷酷な姿が圧巻。情という言葉を知らないような人。人じゃな>>続きを読む

英国王のスピーチ(2010年製作の映画)

4.0

数多くの映画賞を受賞したこの作品。なぜスピーチをするだけで?とか思ったら、なるほどこれは素晴らしい。前情報なしで観てよかった。


王としてこの国を守るという強い覚悟と、吃音症と向き合い何度も心が折れ
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TAKAYUKI YAMADA DOCUMENTARY「No Pain, No Gain」(2019年製作の映画)

4.2

山田孝之の約5年半を追ったドキュメンタリー。5年半という長期的なものだけに、山田孝之の考え方の変化や成長、外見の変化、髭の濃さの変化まで見えてきて面白い!


この作品の時期はこんなに病んでたのかとか
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アリーキャット(2016年製作の映画)

3.3


窪塚洋介さんが演じたことで更に深みが増したというか、青春っぽさが増してワクワクした。

車の中で自分自身に怒り、リリィに引き返させる場面が個人的にはクスッと笑えて面白くもあり且つ葛藤や意地、プライド
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愛なき森で叫べ(2019年製作の映画)

3.7

園子温監督らしさ満載の映画。

実際に北九州であった猟奇的殺人事件をモチーフにしているとのことで、やはり今回も園ワールド全開。


中盤からラストへの爽快感は純粋に楽しめた。
そして満島真之介と椎名桔
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最初の晩餐(2019年製作の映画)

4.2

家族とはこうだ、家族っていいなぁ、なんてそんな簡単な話じゃない。家族ってなんだろう、わかんない、複雑。けどその中でも、家族で食卓を囲むシーンや兄弟がじゃれ合うシーン、何気ない会話が温かくて素敵。

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“樹木希林”を生きる(2019年製作の映画)

4.0


この映画は、希林さんの死の直後にNHKで放送された番組に未公開シーンを追加した劇場版。僕は観ていませんが、番組を観た方は少し物足りないかもしれません。

希林さんの生き様や面白がる考え方、ユーモアに
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わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

3.8

目を逸らしてはいけない社会問題がテーマのこの映画。
1つのドキュメンタリーを観ているような感覚にさせられる役者達のリアリティ溢れる演技、心理描写、カメラワーク、全てに心揺さぶられた。明るい話ではないけ
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マイ・インターン(2015年製作の映画)

3.9

アンハサウェイ演じるジュールズの仕事への愛や熱意、世間の男女差別に対抗する強い信念がかっこいい。そして強い眼差しの中にアンハサウェイ独特な色っぽさが混ざっていてなんとも言えない美しさに見惚れた。>>続きを読む

TOKYO TRIBE(2014年製作の映画)

3.2

とにかく清野菜名のアクションは衝撃的。これ見て彼女がもっと好きになった!この頃はまだ無名の彼女をキャスティングした園子温監督はやはり流石。

ラップを歌いながらとにかく暴れる。HiGH&LOW 的な感
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宮本から君へ(2019年製作の映画)

5.0

宮本から君へのドラマが大好きで今回の映画も楽しみにしていました。

本当に期待以上で何度も心臓をグサグサにさせられたぐらいの衝撃。感情揺さぶられ過ぎて疲れたけど、もう色んな意味で最高でした!


ドラ
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蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

3.8

史上初の直木賞と本屋大賞を受賞した小説を映画化。
僕は原作を読んでいないけど、上映後に監督自ら、原作ファンの方には申し訳ない、と言っていた。いや、謝らなくていいですよ!!もちろん2時間に作品をまとめな
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ANTIPORNO アンチポルノ(2016年製作の映画)

3.2


園子温監督の「獣でなぜ悪い」を読んだ後にこの映画を見たから、監督の意図が見えて面白かった。でなければただのポルノ映画で終わってたなー。

最初はキョウコが自由奔放な女の子にしか見えなかった。しかし様
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自殺サークル(2002年製作の映画)

3.3

やっぱり頭のネジ5本くらい外れてるよ、園子温監督。
めちゃくちゃ血でるし、グロいシーン多いけど、明るい音楽と組み合わせることで余計シュールに見えて、笑えないとこで笑ってた。

「あなたとあなたの関係は
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娼年(2018年製作の映画)

3.4

松坂桃李さん、改めて恐ろしい俳優です。言葉を使わないで、ボディコミュニケーションだけで感情を表現したり、逆に相手の感情を受けたり。めちゃくちゃ繊細な仕草と表情が求められる中で素晴らしい演技だった。>>続きを読む

人間失格 太宰治と3人の女たち(2019年製作の映画)

3.6


「人間は恋と革命のために生まれてきた」と言っているだけあって、死ぬほど恋をします。
展開的にはこのシーン長いなと感じるところもあったが、やはり蜷川監督が創り出す独特な世界観と鮮やかな色彩、空気感が好
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タロウのバカ(2019年製作の映画)

4.4

面白いか否かで判断できないし、しちゃいけない映画。

生きるって、死ぬって、好きって、わかんない。意味なんてないかもしれない、なんだこれ、打算とかじゃなく、ただ1人の人として生きるタロウがそこにいた。
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ホタル(2001年製作の映画)

3.7


生きているのに申し訳なさが込み上げてくるこの役は高倉健さんが演じたからここまで素晴らしい作品になったんだと思う。
あんな切なくて悲しくて、けど渋くてどこか漢を感じさせる表情、一瞬一瞬に重みを感じた。
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.6

映画中に出てくる物すべてがそのシーンを味わい深くしている。
ごく普通の日常に垣間見える景色やアンティーク、空、食べ物、全てが作品として輝いてた。
何度も出てくる様々な果実達。甘酸っぱい味は彼らが味わっ
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おしん(2013年製作の映画)

3.5

差別や偏見、過度な嫌がらせなど苦境ばかりがおしんに襲いかかってくる。観てて心が痛くなる。

それでも生きていかなきゃいけない、家族のためにも死ぬわけにはいかない、そんな思いがここねちゃんの演技から見て
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ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)

4.3

実は初タランティーノ監督作品。今まで見なかったのが申し訳ないくらい、本当に素晴らしかった!

ずっとシュルツとジャンゴが格好良くて、ユーモアに溢れてて、最後までこの2人で逃げ切らないとこがまた粋という
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メランコリック(2018年製作の映画)

3.8

ポスターを観て、もっと暗くてホラーサスペンス寄りの内容を想像してたので、完全に裏切られた。けどこの裏切られかたは好きですね。

ストーリーが進むにつれて登場人物の言動、一挙手一投足に見入ってしまってい
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凪待ち(2019年製作の映画)

4.6


香取慎吾演じる郁男が、もうめちゃくちゃ不器用で金遣いも酷くて何やっても上手くいかなくて、けど時折垣間見える人への優しさや人情味溢れる人柄。どーしようもなくても嫌な奴には見えなかった!香取慎吾の人柄が
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そうして私たちはプールに金魚を、(2016年製作の映画)

3.4

ウィーアーリトルゾンビーズの監督作品と知ってどーしても見たかった作品。くだらない日常、つまらない日々の中で、中学生の女の子達が過ごすひと夏の物語。


主観で言うと、この監督のコミカルな音楽を使ったテ
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キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

4.1


嘘をついて目の前の人を騙す彼からは罪悪感や悔いは感じられず、女性を虜にして楽しんでいるように見えるレオナルドデカプリオの演技。そして背景にある家族への愛。明るいタッチでライトに演技したからこそ面白く
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地獄でなぜ悪い(2013年製作の映画)

4.1

バイオレンスなシーンが多いが、絶妙なテンポ感と実力派俳優達の演技力で面白おかしく観れた。個人的にはとても好きな作品。


キスシーンであんなにゾッとさせられたのは初めて。生々しく、しかし重過ぎることな
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ドラゴン危機一発(1971年製作の映画)

3.4

テーマ的には好きだが、内容が急展開だったり、あまりにオーバーなリアクションがあったり、、、想像よりもシュールな場面も多くて色んな意味で面白かった。笑
しかしブルースリーのカンフー、鍛え抜かれた体、敵に
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秋日和(1960年製作の映画)

3.8

独特のカメラワークとカメラ目線。こっちに語りかけてるように感じる撮影方、これぞ小津監督。


親子の会話のテンポ感が絶妙でクスッとなる。小津監督は女性の気持ちを想像するのがとても長けているなと思う。じ
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私たちのハァハァ(2015年製作の映画)

3.3

撮影方法が本当に自ら撮ってる感じでリアル。まるで自分もそこにいるかのように思えて飽きずに見続けた。

やりたいことに真っ直ぐ進んでく青春。
だんだん苦しくなって仲間に当たってく。

女子高生の部活のド
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ミンボーの女(1992年製作の映画)

3.6

伊丹十三監督作を初鑑賞。ずっと観たいと思っていたがたさなかなか手に取れなかった作品!

ヤクザに対して論理的になって挑むところが好き。けどそこに対するにはやはり度胸も必要で、そこで正義感や悪に屈しない
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