Genさんの映画レビュー・感想・評価

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きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

3.8

多くの人が郷愁に浸る青春って、野球のボールを追いかけまわした夕方のグラウンドとかではなくて、こういうのだよな。あと、三角関係的なものは、特に男にとって、最高なのよ。ただそれだけで掻き立てられる最高のチ>>続きを読む

スプリング・フィーバー(2009年製作の映画)

3.6

ロウイエの映像の軽やかな湿っぽさはドンピシャにツボ。

日本沈没(1973年製作の映画)

2.0

映画の悦びがない、一言でいえば、つまらない。

突入せよ!「あさま山荘」事件(2002年製作の映画)

2.1

若松孝二監督の『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』と比べると、似た題材を使っても、ここまで心の機微が希薄な商業映画が作れるものなのだと学びがあった。

実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)(2007年製作の映画)

4.6

ちょっとこれは衝撃的に面白かった。総括という、中身がない自己否定でしか前進できない装置を確かな輪郭として描くに当たって、フィクションとノンフィクションの境界で冗長に丹念に物語を描く若松孝二監督のスタイ>>続きを読む

寝ても覚めても(2018年製作の映画)

3.9

相手を裏切るのも、裏切る中で元鞘しかいないと我にかえり戻ろうとするのも、どちらも女性がしばしば同時に表出させるまったく矛盾ない心の動きで、それを言い訳せずにストレートに表していて良い。似た経験をしたこ>>続きを読む

人のセックスを笑うな(2007年製作の映画)

2.7

本当にその長回しは必要なの?というシーンが多すぎて物語が頭に入ってこなかった。ただし永作博美の魅力だけはこれ以上ないくらいに溢れている。歳を取ると、生物学的に衰えていくが、それと引き換えに存在自体がス>>続きを読む

ふたりの人魚(2000年製作の映画)

4.9

これ以上の映画があるだろうか?自分が見聞きする範囲を世界だと思っていた子どもが想像の世界の愉しみに溺れるきっかけをハリーポッターから得たら無垢ゆえに百パーセントの眼を輝かせる状況があるとして、今の自分>>続きを読む

哀しみのベラドンナ(1973年製作の映画)

4.7

メンヘラで異性を呑み込んでしまうような女性性とその分かち合えなさ後ろめたさ力強さを最良の形で抽象化した映画。素敵。

禁じられた遊び(1952年製作の映画)

4.8

うちの嫁に似ている。墓地に夜2人で出かけたときに見上げた空に静かに光る焼夷弾の閃光が風景として強烈な印象。

ミッシング(1982年製作の映画)

3.8

こういう軍事独裁政権下の陰鬱で突然圧迫するような空気を描いた映画好き

アウトブレイク(1995年製作の映画)

3.8

こんなに面白い映画だったっけ?ハリウッド的な煽りの優等生的な醍醐味を満喫できる映画。素晴らしい。

ベトナムから遠く離れて(1967年製作の映画)

4.5

ベトナム戦争反対というイデオロギー的に一方的な立場から映画を撮ると宣言した上で展開される映画だからこそかえって複層的な世界(戦争に対する重層的な視点)を描くことに成功しているよなぁ。いまここで当事者で>>続きを読む

頭上の敵機(1949年製作の映画)

3.8

なんだろう、古典的戦争映画で描くロードムービーのような世界。日曜の夜にこの映画を観ることができて良かった、という印象は確かなものとして。