ゲレゲレさんの映画レビュー・感想・評価

ゲレゲレ

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スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

フェイズ3の最終作ということで、エンドゲームのエピローグっぽい内容になるのかと思ったが、順当なトムホスパイディの二作目という感じ。トムホ可愛い。

ホームカミング同様、無難にピーターの成長を描いている
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プロメア(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

グレンラガン、パンスト、キルラキルなどこれまでの今石作品をバラしてそのまま繋ぎ合わせた感じ。
オマージュを通り越して、ギャグの一環としてやってるんじゃないかと思えるぐらいまんまのシーンが多い。
世界観
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アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

「ビッグ3を中心としたアベンジャーズ」の完結作。
11年というリアルタイムでの積み重ね、一作一作のクオリティ、そして最後を綺麗にまとめ上げたこのシリーズに、今後比肩する存在は現れるのだろうか?

歴代
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2重螺旋の恋人(2017年製作の映画)

3.3

双子がいかなる存在なのかは中盤で予想がしやすいが、その原因となるトリック?はかなり意外。
一部虚実入り乱れたまま終わるのですっきりはしないが、認知の世界にフィーチャーした作品が好みなら勧められるかもし
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キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

序盤、完璧。フューリーとの絡みが最高。
中盤、冒頭で予想がついた展開だったので少し中弛みを感じる。ただMCUは別に奇を衒う作品ではないので、不満ではない。
終盤、今までの印象全部吹っ飛ばすような爽快感
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グリーンブック(2018年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

黒人でも白人でもない〜居場所があるのはピアノを弾く瞬間だけ〜的なくだりで心底悲しくなってしまって、コメディ部分で感情が相殺できなかった。

ドクの背景で最も大きいものは、黒人差別ではなく、絶対的な評価
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オール・ユー・ニード・イズ・キル(2014年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

原作は未読。
ループ世界の中で選択肢を潰していく様はまさしく00年前後のシミュレーションゲームの実写化という感じ(というより本作はガンパレードマーチのオマージュと言っていいレベルかもしれない)。

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ビバリーヒルズ・コップ(1984年製作の映画)

3.1

ちゃんと通して見たことが無かったので視聴。
シリアスなストーリーラインの中で、口が上手い刑事がコメディ的に事件を解決していくタイプの作品で、今見るとベタ中のベタ。

でもそれって古い作品を見ているのだ
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ムーンライト(2016年製作の映画)

3.6

この作品には痛みが遍在している。
掘り下げられることのない複数の悲しみ。
それぞれは決して特別な出来事として取り上げられず、淡々と時間は過ぎ去っていく。
主人公はそれらを乗り越えるわけでも、また屈する
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エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

3.5

記憶喪失ものって、思い出を失ったあとに触れ合いを通し過去を取り戻していく、ってのが王道だが、これは忘却中の回想が尺のほとんどになっているのが発想の勝利だと思う。
ジャンルとしての記憶喪失ものは予定調和
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アメリカン・ギャングスター(2007年製作の映画)

3.9

貧富や家庭環境のみで「持てる者」「持たざる者」を括るのが好きではない。
物質的に持てる者と思えるような人物でも、その人物にしか理解できない(そして最も大切な)何かが欠落していることも多いからだ。

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この世に私の居場所なんてない(2017年製作の映画)

3.3

相棒役のトニーが変人キャラとして秀逸で、このキャラを活かすために、作品の方向性が最後までまとまらなかった気さえする。

「正しい人間」であろうとするも、自身の未熟さで空回り、他人を傷つけ(この作品の場
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インセプション(2010年製作の映画)

3.8

パプリカや押井版攻殻の影響はありそうだなと思った(それっぽいような記事は見つかるが正しいソースなのかわからない)。

上記のような世界観を実写でやり遂げたというだけでも驚嘆もの。
感覚に訴えてくる画面
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シャッター アイランド(2009年製作の映画)

4.0

ミステリとポエミーな要素が混ざると流れが分かりづらくなりがちだが、めちゃくちゃすんなり視聴できた。

シナリオの構成を重視しつつも、部分部分で飽きさせないエンタメ性も挟んでいて、緩急のバランス感に優れ
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ディパーテッド(2006年製作の映画)

3.9

主要人物たちの化かし合いが何層にも渡って形成されているので楽しめた。
セリフの切れ味も鋭く、アウトローな口撃が魅力的。映画のマフィアあるあるだが、小洒落た言い回しが巧すぎる。

脇役に至るまで登場人物
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IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年製作の映画)

3.2

ホラーというより大人になるための儀式的な側面が強かった気がする。
絵面は強烈だけど、精神的な怖さは薄いというか。青春群像劇。

シャイニングと違いキングからも高評価なのは「暖かいホラー」だと感じられる
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きみに読む物語(2004年製作の映画)

3.5

ベッタベタなロマンスで意外性もなく進むが、話の核に現実的な問題を落とし込むことで、絶妙な余韻が感じられた。
全編がエピローグのようなもの。

一方通行の思い出ほど辛いものはない。間をおいてじわりと滲み
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いまを生きる(1989年製作の映画)

4.0

人はいずれ死ぬ、という生命の前提を冒頭に持ってきたことで、各プロットポイントに対し深みが感じられるようになっていると思う。
どんな過程を辿ろうといずれは死んで冷たくなってしまうのだから、いまを生きたい
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

カメラマンが信用できない語り手(正確には撮り手)であることは見ていてすぐ分かるのだが、巻かれる伏線の全てがギャグへの布石という点が斬新だった。前半の時点で観客が「ここは伏線である」と感じさせなければ面>>続きを読む

万引き家族(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

万引き家族、というタイトルから直に連想されるワードは「貧困」だが、今思うとそれはミスリードであったのではないか?それは後半の種明かしパートからも伺える。
この万引き家族は多義としての「病める人々
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キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

3.4

前作はサミュエルLジャクソンのキャラづけが強烈で、作品の魅力がだいぶ引っ張られていた。そのため悪役のインパクトを心配してきたが、ジュリアンムーアも邪悪さが感じられてとても良かったと思う。
悪役は何かし
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アウトレイジ 最終章(2017年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

3作目というよりは、大友という男の人生のエピローグ。
本来大友の人生はビヨンド、さらに言うならば1作目のアウトレイジで終わっていて、あとは自分なりに「ケジメ」をつける機会を待つ、余生のような日々を過ご
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ラ・ラ・ランド+カーチェイスだなんて前評判が散見されたが、ラ・ラ・ランドよりよっぽど「音楽映画」であった本作(そもそもラ・ラ・ランド自体ミュージカル要素が薄めなので余り比較対象として正しくないと思った>>続きを読む

スパイダーマン:ホームカミング(2017年製作の映画)

4.0

スパイダーマンが再度リブートされることで「ヒーロー活動による日常生活の破綻」が再度描かれることに忌避感というかナイーブな気持ちがあった。(過程も結果も同じことになりそうだし)
そういった感情は想定内だ
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ゴールド/金塊の行方(2016年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ウルフオブストリートのマイルド版?っていう印象のまま終盤までもつれ込むが最後の最後で一線を画す作品。全てはラストのために紡がれているシナリオで、途中感じる物足りなさや登場人物の違和感は見事な伏線、空気>>続きを読む

ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ジョンの孤独な戦いを演出しようという意図はわかるのだが、先行するシチュエーションに対していまいちシナリオに整合性がとれていない。逆ご都合主義が行き過ぎてたり、なんの意味があったの?と思うようなシーンが>>続きを読む

マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

3.5

過去の克服は創作における極めてスタンダードなテーマだ。しかしヒーローとなりえない、極一般的なメンタリティをもつ大人が主人公の場合、過去とどのように立ち向かうのか。そんな作品。

忌むべき過去は、忘れて
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欲望のバージニア(2012年製作の映画)

3.5

題材的にウェットな作品かと思ってたのだが、意外とサバサバとした、どこか爽やかさのある映画だった。血はたくさん出るのにね。

フォレストのあの首の切られ方でも出血多量で死ななかった時点で、メイン級のキャ
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

久々にボロ泣きしてしまった。
どこか違う選択を取れば幸せになれたかもしれないというifに対してめっぽう弱い。「こういう現在もあったかもね」という救いに感動しているのではなく、夢想として表現されることで
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セッション(2014年製作の映画)

3.7

スポ根ものかと思いきや、そのメタ的な認識を逆手にとったダークな作品であると思いきやの思いきや、やっぱりスポ根ものだった。

技芸に生きる者の多くは、本来人生で取り得る他の選択肢が失われているわけで。ア
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ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

3.5

絶対に他人の犬を殺してはいけないと教えてくれる映画。動きから千葉真一の影響がありありで非常に日本的。正直カンフーよりはCQCっぽかったが。

これを観てまず思ったのは、キアヌ主演の実写ビバップはどうな
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ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

3.5

金・SEX・ドラッグ!
主人公にとって破滅的な状況は全て自業自得だし、その後も特に悔い改めることもなく、再び破滅の元凶である目先の快楽に飛びつく。一話完結を繰り返す娯楽作品のようなもので、作品から特に
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ラスベガスをぶっつぶせ(2008年製作の映画)

2.9

天才たちが知略と姦計で大稼ぎする話…...のはずなんだが、あんまり登場人物の頭が良さそうに見えなかった…...。
劇中のトリックも子供騙しレベルで、これで騙せると思ってる、実際騙されてる登場人物たちっ
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シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014年製作の映画)

3.9

商売人になりきれないクリエイター気質のシェフが主人公。 1度キレると珍妙な行動とともに暴走し続けるのが魅力。
「作りたいもの」と「売れるもの」の不一致に焦点が当てられると思いきや、主人公の思想は一切揺
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L.A.コンフィデンシャル(1997年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

あんまりこういう言い方は好まないんだが、日本のミステリーっぽいなという感想を持った。
あっちの作品って黒幕が本性を表すと言動や行動が唐突にマッチョイズムに染まる印象があるのだが、殺しも殺されもどこか冷
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アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)

3.5

劣悪な家庭環境の描写に身に覚えがありすぎて途中まであるあるネタ映画なのかと思ってしまった。説教という体で子供を自分の賛同者にしたがる大人とか。夫婦間での争いはいつだってヒロイックに自分の正当性を主張す>>続きを読む

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