怨念大納言さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

怨念大納言

怨念大納言

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エルム街の悪夢4/ザ・ドリームマスター最後の反撃(1988年製作の映画)

3.3

フレディ殺戮ショーにもやや慣れてきてしまった4作目。

ホラー映画、特にビザール殺人の映画って、基本的に若者がいけすかないんですよね。
殺されて不快感がないように。

けど、本作は妙にいいヤツばかりで
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シュガー・ラッシュ:オンライン(2018年製作の映画)

3.6

ゲームのパロディ、というよりも、インターネットあるある満載。

コメント欄を見てはならない…。
それは確かに(笑)

友情が加速してストーカーじみるラルフにやや引く。
傍目にはロリコンモンスターだけれ
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ミラーズ(2008年製作の映画)

3.0

江戸川乱歩の小説に、「鏡地獄」というものがある。
ある男が鏡に狂ってゆき、最後には鏡に発狂する。

そろそろ100年前の作品になりそうな小説だけど、そのくらい、古来より人間は鏡が怖いのだ。

テーマが
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ハイテンション(2003年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

容赦がない事に定評のあるフレンチホラー。
2000年初頭に起こったおぞましいフレンチホラーニューウェイブの、切り込み隊長的な本作。

「テクニカルなスプラッター」という点で、非常に希有な存在に思う。
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デモンズ(1985年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

整合性よりもライヴ感!
イタリア産素敵スプラッター。

デモンズに傷付けられるとデモンズになる、という特性からゾンビ映画に分類されているのも見かけるが、似て非なる別物。

ゾンビと違って「みるみる別の
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桜姫(2012年製作の映画)

1.6

日南響子は可愛いんだけど、あの分厚い唇は「桜姫」という可愛い渾名とはイメージが遠く思う。

序盤の合成感バリバリの桜吹雪から笑ってしまう。

荒唐無稽な低俗ムービーでありながら、日南響子は大して脱がな
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ミーン・ガールズ(2004年製作の映画)

3.0

薄いような濃いような。
アメリカン女子高生の面倒くさくて可愛い青春ムービー。
アホの子可愛い。

エリザベス 神なき遺伝子(2014年製作の映画)

2.2

所々不穏な雰囲気はあったし、テーマも好きな方なんだけど、扱い辛い大きなテーマをぶち込みまくった挙げ句散漫になった印象。

子供の演技なんかはちゃんと怖かったんだけど。

火花(2017年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます

夢を追う二人の芸人の話。
この二人はコンビになるんだと思っていたんだけど、違うのね。

会社員として誰かの言いなりになれば、緩やかに搾取されながらも餓死はしない豊かな社会。

「夢を追う」というのは言
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がっこうぐらし!(2018年製作の映画)

2.2

色々と安っぽい。
けれど、このゾンビの中の日常というのは実は王道中の王道なんですよね。

ただ、日常に重きを起き過ぎていてゾンビの迫力が皆無。
やられる!という緊張感は全くない。

ヒロインたちはみん
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シンデレラ(2015年製作の映画)

3.5

テレビにて視聴。
誰もが知るディズニーの古典的名作の実写化。
あらすじレベルなら知らない人の方が少ないレベルだろうし、ライオンキングや美女と野獣と違って視覚的な見せ場も少ない作品なので、実写化する意味
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ゾンビスクール!(2014年製作の映画)

2.3

B級ゾンビコメディ。
ゾンビになった生徒を教師がバタバタ仕留める不道徳系ゾンビ。

頑固な事を言うと、「大人(主人公チーム)はゾンビにならない」「ゾンビに知性がある」という点はゾンビ映画の魅力を大きく
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亡霊怪猫屋敷(1958年製作の映画)

3.9

うらめしにゃあ!
古典的化け猫ホラー。

邪知暴虐のロクデナシ権力者に、息子を殺され自身も辱しめられたおばさまが、権力者を呪いながら自殺し、その血を啜らせる事で化け猫を誕生させる。

この辺りのおぞま
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黒崎くんの言いなりになんてならない(2016年製作の映画)

1.4

中島健人と千葉雄大のPV。
この胸焼けするような疲労感、覚えがあると思えば「君の膵臓を食べたい」の監督なのね。
本人がこういう原作好きなのか、こんなんばっかりやらされてるのかは知らないけど。

君膵の
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怪盗グルーのミニオン大脱走(2017年製作の映画)

3.4

昨年のゴールデンウィーク、10連休中に妻とユニバーサル・スタジオ・ジャパンへ乗り込むという暴挙。
身動き不可能のすし詰め状態かと思いきや、連休最終盤であった事もあり恐れていた程てはなかった印象。
序盤
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マイ・インターン(2015年製作の映画)

3.7

見る前のイメージで、悪魔のような女社長(それこそ、プラダを着た悪魔のあの社長のような)が、ボケ老人にアレコレ手を焼きながら、なんやかんやあって融通のきく経営者になる、とういような話かと思っておりました>>続きを読む

先生を流産させる会(2011年製作の映画)

1.7

このレビューはネタバレを含みます

世界一不快なタイトルの映画。
そして、この映画のベースは実話である。

変更点は、実際は男子生徒だった犯行グループが、映画では女子生徒であった点。
それから、実際の動機は席替え等の采配に不満があった事
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共喰い(2013年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

「血を憎む」という映画。
先祖を憎む、親を憎む、自らを憎む。
ぶつけようもなく、解決しようもなく、不幸の泥沼へ入り込む他はない生き地獄。

同じく「血を憎む」映画として、あの日欲望の大地で、という映画
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君の膵臓をたべたい(2017年製作の映画)

1.4

あ、これ無理なヤツでしたわ。
ムリなのは脚本、特にヒロインのキャラ。

とにかく受け身で、臆病な主人公。
何も決めず、何も選ばず、優柔不断で意思の弱い主人公に、明るくて賢い美少女が勝手に惚れて勝手に尽
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聴かれた女(2006年製作の映画)

1.7

変態VS変態のアホコメディ。
底辺VS底辺の地獄絵図。

色々と合意な映画。

El empleo(原題)(2008年製作の映画)

4.5

この映画凄い!

椅子が、机が、車が、信号が、エレベーターが、人間に置き換えられた奇妙な世界。

現代社会への強烈な皮肉で、社会全体を効率的に運用する為に、「個」が完全に失われてしまっている点、それか
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パプリカ(2006年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

パプリカちゃん可愛い!

ユングやフロントによる学術的な夢への考察を下敷きに、虚構を映像化し、現実との境界を考察するといういかにも哲学的なテーマを持ちますが、あまり重苦しくない。

理由は、刑事の粉川
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ドラゴンボール超 ブロリー(2018年製作の映画)

3.1

善人でも悪人でもなく、ただひたすら「強い」というブロリー。
例えば範馬勇次郎、例えば更木剣八、例えばサイタマ、例えばアーカード、そういう混じりっけなしの強いキャラって男の子はたまらんのです。

強いが
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クライモリ/間違ったターン(2003年製作の映画)

3.0

スプラッタ系ホラーの伝統芸的お約束を丁寧に踏襲し、密林、異形の野生人とホラーマニアの琴線にむしゃぶりつく胸キュン要素を折り込んだ本作。

続編&パロディも数多くつくられております。
バタフライエフェク
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ナニー・マクフィーの魔法のステッキ(2005年製作の映画)

2.7

万人向けの安心安全ファンタジー。
序盤、子供達のイタズラの度合いが常軌を逸したモノであったので「おいおい大丈夫かよ」と不安にはなりましたが。

末っ子の赤ちゃんは、食われそうになったり煮込まれそうにな
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愛のコリーダ(1976年製作の映画)

2.5

これこそ問題作。
ちょうど、あいちトリエンナーレにて、慰安婦像だの昭和天皇を燃やすだのと、半日ヘイトを芸術と言い張る間抜けが話題なので本作をレビュー。

この映画が猥褻物か、芸術かと言われると、うん、
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マスカレード・ホテル(2019年製作の映画)

3.6

ミステリーとして素晴らしいというよりは、「ホテルマン」「刑事」という仕事の矜持というか、仕事に打ち込む人間がかっこいいと思える映画。

ミステリーとして見てしまうと、あまりにも本筋と無関係なエピソード
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MEG ザ・モンスター(2018年製作の映画)

2.7

非常にお金がかかっていて、CGの出来も素晴らしいのに、何処かB級臭さが残るのはサメ映画というジャンルの魔力でしょうか。

竜巻に乗ったり砂や宇宙を泳いだり頭が増えたりタコと合体したりしません。
そこに
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

私はB級映画を愛す。
資本がなくたって、教養がなくたって、肩書きがなくたって、ただ映画を愛していれば撮れる。ぎこちない演出の隙間から、映画への愛が溢れてくる。

二段構えの本作、唯一無二かと言えば「田
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ジェイコブス・ラダー(1990年製作の映画)

3.3

あれ?私はこの映画レビューしていなかったかしら?あれ?あれ?レビュー。あれ?レビューを、あれ?レビューしたけどなー。あれ?してない?あれ?してないの?レビューした?私が?私じゃなくて?誰?レビューした>>続きを読む

ジェーン・ドウの解剖(2016年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

何これ怖い!
この映画怖い!

いいホラー、よく出来たホラーにはちょくちょく出会うものの、心底怖いホラーは久しぶり。

まず、禁忌を見ている背徳感が凄い。

検死を生業にする訳だから、当然死体やその
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

4.0

謎解き、レース、冒険、反逆、仮想世界。
男の子の好きなもの全部入り!

全なろう小説は、この映画にて異世界転生をお勉強なさい!

過去の名作映画のパロディ等々、遊び心もあり。
いい映画!

アントマン&ワスプ(2018年製作の映画)

2.7

ミクロヒーローアントマン。
マーベルは安定して面白いけれど、傑出の出来とまでは思えない印象。

適度に挟むコメディも箸休めに最適。
小型化と通常サイズとを繰り返しながらのアクションもかっこいい。

退
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オーシャンズ8(2017年製作の映画)

3.3

面白いんだろうなー、と思ってみたらちゃんと面白かったお利口さん映画。

キャストが豪華!
セットが豪華!

絢爛なパーティ会場の裏で犯罪が行われるという背徳感がたまらないスリル。

わが母の記(2011年製作の映画)

3.1

母の老いに向き合い、母の愛を知る。
老いにより人は幼児へ返るというけれど、大人としてのしがらみやわだかまりが消えて、かえって愛情が浮き彫りになるんですね。

樹木希林という偉大な女優の死。
ラストシー
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デッドプール2(2018年製作の映画)

3.5

「やりたい放題」とはこの事。
主人公最速死亡ランキングの優勝候補。

ノリの軽いギャグやパロディをブッこみまくりつつ、大筋のシナリオやアクションはしっかりしている優等生。

家族で…とはいかないけれど
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