ごまだんごさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

スーパーマリオ/魔界帝国の女神(1993年製作の映画)

3.6

スーパーマリオというビッグネームを使い、本気でB級映画を作ったという感じ。嫌いじゃない。
スーパーマリオという誰もが知っているコンテンツを扱っているから、「マリオの声ダンディすぎる笑笑」「これがクッパ
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チャーリーとチョコレート工場(2005年製作の映画)

3.7

ちゃんと見たのは初めてかも。普通に好き。
ウィリー・ウォンカがこういうキャラクターだという事を初めて知った。天才でありながらも不器用でコミュニケーションが苦手。それでも工場で我々を楽しませようとしてく
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インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

3.4

インディ完結編としてやるべきことはやってくれたなと。でも、個人的には前作までのようなとんでもアクションや目まぐるしく変わる舞台やカットが好きだったのでそこまでハマらず。
個人的に一番許せなかったのは、
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Pearl パール(2022年製作の映画)

4.4

いやいや、ミア・ゴスの演技凄すぎるって。怖すぎるって。今年暫定No1の主演女優。
実質彼女の一人芝居。映画の最後15分だけでも元取れるって程ラストはえぐかった。個人的に後半はかなりハマった。
「X」で
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羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

4.0

映画全体に漂う唯者じゃない感が凄い映画。重苦しく、常に誰かから監視されているかのような緊張感を感じる。
ハンニバル・レクターを演じたアンソニー・ホプキンズの雰囲気が素晴らしい。変態的でありながら、上品
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.6

異例の宣伝一切なしの状態で劇場公開を果たした本作。情報を完全遮断しての映画体験。OPから緊張しっぱなし。
めくるめく変化する映像。美しい音楽と作画。あ、ジブリ見てるなと思わせてくれる映画体験。楽しかっ
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パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)

4.6

ファンタジーという世界を描く事に関して、これほど上手い映画は珍しい。悲しく残酷な現実世界と、不思議な異世界。この二つを行き来することで各場面の味わいが深くなっている。見た目はきちんとしているけれど、中>>続きを読む

ピーター・パン&ウェンディ(2023年製作の映画)

2.8

嫌いでは無いが、見返そうとは思えない作品。見なくても良かった。
全体的に暗い。華やかでない。ネバーランドはただの孤島。冒険という言葉が頻繁に出る割に、舞台となるのは島の一部の場所だけ。
ティンカーベル
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怪物(2023年製作の映画)

4.3

認知や見える面が異なっているだけで、どんな人間もある人からしたら怪物に見えてしまう。これを、一つの物語を3人の視点から描くことで表現している。とにかく脚本が上手い。
流石是枝監督作品、相変わらず子役の
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.5

世間の評判に踊らされ、表面上でしか物事を見ていない我々。本当の意味で相手の視点に立つことの難しさ。悪とは?幸せとは何か?様々なことを考えさせられた。
是枝監督が感じているであろう様々な感情が詰め込まれ
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ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

4.2

DC作品は殆ど追えていないのだが、そんな自分でも存分に楽しめた。久々に純粋な気持ちで興奮できるヒーロー映画に出会えた。
近年、マルチバースを扱う作品が増えてきているがそんな作品の中でも楽しさという意味
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誰も知らない(2004年製作の映画)

4.6

この映画に登場する人間は皆演技しているように見えない。だからこそダイレクトで胸に突き刺さる残酷さ、悲惨さ。凄まじい。
思い起こされたのは「火垂るの墓」。どの時代も親が居ない子供は悲惨な結末を迎えてしま
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アリス(1988年製作の映画)

4.5

まず、この作品を1989年に作り上げたという事実だけで賞賛できる。
ストップモーションを使った奇妙なアリスの世界。アニメ映画ではなく本物の女の子を主人公に置いているので、生身の人間と人形との親和性が重
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レディ・バード(2017年製作の映画)

3.3

少し変わった女の子が母との関係性を主軸に様々な痛みを知りながら成長する物語。
自分の事を「レディ・バード」と名乗る彼女は間違いなく痛い人間なのだが、その痛さには共感してしまう。何者かになりたいけれど、
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クラッシュ(1996年製作の映画)

3.6

世間のモラルから逸脱した見てはいけない禁断の世界を覗き見するような作品。
「多様性」という言葉が諸処で使われている現代だが、本作に登場するような明らかに異常な癖を持つ人間を受け入れる時代は来るのだろう
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サスペリア(1977年製作の映画)

4.0

ビビットな色彩センスと気味の悪いゴブリンの音楽。この2つが揃っている時点で本作は最高。
物語自体はよくあるホラー映画。ただ、美術面の工夫が面白い。本物の虫を大量に使った恐怖演出や凶暴犬の暴走、作中1
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私、オルガ・ヘプナロヴァー(2016年製作の映画)

4.3

虐め、毒親、性的マイノリティ。様々な困難を抱えているオルガ・ヘプナロヴァー。そして起きてしまう最悪の事件。
彼女の思考や行動に共感は出来ないが、理解はできる。僕も上手くいかないことがあると世界の全てが
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.5

最高のアメコミ映画でありながら、素晴らしい芸術作品。ヒーローの正義とは何か?という原点ともいえるテーマを扱ったストーリー。スパイダーマンというヒーローが抱える運命の辛さを改めて感じさせられた。 
前作
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バットマン(1989年製作の映画)

3.7

ジャック・ニコルソンのジョーカー凄く良かった。過剰に思える演技も彼がすると様になっている。
ティム・バートン監督という事もあり、他バットマン映画よりもコミカルでコミックらしさが強い気がした。彼の演出が
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リトル・マーメイド(2023年製作の映画)

4.0

完璧に近い実写化作品。アニメ版で説明不足と感じていた点を丁寧に掘り下げており、「リトル・マーメイド」という作品をもっと好きになれた。
中でも陸のシーンが最高に良い。エリックとアリエルが心を通わす過程は
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名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)(2023年製作の映画)

3.7

コナンに愛着がある人は大好きになれる映画なんだろうなと思う。
本作を見て盛り上がってる人の意見として「~の~ってセリフが良かった!」とか「~が~で~の表情してたやばい!」みたいなのが多い。基本的にキャ
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アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

3.6

予告編を見る限りでは重苦しい映画になるのかと思ってたけど、さすがアントマン。コメディとシリアスのバランスが素晴らしく、非常に「ちょうど良い」作風になってたと思う。
無難に楽しめる映画であると同時に、新
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ブラック・スワン(2010年製作の映画)

4.1

ナタリー・ポートマンの女優魂が凄い。体を張った様々な演技とバレエのクオリティえぐい。プレッシャーにおしつぶされそうになる心境が痛いほど伝わってくる。
視聴者も段々と真実が何なのか分からなくなってくる構
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

4.8

凄く丁寧に作られたガーディアンズ三部作の完結編。
過去作と比較して優等生になっちゃったなー感は否めないけど、これはこれで良い。
どのキャラクターにもきちんとした見せ場が用意されていたのが印象的。本当に
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

4.3

「知ってる!」がこんなにも続く映画って珍しいんじゃないか。画面に出てくるキャラクターや背景、BGMですら分かるんだから映画の全てがサプライズ。MCUのカメオ出演の嬉しさがずっと続く感じ。「これがここで>>続きを読む

マザー!(2017年製作の映画)

4.6

神話を始めとした様々なモチーフを、どこにでも起こり得る人間関係のトラブルに落とし込んだ監督は天才。鑑賞した人によって様々な解釈ができる良作だと思う。
後半30分頃から始まる超絶怒涛な展開がとにかく凄い
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デスプルーフ in グラインドハウス(2007年製作の映画)

4.9

めちゃくちゃに最高。
監督のやりたい事が詰め込められた玉手箱。これぞ芸術作品。
非常にどうでも良いガールズトークも、下品なカメラワークも、馬鹿うるさくてカッコ良いサントラも、思わず笑ってしまう人体破壊
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レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

4.3

低予算でストーリーもシンプルなのに物語に引き込まれる。
とにかく会話劇が面白い。物語の本筋に関係無い雑談シーンが多く、キャラクターの性格がよく伝わってくる。
惚れ惚れするカメラワークと音楽の使い方。悲
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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.6

遂に見た、パルプフィクション。今作を映画館で見れたことって本当に幸せなことなんじゃないか…。
噂には聞いていたけれど、本当に変でめちゃくちゃな作品だった。本作の大きな特徴でもあるバラバラの時系列も、初
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ルクス・エテルナ 永遠の光(2019年製作の映画)

2.5

今まで散々私の心を殺してきたノエ監督が、遂に物理的に殴ってきた。
刺激的、とかの次元ではない究極の映像が続くラスト10分。ただの拷問。興味本位で見てはいけない。
映画作りについての映画なんだけど、スト
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映画 けいおん!(2011年製作の映画)

4.4

アニメ本編を補完する映画作品。相変わらずの皆を見れて大満足。今作では軽音部の皆がロンドン旅行へ。異国ならではのあるあるトラブルが続く中、「そうはならんやろ!」と思わずツッコミたくなる展開も。どんな事が>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.7

正直もう一度鑑賞しないと分からない。
序盤からカオスのオンパレード。内容を理解するのに精一杯で脳みそが疲れてしまった。
見たことの無い映像表現や、完全アウトなギャグの連続。全てを理解した状態で再鑑賞す
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映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)(2023年製作の映画)

3.6

理想郷、それはどのような世界なのか。これを分かりやすく噛み砕いてアニメーションにした作品。
見た事ある話といえばそうなんだけど、ドラえもんでこれをやるとどこか本気で不安になってしまった。普段とは違うジ
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バビロン(2021年製作の映画)

4.7

“映画”そのものを描いた映画で、「雨に唄えば」や「映画大好きポンポさん」に似ている。
映画の持つ、人の人生を狂わせる程の魔力と狂気を存分に描いている。今作が上記の2作品と異なるのは、映画が“麻薬”のよ
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21ジャンプストリート(2012年製作の映画)

4.1

最高に爽快でカオスな潜入捜査。
コメディとしてもバディムービーとしても優秀。サプライズゲストも豪華。費用がかかるから…という理由で車が爆発しない、というメタ的なギャグが面白い。
若いブリーラーソンが可
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雨に唄えば(1952年製作の映画)

4.6

こんなにも面白い映画だったのか。楽しい音楽に、残酷な現実を見せつけてくるメッセージ性。とにかく完成度が高い。
凄すぎるミュージカルシーンの数々。長回しで魅せるコメディアンのような動きを含んだ驚くほど精
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