ごっちんさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ごっちん

ごっちん

映画(260)
ドラマ(0)
アニメ(0)

そして父になる(2013年製作の映画)

5.0

新生児取り違え事件をテーマに、家族の在り方を問う物語。

2組の夫婦と、2人の息子。誰も間違って無いのが、とても切ない。

フラガール(2006年製作の映画)

5.0

2019年、初鑑賞。

公開当時は、嫁さんも、息子の同級生の女の子も、近所のばあちゃんまでもがフラサークルに通い出し、その反動で食わず嫌いになっていた映画。

李相日監督の映画を連続鑑賞した結果、避け
>>続きを読む

許されざる者(2013年製作の映画)

5.0

ハリウッドのオリジナル版は公開当時に1度鑑賞したが、そこそこ面白かったというイメージのみで物語の詳細な記憶は無い。だがアメリカ開拓時代を蝦夷に置き換えた今回のリメイク版も見事な出来映えだった。

白人
>>続きを読む

悪人(2010年製作の映画)

5.0

全編に渡って漂う空気感は、70年代の野村芳太郎映画を観ている様な感覚に囚われる。

この世の悪って何だろう?殺人犯に同情の余地は無いにせよ、この世の中には様々な悪人が居て、様々な善人が割を食ってる。
>>続きを読む

怒り(2016年製作の映画)

5.0

市橋事件(リンゼイ・アン・ポーカー事件)をベースにしつつ、東京・沖縄・千葉の漁師町での3つのパートが錯綜する複雑怪奇な物語。沖縄パートでは米軍問題も織り込んでおり、なかなかセンシティブな内容にも突っ込>>続きを読む

男はつらいよ(1969年製作の映画)

1.0

日本映画史に燦然と輝く大人気シリーズ「男はつらいよ」の記念すべき第一作。

60年代~70年代の下町の風景やセットが素敵で、それをしっかりとした構図でフィルムに収めた山田洋次監督の才能が光る。特に駅や
>>続きを読む

怪竜大決戦(1966年製作の映画)

1.0

江戸時代から庶民に親しまれていた架空の忍者キャラクター「自雷也」と「大蛇丸」の対決をベースに、東映スタッフが総力を上げて製作した特撮怪獣忍者時代劇。

子供向け映画の為か、ストーリーや剣術による殺陣シ
>>続きを読む

アウトレイジ 最終章(2017年製作の映画)

1.0

北野武監督大ヒットシリーズ、アウトレイジパート3。

過去作と比べても遜色の無いエンタメ感で、安定の面白さではあった。

年齢的にも役者人生的にも今一番脂の乗っている大森南朋やピエール瀧の参加が、過去
>>続きを読む

アウトレイジ ビヨンド(2012年製作の映画)

1.0

北野武監督大ヒットシリーズ、アウトレイジパート2。

エンタメ感や物語の構成も前作よりは良かったと思う。片っ端から人が死んでいくが、そのどれもが力強く、そして丁寧な描写で殺していくのが北野監督らしい。
>>続きを読む

アウトレイジ(2010年製作の映画)

1.0

北野武監督の大ヒットシリーズ、アウトレイジの1作目。

映像の構図やカット、魅せる編集力、そしてバイオレンス描写は、さすがの北野作品といったところ。

しかしストーリーは残念ながら凡。もっと面白いヤク
>>続きを読む

日本で一番悪い奴ら(2016年製作の映画)

5.0

白石和彌監督が快作「凶悪」に続き、またまた実録モノで傑作を残した。

関係者は絶対に触れられたくないであろう、国家権力の中枢で起こった実際の事件を、コメディタッチに描写しつつ、セックス、ドラッグ、バイ
>>続きを読む

凶悪(2013年製作の映画)

1.0

ノンフィクションルポを映画として見事にまとめ上げた快作。

ピリッとした冷たい空気が終始流れ続けるこの作品、何よりの良さは、やはり瀧さんとリリーさんの怪演に尽きるだろう。この二人が演じる狂気には「ホン
>>続きを読む

キャタピラー(2010年製作の映画)

1.0

「ジョニーは戦争に行った」にインスパイアされたと考えられる、戦時中の田舎を舞台にした物語。

戦争により四肢欠損となった夫と、それを介護する妻、それぞれの「愛」と「憎悪」の感情が屈折していく変化が、結
>>続きを読む

11.25 自決の日 三島由紀夫と若者たち(2011年製作の映画)

1.0

昭和事件史と一つとして避けることは出来ない、新右翼勃興のきっかけとなった「三島事件」を理解する上においては非常に興味深い作品であった。

しかしながら映像作品としては「再現VTR」のレベルであり、映画
>>続きを読む

たそがれ清兵衛(2002年製作の映画)

5.0

山田洋次監督の作品は、実のところほとんど観たことがない。男はつらいよシリーズを断片的にテレビで観た事がある位で、内容もほとんど覚えていない。

今回たまたまこの映画を観た事により、これまでの「食わず嫌
>>続きを読む

実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)(2007年製作の映画)

1.0

映画冒頭が説明臭くて面白く無かったが、山岳ベースに入ってからはラストまで一気に没入してしまった。

「実録」と名の付く通り、物語は現実の事件を時系列通りになぞっただけだが、山岳ベース事件の凄惨な描写や
>>続きを読む

関東緋桜一家(1972年製作の映画)

1.0

藤純子の寿引退を記念して製作された、東映オールスターキャストによる任侠映画。

その俳優陣の豪華さは1つの見所であるのは間違い無いが、ストーリーは任侠映画のテンプレートに乗せているだけなので、非常に凡
>>続きを読む

里見八犬伝(1983年製作の映画)

5.0

30年ぶりに観たけど面白い!
深作欣二監督によるファンタジー時代劇。

壮大なスケールの物語なうえに登場人物が多い。にも関わらず派手なアクションとスピード感のある展開で強引にまとめ上げ、深作欣二監督の
>>続きを読む

西鶴一代女(1952年製作の映画)

5.0

圧倒的悲劇の極み。

かれこれ30分程、この映画のレビューについて、書いては消し、書いては消しを繰り返しているのだが、

筆者の語彙力ではこの映画を的確にレビューするのはちょっと無理そう。無念。

人情紙風船(1937年製作の映画)

5.0

驚くほど面白かった、と、まず一言。

日本映画の歴史に名を刻むこの映画がどんなものかと思い鑑賞したが、

悲哀漂う数々の人間模様をユーモアを交えながら巧みにまとめ上げ、映像や構図にも立体感があり、映画
>>続きを読む

殺人拳2(1974年製作の映画)

1.0

前作より明らかにストーリーの質やアクションシーンのレベルが格段に上がっている、サニー千葉によるカラテ映画の真髄。

素手による攻撃力は映画界トップクラスのダークヒーロー剣琢磨が超絶カッコ良い。

山城
>>続きを読む

激突!殺人拳(1974年製作の映画)

1.0

アメリカではブルース・リーやジャッキー・チェンよりも喝采で迎えられたらしい、千葉真一のカラテアクション活劇。

香港カンフー映画と比べると血がドバドバ出るので、そこに欧米人がリアリティを感じたのかも知
>>続きを読む

暴力教室(1976年製作の映画)

1.0

暴力教師、不良生徒グループ、汚職校長、武闘派生徒会の四つ巴で繰り広げられる学園バイオレンスアクション。

松田優作のギラギラとした輝きが凄い。舘ひろしはどこかイモ臭いが、金持ちの坊っちゃんというキャラ
>>続きを読む

女必殺拳 危機一発(1974年製作の映画)

1.0

前作より全てのクオリティが向上していた。

ストーリーの面白さ。
残酷描写の演出。
志保美悦子さんのアクションシーンも。

和製ブルースリーと言われた倉田保昭さんが、とにかくカッコいい!

女必殺拳(1974年製作の映画)

1.0

ストーリー的には特段見所は無いが、志保美悦子さんのキュートなお顔立ちとは裏腹の豪快なアクションシーンと、千葉真一の存在感は最高。

ゴレンジャーなどの初期戦隊モノを観ているかの様な懐かしさを感じずには
>>続きを読む

江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間(1969年製作の映画)

1.0

ジャパニーズカルトムービーの上位に位置する、石井輝男監督の怪作。幻の作品と言われて数十年、最近は配信でも鑑賞出来る様になりました。

フリークスを題材にしている為、公開当時は様々な批判の声もあったので
>>続きを読む

雨月物語(1953年製作の映画)

1.0

巨匠・溝口健二監督による文芸の極み。

戦国時代という動乱の時代に生きる人々の狭間。
理性と欲望の狭間。
現実世界と虚構世界の狭間。

そんな「狭間」を、見事なまでのカメラワークと美術、音楽を駆使した
>>続きを読む

残菊物語(1939年製作の映画)

5.0

日本映画の極みを鑑賞。

画質音質など気になるのは、ほんの一瞬。物語の展開と、出演者の圧倒的な存在感に没入してしまいました。

主人公はお徳さんですね。縁の下の力持ちになりきる為に、我が身を捧げる女性
>>続きを読む

山椒大夫(1954年製作の映画)

5.0

「さんしょうたゆふ」

25年位前、21インチのブラウン管テレビ+VHS で初めて見ました。そして今回はデジタルリマスター版。修復に尽力された技術者の皆様に感謝です。

filmarksの素晴らしいユ
>>続きを読む

お米とおっぱい。(2011年製作の映画)

1.0

「カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督、自主制作による長編映画。カメ止め同様、三谷幸喜にインスパイアされた感じが伺える密室劇。

「お米とおっぱい、この世に残すならどっちか?」という、何ともバカバカし
>>続きを読む

曇天に笑う(2018年製作の映画)

1.0

厳しいなぁ。やはり俺と本広克行監督は合わない。

既視感ありありの脚本なのに意味の解らない物語、それを補完するために主人公が説明臭く喋る演出、野暮ったいアクションシーン。違和感のあるSE。スコップみた
>>続きを読む

家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。(2018年製作の映画)

1.0

ごめんなさい!開始50分で離脱です。
肌が合わなかった。

奥様の敬語に違和感があって…
劇中音楽の旋律がダサくて苦痛で…
まさかでもうダメだった。

後半は伏線回収からの感動エンディングでしょうか?
>>続きを読む

いぬやしき(2018年製作の映画)

5.0

題名だけでホラー系をいう先入観を持ってみたら全然違った。

自分が何者かも分からないまま翻弄されていく展開はガンツを思わせ、強大な力により己の存在や立場を錯覚する敵キャラはデスノートのライトを思わせた
>>続きを読む

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

5.0

これ、大好き。

普通のOLだが性格に闇を感じる主人公ヨシカの一途な恋心を描きながら序盤はコメディタッチで進む。登場するキャラクターも全員どこかウザくて笑える。

サブカル好きの筆者にとってはニヤニヤ
>>続きを読む

ゼイラム2(1994年製作の映画)

1.0

VHSレンタル開始時に観賞。

前作と立て続けに観賞したはずだが、こちらもクリーチャーの造形以外には、螢雪次朗さんのお顔しか印象に残っておらず…面白かった印象なんだけどね。

雨宮慶太監督には、是非と
>>続きを読む

ゼイラム(1991年製作の映画)

1.0

VHSレンタル開始時に観賞。
GARO(牙狼)で原作や監督を勤めた雨宮慶太、初期の傑作。

低予算ながら、見事なクリーチャーの造形と動きで、日本でもこんな映画作れるんだ!と当時は随分と驚いた。

螢雪
>>続きを読む