RunRunRunさんの映画レビュー・感想・評価

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わたし達はおとな(2022年製作の映画)

4.3

3人の男が出てくる。ひとりは貢ぐ男、二人目は主人公で試されている男、3人目はヤリチン男。貢ぐ男は報われない。やらせてもらってもいない。二人目は試されたが甲斐性なく足切り、ヤリチン男は帰れと言われてすぐ>>続きを読む

ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

3.8

これは、「ビバリウム」の砂漠に囲まれた分譲地設定と類似してて偶然なんですかね。すげぇ参考にしてそう。抑圧される奥さんの隠喩的な表現が「スワロ」に似ている。非常に女性側の共感を得るために制作されたような>>続きを読む

X エックス(2022年製作の映画)

2.9

人里離れたテキサスの埃っぽい牧場に若者が宿泊しに来て惨劇に遭う古来から使い古されたシチュエーション、設定で本当になんの新しさもなかった。老夫婦の見た目の不気味さに対して特になんの脅威もなく、軽く倒せち>>続きを読む

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.1

不穏な空気の作り方が秀逸でした。能天気なバルーンとの対比がすごく好きです。チンパンジーや馬の目を見ると攻撃してくるエピソードがあるから得体の知れない生物の想像力が広がるんですよ。大量に降り注ぐ血液や人>>続きを読む

ガンパウダー・ミルクシェイク(2021年製作の映画)

4.2

面白かったです。主役の子のアクションがちょっとぎこちなく感じたけど、両腕ぶらんぶらんバトルや、二人羽織風カーアクションも良かったです。全体がガンアクションなのでサクサクリズミカルに展開されていきます。>>続きを読む

シャドウ・イン・クラウド(2020年製作の映画)

3.8

赤ちゃんを軍用機に乗せてゼロ戦に追撃されながら、コウモリ型のクリーチャーに襲われるとんでも設定。とにかく母の鍛冶場の馬鹿力というエンペラータイムを楽しむ映画です。空気力学的にもう人知を超えていて、あん>>続きを読む

カオス・ウォーキング(2021年製作の映画)

2.5

心の声を聞けたり聞かせたり、ちょっと要らん設定に凝り過ぎてて飽きるね。もう彼女のことが好きな心のうちを知られてしまって慌てる演技も何度か繰り返されるとボーッとしてしまう。未来なのか過去なのかよく分から>>続きを読む

ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)

4.0

テーマが家族の何かしらの問題にあるんだけど分かりにくい。承認欲求の塊で浮気中の母、浮気をスルーする気弱な父、すぐチクる弟。それと孵化したでかい雛がどんどん自分になっていく様がどんな脈絡か意味不明なんだ>>続きを読む

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.3

政治家は政治に実業家は事業に関心があるわけで、科学者は影響力がなく、大衆は格差と分断の構図に組み込まれている事実を人類滅亡になぞらえて、毒気たっぷり揶揄するブラックコメディでした。

空を見ても見なく
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名もなき歌(2019年製作の映画)

3.6

1988年ってモノクロ映画の時代ではないけど、あえて当時のハイパーインフレ、インフラ崩壊、治安最悪の空気感に合わせたのかな。そう、日本もだけど戦後復興の混乱期のような昭和のカオスに然りで、経済情勢が不>>続きを読む

フォールアウト(2021年製作の映画)

3.6

もう少し死線を超える緊迫感がないと後の無自覚に蝕むPTSDが活きてこない。ただトイレで隠れているだけで後遺症はないでしょってなっちゃう。アルコールやドラッグに逃避していく様は安直かな。でも銃社会のトレ>>続きを読む

MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)

2.8

アート作品特有の鬱陶しい間が、どうしても苦手だな。ただ眠くなる。こういうのにエンタメ性を求めてはいけないのだけど、終盤のアレは何なんでしょう。製作者側はカオスを演出したいわけではなさそうだし、哲学を好>>続きを読む

ジャッリカットゥ 牛の怒り(2019年製作の映画)

3.5

観た。ジャケットのブルータリティに釣られて。これはツッコまれることを恐れていない独走力を感じる。実は水牛狩りとか関係なくて、喧嘩祭りや牛追い祭りの情熱を表現したかったんじゃないか、まさにお祭りのテンシ>>続きを読む

13人の命(2022年製作の映画)

3.9

確かに訓練されていないと7時間も視界が悪く狭い洞窟をダイビングするのは無理。問題の解決は一部の見識者たちにより、完遂に向けて内密に行なわれた方が合理的だと思う。タイ人の善良で信心深いキャラも好感持てた>>続きを読む

ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

4.0

すごい!エンタメに全振りしてる。顔が吹っ飛んだり身体が爆発したりエグいシーンはあるけど、ハーレイクインがいるおかげでポップ。しかしヒトデとかサメ人間のクオリティが低い。そもそもヒトデって何だよ。顔面に>>続きを読む

シャッター アイランド(2009年製作の映画)

4.3

重厚感あるサスペンスです。嵐直撃の離島にある精神病院というシチュエーションがさらに陰鬱とさせています。頭がおかしくなってしまった奥さんのワンピースがいちばんカラフルなんだけど、やってることはいちばん狂>>続きを読む

告白(2010年製作の映画)

4.5

少年法の盾に守られた復讐劇というありきたりな題材なんだけどセンスあるね。当時絶頂期のAKBのMVを平然と入れてくる斬新さ。どっかーん!って、というアイコニックなシーンで松たか子の凄みを効かせてくるし。>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.2

感情の起伏をいかにインテリジェンスに排除したのかを見せられた。妻を寝取られる、プライベートを盗撮され追いかける、母を亡くした跡地で、全てが怒りや悲しみを表に出さない。感情が本来至る場所に完結しないもど>>続きを読む

パーフェクト・ケア(2020年製作の映画)

4.0

ケアホームと結託して裁判所を欺き後見人となり堂々と財産を換金してく。躊躇も罪悪感もないのが逆に潔い。あんな感じで車をジャッキアップして加速させるの!ロシア人怖ぇ。それにしても互角にやり合う逞しさは、オ>>続きを読む

ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

4.1

欲望の迷路に迷い込んだ男の末路。おとぎ話みたいな構成で、これはこれでクラシカルで良かったです。見せ物小屋の埃っぽく不潔な質感も映画全体のダークな雰囲気も良かった。ジャケットセンターのケイトブランシェッ>>続きを読む

Summer of 85(2020年製作の映画)

2.8

ふたりの少年のひと夏の禁断の恋の話です。死ぬと墓の上で踊られてしまうという行為が、二人の取り決めになった決定的なポイントが分からん。なぜ墓で踊られるのだ。夏とは何なのだ。なんなら浴衣着て花火を打ち上げ>>続きを読む

ビーチ・バム まじめに不真面目(2019年製作の映画)

4.0

人は健康、金、世間体、考えられるだけの正しいとされている振る舞い、これらを全て考慮しないならなんて自由なんだ!世捨て人との親和性は詩人というのは少し安直だけど、ミニーへの変な詩は良かった笑。なんか良い>>続きを読む

元カレとツイラクだけは絶対に避けたい件(2020年製作の映画)

3.6

短い間に詰め込むだけエクストリームを詰め込んだ良作。操縦士が飛行中に死亡、嵐雲突撃、ラム酒燃料補給、よくあんな砂浜見つけたね。サメ襲撃までは予算が追いつかなかったのだろう。でもね、これはこれでやり切っ>>続きを読む

クライ・マッチョ(2021年製作の映画)

3.2

闘鶏のニワトリとテキサスの国境へ恩人の息子を連れて行くだけのストーリー。なんのひねりもないというのが正直な感想でした。立ち寄った村の未亡人との恋もさっぱりしていて、イーストウッド作品ではあまり観なくて>>続きを読む

そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

4.3

優子とみぃたんのストーリーがどのように絡んでくるのかを注目して観ていた。自由奔放で風来坊の梨花さんの男を手玉に取る嫌な女の落し方が、ボディブローのようにラスト効いてきました。
女の子は愛情に包まれて幸
>>続きを読む

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.7

確かに面白い笑
30年以上も経った続編って、もうトムクルーズじゃなきゃ務まらない。与えられたミッションが過酷すぎからの、次から次へと絶望的なシチュエーションに目が離せなかった。これは大衆エンタメを完全
>>続きを読む

MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

3.0

もう少しグロテスクであってほしかった。白黒の強烈なリアルが、一周して母性の美しさに昇華されてしまう様が本筋からズレてしまっているし、整い過ぎているように感じる。本場はもっと大衆が惹きつけられLIFE誌>>続きを読む

白い牛のバラッド(2020年製作の映画)

3.7

冤罪の贖罪は未亡人の差し出す白いミルクを半信半疑で飲むこととはね。牛は生け贄で白いとは無垢なるものという暗喩なんですね。判事の女々しさが際立ってしまって、未亡人の勇ましさが霞んでしまった。でもこの後、>>続きを読む

レリック ー遺物ー(2020年製作の映画)

3.9

ホラー映画なんだけど認知症で別人になった親とか介護の問題をホラーに落とし込んだ家族ドラマという方が正解かな。湿った黒かびのセットや剥がれる皮膚とかビジュアル的にB級映画のクオリティを超えてよくできてる>>続きを読む

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.5

アニャの大きい猫のような釣り目がほんと印象的です。ソーホーはロンドンの性風俗店が立ち並んだ繁華街だったところらしいですね。ちょっと幻覚が見えるところと間借りしてる曰く付きワンルーム、娼婦とポン引き、ど>>続きを読む

ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

3.9

グッチは今やグッチの血が通わないバーレーンの投資会社によって再生されたブランドなんだぁ。お家騒動の相関図はすごくシンプルで、グッチ家は4名しか出てこない。マウリツィオからすると死にかけの父、ロートルの>>続きを読む

白鯨との闘い(2015年製作の映画)

3.8

マッコウクジラのデカい脳にバケツで脳油を汲み上げるシーンとかインパクトあるな。流れ着いたデューシー島とかGoogleマップで見ると絶望的な無人島で、こういうのが話の外堀を埋めてくれると冒険心を刺激され>>続きを読む

デッドマン・ウォーキング(1995年製作の映画)

3.7

ラスト、真実が明らかになって視聴者の死刑制度の賛否にどのような影響を及ぼすか。よく練られた台本だと思う。真実が分からないと冤罪が題材に入り込んで悪い意味で複雑になっていただろう。シスターは教誨師と比べ>>続きを読む

ドリームランド(2019年製作の映画)

3.1

ストーリー構成はよくある逃避行もので、マーゴットロビー作品ではここ最近でいちばんパッとしない印象です。巨大な砂嵐はインパクトあるんだけど、パニック映画ではないしストーリーに関係なかった。短い映画で退屈>>続きを読む

アナザーラウンド(2020年製作の映画)

3.4

教科書通りの起承転結ですね。そりゃ適量が良いのであって、量を増やせば良くないという何の教訓もないテーマなんだよなぁ。ラストのマッツミケルセンの身のこなしは酒の力ではなく、日々鍛錬によるものだと思う。

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

4.0

これはえぐられるね。まず女は賢いということ。男は見栄やプライドが動機に大きく影響するけど、女はしたたかで生命の危機を突きつけられるとすぐ現実的になる。自爆テロに女がいない構造とよく似てる。決闘の結末が>>続きを読む

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