すし郎さんの映画レビュー・感想・評価

すし郎

すし郎

オクトパスの神秘: 海の賢者は語る(2020年製作の映画)

4.3

自然のジャンルは中々見る機会ないし、エンタメ作品になれた自分の脳みそは序盤、

「、、、」

だったが、数十分後、

「これがまさに没頭感だ!」となるわけで。

自然の壮大さを実際に体験して畏敬の念で
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

舞台が 日本 から パリ と世界を羽ばたくジョン・ウィック。

イケオジの真田広之は、どんなハリウッドにも"日本といえば"で出演してるけど、出で立ちがすべてハマってるんだよなぁ。

キアヌの狙撃の作法
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gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)

4.2

感動系なんだろう、分かってるよ、、。と舐めてかかったら、しっかりなだめられてうるっとしたよね。

実際は、物語の構成が前々からありそうなのものもあって、新鮮味はそこまでないけど、役者への適材適所は12
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ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

4.5

ピクサーは大人に刺さるの作っても、さすがとしか言いようがないクオリティ。

自分の人生見つめ直してみろ、って単に言われても響かないけど、ピクサーの魔法によって染みてきて困る。

自分が求めてるものは、
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バービー(2023年製作の映画)

4.0

キャピキャピのエンタメ全振り作品かと侮ってた自分がいた。

グレタ・ガーウィグ監督で、マーゴット・ロビーとライアン・ゴズリングなんだから、そんな単純に仕上げるわけないよね、と。

わりと味が出てくる年
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.2

予告編で ドカッ と目玉の映像を流しちゃうくらいの自信に満ち満ちた今作。

トムクルーズが歳を取るにつれて、製作陣もアクションを激しくしてる?逆じゃない?視聴者に寄り添いすぎてるよね。

前半でこのボ
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アシスタント(2019年製作の映画)

4.2

営利会社はお金儲けとボスが中心!

でも、社員をぞんざいに扱ったら、いずれはボロでて、崩壊するよね。

主人公のような、それっぽいキャリアの有望な若手は、実情と裏腹に、周りの人たちにおだてあげられ、
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.3

またもや最先端の映像技術にひれ伏しちゃう。

一体、映像の表現に限度はないのか、青天井なのか。

映画は、横長のスクリーンはほとんど昔から変わってないのに、その画面内での進化には前作同様に震えた🥶
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

4.5

色んな題材を取り上げてるのに、たった一つの家(ほぼ一部屋)で完結するというエグさ。

アカデミー主演男優賞のブレンダン・フレイザーと、セイディー・シンクの融合召喚により覇気のある作品に昇華される事態に
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Untold:架空の恋人(2022年製作の映画)

3.0

騙された最もな被害者のマンタイさんが、トンデモ事案をなかなか寛容に受け止めちゃうのが、'騙されやすさ'と関係しちゃう誠実さなのかなと。

ふくよかななりすまし詐欺師が堂々と出演し、被害者との関係を平然
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

4.3

なにも深いことなんて考えずに、純粋に子供時代を思い出して楽しみを存分に味わえた。

ゲームのあの画面上を表現したり、スーパーマリオブラザーズといえばのキャラ・アイテムが総出で、遊び心が凝縮されててたま
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The Son/息子(2022年製作の映画)

4.0

専門家の話には基本従うべきで、素人の勘を高く見積もりすぎると結果が伴うという人生教科書の第一章を学べる。

ピーターは周りから支持の厚い父親になろうと努力し、そんな役を演じるヒュー・ジャックマンが適格
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プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

4.0

名作をついにアマプラで!

まだ貫禄が薄く、初々しいオーラのアン・ハサウェイ、エミリー・ブラント。すでに女王の座のメリル・ストリープ。

仕事に恋愛、キャリアウーマンのエンパワーメント系で、最近のエミ
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生きる LIVING(2022年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

死を宣告されてから、その後の人生を改める一人の公務員男性。

周りの人から見た彼がどうだったかによって、彼の人となりが見えてくるラストにはグッとこないわけがない。

本家である黒澤明作品を観てないので
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バイオレント・ナイト(2022年製作の映画)

4.1

クリスマスに家族とおうちでみれ、、ないやつ。

主演のサンタはデヴィッド・ハーバーで、富豪と悪党の揉め事に巻き込まれるバイオレンスアクション、ちょっぴりほっこり。

ホーム・アローン好きであろう制作陣
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

色々とタイミングが悪く重なって、人生けちょんけちょんにされるリディア。

ケイト・ブランシェットが演じたリディアの高尚で洗練されたキャラクターはシンクロ度120%。

ちょこちょこ貞子みたいなのが写っ
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スタッツ:人生を好転させるツール(2022年製作の映画)

3.3

俳優ジョナ・ヒルが、自分で受けてた精神科医のスタッツさんの考えをみんなにも知ってもらいたいと布教活動しちゃう作品。
こんなんできるのがまさにアメリカ風味だなぁと。

人間の気持ちに関しての言語化が(精
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ローズ島共和国 ~小さな島の大波乱~(2020年製作の映画)

3.7

権力を持つ者たちが都合の悪いものを消そうとするのがよく表れてる。

自国が嫌になったら海外行く。
とりあえず居心地のいいコミュニティに属す。
が通例だけど、まさかの国家を建立してすべてを自分のコントロ
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.3

マルチバース世界で圧倒的なカオスを浴びせられる。

アカデミー賞並びに数々の賞を大量に掻っさらう、久々にエグいことする作品が現れたのは、観たら納得の圧倒的独創性と存在感。

選択によっては別の素敵な人
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ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ストーリーに全く関係ないけど、
馬車の揺れる音、吹雪の音などなど、会話を邪魔しないが、いかに雰囲気が極限まで高まるバックグラウンドを作成するかって凄いんだなぁと。

コーヒーで血をスプラッシュ、銃の乱
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ザ・コンサルタント(2016年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

脚本の緻密さが痺れる作品。もちろんベン・アフレックの風格もキャラと100%一致。

伏線も多々あって、終盤でハッとさせられる。

そこが昔の兄弟だったとは、、とか。

幼少期に友人だった女性とウルフが
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エスター ファースト・キル(2022年製作の映画)

3.7

一作目の前日譚ってのと、エスターが通称運転でサイコパスであるという前提知識さえあれば、堪能できる。

前作同様のキャストを起用してるから、撮影方法で前回よりも若く見える子供っぽく映すの苦労してるな感。
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いつかの君にもわかること(2020年製作の映画)

4.3

お父さんの、最も後悔したくない選択を迫られる、でも先行きを知ることが不可能って状況が悲痛の極み。

いつか来る死がすこし早かっただけの父親。
息子の幸せを願うだけで、とくに自分の生活を完全に投げ捨てて
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ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

3.8

Call me by your nameの監督?!って鑑賞後に知って 戦慄。

人間が共食いする。

昔のある時代で、人間は共食いしてたとされてたり、

人肉を趣味で食ってた人のイギリスの事件だったり
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ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

3.6

ただのスリラー作品というより、どういうわけか社会的な意義を吹き込んでる感。

同性愛で、欧米圏でアジア人の娘を養子とする。という世界的には完全マイノリティーに作りあげたファミリーに世間から選択を迫られ
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Tinder詐欺師:恋愛は大金を生む(2022年製作の映画)

4.0

男性が女性のふりするCatfishは横行してるイメージだけど、このドキュメンタリーはシンプルに 男が経歴詐称 とか古代から今に至るまで永遠に続いてそうなケースの現代版。

まだ被害者が返済に追われてる
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HUSTLE ハッスル(2022年製作の映画)

4.0

バスケのスカウトと将来有望選手の人生をまるでノンフィクションのドキュメンタリーとして観てるかのような映像。

役者のエネルギーに満ち溢れた演技。
NBAの現役選手もいるので、演技というか 素 なのでし
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アフター・ヤン(2021年製作の映画)

3.7

映像と音は静寂の中にインパクトをつめて伝えてくる A24 の力。

未来にあるような、どっかの別のパラドックスで起きてそうな。そんな不思議な生活空間で、ヤンという男性の存在が周囲の人間たちにとっては変
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カーゴ(2013年製作の映画)

3.9

この超 超 短時間で、低予算感も匂うのに、一本の映画みたような満足感が味わえる。

映画の構想で重要なことを詰め込んでる。なによりも、ゾンビ映画で多くの視聴者の涙腺を緩めることができてることがすべて物
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The Long Goodbye(原題)(2020年製作の映画)

4.0

度々みる主人公の男性の俳優。気迫のこもった表情とラップに乗せて語る言葉には 相当な重みが 感じられる。

いつもの日常。いつものように他愛も無い会話。当たり前の事をとことん楽しんでるとき、イギリスにい
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バビロン(2021年製作の映画)

4.3

“ハリウッド”の栄枯盛衰を一本に凝縮して、デイミアン・チャゼル監督が今まで以上に狂気度上げてきてるから、ずっと爆速の高血圧映画。

ハリウッドの歴史を遡ると、過激な時期を避けては通れないとのこと。なの
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.8

スピルバーグの人生を乗せて、映画仕立てに。まさに 映画は現実も映せば虚構も映せる。

中々に裕福なとこで育っていたけど、親の不倫を見てしまったり、ユダヤ教徒で大変な思いをする幼少期など、葛藤を詰め込ん
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わたしは最悪。(2021年製作の映画)

3.9

章立てで進むストーリー。
ありきたりな映画にあるジェットコースターというよりかは、平凡を装っていて、でもどこか惹きつけられる雰囲気。
それでもって、次の章での主人公の人生の続きが気になってる自分がいる
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.8

詩的だと聞いてたとおりで、監督の表現方法も独特。

村上春樹の原作短篇とか、劇中劇 ワーニャ伯父さん、をかじっておくとまた見方変わるのだろうけど、知らなかろうと作品単体で楽しめる。

色んな言語が飛び
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セイント・フランシス(2019年製作の映画)

4.0

幼い少女のフランシスの存在が、周囲を温かくしてて心がぽかぽかさせられる

学歴至上主義、宗教論など、アメリカのある文化の側面が作品通して伝わる。
例えば、
キリスト教の信者と、無神論的な人間の関わりだ
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

4.1

基本的に緻密な取材の風景なのに、物語が進むにつれて核心に迫っていく流れ。まさにジャーナリストと同じマインドを体感しているよう。

キャリー・マリガン、ゾーイ・カザンの演技が作品のクオリティを爆上げしま
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