この町中を巻き込む大騒動のイメージはジョン・フォード『静かなる男』を思い出させる
暴力と笑いと階級の視覚化。まあ笑えるものではないけど派手な画は観ていられる。
大西礼芳がやっばい。演技が上手いとかのレベルなのか?動揺を抑え切れず、でも涙は限界まで我慢するあの表情とか、駅前のシーンとか。
かまくら造りや狩猟から見られる生活の知恵の数々は楽しい。“生活”を観るのが本当に好き。
雪で作った小さなホッキョクグマで弓矢を射る練習をする親子が印象的。あと、穴に銛を突いてヒモを引っ張るシーンなんか>>続きを読む
ギャングが画面に近づくショットがいいなぁ。wikiによるとフォローフォーカスが初めて使われた…らしいが、大体見せびらかすために印象的に使うからこれが初なんだろうな。
クロスカッティングによる盛り上がりとクローズアップによるオチ。汽車のいい撮り方はもうあれしかないな。
暴力の連鎖に巻き込まれ、チャップリンも暴力を振るうようになる。最初は女性や老人といった自分よりも弱者ばかりを狙っていたが、歯向かえなかった劇団の団長(?)や騒動を笑って観ていた客へと広がっていく。暴力>>続きを読む
樽を開けるカットはもちろん、グリフィスなら川をどんぶらこと流れるカットでも本当に子供を入れていそうで、それがめちゃめちゃ怖い。
大傑作。
哲学書とか映像論を読んでると度々出てきたからずっと気になってた。マジのマジで傑作。
大傑作。ホークスベストかつオールタイムベスト。
男と女は目が合うだけ、男同士は喧嘩の決着をつけるタイミングの“ズレ”が二人を結びつける。以前にも増して二人を強く結びつける喧嘩の原因も“ズレ”。
男の友>>続きを読む
大傑作。漫才だ、これ。
列車の直線的な運動に沿って有機的なギャグが生まれる、まさに漫才。緩急と天丼はいつの時代もウケるね。
構図の多彩さにビビる。繋げるのめちゃめちゃ大変でしょ。
いくらガッチャガッチャ角度変えて玉城ティナを撮っても、“理想の女の子”は撮れないんだなぁ。
サイレントだからこその演出。某邦画がめためたに叩かれてたのを思い出す。
大傑作。“囚われ”のベクトルがそのまま関係性を表している。
女の映像を繰り返し観る男、足音を消して亡霊のようにストーキングする男。「恋人」という関係性が明かされた後も印象は変わらない。同じ方向に進んで>>続きを読む
恐らく再見。車が爆発するシーンしか覚えてなかったけど。
極端に増減する数字と、銃弾が貫通した表面を強調して撮ってる。ハッカー同士の戦いも結局は肉弾戦になるのがマイケル・マン。
中華料理屋、コンテナ倉庫>>続きを読む
傑作。
単調な日々が少しずつ狂い始める中で生まれる「待ち時間」を、彼女が「どう過ごせばいいか分からない」のが物凄く怖い。いつも預かる赤ちゃんをあやすシーンがとにかく強烈。じっと待つことが出来なかった人>>続きを読む
初アケルマン。
カットのタイミングがあまりにも独特。
トラック運転手の男が射精する瞬間に列車が横切るのに笑っちゃった。
モノクロで抑えた演出…の割に犯人(=解放)と被害者(=呪縛)の対比やそれぞれの心情は手紙の朗読で片付けられていて、特に映像で語る気はないらしい。
何をするにしてもコインが必要な世界をもっと退屈に描いて欲しい気もする。エレベーター前で座り込んで次の利用者を待つ虚無の時間とか。ストリップの音楽が面白くて変に笑っちゃうし。
たけしさんの言う通り、一番のファンが一番足を引っ張るんだよな。
アイデア的には30分の短編でいい。
傑作。エミール・クストリッツァのコメディには可愛らしさがある。ひげのおじさんも美女も等しく可愛く見える。床板が抜けて豚小屋に落ちる天丼のタイミングとしつこさのバカバカしさがいいなぁ。
『黒猫・白猫』に>>続きを読む
手持ちカメラの意図を理解しろと言わんばかりの全編ぶれぶれ画面。人がたくさんいる結婚式でぶれぶれだと気持ち悪くなるし顔を覚える気にならないからなんとなくで観た。
キルスティン・ダンストはえくぼがいいよね>>続きを読む
ちょっとこの奥菜恵はヤバいな。ホースで水かけていたずらに笑うの。麻木久仁子の方が衝撃的に美人だけど。
クソガキの会話もファッションも女の子への照れも全てが懐かしい。
最後の花火は見せない方がよかったな>>続きを読む
超監視システムが「本来、現実的には存在しない映像」を現実化するのが面白い。「現実に存在してはならない映像」を巡る陰謀というプロットなのも皮肉が利いてる。
SWAMPの影絵が初めて見せるカットが本当に好き。カナメストーン以外でジョギングの動きの面白さに気づいてる人がいるとは。
ティナのノリ方可愛すぎ。
ろうあ兄弟が拳銃を構える時の表情がめちゃめちゃカッコいい。耳が聴こえない設定を上手く演出に落とし込んでる。
複雑な斜線が交差するラストの銃撃戦が見やすい。
北野武、アウトレイジへの目配せ。
アメリカ人であることの文化的な違いと過去のトラウマから暴力を抑制しているジョン・ウェインは、いくら人柄が好かれようと“よそ者”でしかない。対立していたヴィクター・マクラグレンとの決闘でしか村の一員とし>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
大傑作。これぞフランス映画。他者と共同体を描かせたら世界一の国。
パリの夜の街並みの俯瞰ショットと刑法学の授業中にスマホが鳴り止まなくなるあのショットとのグロテスクなリンクや、1カットでホラー映画と化>>続きを読む
傑作。音楽とダンスと博打と酒とコカインと結婚式。
豊かな自然とガジェットが混合した世界が新鮮。人間、牛、アヒル、猫、豚が画面を常に埋めつくし、音楽は鳴り続け、銃を撃って酒を浴び、ひたすら狂騒的な画が紡>>続きを読む