ゴリアテの憂鬱さんの映画レビュー・感想・評価

ゴリアテの憂鬱

ゴリアテの憂鬱

ザ・プレイヤー(1992年製作の映画)

4.1

当時のハリウッド映画の内情を痛烈に風刺した作品。

冒頭の8分間の長回しは、欽ちゃんの仮装大賞を観てる時のような(若干寸劇チックに思えてしまう)アイデアとユーモア性で、楽しみながらも手に汗握って観てい
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エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)

4.3

『リアリティのダンス』に続くホドロフスキーの青年期をモチーフにした自伝的作品。

常に厳しく自分のことを理解してもらえなかった父が見送る最後のシーンは、ホドロフスキーの長い年月に渡った監督としてのキャ
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リアリティのダンス(2013年製作の映画)

4.0

ホドロフスキーの子供時代の自伝的作品。

キャリア晩年を迎えて、ポップで若々しくなるという…

ティム・バートンもニッチな世界観からエンターテイメントなファンタジーへと、自身の出世と共に作風が変わって
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ヒア&ゼア・こことよそ(1976年製作の映画)

3.7

ゴダールが妻のアンヌ・マリー・ミエヴィルと共に完成させたメッセージ映画。

こことは平和で成熟した都市パリ、よそとは紛争下にあるパレスチナ。

政治的な問題提起をする際は、言葉で伝えるよりも現実を見て
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ホームワーク(1989年製作の映画)

3.6

イランの小学生達の〝宿題〟をテーマにしたドキュメンタリー。

子供達にとって暴力を振るう父親よりも、レンズの奥のキアロスタミの方がよっぽど怖かったんじゃないかと思います。
このインタビューがトラウマに
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昼顔(1967年製作の映画)

4.2

カトリーヌ・ドヌーヴ演じる気品漂う淑女セブリーヌが、実はマゾ的性癖の持ち主で夫に内緒で自ら娼婦の仕事を始めるという話。

当時ナンバーワンの大女優だったカトリーヌ・ドヌーヴにこんな役をやらせるブニュエ
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未来世紀ブラジル(1985年製作の映画)

3.6

名著「一九八四年」にインスパイアされたSF作品。

コメディのようなブラックユーモア感満載ですが、未来のディストピアの世界観は当時はとても斬新だったと思います。

世界がアナログのまま進化し続けたら、
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アウグスト・ザンダー(2002年製作の映画)

3.8

大好きな写真家、アウグスト・ザンダーのドキュメンタリー映画。

彼の作品『20世紀の人間たち』は、いつか絶対に手に入れてやるつもりです。

アントニー・ガウディー(1984年製作の映画)

4.0

勅使河原宏監督によるガウディ建築を延々映したドキュメンタリー作品。

まるで有機物を撮影しているかのような舐め回すようなカメラワークと、武満徹による音楽が絶妙にマッチして、素晴らしい映像体験でした。

ラブレス(2017年製作の映画)

3.8

あまりにも哀しい失踪事件。

子は親を選べないと言うが、離婚話で我が子の親権を譲り合うような親の元に産まれてしまった少年の悲惨さには、とても胸が苦しかったです。

ラストシーンに再度映し出される空に靡
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コックと泥棒、その妻と愛人(1989年製作の映画)

3.7

グリーナウェイ初鑑賞でしたが、結構面白かったです。

悪趣味な映画ですが、赤を基調とした豪華絢爛な色遣いや、ゴルチエによる衣装、そしてマイケル・ナイマンによるサントラで、ギリギリのバランスを保っている
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復讐者たち(2020年製作の映画)

3.3

ホロコーストのユダヤ人生存者達による、未遂に終わった復讐計画。

報復は、また新たな報復を産む。

みかんの丘(2013年製作の映画)

4.3

紛争を抱えたアブハジア自治共和国のある集落での話。

とても素晴らしい作品でした。

殺し合った敵同士を治療して、ひとつ屋根の下で看病する主人公イヴォ。
兵士が回復するにつれ、一触即発の状態に。
そん
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ナイト・スリーパーズ ダム爆破計画(2013年製作の映画)

3.6

ライカートらしい、静かなサスペンス映画。

環境問題に対してテロリズムで警告する主人公達の大胆で繊細な感情の描写が、いかにもライカートらしく、またまた不穏な閉鎖感が小船のように漂っていました。

ゴースト・ドッグ(1999年製作の映画)

3.6

芥川龍之介の『羅生門』の宣伝映画かって言うくらい『羅生門』が読みたくなりました。
早速Amazonで注文しました。

ヒップホップ×武士道×殺し屋という、最新のスパイスカレー事情のような組み合わせも面
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冬物語(1992年製作の映画)

4.6

シェイクスピアの同名ロマンス劇に着想を得た作品。
エリック・ロメールによる『四季の物語』の2作目。

「冬の質感を出す為」に用いられた荒い18mmカメラの映像も素晴らしいムードを醸し出していました。
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.1

昨日の夜は今日の仕事納めに向けて気持ちを奮い立たせる為にファイト・クラブを久々に再鑑賞しました。

10代の頃に観た以来でしたが、大人になった今観返しても、よく出来た内容だなと思いました。

ファイト
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ズーランダー(2001年製作の映画)

1.5

年末の忙しさに心身共に疲れている状態だから、逆にこのくだらないコメディ映画を再生したのだと思います。
明日でようやく仕事納めなのですが、今日の夜映画を観るとすれば、もっと幼稚な作品を選ぶかも知れません
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ゲームの規則(1939年製作の映画)

3.8

ブルジョワ達とそれに仕える使用人達、それぞれの感情と思惑が入り乱れる恋愛不倫群像劇。

もう、無茶苦茶ですやん。

今のご時世なら、少なくとも全員謝罪会見送りです。

衣装担当はココ・シャネル。
シャ
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ぼくの伯父さん(1958年製作の映画)

4.2

フランスらしいエスプリの効いたシュールなコメディ作品。

普段コメディ映画はほぼ観ないですが、本作は面白かったです。

ブルジョワ階級への風刺なのでしょうが、部長宅の前衛的で超モダンな家がバカらしくて
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ココ・アヴァン・シャネル(2009年製作の映画)

3.4

ココ・シャネルの人生を恋愛ドラマ仕立てで描いた話。

ピエール・ニネ主演のイヴ・サンローランの映画となんとなく似てる構成に思いました。

シャネルの残した功績は、現代女性のファッションの礎となって今の
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ヒッチャー ニューマスター版(1986年製作の映画)

3.9

ヒッチハイクで乗せた男がサイコキラーだったことから始まるスリラー作品。

最初はちょっと頼りない感じの主人公でしたが、後半見るみる逞しくなっていきました。

荒野で自殺しようとするシーンや、スニーカー
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人間の條件 完結篇(1961年製作の映画)

4.8

人間の條件3部作の最終章。

日本軍が敗走し、ソ連軍の捕虜となった主人公の姿を描く。

満州国の支配はファシズム的思想の日本軍から、社会主義を掲げるソ連軍へ。

しかし、社会主義下におけるソ連軍も民間
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人間の條件 第3部望郷篇/第4部戦雲篇(1959年製作の映画)

4.8

3部作の2作目。

臨時招集を受け、極寒の満州北部の最前線に派遣された主人公,梶。

そこで待ち受けるのは、日本軍軍隊内の地獄のような生活でした。
人間を人間として扱うべきだと考える梶にとって、軍にお
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人間の條件 第1部純愛篇/第2部激怒篇(1959年製作の映画)

4.8

五味川純平の同名小説の映画化。

第二次世界大戦下の日本の占領下であった満州を舞台に、当時の日本軍の狂気的な姿を描き、道徳心を持つ主人公,梶を通じて人間の在り方を問う、まさに日本映画が誇る記念碑的な戦
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アデュー・フィリピーヌ(1962年製作の映画)

4.1

ジャック・ロジエ監督によるヌーヴェルヴァーグの傑作と謳われるデビュー作。

DVDに付いていた蓮實さんの解説に、「本作は、映画の存在を前提として撮られた映画ではない」とのことが書いてありました。
本当
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アメリカの友人(1977年製作の映画)

4.0

贋作を売り捌くカウボーイハットの男リプリーと、不治の病を患った額縁職人ヨナタンの歪な〝男の友情〟を描いたクライムサスペンス。

『アメリカの友人』というタイトルがヨナタンにとってのデニス・ホッパー演じ
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ダゲール街の人々(1976年製作の映画)

4.3

アニエス・ヴァルダが住居兼アトリエを構えるパリ14区のダゲール街の人々の暮らしを映し出したドキュメンタリー。

ダゲール街は下町で、華やかさはなく質素で素朴な町ですが、アニエス・ヴァルダの手にかかると
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クラッシュ 4K無修正版(1996年製作の映画)

3.5

自動車事故に性的興奮を覚えるという特殊な性的嗜好のコミュニティ,カー・クラッシュ・マニアを題材にした話。

痛いのもグロいのも苦手なので、女性器に似た生々しい傷跡を見て興奮を覚えるシーンは、監督がド変
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夢の涯てまでも ディレクターズカット 4K レストア版(1994年製作の映画)

4.1

5時間もある作品を映画館で観るのは初めてだったので、事前にコンビニで(先月テアトルで水を買うと220円もするという衝撃の事実を身を持って体験したので)水とコーヒーと(10分休憩の時に外で手早く食べれる>>続きを読む

女と男のいる舗道(1962年製作の映画)

3.8

アンナ・カリーナが片手の指を利用して自分の身長を測るシーンがなんともチャーミングでした。
指が顔を通る時だけアホになっていました。
桂三度の15倍は面白かったです。

都市とモードのビデオノート 4K レストア版(1989年製作の映画)

4.1

ヨウジさんの話し口調は、確固たる情熱を胸に持ちながらも穏やかで謙虚。

ヴィム・ヴェンダースの映画ももちろん好きですが、本作に関してはヨウジさんの発する言葉により興味があったのが本音です。

山本耀司
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フランケンシュタイン(1931年製作の映画)

3.7

往年の名作を鑑賞。

フランケンシュタインとは、伝説の怪物を生み出した博士の名前なんですね。

なんと哀しい物語。

無垢な少女との触れ合いのシーンが一番印象的でした。

『ミツバチのささやき』を観返
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トラフィック/ぼくの伯父さんの交通大戦争(1971年製作の映画)

4.0

精神性が少年のままなので、一番面白かったところが皆信号待ちで鼻クソをほじくるシークエンスとピトンのくだりでした。

一見、普通車っぽく見えるキャンピングカーもアイデア満載でワクワクしました。

カーマイン・ストリート・ギター(2018年製作の映画)

3.6

ニューヨークの古い建物の廃材を利用してギターを作る職人,リック・ケリーと彼のギターショップ『カーマイン・ストリート・ギター』のドキュメンタリー。

店名カッコ良すぎ。

途中、ジム・ジャームッシュが来
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ニック・ケイヴ 20,000デイズ・オン・アース(2014年製作の映画)

4.1

ニック・ケイヴの生誕20000日目を記念(?)したドキュメンタリー。

これはニックファンなら観ることをオススメします。

途中、ニック・ケイヴが90年代に一緒にデュエット作を発表したカイリー・ミノー
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