gomamedoさんの映画レビュー・感想・評価

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福田村事件(2023年製作の映画)

5.0

久々に、堪能できた映画。人物造形に厚みがあり、当時の日本人の様々なタイプが想像できる。外地育ちの奔放な若妻を演じた田中麗奈の演技が素晴らしい。映画として堪能できるうえに、歴史の教訓として学ぶべきことが>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

3.5

事実は見方によって違うというサスペンスを用いたわけだが、まず学校の対応は、全国どこを探しだって、あんなのはない。脚本家と監督の勝手な妄想と言うもの。それが後半の展開に生きてくるから極端にしたのでしよう>>続きを読む

イントゥ・ザ・ラビリンス(2019年製作の映画)

4.0

まさにラビリンスな映画。謎解き好きにはたまらない。話は複雑だが、整理できるようにヒントは小出しにしてくれているので、最後の怒涛の謎解きも納得。是非、複眼的視点を持って見て下さい。

愛されるために、ここにいる(2005年製作の映画)

4.3

タンゴが好きで、タンゴ目当てで見たらハマった!
とてつもなく余韻の深い大人の恋物語。タンゴ教室で踊る二人の踊り方の深化を注意深く見てほしい。

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

4.3

『万引き家族』のテーマ。疑似家族にこそ、現代が失いつつある人の優しさと絆が生まれる。秀逸な脚本と、全員がカンヌで賞をとってもいい程の演技。ただ、最後の夜のソヨンのセリフは、もう少し別なものでも良かった>>続きを読む

モガディシュ 脱出までの14日間(2021年製作の映画)

4.5

大満足!!!音響のいい映画館で見るべし!
内線のソマリアから南と北の大使館員家族が脱出。ハラハラ、ドキドキです。それでいて随所にユーモアもある余裕はさすが。ソマリア内戦の再現は凄い。多分ああなんだろう
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ソウルメイト/七月と安生(2016年製作の映画)

4.5

これはいい映画だ。女子の友情、男とは違う。映画ならではの語りが最大に生きてる。『少年の君』のスタッフ・キャストだけある秀作。

少年の君(2019年製作の映画)

4.5

予備知識なしで必見。目が釘付けになる映画。のめりこんで見ていた。ピュア。涙横溢。そーなんだ知らなかった、満載。2度言います。必見!

マイスモールランド(2022年製作の映画)

4.5

一人でも多くの人に見てもらいたいので4.5です。ウクライナ難民受け入れが手厚いのは、ヨーロッパ人だからだろう。日本ってなんて心の貧しい国なのか。伏線もうまく生きているし、主人公の二人の演技もいい。ラス>>続きを読む

流浪の月(2022年製作の映画)

4.5

これは2022年前半期の傑作です。グイグイ引き込まれるのは、俳優陣の演技のうまさ (子役の白鳥玉季も素晴らしい)そして李相日監督のサスペンスの作り方のおかげです。見ていてドキドキしてしまう状況、カメラ>>続きを読む

建築学概論(2012年製作の映画)

4.0

この映画は多くの大人の心を捕えるでしょう。男が見ても、グッと来てしまう恋愛映画。青春のほろ苦さを描く王道映画。家族という視点もさり気なく織り込んで切なさを誘う。

17歳の瞳に映る世界(2020年製作の映画)

3.8

両親の同意がなくても中絶できるニューヨークへ、ペンシルバニアからぎりぎりの所持金で向かう少女二人をリアルに追う。アメリカでは国を二分するほど議論の分かれるテーマだが、あえてどちらの立場にも立たず、ひた>>続きを読む

故郷の香り(2003年製作の映画)

4.0

美しい、そして、痛々しい。何度も見直したいいいシーンがある。見たそばから内容を忘れる映画が多い中、一度見たら忘れないいい映画。

孔雀 我が家の風景(2005年製作の映画)

4.0

登場人物の誰にも感情移入せず淡々と庶民の哀感を描く映画。思い通りにいかない人生の連続の中にも、ほんの少しだけキラリと光る瞬間もある。とても素敵なシーンがいくつかあり、長く心に残り、ふとまた見てみたくな>>続きを読む

若葉のころ(2015年製作の映画)

4.0

篠原哲雄『はつ恋』とか岩井俊二『ラストレター』の部類に入る、ノスタルジックな初恋物語。台湾の風景、文化が興味深い。ジーンとくる映画を見たい人に、超おすすめ。

1秒先の彼女(2020年製作の映画)

4.0

ファンタジー・ラブコメ。ホント、面白い話を考えつくもんだ。最後はほろりとします。見て損はない作品。

パーフェクト・ケア(2020年製作の映画)

4.0

「100%共感不能。なのに爽快」という宣伝文句そのとおり。犯罪もの、ブラックコメディーとして、そして社会派エンタメとして、最後の最後まで楽しめる快作!

皮膚を売った男(2020年製作の映画)

4.0

まさかの連続。恋人に会うために皮膚を売るというストーリー。ロアルド・ダールの小説や、実際にタトゥー「作品」を「売買」したドイツの芸術家の例を参考にしたらしいが、斬新な物語に脱帽。グロテスクな映画ではな>>続きを読む

ミシシッピー・バーニング(1988年製作の映画)

5.0

実話が基。公民権活動家である二人の白人ユダヤ人と一人の黒人がミシシッピーで「行方不明」となり、FBI捜査官2人が人種差別に凝り固まる町で捜査に当たる。叩き上げ刑事のジーン・ハックマンがとにかくカッコイ>>続きを読む

ミュージックボックス(1989年製作の映画)

4.0

中盤までの法廷劇はどうなるんだろうとサスペンスが増加の一方。しかしここのところ韓国映画ばかり見すぎたせいで、あらぬ方向に期待しすぎた私。これは紛れもないコスタ・ガヴラス監督作品でした。社会派映画『Z』>>続きを読む

潜水艦クルスクの生存者たち(2018年製作の映画)

4.0

深く静かに公開中。潜水艦モノには名作が多いが、また一つ忘れがたい佳作が加わった。実話に基づく、潜水艦事故の救出劇で、息もつかせないサスペンスが最後まで続き、見ごたえがある。
ロシアという国の度し難さは
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テーラー 人生の仕立て屋(2020年製作の映画)

4.0

映像、音楽、ストーリー、演技、どれも第1作なのに素晴らしい。繊細な心の機微も少ない言葉と上手な省略で、静かに語る手腕に脱帽。ウエディングドレスに目覚めていく過程をもう少し華やかに描いても良かったかな。>>続きを読む

この窓は君のもの(1995年製作の映画)

4.5

VHSビデオを探さないと見られないが、昭和の地方の高校生のウブでぎこちない恋のはじまり(そう、「始まり」こそすべて!)を描いて忘れがたい、いとおしい佳作。演技はまるでダメだが、かえってそれが得難い雰囲>>続きを読む

娘よ(2014年製作の映画)

3.5

パキスタン、女性監督。これだけで一見の価値あり。10代前半少女の部族の安寧のための強制結婚。殺人も平気な首長の権力。『アフガン零年』(2003年)と同じテーマの映画で、こちらは母が娘を守っての逃亡劇。>>続きを読む

茜色に焼かれる(2021年製作の映画)

4.0

尾野真千子の代表作になるであろうキャラクターと演技。この時代だからこそ生まれた物語だ。でも愛しちゃったから仕方ないのよと忍耐力で踏ん張る主人公は、ちょっと規格外すぎ。よく似た題材で昔みた『ぼくんち』の>>続きを読む

アンノウン(2011年製作の映画)

2.5

妻を連れてドイツの学会に来たアメリカ人教授が空港にパスポート入のスーツケースを忘れて一人タクシーで戻る途中事故にあい、記憶が曖昧に。自分の妻は夫と認めず、自分が誰なのかもおぼつかなくなるが、やがて魔の>>続きを読む

月に囚われた男(2009年製作の映画)

3.0

淡々と進むストーリーに睡魔が忍び寄るが、一人二役芝居の演技力と斬新なアイデアに引き込まれる。近未来のあり得る「社会派ミステリー」と言えるSF小品。

早春(1970年製作の映画)

4.5

これもTVで見て衝撃を受けて以来、ずーっと探し続けていたトラウマ映画。高校中退で公衆浴場で働き始めたうぶな少年が初めて恋した相手が蠱惑的なふしだらな女。ただ彼女も環境がそういう生き方を選ば出たのだけど>>続きを読む

いつか見た青い空(1965年製作の映画)

5.0

昔TVで見て、感動!
それ以来トラウマ映画で、ビデオやDVDを探しまくりましたが見つからず。ついにamazonでアメリカから取り寄せました。ストーリーはよく覚えていたから(一度見たら忘れられない感動ス
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愛すれど心さびしく(1968年製作の映画)

4.5

カーソン・マッカラーズの原作小説『心は孤独な狩人』(新潮文庫、絶版。最近、村上春樹が新訳出したらしい)が大好きで、昔TVでも見て、トラウマ映画だったのをDVDで再会。やっぱり良いです。というか、せつな>>続きを読む

マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

2.5

解説が必要な映画ってどうなんだろう。解説読んでないので自分流に解読すれば、全ては嫉妬に駆り立てられた事件後の、こうあってほしかったという夢なのかな。夢なら、辻褄合わなくて何でもあり。でもそれってどうな>>続きを読む

明日に向かって笑え!(2019年製作の映画)

4.0

題名がイマ3ぐらいダメだけど、意外と拾いものの、楽しめるエンタメ。

いとみち(2020年製作の映画)

3.5

日本映画なのに字幕で見るという面白い体験。津軽弁わかりませんから。コミュニケーションがうまくない女子高生、メイドカフェ、津軽三味線という三題噺がどう展開するのかお楽しみに。でも、とても地味に静かに展開>>続きを読む

ワンライン/5人の詐欺師たち(2016年製作の映画)

3.5

詐欺師、でも最後は義賊という痛快作。もっとも、詐欺に慣れていない当方は詐欺のカラクリが1回見ただけでは分かりません。でもソンナコトナイヨわからなくても十分楽しめるエンタメ。

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