gomimushiさんの映画レビュー・感想・評価

gomimushi

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イカとクジラ(2005年製作の映画)

3.7

離婚をしたときの子供たちへの影響、インパクトは驚異である。しかしながらそれらを飾ることなく辛辣なウィットを聴かせながら描いた脚本が素晴らしい。

どうやら調べてみると監督自身の両親も離婚をしているそう
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これからの人生(2020年製作の映画)

3.7

序盤は死ぬほどイライラ、後半にかけて目が離せない作品。自分なら決して他所の肌の色さえ違うどこの子かも分からない人間と一緒に住むなんて無理だけど引き受ける心の広さがすごいなと。

▼登場人物全員が温かい
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A Film About Coffee ア・フィルム・アバウト・コーヒー(2014年製作の映画)

4.0

たかが1杯、されど1杯でもその1杯には様々な物語がある。28くらいからコーヒーを飲みだして、もはや今となって仕事だろうがプライベートだろうがかけがえのない存在となっている。

10年前だと
・苦すぎて
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かがみの孤城(2022年製作の映画)

4.5

単刀直入にいえば人間のシビアな部分に触れていて面白かった。後でこの作品について調べてみると、なんと小生の大好きな小説「傲慢と善良」を描かれた辻村深月様の作品かい!と納得。そりゃ面白いわ。

ちょっと泣
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夏へのトンネル、さよならの出口(2022年製作の映画)

4.2

最初はそんなに期待していなかったけど、ストーリーも含めあまりに綺麗な作画に思わず見惚れてしまっている自分がいた。

・トンネルの奥行き感と景色
・爽やかなキャラクターデザイン、多分全人類好き
・駅のホ
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バビロン(2021年製作の映画)

-

登場人物全員キチガイ、3時間と長いからダレる、とにかくアクションが派手、これ2時間に抑えられたらもうちょっと面白かったかも。集中力の限界でした。

特別編 響け!ユーフォニアム アンサンブルコンテスト(2023年製作の映画)

-

ん、なんでこんなに評価が高いの?と思えてしまうほど中身がない駄作。

せっかくアニメ版も劇場版も良かったのにもったいない。みぞれ様が元気そうで安心。

コーヒーが冷めないうちに(2018年製作の映画)

3.5

ありそうでなさそうな「喫茶店✖️タイムスリップ系」のパラドックス系作品。とはいえ「テセウスの船」や「東京リベンジャーズ」のようなドキドキ系パラドックスではなく、どちらかといえば家族愛や恋人愛にフォーカ>>続きを読む

場所はいつも旅先だった(2021年製作の映画)

4.0

「自分がなぜ一人旅に惹かれるか」というのをことごとく体現してくれた作品。一人旅はいつだって新たな発見・学びを見出してくれて旅先のトラブルでさえ笑い話にしてくれる。

その国・地域でしか得られない価値観
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ブルー・マインド(2017年製作の映画)

5.0

結論からいえばクソ面白い。なんでもっと早く見なかったんだと後悔。

思春期ならではのモヤモヤ、初潮、万引き、ドラッグ、そして身体の変化が全く違う方向に進み、いわゆる人魚になるのは全く想像もつかなかった
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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

3.3

ストーリー展開が早すぎて何度も振り落とされたので個人的に2回目、3回目は見る必要ありそう。

掘られてる仲間を助けるときに斧でもなく、バットでもなく、チェーンソーでもなく、刀を選ぶところが日本を意識し
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最後まで行く(2023年製作の映画)

5.0

母親から勧められて見たけどお腹を抱えるくらい面白かった。ドライアイスのシーンは反則。評価5点満点中余裕の5点。こんなに面白い日本の映画は久しぶり。

いくつか面白かった点を箇条書きでピックアップしてみ
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正欲(2023年製作の映画)

5.0

原作勢からすると「なぜ夏月がベッドメーカーで働いているか」など省略されている点が気になったが、原作+映画をセットで見ることで初めて完成される作品だと思った。

誰にだって性的指向におけるマイノリティー
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市子(2023年製作の映画)

4.0

終始暗い作品。見終わってからひたすら気分が沈むくらいどんよりした作品。杉咲花天才か?キャスティングも色々と神。

「婚姻届を見せた途端、自分の彼女がいきなり失踪して、さらに自分の彼女が自分の彼女じゃな
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パレード(2024年製作の映画)

4.5

死後の世界なんて全く興味がないし、あるはずもないと思っているけど自分が死んだ後もこんな優しい世界が待ち受けて欲しいなと思える素敵な作品。

魅せる映像美はもちろん、登場人物全員が優しくて温かい気持ちに
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

5.0

「これ泣かんやつおるん?」てくらいめちゃくちゃ感動した。Filmarks全体の評価も納得。原作を読んでいない自分でもジャズにも全く精通していない自分でも十分楽しめる。かなりおすすめ。

他人からどれだ
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もうひとつのことば(2021年製作の映画)

3.7

「全員がマスクをつけるのがマナー」なんてついこないだの気がするのに、なんだか映像を見るとすごく昔な気がしてめちゃくちゃエモい気分になってしまった。

映画の内容に少し触れると、「めっちゃ仲良い!」とい
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ある男(2022年製作の映画)

3.8

すごく自分が好きなタイプのミステリー作品。「映画版も面白いけどこれ小説だともっと情景が繊細に表現できたのでは?」と思えた。個人的に小説を読んでみたい。

よくこんな「私たち入れ替わってるう〜!?」みた
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ブルーベルベット(1986年製作の映画)

-

登場人物全員キチガイのよくわからん映画。多くのレビュアーが語るように結果的に何が伝えたいのか全く分からなかったけどゴッドファーザーっぽい雰囲気もあるのでマフィア系が好きな人にはおすすめ。

虫に人間の
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もっと超越した所へ。(2022年製作の映画)

3.7

「ただのよくあるコメディ映画かな?」とおもったけどめちゃくちゃセットにお金をかけているし、登場人物全員演技最高すぎるし面白すぎた。前田敦子さん、こんなに素晴らしい演技ができたんですね。

人それぞれの
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(2022年製作の映画)

3.7

なんかこの雰囲気の作品見たことある!とおもったら過去の瘡蓋をひたすら引き剥がしてくる「ちょっと思い出しただけ」の監督を務めた松居大悟さんの作品だった。納得。

いわゆるロマンスポルノ系作品ではあるけど
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ジュリアン(2017年製作の映画)

4.0

結論、かなりメンタルにきつい。いわゆる「毒親と親ガチャ」にフォーカスされた作品なのだがこの1時間半、常に胸が締め付けられて笑顔のシーンなんて1秒もない。

多くのレビュアーが語っているように父親役も子
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.5


どのシーンを切り取っても最高に素晴らしい景色ばかり。美しいインテリアにファッション、装飾、ヘアスタイル。まるで王族の一員になったかのように錯覚をするほど魅せるシーンの連発。まるで絵画のようといえば1
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白鳥(2023年製作の映画)

-

結局何が伝えたいのか分からず、「ああ低予算のショートムービーか」くらいしか印象に残らず・・・。

構図が斬新な点は良かったけど特に見どころもなし。スコアの判定不可とさせてください。

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

5.0

まさに最低最高の胸糞映画。大好き!

あまりにも大興奮がすぎるが故にこの感情をしっかりと伝えられる気がしないので箇条書きで。

・鬼気迫るBGMが素敵。まるでサイレントヒルがチープに感じるほど。
・バ
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アメリカン・アンダードッグ(2021年製作の映画)

3.2

結論からいえば同じアメフトでも「アイシールド21」の感動には勝てないという印象。自分の性格が捻じ曲がっているからというのもあるけれど、あまりにもとんとん拍子でいきすぎ。

実話であることは本当にすごく
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プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

4.5

こんなにシャネルが似合うやつおる?と思わず独り言が出てしまうほどアンディが死ぬほど格好良い映画。

どのシーンを切り取ってもフランスの街並みが美しく、映画を見終えたあとにはファッションが好きになってい
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彼方に(2023年製作の映画)

3.7

2024年アカデミー賞ノミネート作品も納得。短編映画ながら魅せるシーンの連発。短編映画でシンプルではあるが、なんだかもっと見たくなる映画だった。

もしこの映画のように自分の配偶者と子供が突然通り魔に
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ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

5.0

クリエイティブって良いなと思わされる作品。映画ってほとんど脚本と映像ばかりの視覚効果に目がいきがちだけど、本作を通じて改めて「聴覚」も交えて初めて完成することを知る。なんだかすごく感覚が研ぎ澄まされた>>続きを読む

猫は逃げた(2021年製作の映画)

3.5

いきなり離婚をすることからスタートする見たことがないタイプの作品。けどペットの猫の親権がきっかけで2時間ずっとズルズルいってイライラしかしないのがこの作品の狙い目か。

夫婦お互いが不倫もしていて、な
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紙の月(2014年製作の映画)

3.6

「金の切れ目が縁の切れ目」というのは誰しもが一度は聞いたことがあるだろう。まさにその一言を表した作品。

若い男にハマってしまう宮沢りえがずるずると不倫関係にのめりこんでいってしまうのも、会社のお金を
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ロブスター(2015年製作の映画)

4.0

「哀れなるものたち」があまりに面白すぎたため同じ監督のものを鑑賞。やっぱりこの監督の作品全部ぶっ飛んでるわ。着眼点が普通の人間じゃ決して思いつかないものばかり。

終始気持ち悪すぎる空気感、なんとも居
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

5.0

結論から言えば、現在1000本弱ほど映画を見てきた中で過去1を争うレベルで好きな作品だった。好みは別れるかもしれませんが、なぜこんなに惹かれ
るのだろうと不思議なほどこの世界観に引き込まれていて、2時
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

3.5

これもう邦画では・・・?と思えてしまうほど日本が舞台になっていたり、あらゆるシーンで日本語が飛び交っていて一瞬混乱してしまった。笑

映画の内容はいつも通り面白く、アクション系なら1番と言っていいほど
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愛なのに(2021年製作の映画)

5.0

うわー!好き!世界観最高!脚本誰だろう?と思って調べたら案の定「今泉力哉さんかーい!」ということで落ち着いた。この人の作る作品は全部狂ってるし、ことごとく視聴者の過去の思い出に土足で入ろうとしてくる。>>続きを読む

いつかの君にもわかること(2020年製作の映画)

5.0

エグいわ。タイトル見ただけで「絶対にお涙頂戴系やん!」と分かっていても絶対に泣いてしまうのは反則。最後に「実話」アピールするのも反則。

母親は既におらず、33歳ながら父親であるジョンの寿命がほとんど
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