ゴム水さんの映画レビュー・感想・評価

ゴム水

ゴム水

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レニー・ブルース(1974年製作の映画)

3.7

バキバキの眼でジョークを飛ばしまくるダスティン・ホフマン。気合い入ってる。後半の、クスリでヘロヘロな状態でのどん滑りステージがキツく、いたたまれない気持ちに。これを丸々長回しでやるのはすごい。破天荒な>>続きを読む

アイアンクロー(2023年製作の映画)

4.3

ザック・エフロンのパンッパンな身体がまずヤバい。めちゃめちゃデカい。迫力あるし、兄弟の中で一番ストイックに鍛えてきたんだなという真面目なキャラクターに説得力を増してる。兄弟の死後、守れなかった自分を罰>>続きを読む

暴走ひったくり750(1976年製作の映画)

4.1

いきなり生ケツから始まり、いろんなひったくり術の紹介。笑うし、アイデア豊富だな〜と感心してしまった。

チェイスもアクションも派手でいい。ガンガン階段登っていくバイク!モンゴリアンチョップ!なぜか積ま
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バルスーズ(1973年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

洒落たオープニングから即、一目見てバカだとわかる二人組がでてきてニッコリ。行き当たりばったりっぷりがおもしろいロードムービーなんだけど、やってること(特に女の扱い)が普通にひどくて気持ちの置き方に困る>>続きを読む

銃撃(1967年製作の映画)

4.1

説明少なく、省略できるところは省略する素っ気なさがクール。基本みんなずっとイラついてるし、特にラスト間近の、追う側/追われる側共に極限状態になってからは緊張感がすごい。馬で男3人が追いかけあうところな>>続きを読む

12日の殺人(2022年製作の映画)

3.8

ある殺人事件に取り憑かれてしまう刑事の話。ノワール。ただ、本作では悲惨な事件の調査とあわせて刑事達の日常が並列に語られる。定年退職パーティーとか、結婚とか離婚とか、職場に新しいソファー来たから古いの持>>続きを読む

魚が出てきた日(1967年製作の映画)

3.8

カラフルでサイケ。ゆるーいコメディだったのが終盤どんどん事態が悪くなり、それにあわせて若者達が踊るどこか野蛮な音楽が焦燥感を煽る。ラスト、すべてを察した男がヤケになって笑いながらメシを食うところが印象>>続きを読む

愛欲の日々 エクスタシー(1984年製作の映画)

4.0

陰影と、主演2人のムードがいい。

喪服への着替えからはじまり、踏切を無視して歩く女に合わせてタイトルが出る。かっこいい。横移動だったり、真っ正面の顔アップだったり、撮影もなんかちょっとほかのロマンポ
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教祖誕生(1993年製作の映画)

3.2

コントっぽさもあっておもしろかった。が、今となっては新興宗教の扱いが全然甘いように思う。ちょっとした詐欺、みたいな扱いはよくない。

ビートたけしがずっと、ビートたけしの言いそうなこと言っててそれはよ
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スーパーバッド 童貞ウォーズ(2007年製作の映画)

3.9

インパクト強すぎる副題で全然見えてなかったけどSuper FlyありきのSuper Badなのか、とブラックスプロイテーションオマージュなOPでやっと気づいた。バカで下品な青春コメディ。笑ったし、ラス>>続きを読む

ゴーストワールド(2001年製作の映画)

3.9

スカヨハが妙にちんちくりんに見える奇跡の映画。逆マジック。

最初こそイーニドの身勝手っぷりにドン引き、ノれるか不安だったけど途中からどんどん肩入れしてしまった。ここまでではないが俺も大人になりきれな
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.6

ついていくので精一杯だった……。登場人物の多さ、政治的思想、膨大な台詞、専門用語、組み換えられた時系列……復習してもう一回観たい。ロバート・ダウニーJr.の策略がいまいち理解できなかったのと、ラミ・マ>>続きを読む

ラストエンペラー 劇場公開版 4Kレストア(1987年製作の映画)

3.8

紫禁城の狂いっぷりがおもしろかった。でけー。時代に翻弄され、どこまでいってもお飾りな溥儀の哀しさ。大衆に紛れて自転車乗ってても幸せそうな最後でよかった。

落下の王国(2006年製作の映画)

3.6

おとぎ話パートのセット?ロケーション?がすげー。

主人公のアレクサンドリアちゃんがかわいい。わんぱくで、子どもらしさも自然な演技だったと思う。
荒唐無稽なお話を語ることで語る側が救われることもある、
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博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964年製作の映画)

3.7

一度動き出したら止まらないシステムを前に会議室で右往左往する話。リッパー准将がハマる陰謀論はギャグ、だけどいまでもマジでこういうこと言うひといそうでこわい。ストレンジラブ博士全然出てこないなと思ったら>>続きを読む

ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 4K リマスター版(1968年製作の映画)

3.9

ゾンビが遠目に現れるところからめっちゃいい。最初のゾンビはその後バーバラを屋敷まで追うが、そいつの顔つき含めてなんか怪奇な雰囲気でよかった。その後夢遊病者の様にふらふらと出てくるゾンビ達も、そこまで格>>続きを読む

マッドマックス2(1981年製作の映画)

4.2

世紀末神話
犬の残したドッグフード食うなんて屈辱すぎる、けどそんなこと言ってられないぐらいの荒廃&殺伐っぷりが素晴らしい。ワルぶってるけど非道な行為にはちゃんと胸を痛めるし、なんだかんだマックスを助け
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.1

でかい!!!!

1より断然おもしろかった、けど結構駆け足だった印象。ハルコンネン家があんまり強く見えない。お母さんの人心掌握術ももっとしっかり見たかった。 1と2、もうちょっと配分考えてバランスよく
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夕なぎ(1968年製作の映画)

4.3

心身共に病んでるエリザベス・テイラーがヒステリックに喚き散らし、最後は死ぬ。それだけの話ではあるが、下品なぐらいのエレガンスが全体を覆っていてなんかすごい。『サイコティック』でも似たようなこと書いたし>>続きを読む

ザ・ブルード/怒りのメタファー(1979年製作の映画)

3.7

寒々しいロケーションと、人間性のかけらもないブルードたちの容赦ない暴力。カラフルな防寒具を着た子供がハンマーで大人を撲殺。同じコスチュームでワラワラわいてくる感じにジョーダン・ピール『Us』を連想した>>続きを読む

マッドマックス(1979年製作の映画)

4.0

低予算だからこそな生々しさがいい。クラッシュ映像のエグさには唖然。事故やん。
休暇のあたりがちょっとタルいけど(あんなあぶない状況で子供や奥さんをひとりにするな)、それでも90分。編集がタイト。
サブ
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ピンク・フラミンゴ(1972年製作の映画)

4.8

ジョン・ウォーターズを知った気になってた自分が恥ずかしい。極悪。凄まじすぎる。ディヴァイン最高!めっちゃ元気出る。

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.7

ゴジラが暴れ回るところは全部よかった。背ビレがガシャンガシャンするのはやりすぎ感あったけど、絶望感のあるデカさと壊しっぷりでこわい。人咥えてぶん投げるし。

他のキャラや話に関しては色々気になるところ
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美姉妹 犯す(1981年製作の映画)

3.3

エロいはエロいもののレイプモノで、途中まではあんまりノれないなーという感じだったが怒涛の3Pからの異常に爽やかなラストでなんだかアリな気分に。最後になって初めて笑う風祭ゆきがキュート。

「入りすぎて
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ハンテッド 狩られる夜(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

世界中で起こっているであろう分断についてのワンシチュエーションサスペンス。コンビニ商品で工夫しながらの自己防衛が面白かった。よくしゃべる陰謀論者な犯人も、うわー最悪、という感じでよかった。結局顔なしで>>続きを読む

ナッシュビル(1975年製作の映画)

3.8

ちょっと前に特集で観たのはどれも孤独な女性の内面を描いたヨーロッパ作品っぽい映画だったけど今作はザ・アメリカな群像劇。なんでもできるなアルトマン。予告編っぽいオープニングからいきなりカマしてツカミはバ>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.1

なんか子どものころ世界まる見えでみた、病んじゃった人がひたすら増築しまくった家のこと思い出した。継ぎ足し継ぎ足しで異様にデカくなった、イビツで奇妙な屋敷。最近のA24モノだといちばん好きかも(あんまり>>続きを読む

BACK TRACK バックトラック(1989年製作の映画)

4.2

デニス・ホッパー、なんてスケベな男なんだ……。監督作で女優を輝かせまくる、才能あるスケベ。今作ではジョディー・フォスターがとにかくイイ女!

美女と殺し屋の逃避行を基本クールに描いて、時折すっとぼけた
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アビエイター(2004年製作の映画)

3.9

世界でいちばんデカい飛行機とか、世界でいちばん速い飛行機とか、絶対採算取れない戦争映画とか、そんなのに大金を溶かすハワード・ヒューズ。そんな、金を持った負けず嫌いの子供みたいなキャラクターにディカプリ>>続きを読む

あげまん(1990年製作の映画)

3.3

所々で往年のハリウッド映画みたいな演出と音楽でロマンチックな雰囲気出していい話風にしてるけど、なんか納得いかない。結局パワーゲームに興じた男たちはなにもなし得ませんでした、みたいな話のほうがまだわかる>>続きを読む

ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅(2013年製作の映画)

4.1

感動作っぽい見た目と副題に反して笑える老人コメディだった。しょーもねー小悪党みたいなヤツばっかり出てくるし。入れ歯の件めっちゃ笑った。

でもやっぱりホロっとくるところもあって、故郷でトラック転がす親
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バックが大好き(1981年製作の映画)

3.2

レズなんて男ともう一回寝れば治るわよ!治すべきよ!みたいなノリがいまの価値観だと絶対ダメで最悪。ではあるが、耐久セックス対決のあまりのバカバカしさに笑ってしまった。性を満喫する女性像を軽いタッチで描い>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

3.7

最初こそ演技のノリとか独白で説明させる感じが好みじゃないかも、フィルムの質感に騙されてたまるかよ、みたいな気持ちだったけど中盤からどんどんよくなっていった。観てる内に松村北斗のノンデリカシーなキャラも>>続きを読む

ビースティ・ボーイズ 撮られっぱなし天国(2006年製作の映画)

4.9

最高!!!!!!

公認の海賊版。音楽性とアイデアがばっちりハマっててめっちゃいい。約1時間半、超細かいカメラ切り替えの連続でもノリが途切れることなく、むしろ気持ちよくなってくる。ライブ中に通路とか売
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白昼の幻想(1967年製作の映画)

3.5

原題がThe TripなだけあってほとんどがLSDでのトリップ描写。ほんまにこんなんか?というのはありつつサイケデリックなイメージとコラージュがおもしろい。

クライ・ベイビー(1990年製作の映画)

3.9

キメキメなジョニデはもちろん、エイミー・ロイケンがキュートで最高。パンチの効いたクライベイビーファミリーもおもろい。
いいムードの中、みんなドぎついベロチューしてるチークダンスタイム笑った。下品だけど
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