ミッキンさんの映画レビュー・感想・評価

ミッキン

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エール!(2014年製作の映画)

3.5

個人的にはそんなに心揺すぶられてはないし、コメディと言うほど笑える箇所も無かった。
ポーラ役のルアンヌ・エメラの歌声が素晴らしかったこと。最初はいけ好かなかった山田康雄似のトマソン先生が後半イメージ逆
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魚からダイオキシン!!(1992年製作の映画)

3.1

この時代には珍しいメタフィクション。
内田裕也の自己満に付き合わされた関係者にお気の毒様と言いたい。
『とんぼ 』のOPのようにずぶ濡れで海から這い出てきてたかと思いきや、
長渕のそっくりさんには全力
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ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

4.5

毎日乗ってる電車のトレインビジョンで宣伝を観た。
それほど期待せず、特に情報を調べることも無く劇場へ。
午前8時45分の1日1回上映。観客は10人くらいかな。
プロモーションの割に少ない。これはクチコ
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零落(2023年製作の映画)

4.3

エンドロールで監督が竹中直人だと知った。恥ずかしながら彼の作品はこれまで観たことがなく、今更ながら才能に驚いている。
淡々と、弱拍で進行するかと思いきや、浴槽から水が溢れるように溜め込んだ怒りが一気に
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ロッキーVI(1986年製作の映画)

2.5

3年前はヤフオクやメルカリで10万円近いプレ値がついていたカウリスマキのBluRayBOX。廉価版の再販もあり、動画配信も解禁したことでバブルは終了。
簡単に観れる時代に感謝である。

レニングラード
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ALIVEHOON アライブフーン(2022年製作の映画)

4.3

邦画でここまで見応えあるレースシーンが撮れることに驚き。
洋画の『グランツーリスモ』は予告編でしか観てないけど、こちらは王道的サクセスストーリーで胃もたれせずに楽しめる。
役者の話からしよう。主演の野
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ガチ星(2018年製作の映画)

4.4

今日一日で『サンクチュアリ』全8話をぶっ通し視聴。数ヶ月前、周りが話題にしてた時に観ておくべきだった。あの時、話に加われなかったこと。今になって興奮を誰かと語り合いたい衝動に駆られていること。
もっと
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ロバと王女(1970年製作の映画)

3.0

あまりにも突飛な展開で入り込めず。
馬を青や赤に塗ったくったり、ピンクの照明当てたりとサイケな演出はいいんだけど話が雑すぎて萎える。
ジャック・ドゥミ監督って『シェルブールの雨傘』もそうだけどセットに
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浅草キッド(2021年製作の映画)

4.5

今さらながらネトフリ加入しまして笑。
最初に選んだのは『サンクチュアリ』でも『幽☆遊☆白書』でもなくコレ。
配信開始当時、山手線でCMバンバン打ってたから部分的に知ってはいたけど通してみたらめちゃくち
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戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

4.1

撮り溜めてたNHKの『世界サブカルチャー史 欲望の系譜 シーズン3』を観てたらこの映画がほんの少し紹介されていた。
調べたらU-NEXTにあったので即視聴。

公開当時はまだ小学生だったからカンヌもデ
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武士の家計簿(2010年製作の映画)

4.0

13年前の公開作品だけど予備知識なければ近年製作と言われても信じてしまうほど堺雅人も仲間由紀恵も今と変わらない(いい意味で)。
そのくらい主演二人の演技は安定感があったし上手かった。途中、半沢直樹やV
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.9

初見ではなかなか理解し難いストーリー。『犬ヶ島』や『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』などでウェス・アンダーソンの世界観は予習済みだから辛うじてついていけたけど。>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.8

「上映中、涙を堪えるのがしんどかった。シン・ゴジラの10倍面白かったです。」
観終わって真っ先にSNSに投稿したコメント。調べてみたらシン・ゴジラにもレビューで4.8つけていた。だとしたら最低でもスコ
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新・仁義なき戦い。(2000年製作の映画)

3.4

阪本順治がホンも書きゃ良かったのに。監督の持ち味が全く感じられない凡作。公開当時、21年振りの仁義なき戦いシリーズ最新作ということで期待に胸膨らませた人達から大ブーイングを浴びせられていたのは辛うじて>>続きを読む

どついたるねん(1989年製作の映画)

4.3

今では「アリさんマーク」の優しいオッチャン的ポジションだが、「浪速のロッキー」現役時代を知る者として赤井英和と言えば制御不能な危険男のイメージが未だ離れない。それ故に「どついたるねん」という映画は彼の>>続きを読む

冬薔薇(2022年製作の映画)

4.1

いつぞやにマイリストに入れていた映画。きっかけがなんだかは思い出せない。今日も別段観る気分ではなかったし、リストから外すことも考えた。
酒飲みながら勢いで再生した、というのが本音だが結果オーライ。最後
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キングダム 運命の炎(2023年製作の映画)

4.1

原作マンガは読んでいないので比較は出来ないし、先入観なく観てのこのスコア。
前二作同様、広大な大地でひたすら繰り広げられるアクションに脱帽。
個人的には闇商人・紫夏役の杏ちゃんの演技に惚れ惚れしてしま
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セッション(2014年製作の映画)

4.5

観終わってジャズが聴きたくなったのでバディ・リッチをBGMにこのレビューを書いている。
そのくらい音楽に対しての情熱が迸っているからだ。
監督のデイミアン・チャゼルはブリンストン高校在学中、ジャズドラ
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裏窓(1954年製作の映画)

4.0

定点観察はハマると抜けられない。
追えば追うほど動向が気になってしまうからだ。
現代のモラルならば覗きは犯罪。70年前の劇中でもそう語られている。
しかし、何と無防備な住人達だろう。カーテンも閉めず、
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

2.9

世の中にはこの作品より評価されていい映画がたくさんある。
アカデミー賞に相応しいかどうかは別として、個人的には2時間を無駄にしたというのが本音だ。感動も、驚きも、清々しさも、何も得るものが無かった。
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丘の上の本屋さん(2021年製作の映画)

3.9

昔は時間さえあれば書店に通って本を貪るように読んだ。雑誌やコミックが大半だが、文庫や新書の背表紙を眺めるのも好きだった。今の知識や雑学の多くはこの時に身についたものだ。
リベロのようなコンシェルジュと
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ワイルド・スピード/ファイヤーブースト(2023年製作の映画)

4.3

理屈抜き。
もはや何でもありだから野暮なことは言わない。
最初から最後までアクションてんこ盛り。短いカットを細かく繋いでるからテンポが早く中弛みゼロ。
昨日の敵は今日の友。往年のジャンプ漫画を思わせる
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男はつらいよ 奮闘篇(1971年製作の映画)

3.9

母の日前日。すっかり老いてしまった両親宅で一緒に鑑賞。
寅次郎の母・菊さんを演じるミヤコ蝶々が実にいい。肝心な場面で素直になれず、物別れに終わる母子。我が家もかつては色々あっただけに二人の気持ちは分か
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シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014年製作の映画)

4.3

主張したい3点。
①観てると腹が減る。調理の過程を丁寧に見せることで料理がどれもエンピンガーオ(超絶品)に映る。キューバサンド、超食いてぇ。
②パーシー役、エムジェイ・アンソニーの演技が可愛すぎる。こ
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ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

4.8

自分の中のスイッチが入った。
今は殆どアニメを観ないし興味もない(エヴァは一昨年見始めた)。
しかし、小学生の頃はアニメージュやアニメディア、創刊したてのニュータイプ、アニメックにふぁんろーどと読みま
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Single8(2023年製作の映画)

4.3

『アオイホノオ』的な作品を期待していたが、サブカル要素は控えめ。
冒頭でスターウォーズをオマージュした演出はあるけど、基本は王道の青春映画。
『サマーフィルムに乗って』や『映像研には手を出すな』と似た
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DEATH NOTE デスノート(2006年製作の映画)

3.2

今観ると一昔感が強すぎて結構キツイ。
漫画原作ありきで2時間に詰め込まなきゃならないから展開は駆け足で描写も粗くなる。まぁ、この手の作品は面白きゃいいんだけど夜神月もLも言動が薄っぺらいんだよね。映画
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

4.5

なんで途中から別物になっちゃうんだろうな。
冒頭のテンションで突っ走ってくれたら『5』をつけたのに。
そのくらいダムのシーンまでは最高によかった。アクションも、カメラワークも、編集も。
ずっと見たかっ
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スモーク(1995年製作の映画)

4.5

昨日まで存在すら知らなかったが、こういう佳作と巡り会えるのもネット時代の賜物だろう。

登場人物は皆、終始煙草を吸っている。実に美味そうに、或いは悲しげに。
自分は20年ほど前に絶煙したが、腹を割って
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めまい(1958年製作の映画)

4.7

冒頭の犯人追跡シーンからこのようなラストに繋がるなんて想像出来なかった。
アメリカの良心とも称されたジェームズ・ステュアート。海に飛び込んだマデリンを救出して自宅で介抱するまではいつもの善人キャラ。
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ファンタスティック Mr.FOX(2009年製作の映画)

4.6

これまでに観たウェス・アンダーソン作品の中では1番面白かった。
児童文学が原作だからストーリーはシンプルで分かりやすい。
ストップモーションアニメと思わせない滑らかなキャラクターの動きにびっくり。
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レジェンド&バタフライ(2023年製作の映画)

4.0

何をやっても東映。
70周年記念作品、結局これですか。

キムタクと綾瀬はるか担ぎ出して、外様な大友啓史監督や古沢良太にオファーして、過去にないくらい大掛かりなプロモーション。
勝ち試合でしょ、普通。
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ダージリン急行(2007年製作の映画)

3.8

ウェス・アンダーソンにしては普通すぎて肩透かしなんだよな。
極めてスタンダードな珍道中ロードムービー。三兄弟のキャラクターは変ではあるけど、理解できる範囲内。旅のテーマだったはずの母親との再会もそこま
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ザ・ロイヤル・テネンバウムズ(2001年製作の映画)

4.3

思ったよりもちゃんとした映画だった。
『家族の再生』という分かりやすいテーマがあるし、登場人物の行動原理も最近のウェス・アンダーソン監督作品に比べればはっきりしている。

キャラクターは曲者揃いだが、
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

4.5

泣きはしなかったし、爆笑もしなかった。
感動するような話でもない。
しかし、この作品が好きだ。
ウェス・アンダーソン監督の世界観が自分には合っているんだろう。

ネットには国辱との批評も散見するが、日
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

4.3

純粋な映画という観点ではストーリーも分かりづらいし、台詞も難解。
これも映像美を楽しむ作品なんだろう。
カットのひとつひとつがポストカードのように構図や配置に拘りを感じさせる。過去パートは基本モノクロ
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