価値観の違いか…。恋愛を運命と捉える男と一種のお遊びとして捉える女。男も後で冷静になって考えると、この女の方はとんだハズレくじじゃねーかとも思えるかもしれないが、やはり恋は人を盲目にさせるものだ。星>>続きを読む
拳銃をスリに盗まれた警察は自責の念から、その銃を使用している強盗犯を追う。
「悪人に同情する必要なんかない。悪人の心理分析なんか小説家に任せておけばいい。」まあケースバイケースだが、世の中もっと悪>>続きを読む
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後半になって犯人を特定するものの、そのまま逮捕すると誘拐しただけで大した罪にならないので、しばらく泳がせようとする警察…。
名作だが、すげー引っかかる…
真実はいつもひとつ!…とは限らない。
タイトルは羅生門だが、内容的には芥川龍之介の小説「藪の中」をベースにしつつ、同作者の「羅生門」の要素は少し加えたスパイス程度のものになっている。そんなキメラ作品>>続きを読む
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「復讐するは我にあり」
復讐は神が行うので、人間は自分で悪人を裁こうとか思わないでね。ただ単にこういう男が存在していたってだけの話だよ。ってことでつけたタイトルらしい。まあキリスト教らしい文句だ。>>続きを読む
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他人の人生を背負うということは口で言えるほど簡単じゃない。結果的に主人公は逃げたとも言えるが、ある意味誠実な答えではなかっただろうか。自分も逃げそうだから、そう思いたいだけかもしれない。
ただ…泣>>続きを読む
相変わらず伏線回収というか、トリックプレー的な演出が上手い。携帯電話で通話してて互いの行動が目に見えないうちに一方が何か仕掛けていたりするのは、小説の叙述トリックに近いものがある。そういえば「運命じ>>続きを読む
匿名サイトのアイドルファン達が一堂に会し、一周忌を迎えたアイドルの死の真相を明らかにしていく密室コメディ。
どのキャラも癖があって小ネタも多いし、ストーリーの展開によってそれぞれのパワーバランスが>>続きを読む
一般的なエンタメ作品とは一線を画している。少なくとも「映画を早送りで観る人たち」は楽しめないし、おそらく一生見ることのない作品。
芸術、死の予感、分かり合えない男と女。人生は言葉では説明しきれない>>続きを読む
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ジャパニーズホラーの開祖的映画。有名すぎてもはや見た気になっていたのを思い直し、ようやく初鑑賞した。ホラー耐性があるので大してビビらなかったけど楽しめた。
こじつけかもしれないが、設定に超能力が絡>>続きを読む
キック・アスになる過程と直後の展開はよかったが。やっぱり一応ヒーローものだから、もっと魅力的な敵がいれば良かったと思う。
これはすごい。リフレインしながら伏線回収して進行していくコメディ。
構成的にバイオレンスなしのパルプフィクションて感じだが、尺もちょうどいいので個人的にこっちのが好き。シュッとしてる。
答え合わ>>続きを読む
とある事情により、上京先にも実家のしじみ工場にも居場所を見出せなくなった主人公。
私は所詮中の下の人間だ、しょうがない。と諦念とも開き直りとも取れるセリフが印象に残る。
ただ個人的に今作がコメデ>>続きを読む
サスペリアとは関係あるようで無関係。しかもこっちのが先に製作されている。
怪しげな歌と共に霊能者が殺されたのを端緒に連続殺人が起こる。たまたまその最初の事件の目撃者になったピアニストが真相を追いか>>続きを読む
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結局この世で一番怖いものって「痛み」なんだよなぁ…。苦痛の悪魔がいたら最恐。
全体を通して遠慮なしのエログロ描写満載で、幽霊やモンスターもの見てる時と比べものにならないほど心臓が動いた気がする。ひ>>続きを読む
一発屋の冴えない小説家は自分が思い描いたような「理想の」彼女を手に入れる。というかひょんなことから自分の小説の中のヒロインが現実世界に飛び出してきたのだ。デフォルトで主人公に惚れているし、しかも虚構>>続きを読む
うーん、キャラの言動、ストーリーの展開が完全に「罪と罰」。主人公がモロにラスコーリニコフってる。
世界には法を犯しても許される天才がいて、自分がその選ばれた者だと思い込む主人公。それでやることは掏>>続きを読む
アドリブなどへのこだわりが強くて売れない役者が仕事を取るために女装して、オーディション突破して、そのままキャリアを重ねていくという映画。
男と女、二つの性を生きることで人間関係も複雑にもつれていっ>>続きを読む
キャラもテンポもオチもいい。女性音楽隊に紛れた主役二人の女装がバレないかどうかのサスペンス要素もある。
いやバレるわ。
大クセ家族の離合集散コメディ。ダメ親父はダメなままなんだけど、何か大切なものを繋ぎ止めようとしてたんだな。愛すべき親父。
え、まって。やばいんですけど。タイプの違う二人の女子高生たちがザ・青春って感じで、一緒に買い物したり、勉強会したりって、ほのぼのやっていく映画だぁ、尊い、ふへへぇ、って思っていたのも束の間、一気に急>>続きを読む
中卒、親は犯罪者、極貧、孤独で、本が友達、それでも生きる。原作者である西村賢太の自伝的作品。
主人公ほどではなくても、「自分は持たざる者だ」という意識がある人なんかは、何かしらこの作品に共感できる>>続きを読む
かの有名な怪物を生み出したフランケンシュタイン博士の末裔も、科学者になっていた。
先祖いじりをされたこともあり、最初は死者蘇生の実験に難色を示していたが、やっぱり血が騒いだのだろう、古城での実験で>>続きを読む
実家の寺を継ぐために1年間仏道修行をすることにした主人公。バンドが趣味であり、ちゃんと彼女もいるという、俗世の煩悩に浸かりきった主人公は、同じく金や食への煩悩のかたまりである若者たちと厳しい禁欲生活>>続きを読む
うーん。同監督作品のスイスアーミーマンと比べると微妙で、なにより迫力のあるシーンがない。それにダークコメディと言っても、個人的にあんまり笑うところがなかったな。色々と中途半端な感じで、退屈だった。な>>続きを読む
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うーん、主人公は結局あきらめとるし、ビッグマウス男の苛立たしさもあって、個人的にスッキリしない映画だった。
まず主人公は何につけても自分に甘すぎる。脚本書き始めて、10年以上が箸にも棒にもかからず>>続きを読む
なんか癖になる劇中歌、崩れていくアイデンティティ。パーフェクトブルー。
今敏監督らしさが全開だ。登場人物の不安定な心理を起点として、現実と虚構の境界線が曖昧になっていく感じ。
こういうアニメ映画>>続きを読む
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無人島に流れ着き、生きる事をあきらめかけていた青年。そこに、便利な機能を搭載した一人の死体が新たに流れ着く。オープニングからいきなりロケットスタートだ。死体の屁の推進力で太平洋を爆走する。
内容と>>続きを読む
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特撮特有のノリとテンポがいい。なんか最近は個人的にパッとしない、テンションの低いハズレ映画ばかり引いてたから、スカッとしたな。
ガメラと身体が同期するやつとか、ドーム球場でギャオス捕獲しようとした>>続きを読む
新米映画監督ときこりのおじさんの交流を描く作品。映画監督のストレス半端なさそうだけど、達成感もひとしお大きいものなのだろうな。全体を通して、個人的に退屈だった。