ごりぞうさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ザ・ウォード/監禁病棟(2010年製作の映画)

3.4

 ジョー・カーペンター監督の「精神病院ホラー」。女子精神病院モノというと、アンジェリーナ・ジョリーの「17歳のカルテ」を思い出す。この映画も、個性的な女子が悪霊に次々と襲われていく。
 殺され方が、1
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(2023年製作の映画)

4.0

ウェス・アンダーソン監督、ベネディクト・カンバーバッチ主演!!
しかし、「カンバーバッチは動かない」
ベッドに入り、読書をしている時に、どうやらシーツに毒蛇が潜り込んで、胸の上で寝たという展開。見えな
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ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

4.2

 短編でありながら、ウェス・アンダーソン監督の世界がしっかりと出来上がった作品。ベネディクト・カンバーバッチさんが、ヨガで浮く姿はもう別のキャラに見えるネタのよう。
 物語も不思議な内容で、原作のロア
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龍の歯医者 特別版(2017年製作の映画)

3.9

 清水富美加さんが主役の声を当てているNHKのアニメ。彼女が、その後「幸福の科学」の活動にシフトしていった経緯から、おそらく地上波では観ることができなくなってしまった作品。
 巨大な龍が天空に住んでい
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記憶にございません!(2019年製作の映画)

3.7

甥っ子の結婚式のため札幌へ行って、結婚式後に時間が合ったので観た映画。
中井貴一さんよりも、小池栄子さんのコメディアンヌぶりが光る。
三谷幸喜さんの作品の中では、微妙な感じ。基本的に三谷幸喜さんは、ワ
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VETERAN ヴェテラン(2019年製作の映画)

4.1

【老人ランボー部隊が、ドラック・ゾンビ軍団を迎え撃つ!B級スプラッタ・アクション映画】

 「ドント・ブリーズ」の最恐老人、スティーブ・ラングが、ベトナム退役軍人(ベテラン)となって退役軍人仲間ジジイ
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.4

 かなりグロい映像表現があるため、苦手な人にはお勧めできない映画。

 サイコパス映画として、仕掛けもいくつかあり、巧妙なミステリーとは言えないまでも、ラストまで予断を許せない。
 ただ、主人公を含む
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さがす(2022年製作の映画)

4.2

 佐藤二郎さんが主役のように思ってはいけない。主演女優は伊藤蒼さん。佐藤二郎さんは助演男優であると思われる。
 子役から、女優として成長著しい。
 佐藤二郎さんの、ギャグ抜きの演技もなかなか珍しい。
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ブラックアダム(2022年製作の映画)

3.2

 DCの中でも、日本ではほとんど馴染みのないキャラであるシャザム&ブラックアダム。
 そのブラックアダムを脅威として捉えようとするヒーロー達も初見ばかり。
 同じDCの作品の「ザ・スーサイド・スクワッ
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クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

3.0

 デヴィッド・クローネンバーグ、「ビデオドローム」「イグジスタンス」ときて、「クライム・オブ・ザ・フューチャー」です。どれも時代の先端の文化の果てにある未来を提示してきたような作品です。
 この作品も
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レリック ー遺物ー(2020年製作の映画)

2.7

 ホラー好きなパートナーが、心霊モノが観たいというので、チョイスして観た。
 かなり序盤でネタバレ感があるし、そもそも心霊よりも老人性痴呆症の表現が怖いのではないか?とすら思える。
 ラストの展開が謎
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郵便探偵ロストレターズ 手紙がもたらす小さな奇跡(2021年製作の映画)

3.8

 同名のテレビシリーズを観ていないと、なかなか入れない構成なので、テレビシリーズを事前にチェックした方が楽しめるマーベルのようなドラマ。
 米国の郵便局が舞台であり、米国人の“手紙”に対する考え方は、
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ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

3.0

 映画好きと言いながら、人生55年過ぎてからやっと観た。ちっとも刺さらなかった。
 映画批評の中でも、カットの構図やストーリー構成などが、なかば歴史の教科書に載るレベルで登場する作品。
 正直な感想と
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.0

 2D字幕で鑑賞。この映画は、デカいスクリーンで観るべき映画。
 なんなら、4DXが理想ではあるけれど、吹替は観ていないので、不安要素が残る。
 ストーリーは、AIプログラムが反乱を起こして、自分の存
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バービー(2023年製作の映画)

4.9

【前評判がカナリ波乱に】
 心無い(恐らく映画に関心のない)輩に、オッペンハイマーとのコラ画像を拡散されて謝罪までした問題作。というのが、観る前の印象。
 劇場で観たCMが、「2001年宇宙の旅」のオ
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スターシップ・トゥルーパーズ インベイジョン(2012年製作の映画)

2.9

【原作、そして初回作品も観てほしい】 

 まず、映画好きとして実写・ポール版の「スターシップ・トルーパーズ」があり、2.3と継承されてキャラクターや設定が、ほぼそのままである点は、いかに初回の作品が
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MEG ザ・モンスター(2018年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

 米中合作による映画。作品として「B級サメ映画」になるんだろうな。
 ストーリーは序盤で主人公の過去の因縁があり、本筋でリベンジする動機が描かれてる。
 マシ・オカが日本人役で登場するも、直ぐにチーム
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異動辞令は音楽隊!(2022年製作の映画)

3.7

 職場の同僚が劇場で観て「面白かった」と言っていたことを思い出して観る。
 勤続30年の刑事。ほぼ私と同じである。ベテランと言えば聴こえは良いが、その職種にどっぷり浸かっていて潰しが効かない人間である
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この子は邪悪(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 片岡翔監督の作品は、初めて観る。平均よりポイントが高くなってしまうのは、コレが監督・脚本の作品であり、原作小説・コミックに頼らないものだからだ。
 観ながら、「原作は誰なんだろうな?」なんて考えてし
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バーフバリ 伝説誕生(2015年製作の映画)

4.4

 素直に面白い映画だと思う。インドの神話を織り交ぜながら、「十戒」のモーゼのように、運命の王子が流されて成長するところから物語は始まる。
 トンデモ神話ではあるんだけれど、これくらい日本の映画でも“史
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イノセンツ(2021年製作の映画)

3.9

 大友克洋の「童夢」にインスパイアされて作られたというので、“団地内サイキックバトル”を予測していたが、「ミッドサマー」のような、静かで嫌なグロさが、ジワジワと足元から上がってくる。
 子供ならではの
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RRR(2022年製作の映画)

5.0

 圧政である。植民地時代のインド。奴隷とまではいかないし、イギリス人のための鉄道や交通基盤などは開発されていたとしても、ほぼ人権はない。
 イギリス人の総督も嫌なヤツではあるが、その奥さんが魔女のよう
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バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ(2021年製作の映画)

3.0

 ゲームの再現をかなり忠実にやろうとするのは、ミラ版バイオとは違い好感が持てる。
 ただ、それだけにゲームと比較してしまうため、原作ファンは納得できないのではないか。
 特に、レオン。クールさがない。
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SNS-少女たちの10日間-(2020年製作の映画)

4.5

 夏休みに入った娘と観ました。娘は来月14歳。レーディングがR15+だったけれど、理解はできるだろうと思い、なんだかんだ話ながら観ました(劇場ではできないので、配信でよかった)。
 モザイクはあるもの
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青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない(2019年製作の映画)

3.0

 日曜日の朝、娘とモーニングで「交換ウソ日記」を観る予定をたてていたのだが、娘の寝坊によって予定が無くなってしまった休日。
 “FNS27時間テレビ”の茶番にウンザリした後で、スナック感覚(上映時間が
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孤独なふりした世界で(2018年製作の映画)

3.6

 ピーター・ディンクレイジが主演というSF。自分以外の人間が死んでしまった世界で、それ以前から孤独だった男が生き延びて暮らしている。
 死体が腐るため、せっせと穴に埋めて、貴重なエネルギーである電池を
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ライダーズ・オブ・ジャスティス(2020年製作の映画)

4.8

 この作品は、予想を裏切られました。
テロで妻を奪われた兵士(マッツ・ミケルセン)の復讐劇を期待していましたが、もちろん銃撃戦ありありなんですが、中身は、「心に傷をもつ人達が、復讐という関係をキッカケ
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アンチャーテッド(2022年製作の映画)

4.6

 昨日の「トゥームレイダーズ」に続き、ゲーム原作の宝探し映画。
予告編で流れてたシーンから始まり、過去に遡る導入は、いきなりクライマックスに引き入れられる。
 トム・ホランドさんは、やっぱりスパイダー
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トゥームレイダーファースト・ミッション(2018年製作の映画)

3.5

 ゲーム「トゥーム・レイダー」の実写版にして、ララ・クラフトが冒険家になるまでを描いた作品。
 初代(という表現が正しいかはわからない)アンジェリーナ・ジョリーと比較すると、ゲームのキャラ的にはアンジ
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ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット(2021年製作の映画)

3.9

 長い映画だった。思うほど長く感じられなかった。確かに、サイボーグのストーリーがしっかりと描かれているようにみえる。
次回作への前振りもあるが、正直なところDCのMCU化という印象がある。バットマンの
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M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

4.1

 レイトショーで鑑賞。CM動画を観た感じでは、ダンスの印象が強かった。人形ということで“アナベル”や“チャッキー”の仲間のような先入観があったが、観た感想としては21世紀の「ターミネーター」だった。>>続きを読む

バタリアン(1985年製作の映画)

4.2

 初回の視聴は、同時上映だったと思う。ホラー映画が苦手なのだが、この作品はホラーよりもコメディ色が強いので、何度か観ている。
 公開当時は、うるさいオバサンを「オバタリアン」と呼ぶ造語ができたくらいだ
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インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

3.8

【時間は戻せないし過去に生きるべきではない】

 個人的に、「Disney and Lucas」の表記を観て、“うえっ”となってしまった。Disneyには残念ながら、ポリコレ臭が漂う。本当に残念なこと
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search/サーチ(2018年製作の映画)

3.7

劇場で観た2作目が面白かったので、配信で視聴。
父親の立場で、娘のパソコンやプライバシーを検索していく姿に「コイツが犯人なんじゃないか?」なんて思ったり。
本当の犯人よりも、SNSの闇が怖いと思った作
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ヴィデオドローム(1982年製作の映画)

4.4

4Kを見ようと思っていたが、配信である事が分かり観る。
ビデオという新しい媒体の出現に、SF的な展開をアレンジして、“ブラウン管越しに人間を狂わせる”ドラッグのような「ビデオドローム」というテープをテ
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ALOYS/アロイス(2016年製作の映画)

2.4

スイスの映画。メンヘラ男がメンヘラ女の誘うままに妄想のテレフォンラブの世界へ踏み込んでいく。
最初はサスペンス映画かと思っていたが、妄想恋愛系の流れになっていく。
なかなか、共感しにくい映画だった。