Gorosukeさんの映画レビュー・感想・評価

Gorosuke

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瞳をとじて(2023年製作の映画)

3.5

たとえばこれが30年前に撮られた映像であっても、30年後に撮られる映像であっても、きっと気づかない、そんな「今」という日常が映っていた。それが安心する。
ヒトが進化した原動力は、遠くなるほど「会いたい
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.0

フランケンシュタインみたいな話だけど、怪物のはずの主人公が若くて綺麗な女性で、頭脳が子供だからいろいろヤバい。股間の快楽に気づいたらもう大変。好奇心の塊だから、もう大変。歯止めが効かない。でもそれが自>>続きを読む

スケアクロウ(1973年製作の映画)

3.0

ロードムービーは大好きだけど…。この手のアメリカンジョークがいまいちよくわからない。アメリカのダメ人間は本当にひどくてよくわからない。プレゼントの箱もっと大事にしろよー。何枚重ね着してんだよー。ムカつ>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0

長いものに巻かれず、流行りものに流されない、朴訥とした人生も、あったな。これから始めても、遅くはないか…、そんなことを思う。
思えば、ヴェンダースはいつも、好奇心の使い方と、無理のない生き方を、僕に教
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かがみの孤城(2022年製作の映画)

4.0

不登校。引きこもった部屋の奥にある鏡の中に、さらに別の世界が広がるならば、そこは行き詰まったこころの逃げ場になるのではないか、というファンタジー。さらにそれは時空を超えて理解してるれる人と人とを結びつ>>続きを読む

約束のネバーランド(2020年製作の映画)

3.0

なんか、よくわからなかった。本当なら頭脳明晰集団の必然とかを感じながら話は進むんだろうけど、全然そんなのなかった。
あのペンでママが刺されるのかなと思って観てたけど、そうでもなかった。(ある意味刺され
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インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

4.0

そうかそうか、ジョーンズ博士の探検もついにここまで来たか、って思いながら満足げに観ていた。おもしろ要素が満載、そうそうこれこれっていうシーンの連続、過去最高傑作かも!
でもそれと同時に、これで最後かな
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マイ・エレメント(2023年製作の映画)

4.0

💦と🔥、相入れないものをどう結びつけてうまくまとめるのか、確かめたくて観に行った。思いのほか、イイ!
移民問題とか人種差別とか格差とか性格の不一致とか、そんなことをエレメントを通して上手に分かりやすく
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リボルバー・リリー(2023年製作の映画)

4.0

バードボイルドを演じられる役者は少ない。ましてや女性となると、もう彼女しかいないんじゃないかと思いながら観ていた。精霊の守り人の時にも思ったけれど、嘘に見えない肉体がなにより素晴らしい。淑女としての所>>続きを読む

トランスフォーマー/ビースト覚醒(2023年製作の映画)

2.5

あれ、おかしいな?ぜんぜん感情移入できなかったな。どうしてだろ、暑さのせいかな。
なぜか、オプティマスが老けた感じがするんだよな。なぜか、バンブルビーが愛嬌ないんだよな。なぜか、正義感にズレを感じるん
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.5

どうもこうもないよ、大事なのは、どう死ぬかだよ、って1週間経って思っている。

Dr.コトー診療所(2022年製作の映画)

3.0

人も物も物語も古びるけれど、歌と海だけは変わらずあの時のまま輝いていて、結局物語は毎回それを見るための前置きだったんだなと思った。変わらないものに委ねたい深層心理が人にはあるな…。
大海原から絶壁をか
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怪物(2023年製作の映画)

3.5

当事者が観るのは辛いだろう…。
何の予備知識も持たずに観始めたけれど、これを表に出していいのか、手を出してはいけなかったのではないかと、とても重苦しい気持ちになっていった。
優しさが弱さになる世情。み
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

3.5

こんな仕事、してみたいな、小さなコミュニティで、世間に影響を与えないような、そんな小さな世界、僕にはほど遠いなって思いながら観ていた。
舞台の人たちが作ったような、リアルよりも、伝えたい!を重きにした
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海街diary(2015年製作の映画)

3.5

ひとに迷惑かけて生きたいな…、
その分 かけられてもいいから。

EO イーオー(2022年製作の映画)

3.0

ニンゲンの勝手に振り回されるロバのロードムービー

せかいのおきく(2023年製作の映画)

3.0

カラーに勝るモノクロって本当にあるのかな、情報量が少なくてより伝わるってことあるのかな。

小さき麦の花(2022年製作の映画)

4.0

僕の今の人生と、もしかして歩んでいたかもしれない不幸な人生を想像しながら、比べながら観ていた。ヨウティエとクイインの人生に重ねながら観ていた。

貧しくて、地味で、苦労が絶えないで、粗末な食事で、理不
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.5

あの大災害で失われたたくさんの命のことを作者が今も整理できず、消化できず、もがいてくれていて、この作品に重ね合わせてくれたことが、ひとつ安心した。同じ時空を生きるひとの普通の感覚でいてくれて、ほっとし>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

4.5

恨みつらみのその果てに、人目をはばかることなく、ざまあー見ろ!って思えるから、この手のインド映画が大、大、大好き!拍手喝采!
ジェンダーギャップ叫ばれる中、男たるもの、かくあるべし!の正面突破も、この
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.5

言葉にはできないけれど、とにかく とても ひたむきに過ごした時間が 自分にもあったことを 誇らしく思う。 そんな映画。

天間荘の三姉妹(2022年製作の映画)

4.0

とても哀しい話だけど、観てほしい気持ちになる。
この原作コミックってどれくらい知られているのかな?知らなかったら、なかなか数ある映画の中からこれを選ぶのは難しいんじゃないかな。休日なのに、外は賑やかな
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漁港の肉子ちゃん(2021年製作の映画)

3.0

悲しくて悲しくて泣いているのに、
ふと滑稽になって笑ってしまって、
なんだか感情がぐちゃぐちゃになるのは、
きっと信頼感のしわざ。


これこそはと 信じれるものが
この世にあるだろうか
信じるものが
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ドラゴンボール超 ブロリー(2018年製作の映画)

2.5

ドラゴンボールの映画を初めて観た。
なんかすごいことになってるけど、そこまで描きこまなくても、想像力で十分補えるのに、なんか要らぬところに手を掛けてるなって思った。なにも考えさせてくれないから、なにも
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.0

1週間が経つけれど、今朝も彼女の歌うBoth Sides Now が耳から離れない。

 Rows and floes of angel hair
 And ice cream castles in
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.0

ストーリーとはかけ離れているかもしれないけれど。

近い将来、高齢化社会が過ぎた後のすこし小さく、静かになった日本。2020年頃に描いていた手探りの多様性社会のシナリオは、とうに結末を迎え、今では言葉
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夜空に星のあるように(1967年製作の映画)

3.0

母親が自分を犠牲にしてでも子供を守り育てることは、夜空に星があるように当たり前のことで、みんながそうやって生きている。苦労や心配事ばかりで、理想どおりの人生なんて存在しないのかもしれないけれど、それで>>続きを読む

千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)

3.5

最後の15分だけ鑑賞。
なんだよもう、これ20年も前の作品なの?ほんとに、神隠しにあった気分だよー。
金ロー にて

偶然と想像(2021年製作の映画)

4.0

声フェチの私にとっては、誰も彼もセリフもテンポも、此の上無く上物。

真昼の決闘(1952年製作の映画)

3.0

午前中で方が付く唯一の西部劇。そこだけはスッキリしていた。
昔から大半は無責任で冷めたやつばっかり。いろいろ裏事情もあって、観ていてもやもやする。
保身に走る奴は、万国皆同じ顔をする。見捨てられて当然
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

4.0

一度観ただけじゃ満足できない。
たくさん見逃してるし、たくさん聴き逃している。
現実はやり直せない。しかし〈U〉ならやり直せる。
この世界観さえまだしっくりきていない。
 
そばかすの女の子、夏休みが
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キネマの神様(2021年製作の映画)

3.0

若い時が菅田将暉なら、代役は加トちゃんでよかったんじゃないかなーって思ってしまって、そのぶん集中して観れなかった。
午前中に『竜とそばかすの姫』観たのがよくなかった。年寄りばっかり出てきて、後ろばっか
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復讐者たち(2020年製作の映画)

3.5

これはぜひ追体験してみたかった実話。そんなもん、俺だって迷わず復讐するさ。ただ弱ったことに、人間はひとに復讐できるようにはできていない。そこが歯痒く、それが救い。

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