ごてふさんの映画レビュー・感想・評価

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ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方(2018年製作の映画)

3.9

銀座シネスイッチにて。公開翌週平日夕方の回。中高年の単身者ばかり10名前後と閑散。ロス郊外で農場を運営する夫婦の8年間にわたる艱難辛苦と豊穣たる成果を記録したドキュメンタリー。邦家の脱サラ農業などとは>>続きを読む

Red(2020年製作の映画)

3.6

T-ジョイSEIBU大泉にて。週末のスーパーレイトショウの観客は、吾の他に主演女優目当てらしき男性ふたりのみ。原作小説既読。よろめきモノはフレームや役回りが決まっているので、出来映えは演者と細部のリア>>続きを読む

影裏(2020年製作の映画)

3.5

池袋シネ・リーブルにて。公開翌週平日夜の部。観客は贔屓男優目当てらしき単身(妙齢)女性中心に20名弱。芥川賞を獲った原作小説は既読。キーワードはLGBTと3/11。主人公の性的嗜好と天変地異という全く>>続きを読む

音楽(2019年製作の映画)

3.6

新宿・武蔵野館にて。平日夜の部。場内若年層中心に男女30名内外と程好い空き加減。原作コミックあるようだが未読。但し原作者の他作品には接したことはある。その絵柄は昨今はやりの情報量満載のアニメ作品に見慣>>続きを読む

his(2020年製作の映画)

3.5

池袋シネマ・ロサにて。平日夜の部。場内は妙齢な女性が30名ほどで男性客はほとんどいない。LGBT(最近はこれにQが付くそうな)モノもひとつのジャンルを確立している。深夜枠のとはいえ人気二枚目俳優がゲイ>>続きを読む

37セカンズ(2019年製作の映画)

4.0

新宿ピカデリーにて。初日。監督ほか主要キャストの華やかな舞台挨拶付き。場内満席。全く予備知識なく一部で話題になったという監督の前作(短編)も不知。開巻から10分で作品世界に引き込まれた。カット・画面構>>続きを読む

下町(1957年製作の映画)

3.8

池袋・新文芸坐にて。三船特集。併映は≪結婚指環≫林芙美子の原作(短編小説)は読了。初見から40年以上経っているが、その内容を良く憶えていたことに我ながら驚き。原作にない山田五十鈴と淡路恵子のやり取りに>>続きを読む

婚約指輪(1950年製作の映画)

3.6

新文芸坐にて。平日夜の部。中高年層中心に5割程度の入り。三船敏郎特集(没後20年 / 映画デビュー70年記念上映会)の1本。デビュー当初から晩年の諸作まで、その苦心のラインナップはなかなか渋い。何をど>>続きを読む

セラヴィ!(2017年製作の映画)

3.8

池袋 HUMAXシネマズにて。平日夜の部。 観客一桁と閑散。古城で執り行われる結婚式のドタバタ。人生の一大イベントに集う人々。性格の書き分けられたキャラクターたちの喜怒哀楽が交錯して披露パーティはあた>>続きを読む

少女邂逅(2017年製作の映画)

3.6

イオンシネマ板橋にて。平日夜の部。若年の単身者中心に一桁と閑散。淡く粗い色調は自主映画を思わせる。じっさい二十代前半の女流監督の自伝的要素もあるという。いじめやリストカットなど、もはやお約束のシークエ>>続きを読む

ルームロンダリング(2018年製作の映画)

3.3

シネ・リーブル池袋にて。平日夜の部。高齢層の単身男性中心に30名弱と閑散。新人監督が売出し中の女優やらベテラン役者を使ってのオリジナル作品。設定に面白味は感じるが、良く解らない展開とやや冗長な演出に少>>続きを読む

バトル・オブ・ザ・セクシーズ(2017年製作の映画)

3.8

池袋サンシャインシネマにて。平日夜の部。観客は中高年の単身ばかり一桁と超閑散。73年の試合(その報道)は良く覚えている。当時でも色物扱いされていた興行内容(結果)は、それほど重要ではない。意外なことに>>続きを読む

君が君で君だ(2018年製作の映画)

3.8

池袋HUMAXにて。公開翌日の日曜昼の部。観客30名強。驚いたことに過半が男優陣の贔屓筋であろううら若き女性である。この監督お得意の万人には受け入れ難いイビツな愛のお話。奇天烈な設定も役者の熱演と疾走>>続きを読む

浮草(1959年製作の映画)

3.9

新宿角川シネマにて。生誕祭、4K修復。平日夜の部。中高年層中心に4割程度の入り。大映製作、三重県志摩でのロケーション、旅芸人一座の愛憎劇。異色づくしではあるが、個人的に最も好きな小津作品。過去に観た退>>続きを読む

告白小説、その結末(2017年製作の映画)

3.7

有楽町ヒューマントラストにて。キャパ63席はサービスデーだからか若年層中心にほぼ満席。原作未読。ポランスキーはドラマチックな生い立ち・私生活の興味と特異な作風で新作を見逃せない監督のひとりではある。本>>続きを読む

パンク侍、斬られて候(2018年製作の映画)

3.3

ユナイテッドとしまえんにて。公開初日のレイトショウで鑑賞。場内若年層中心に2割未満と不入り。町田康・クドカン・石井岳龍とはソソるラインナップではありますな。小説既読。独特のリズムと語感をもつ饒舌な法螺>>続きを読む

ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018年製作の映画)

3.3

ユナイテッドとしまえんにて。暑気払いにIMAX、3D、字幕版を張りこむ。場内若年層中心に2割程度と拍子抜けするほどの空き具合。エピソード4の前日譚。若きハン・ソロを主演に据えた活劇。最新のテクノロジー>>続きを読む

東京暮色(1957年製作の映画)

3.6

新宿・角川シネマにて。平日夜の部。単身の中高年30名弱と場内閑散。小津生誕115年記念企画。4Kデジタル修復版を大スクリーンにて再鑑賞。長生きはするものである。一般には不人気作と云われる本作だが、確か>>続きを読む

ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

3.8

ヒューマントラストシネマ渋谷にて。平日夜の部。若年層中心に5割程度の入り。幼児誘拐と云う暗いテーマが背景にあるにもかかわらず、柔らかい質感のメルヘンタッチの作風で終始穏やかに鑑賞出来た。子供のころにヒ>>続きを読む

死の谷間(2015年製作の映画)

3.7

新宿武蔵野館にて。中高年の単身者中心に3割弱の入り。原作既読。小説と決定的に異なるのは、ヒロインの年齢と登場人物をもう一人増やしたことだろう。この大胆な改変が成功したかは活字と映像を比較した者しか判断>>続きを読む

女と男の観覧車(2017年製作の映画)

3.6

ユナイテッドシネマとしまえんにて。初日初回(朝8時台)を鑑賞。観客は中高年層中心に3割に満たない入りと相変わらず。ウディ・アレンをシネコンで観られるとは時代も変った。如何にもアレンらしい題材をノスタル>>続きを読む

オンリー・ザ・ブレイブ(2017年製作の映画)

3.8

TOHOシネマズ新宿にて。公開初日の夜の部を鑑賞。場内若年層中心に3割未満の入りと苦しい出足。生死と隣り合わせで仕事に取組んでいる人々とその家族のお話。«バックドラフト»の森林消防版。これは予想外に良>>続きを読む

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.0

新宿K's cinemaにて。スタッフ・キャストに知った名前は一人もなし。事前情報はポスターのみ。自主制作のゾンビものかいな、とタカをくくって鑑賞に臨み、前半30分の長廻し(ドタバタスプラッター)に少>>続きを読む

それから(2017年製作の映画)

3.5

渋谷ヒューマントラストにて。如何にも単館・アート系好きな単身者中心に3割弱と程好い空き加減。私小説にも似たプライベート・フィルムのような雰囲気の作風。さらにテーマは監督と主演女優の不倫関係とシンクロし>>続きを読む

ALONE アローン(2016年製作の映画)

3.6

シネマカリテにて。若年中心に20名弱と閑散。興行は湿っぽいが作中の舞台は炎天下の砂漠。展開はワン・シチュエーション・スリラーの典型。身動き取れぬ主人公を襲う艱難辛苦。恋人との回想や父親との葛藤、果ては>>続きを読む

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

4.0

TOHOシネマズ新宿にて。初日夜の部には若年層中心にほぼ満席。10歳の少年(生まれながらにハンデキャップあり)と家族・友人のお話。予告編を見た時から目を潤まされたが、すっかり泣かされました。視点が少年>>続きを読む

空飛ぶタイヤ(2018年製作の映画)

3.8

イオンシネマ板橋にて。公開翌日の初回(朝8時台)には観客2割未満と出足は鈍い。原作既読。WOWOWのドラマも鑑賞済み。実在の企業をモデルとした小説発表から10年以上経っているが、昨今数々の類似不祥事と>>続きを読む

50回目のファーストキス(2018年製作の映画)

3.6

TOHOシネマズ新宿にて。平日夜の部。若年婦女子中心にほぼ満席の盛況には驚いた。本作の興味は主演のカップリングと福田監督がオリジナルをどう料理するかにあり。恋愛映画には記憶喪失や時間軸をいじるバリエー>>続きを読む

パンとバスと2度目のハツコイ(2017年製作の映画)

3.7

新宿・武蔵野館にて。平日夜の部には若年層中心に3割程度と程好い空き加減。封切は2月だったからロングランが続いているのだろう。歌舞音曲集団出身の主役ふたりは初見だったが、素材勝負で芝居は素人同然。但し低>>続きを読む

家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。(2018年製作の映画)

3.5

イオンシネマ板橋にて。日曜昼の部ということもあり若年層で9割近い入りと盛況。タイトルは意表を突くキャッチ―なものだが、内容は真面目な夫婦愛を描いたもの。榮倉奈々の魅力炸裂で、彼女のファンならずともその>>続きを読む

終わった人(2018年製作の映画)

3.3

渋谷東映にて。平日夜の部。場内は黄昏た単身のお父さん中心に20名弱と閑散。原作既読。定年退職後の男の悲哀をテーマにした小説は≪孤舟≫や≪定年ゴジラ≫など類似多し。大物シナリオライターの小説は、取材(リ>>続きを読む

羊と鋼の森(2018年製作の映画)

3.7

ユナイテッドとしまえんにて。初日夕刻の部、雑多な客層で3割弱の入り。原作既読。小説に忠実な映像化。真摯な青年の職業を通じた成長譚。調律師が主人公ゆえにピアノとそれを奏でる演者も重要な役回りで登場する。>>続きを読む

Vision(2017年製作の映画)

3.6

ユナイテッドとしまえんにて。初日昼の部。高齢層の単身者中心に3割程度の入り。河瀨直美の新作は、原点回帰を思わせる奈良・吉野が舞台。良くも悪くもこの監督の作家性が前面に出た作品。幻想的で美しい圧倒的なビ>>続きを読む

ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)

3.8

渋谷ヒューマントラストシネマにて。平日夜の部、若年層中心に4割弱の入り。曲者男優を主演に据えたバイオレンス・スリラー。«タクシードライバー»との類似点はあるが、骨格はハードボイルドの典型だと思ふ。淡々>>続きを読む

レディ・バード(2017年製作の映画)

3.7

日比谷シャンテ・シネにて。平日夜の部に単身女性過半で9割近い入りには少々驚き。監督自身の自伝(的)作品。大学入学までの1年間が描かれる。親との葛藤、初体験、クラブ活動、友人関係・・。共感するかは別とし>>続きを読む

デッドプール2(2018年製作の映画)

3.4

ユナイテッドとしまえんにて。公開翌週の日曜初回に鑑賞。弱年層中心に4割強の入りはヒットの部類だろう。ひとことで云うなら不死身のヒール―によるおバカ映画である。この手のジャンルも聖林映画の独壇場か。まぁ>>続きを読む

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