おれさんの映画レビュー・感想・評価

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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

個人的には王道、悪く言えば陳腐に感じてしまう場面が屡々あって入り込めなかった。あれだけ反抗的な男が本当にちょっとした言葉の遣い方で心を打ち解けさせるだろうか…言葉の力で人の心を動かすという流れを不自然>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

パルプフィクションとまでは行かずともシーンの切り取り方と構成が斬新で若干取り残された感もあったが、終盤にかけてのタランティーノ節で楽しく拝見できた。

ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

スカッとする展開で良かった。前作に引き続き、裏切りがある物語構成で飽きずに楽しめた。

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

4.0

悪趣味な調度品で装飾された豪奢な屋敷を切り取った構図は怪しい輝きを閃かせ、展開の多い物語展開は観るものを飽きさせない。

秋刀魚の味(1962年製作の映画)

4.5

晩秋の空寂しさ、秋刀魚の美味さと苦さ、そういう複雑な味わいが温かく染み出してくる作品。ヒョータンこと東野英治郎の哀愁ある老いの表現はまた深く、決して人物を追わない映像の構図は静謐な美しさを忍ばせていた>>続きを読む

チケット・トゥ・パラダイス(2022年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

物語自体は王道展開だったが、まだ家持ってるねん、というおっさんの告白シーンに涙した。

リトル・マーメイド(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

彼女に連れられて観に行った。海の中の映像がとても鮮やかで、前半に有名な歌が多く後半は主に陸上で物語が展開されることから、徐々に失速していく印象はあった。王子が歌い出したとき思わず心の中の浜田雅功が「お>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

宮崎駿が遺す最後の金字塔としての迫力と繊細な美しさを感じた。

戦時中という時代背景と壊れゆく創作世界の対比、遺体を拝むことも叶わず死別した母との再会、守れなかった母の少女時代の姿の手を引く少年の姿、
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火宅の人(1986年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

「煩悩に身を焦がし 不安の絶えないさまを 火災にあった家にたとえて 「火宅」という」

そのような人物像が痛いほどけざやかに描かれていた。

「色々な悲しみや苦しみをさえ楽しみながら おめでたく生きて
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ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

4.0

自分も懐古主義に陥りがちな人間なので、とても興味深く観た。なにより、私自身敬愛する偉人たちとの会話シーンは胸熱だった。

バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

4.3

レンタルして鑑賞したが、チャプター名にある通りまさしく最後のシーンは「断罪」なのだなと感じた

考えるほどコクのある作品でとても良かった

アマデウス(1984年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

音楽の使い方が絶妙で、長尺も気にならないほど作品に引き込まれた。

神の恩寵を受けて不朽不滅の音楽を作らんと願った天才サリエリが、桁外れの天才モーツァルトの神の声と見紛う曲に、自らは天才の天才性を深く
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雨月物語(1953年製作の映画)

3.7

雨月物語の浅茅が宿は小学校の頃に読んだことがあったので、それに重ねて観た分ある程度展開が読めてしまい、元の話の方が好きかもなと思ってしまった。
それを考えても映像としての完成度はかなりのものだと思う。

この広い空のどこかに(1954年製作の映画)

4.0

実に爽やかで気持ちの良いお話だった。そしてただ温かいだけやお涙頂戴のストーリーでない点もよかった。
戦後間も無くの家庭生活と令和時代のそれとでは大きく異なるところも多分にありそうではあるが、それでも変
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ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)

4.1

タランティーノの「粋」が洗練されてるのを感じた。シンプルに面白い映画。映像自体のかっちょ良さも半端ない。

レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

4.0

事実短いのもあるが、あっという間に観終わってしまった。会話シーンがイイね。

ノスタルジア(1983年製作の映画)

3.7

あまりにもスローテンポなカメラワークにこちら側が追い越してしまいそうになる。どこを切り取っても立派なカレンダーや挿絵になりそうなうまく配置された映像美だが、それゆえの不自然さ、作り物の美しさといった感>>続きを読む

犬神家の一族(1976年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

殺すだけの奴とそれを見立てにして複雑化する奴の二役あるというのは実に深い。物語としても非常に良かった
佐清があともう少し早く帰ってきていればこんな殺しはせずに済んだのに…という偶然が生んだ悲劇性という
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刑務所の中(2002年製作の映画)

3.6

あまりにも自然な刑務所の中のなんでもない日々の描写に、自分の「日常」が作品に溶けていくようだった。

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.6

さりげない会話、独特なサウンド、小物の演出など、タランティーノの小技が光る作品だった。時系列の交錯、物語の分岐と交流という形は当時としてはかなり斬新だったらしく、非常に楽しく最後まで観られた。
大きな
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時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

4.7

複合的・多角的な残虐性の描写を芸術の域にまで高めて見せた傑作

七人の侍(1954年製作の映画)

3.8

207分と相当に長いがそれを凌駕する面白さがあった。

田園に死す(1974年製作の映画)

4.8

川上から雛壇が流れてくるシーンなどまさしくアヴァンギャルドといった雰囲気。全体を通して重苦しく陰鬱とした空気が流れ、寺山ワールドといった感じを受けた。個人的には田園の中で将棋を指すシーンの映像美に酔い>>続きを読む

フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)

3.8

戦争の引き起こす幼児性を生々しく描いた作品。「戦争は技術を育み平和は文化を育む」と考えていたが、戦争での彼らの在り方もまた一つの文化であり、興味深いものだと感じた。これは決して反戦映画などという陳腐な>>続きを読む

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

4.2

実に爽やかな映画だった。「学んだことは決して奪われない」ということを体現した主人公の生き方・機転には刺さるものがあった