grandpeutetreさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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ソーセージ・パーティー(2016年製作の映画)

3.0

スーパーの食品が暴れるお話

信仰や規範の盲目的な遵守から解き放たれて身近な幸せを大事にしましょうねというテーマかなと思ってみてたら、深遠なテーマかと思ったか?単なる無意味な乱痴気映画だよ!みたいな作
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マダム・フローレンス! 夢見るふたり(2016年製作の映画)

3.6

変わった愛の物語

ものすごい音痴なのに高らかに歌い上げ、万雷の拍手を受けて満面の笑みの彼女がとても可愛く切ない

表現者として挫折しつつも愛には充足している夫と、愛には満たされないながらも表現者とし
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ブルーに生まれついて(2015年製作の映画)

3.6

チェットベイカーの伝記的作品

この作品で初めて彼を知りました

薬物使用で投獄されてから表舞台への再復帰までの過程を過度な褒貶なく描きますが、だからといって単調ということはなく、波乱万丈な人生と、演
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めまい(1958年製作の映画)

3.5

めまいのするサスペンス

午前十時の映画祭にて初鑑賞

めまいの表現もさることながら、どこへ着地するのかわからないお話と主人公の偏執的な様に引き込まれ、当惑させられます

序盤の杖でバランス取って遊
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聖の青春(2016年製作の映画)

3.7

夭逝した棋士のお話

間が好きでした
そして棋士の表情が素晴らしい

傲岸で不摂生に描かれながらも、その純粋さと不器用さが愛らしい村山棋士の尖った様がそのまま棋力に直結してるように感じられ、その演技に
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劇場版 艦これ(2016年製作の映画)

3.2

軍艦模した艦娘のお話

テレビシリーズ視聴後の鑑賞をおすすめします

劇場だけあって戦闘シーンがよくなっておりましたです。妖精さんの出番も増えて嬉しい。新規艦もよいですね。

お話もテレビの範疇でここ
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ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(2016年製作の映画)

3.6

愛嬌あるおっさんとかわいい魔法動物のお話

おっさんの驚きや喜びや悲しみが観客とリンクする作品でした
おっさんのように魔法の存在や魔法動物に驚き、愛着を持ち、新しい世界を楽しみ、心を読まれてドキドキし
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無垢の祈り(2015年製作の映画)

3.3

つらい映画

救いのないお話でした。
リアルなお人形さんでの擬似表現は音楽も相俟って迫力ありました。カッターのあたりとか。
こういう胸糞映画でも好きになれる作品もあるのですが、今作は私にはハマらなかっ
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ミュージアム(2016年製作の映画)

3.2

刑事と蛙マスク男のお話

主人公の小栗旬と蛙男の中の人の演技が好きでした
同じような構図のアップでもさまざまな表情が心情を表しててわかりやすい
蛙男の声もいいですね

お話はミスリードも微妙で特に驚き
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

3.9

戦争前後の広島あたりのお話

予告は少し野暮ったい印象を受け、よくある戦中でも逞しく生きてく系のお話なのかなと思っており、あまり期待してませんでした。

確かにそういう話でもあるんですが、実際にみると
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PK(2014年製作の映画)

3.6

世界に遍在する"かけ間違い"問題を明るく取り扱う作品


ミュージカルなどいきなり踊りだす作品は苦手と思ってましたが、困難な状況でも明るく踊っていく本作にカタルシスを覚え、いいものだなと感じました
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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

3.5

ひたすらに母性を感じる作品

この人のために不思議とどんなことでもしてあげたくなるのは、それ以上のことをたくさんしてもらったからだ というような台詞がありましたが、本作のあふれきれんばかりの愛を端的に
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インフェルノ(2016年製作の映画)

3.4

ウイルス探すサスペンス

美術館巡りが楽しいです
隠し通路コースを私も巡ってみたい 屋根裏以外

人類をウイルスで半減させれば、環境問題もすべて解決みたいな内容のため、人類増える度にウイルスまた撒くの
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七人の侍(1954年製作の映画)

4.0

野伏せりの劫掠に怯える農民を助けるお話

古い名作は引用やオマージュを多くされるので、陳腐化して見えてしまったりするのですが、本作は今観ても新鮮で楽しい

理想的な武士像の面々と、弱くも強かな農民と、
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世界一キライなあなたに(2015年製作の映画)

3.4

気難しい男性と明るい女性のお話

ルーのころころ変わる表情と服装が楽しい
これほど服装が変わる映画もないですね

全てを持っている人間が何もできなくなった時の深い絶望は、果たして何によって癒されるのか
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スター・トレック BEYOND(2016年製作の映画)

3.3

平和を乱す異星人とたたかうSF

前作も観ておらずスタートレックの知識は皆無、予告も見ずに鑑賞しました

ジェイラとスコットのはじめのからみあたりは好きです
でもモノも能力も持ってる孤独な人間にいろい
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何者(2016年製作の映画)

3.5

就活という期間を通したリアルとSNSを交えた人間模様

リーマンショックの煽りを受けて苦渋を味わった身としては、就活というテーマを聞くだけで足が遠のいていましたが意を決して鑑賞しました

就活の辛さと
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はじまりのうた(2013年製作の映画)

3.8

ちょっとうまくいってないソングライターと音楽プロデューサーのお話

彼女の音楽に本質を求める姿勢が作品に一貫した流れを与えてくれています
その能力が強すぎて彼氏同様音楽からいろいろ読み取れない私は戸惑
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永い言い訳(2016年製作の映画)

4.0

妻を亡くした男のお話

終始幸夫の言葉が本音と建前が入り混じってる感じがすき。
「妻が死んだ。これっぽっちも泣けなかった。そこから愛しはじめた。」
これも額面通りには受け取り難い。
自意識過剰で自信が
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亜人 第3部「衝戟」(2016年製作の映画)

3.4

人間と似た不死身の存在である亜人と人間とのお話第3部

佐藤さんが強いお話でした
精鋭が押し切られる話は二部でもありましたから、今作で精鋭がでてきてもどうせ負けるんだろうというのはお察しでどう佐藤さん
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淵に立つ(2016年製作の映画)

3.5

家族の映画

仕事場と家庭が同じなので常に近い距離にいる中で1人の男が現れると家族全体に影響を与えます

序盤でなにもわかっていない状態でも、八坂の丁寧で優しげな姿勢はとても不気味で不穏な雰囲気を醸し
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ONCE ダブリンの街角で(2007年製作の映画)

3.4

音楽の良さを感じられる映画

楽器店でのセッションシーンがとてもよいです

あと親父さんに聞かせるところも好き

アスファルト(2015年製作の映画)

3.5

灰色の風景の中での孤独な人々のお話

はじまりから崩れた団地、薄暗い空のショットでアスファルトって感じ
出てくる登場人物も孤独で不器用な人ばかりだけれど、ひょんな偶然から親交を深めていきって話です
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SCOOP!(2016年製作の映画)

3.5

中年パパラッチと新人記者のお話

編集部や現場のリアリティ感とキャラクターの魅力でひっぱってくれる作品です

静の仕事も遊びも満喫してる魅力あるオヤジ感とグングン成長していく野火との関係性が楽しい
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オーバー・フェンス(2016年製作の映画)

3.6

なにかが足りない人達の日常

会話の空気や間が印象的で言葉以外から受け取るメッセージの多い作品でした

職業訓練校の面々は、いわゆる順調なレールから外れた個性的な面々
彼らと一定の領域までは踏み込ませ
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ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK‐The Touring Years(2016年製作の映画)

3.4

「ビートルズ」の期間のドキュメンタリー

作中に流れる曲を大体聞いたことはある程度の知識でしたが、その曲の作品背景や初期とか後期とか知るとより楽しめるようになりますね

一番驚いたのは観客の熱狂具合で
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ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

3.6

ハドソン川に不時着水した機長の決断にまつわる物語

機長が何を不安に思っているかを、『フライト』を観た後だと勝手にミスリードして観進めていたので、序盤は完全に誤解していました

208秒というとてつも
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映画 聲の形(2016年製作の映画)

3.8

耳の聞こえない少女を取り巻くお話

伝えられない、伝わらないもどかしさは相手の耳が聞こえていても存在していて、
そこに耳の聞こえない子が加わることで問題は顕在化し、不快な出来事から目を背けたままではい
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タクシードライバー(1976年製作の映画)

3.8

ゴミ溜めのような街をタクシーで徘徊する狂気の物語

あの結末は読めない

自分勝手な正義感、気分的な他人批判、論理破綻な自己正当化
もう完全に拗らせてる中年に大丈夫かコイツと思ってたら、筋トレして銃ま
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怒り(2016年製作の映画)

3.7

容疑者周辺渦巻く熱量を映し出すヒューマンドラマ

役者陣の表情、背中、歩き方から内面でぐるぐるしてるなにかを感じる映画でした

話としてはミステリーに重きを置いてないものと受け取りました
犯人は最後ま
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レッドタートル ある島の物語(2016年製作の映画)

3.2

無人島に漂着した男の物語

冒頭の荒波からアニメーションのクオリティの確かさが感じられます
簡素なデザインのキャラクターでありながらとてもリアルな動きは遠くから1人の男の様子を眺めているような感覚
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四月は君の嘘(2016年製作の映画)

3.2

明るいバイオリン少女から始まる物語

原作通りの展開を可もなく不可もなしな感じで通り過ぎていきました

演奏の映像化自体は軒並みよく、最後のデュエットの掛け合いなんかはクライマックスらしく、二人の表情
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不思議惑星キン・ザ・ザ(1986年製作の映画)

3.8

異世界体験譚

クー!につきる映画でした
最後の主人公たちに共感してしまいますね

カッツェ命のあの星の住人や奇妙なルールに支配される砂だらけの惑星はもう完全にマッドマックス世界
もしくはTRPGのパ
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神様の思し召し(2015年製作の映画)

3.5

落ち着いたバディ・コメディ

おっさんの友情ものであり、成長物語であり、家族ものでもあるコメディ映画

言ってみれば家族の悩みを解決していく物語ですが、息子の悩みをキッカケに主人公や家族が一度解れて再
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スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)

3.3

悪人に世界の危機を救わせる映画

キャラクターの掘り下げのおかけでデッドショットやハーレクインの魅力は感じられたものの、あれだけ多いキャラクターをそれぞれ紹介していてはそれはもう話にまとまりがなくなる
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後妻業の女(2016年製作の映画)

3.8

恐ろしくも魅力的な熟年女性のお話

なんとも魅力的なキャラクターを揃えた映画でした
途中でフェードアウトしたかなと思ったら、また展開に関わってきたりして、彼らが出てくるだけで楽しい
金庫開けるだけの人
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