grandpeutetreさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

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追憶の森(2015年製作の映画)

3.6

富士の樹海に来たアメリカ人のお話

自身が弱っていても助けるべき人がいる場合に人間は強くなる、そんな希望を抱かせてくれる作品でした

普通の人が踏み入ることはない、樹海のある種神秘的で特殊な環境は本作
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スキャナー 記憶のカケラをよむ男(2016年製作の映画)

3.2

残留思念を読み取る元コメディアンの事件解決簿

野村萬斎演じる仙石を楽しむ映画でした
彼の人間嫌いから生じる挙動不審な様子に笑い、事件を解決するにつれ徐々に自信を得て、人間嫌いを克服していく姿をわかり
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テラフォーマーズ(2016年製作の映画)

3.0

火星でゴキブリと闘うお話

原作でいちばんおもしろい箇所を映像化しているので、設定自体はおもしろいと思います
改変すること自体もやむなし

ただ各登場人物の動機やキャラ自体の改変が、話や各人物の行動と
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シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(2016年製作の映画)

3.8

MARVELスーパーヒーローが管理体制への意見対立等で争うお話

最近作は観るようになったので少しはわかるようになってきたMARVELものは、どうもアメコミ知識を求められている気が勝手にしてしまってい
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ちはやふる 下の句(2016年製作の映画)

3.7

上の句に続くかるた青春ストーリー

かるたで汗を流し、部員との交流を深め、くどすぎない程度の三角関係を送る構成は上の句同様で、熱血かつさわやかな青春部活ものとして仕上がっています

上の句との大きな差
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太陽(2016年製作の映画)

3.1

ウイルス体性によって二分された人類の近未来SF

階層社会を取り上げた作品は数多くあり、苦難を経て下の階層から上へのし上がる話、上の階層ばかりがいいものではないと気付き下の階層での生活を肯定する話、社
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アイヒマン・ショー/歴史を写した男たち(2015年製作の映画)

3.0

アイヒマン裁判を放映し、ホロコーストの凄惨さを世界に知らしめた人達のお話

実際の放映映像を交えながら裁判の過程を追うことで、当時の世界の人々が受けた衝撃と緊張感を追体験することができる構成となってい
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アイアムアヒーロー(2015年製作の映画)

3.5

しがないアシのゾンビパニックアクション成長ストーリー

主要シーンを韓国ロケで撮影したということですが、そのおかげか邦画のアクション映画にありがちなこじんまりとした感じが払拭されており、爽快なゾンビ・
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劇場版 響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ(2016年製作の映画)

3.3

吹奏楽アニメの総集編

テレビシリーズは視聴済でとても好きな作品なので劇場の画面サイズと音響で聞けたのがよかったです

特にトランペットの独奏の音の違い、クリアさがはっきりとしていました

話の内容と
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グランドフィナーレ(2015年製作の映画)

3.8

引退した作曲家とリゾートホテルの宿泊客たちのお話

宿泊客たちの少し風変わりでシュールな行動にじわじわと笑わされると共に、境遇が明かされ、互いに影響を与えていく様子は不思議と穏やかな気持ちにさせてくれ
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ズートピア(2016年製作の映画)

4.5

コミカルでスマートなやり取りが魅力のウサギとキツネの事件解決物語

種族に対する偏見は人種問題になぞらえることができますが、そこを精神力や個人特性だけでの解決でなく、動物の種族特性を取り入れているとこ
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レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

4.5

厳しくも美しい自然とインディアンと西洋人のお話

これまで観た中で最も美しい映画でした

全編に跨って雄大な自然が広がり、展示でしか見られないようなすばらしい写真のような映像が随所に差し挟まれ、それら
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蜜のあわれ(2016年製作の映画)

3.1

老作家と金魚少女のお話

美しい絵になる映像が最後まで続いているのはよいです

話自体は愛を求める金魚と晩年の共が欲しい老作家との恋愛に終始し、大した謎や驚きも幻想ささえなく、単調なテンポで進むため、
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COP CAR コップ・カー(2015年製作の映画)

3.3

知性と善性の欠如が織りなすコミカルな悲劇

なんともいえない配色の巨大な"Kevin Bacon"の文字が
開幕直後に映し出されますが、鑑賞後に振り替えると
端的にこの映画の雰囲気を示唆していたなと思
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スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

3.6

タブーに踏み込むジャーナリズムのお話

ここ日本においては社会系の授業で学ぶことはあっても、大多数の人にとって肌で感じられることのないキリスト教

最大のタブーに切り込むというキャッチコピーも見ても実
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ボーダーライン(2015年製作の映画)

3.7

巨大な渦に巻き込まれるお話

優秀なFBI捜査官のメイサをはじめ、各キャラクターは揃って優秀ですが、彼らが協力して何かを解決して俺たちやったぜ!とか、優秀な主人公が巨悪を打ち倒して俺凄い!カタルシス!
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ルーム(2015年製作の映画)

3.6

ある状況下とその後の母子の絆の話

ジャックの演技がすばらしく、賢く柔軟性のある役をこなしており、彼にとっての世界の見方や世界に対する彼の戸惑い、母への愛は観ていて魅力されました

部屋の中でも立派に
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ピッチ・パーフェクト2(2015年製作の映画)

3.6

前作に引き続き強烈なキャラたちが繰り広げる明るくあけすけなアカペラ・サクセスストーリー

1作目はアメリカという広い範囲ながらも
狭い世界での身内でワイワイな部活物語といった感じで
あらけずりな印象が
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ピッチ・パーフェクト(2012年製作の映画)

3.3

強烈なキャラ達から元気をもらえる映画

どうみてもアカペラに向いていないように見える新入生たちが、
伝統あるアカペラ部に入部してサクセスするストーリー

対立を越えて協調性を獲得していく過程が
イライ
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あやしい彼女(2016年製作の映画)

3.7

ギャップに笑い家族愛に泣ける映画

なにより多部氏の演技がすばらしい
戦後孤児として生き抜き女手一本で
娘を育てた老人が若返ったという難しい役に全く無理がない

「20やそこらの若者に魂のこもった歌な
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リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

3.8

普通の女性がいろんな出来事を経験して成長するお話

序盤の七海の思考放棄姿勢には同族嫌悪含めてイライラさせられますが、その分少しづつ変化していく姿に癒される

狂言回し的な存在の安室は毎年種を蒔いて、
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バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(2016年製作の映画)

3.4

終盤のアクションや登場シーンがとてもよかったです

シリーズ観ていない人間にとっては少し厳しかったので、お話自体の評価はしづらい

パンフは820円

ちはやふる 上の句(2016年製作の映画)

4.3

原作のイメージを保ちつつもひとつの劇場版作品としてうまく昇華されていました

登場人物たちの第一印象はちょっと原作と違う
しかしながら、丁度いいバランスで各キャラクターに焦点が
あてられていくにつれ必
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リリーのすべて(2015年製作の映画)

3.6

リリーになりたての姿は見てる方も不安定になるような一種の異様さを感じた。

内的、外的な衝突を経ていくリリーの姿を追ううちに違和感はとりさらわれ、「本当に君かい?」というシーンでは最初の異様さなどは全
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マジカル・ガール(2014年製作の映画)

3.6

題名からは全く想像のつかない作品

余命短い娘の願いを叶えたい父親
夫との生活を守りたい陰のある美女
歪んだ愛情と狂った自尊心に従う老人
三者三様の譲れない目的が予測しない結末を招く

日本愛が散りば
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サウルの息子(2015年製作の映画)

4.3

今年間違いなく観るべき作品のひとつ

自身も殺される運命にあるが延命の為に
同胞の処理をするゾンダーコマンドの一員にありながら、
自他の犠牲を払いながらも目的遂行を果たしていく
そんな主人公の姿が見せ
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マネー・ショート 華麗なる大逆転(2016年製作の映画)

4.0

サブプライム問題をわかりやすく解説してくれた作品。

情報の活用によるサクセス・ストーリーではありますが、
様々な葛藤を交えて単純に気持ちよくおわらせないため、
登場人物に共感と敬意を払うことができる
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SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁(2016年製作の映画)

3.0

死体打擲シーンはいい無酸素運動になるんだろうかと思いつつみてました。

パンフがない映画でした。めずらしい。

女が眠る時(2016年製作の映画)

3.5

どこまで現実でどこからが小説なのか

登場人物が視線の先でなにかをとらえても、その先に見ているものは簡単には観客にみせてくれない、気になったまま放っておかれるので、こちらはなにがあったのか勝手に解釈す
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ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

3.7

広大な雪景色から始まるスプラッタアクション室内劇

密室ミステリーで期待しすぎると興味がサメザメになってしまうますので、その他の部分で楽しむべきでしょう。

生々しさよりは吹っ飛ぶ感じのグロさなので、
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