やさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

走れ、絶望に追いつかれない速さで(2015年製作の映画)

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飯食って泣けてくるってのは、わかりみが深い。喪失の悲しみと食事は、どうしてこんなに相性が良いのだろう。厨二病炸裂のタイトルだが、悪くない。

2020年観賞

すばらしき映画音楽たち(2016年製作の映画)

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映画音楽を芸術として読み解く。進歩史観的に語られるだけかと思ってたらそうでもなく、資料的価値も高く面白かった。

2020年観賞

新・仁義の墓場(2002年製作の映画)

4.0

最初から最高。岸谷五朗がとにかく狂ってる。蓮司は相変わらず愛おしい。フィットネスおじさんは美木良介。ラリったときのハードコアパンク。どこまでも過剰でありながら削ぎ落とされた世界観。後半すこしダレるけど>>続きを読む

ワイルドライフ(2018年製作の映画)

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息子の眼差しを担保しながら、事後のベッドを手持ちで撮る生々しさ。固定カメラによるロングショットと手持ちの切り返し。ポール・ダノすごい。

2020年観賞

クローズZERO II(2009年製作の映画)

4.0

再見。2000年代邦画で一番痺れる乱闘シーン。キャストがもれなく高校生にしては老けすぎているのも良い。

愚行録(2017年製作の映画)

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「仕掛けられた3度の衝撃」という宣伝文句はいかがなものかと思うが、面白かった。登場人物の“愚行”がどんどん出てくるのだが、誰ひとり自分のおろかさを省みてない滑稽さと、おそろしさ。原作未読。

ワンダーウォール 劇場版(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

あの大学の空気感はわかるし、ホンもキャストも良い。しかし最後の演奏にしらけた気持ちになってしまったのはなぜだろう。

ドッグマン(2018年製作の映画)

4.0

人の弱さを“犬”と重ね合わせながら突き放す。マーセロ・フォンテの顔が忘れられない。良作。

最初の晩餐(2019年製作の映画)

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食事シーンから始まる映画には、ある程度の信頼感を持って観ることができる。この映画も例にもれることなく、不味そうなのびきったラーメンがどうにもこうにも愛おしい。それに続く目玉焼き、味噌汁、秋刀魚、、、食>>続きを読む

皮膚を売った男(2020年製作の映画)

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アート映画かと思って観たら、エンタメ映画だった。いかにもハリウッドが好きそうな題材とプロットで、良く出来ているとは思うが、うまくまとまりすぎていて少し物足りなかった。

TOHOシネマズ六本木/TIF
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天国にちがいない(2019年製作の映画)

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面白かったけど、その日の睡魔が異常だったのと、座席が見にくいうえに痛くてしんどかった。エリア・スレイマンについての前知識というか、リテラシーが必要とされている気もした。年代記しか観ていないので、何とも>>続きを読む

息子の面影(2020年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

国境付近で消息が途絶えてしまった息子を探しに旅に出た母と、アメリカから強制送還となり母の暮らす故郷へと向かう青年。貧困と犯罪が蔓延るメキシコで、愛する家族を探し求めるロードムービー。荒涼たるメキシコの>>続きを読む

兎たちの暴走(2020年製作の映画)

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母と娘、娘の友人2人、彼女たちが置かれた立場や関係性の変化がうまく描かれていて、彼女たちの気持ちが痛いほど伝わってくるのだが、物語が大きく動く後半が失速してしまうのが残念。果たしてあの冒頭シーンが必要>>続きを読む

足を探して(2020年製作の映画)

4.3

夫が語る過去、妻が奔走する現在。敗血症で亡くなった夫の切断された足を探すというだけの話なのだが、キャラクターの妙もあって、笑って泣ける。グイ・ルンメイとトニー・ヤンの画力に、演出とホンも負けていない。>>続きを読む

悪の絵(2020年製作の映画)

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テーマに引っ張られすぎて、キャラクター造形が薄っぺらい。わりと寝た。

@TOHO六本木/TIFF

トラブル・ウィズ・ビーイング・ボーン(2020年製作の映画)

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画面は美しいが、気持ち悪い。“非”説明であることが、嫌悪感を増長さるだけ。これが狙いならセンス悪い。

@TOHO六本木/TIFF

アラヤ(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

こりゃ、てんでダメ。前半バラバラにしたピースを、後半丁寧に並べ直しただけ。長尺使ってやることではない。ドヤッと感が透けて見えて萎えた。テーマが良いだけに残念。

@TOHO六本木/TIFF

スウィート・シング(2020年製作の映画)

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アレクサンダー・ロックウェルの家族映画。後半、子どもたちだけのロードムービーが良い。愛らしい。ただ姉弟が聖人化(特に姉)されていたのだが、これは実の娘だからなのか?クラシカルな演出と、手持ちカメラのリ>>続きを読む

The Best Is Yet To Come(英題)(2020年製作の映画)

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前半が冗長すぎる。あとQ&Aでも挙がっていたが、あの演出はやっぱり納得いかない。

@シャンテ/FILMeX