ぐろりあさんの映画レビュー・感想・評価

ぐろりあ

ぐろりあ

エクソシスト(1973年製作の映画)

4.3

『「エクソシスト」の遺産』という本を読んだら堪らなく観たくなりました。
(かなり面白い本です)

もう今更とやかく言葉が出ませんが…
公開当時、アメリカで本当に男性ばかりが劇場から飛び出して吐いたとい
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やがて海へと届く(2022年製作の映画)

4.2

これは映画館で見たかった。
何気なく見始めたらもう止まらなくなりました。

人との距離感と喪失感
みんないい顔してました。

無駄に説明もなく何となくミステリーのような展開だけど、不穏でもなく、何処か
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胸騒ぎ(2022年製作の映画)

3.4

Filmarks参加するようになって
これまで嫌いだった”胸糞”という単語
初めて使わざるを得ないと鑑賞直後は正直感じました。

しかしFilmarksさんの今作の試写会に参加させて頂き、その後のトー
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ミツバチと私(2023年製作の映画)

3.7

いい歳した大人が8歳の子供の苦しみを救う手立てがないまま彷徨う姿にどうすること出来ず涙しか流せません。
それでも幼い子供は生きる道を少しずつ見つけて行くようで…胸に迫るものがありました。
両親は戸惑い
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インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

2.3

この設定で面白くないはずもなかろうと見たのですが、自らのクローンと向き合う描写や手順が大雑把やなぁ
成人指定になっていわゆるエログロ描写にも期待したのですが…ふーんって感じ
ただのトリップ描写、ナイフ
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オーメン:ザ・ファースト(2024年製作の映画)

3.6

幼い頃の自分にとってオカルトといえば、J・ゴールドスミスの音楽から強烈な暴力性に至る『オーメン』
その始まりなんて…今までの量産されたオーメンとのひとつとは思いながらも…春休み映画に押されてもう終わり
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世界の終わりから(2023年製作の映画)

3.0

いい作品です。
主演の伊東さんは見事な役者である事は間違いないと思います。
伊東蒼さんはやっぱり凄い

間違いなく残る女優さんとなるでしょう
芝居が真っ直ぐで明瞭、余計な混ざりっ気がまるで無い

夏木
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グリーンマイル(1999年製作の映画)

3.8

この場は監獄であることを忘れてしまう

グリーンマイルは看守と犯罪者の収監場所であるのに、忘れさせてくれるコミュニティ…でも現実はグリーンマイルを歩く事は安っぽい慈悲心や同情心を打ち砕く
ここがスティ
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レザボア・ドッグス デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

3.4

スタイリッシュな映像とスタイル、何だかイケてる音楽
その衝撃はわかります。
レーザーディスクもDVDもあり、何度も観てるけど、個人的には絶賛するほどハマりませんでした。
個人的には『パルプ・フィクショ
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戦場のメリークリスマス 4K 修復版(1983年製作の映画)

4.4

今まで私は何を観ていたのだろうというのが正直な感想と衝撃でした。

閉ざされた映画館の中でこそ映画は完成するとしたら…
まさしくこの作品はそれでしょう。

これまで何度も観ていたのに…
何を観ていたの
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グランツーリスモ(2023年製作の映画)

3.2

変な言い方ですが爆音レースの映画なのにうるさくないし、むしろ静かな印象に感じたのは私だけ?
勿論映画館なら音も違うんでしょうが、音量の問題ではなく、登場人物の心理が静かに描かれていて、偏見っぽく聞こえ
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ファースト・カウ(2019年製作の映画)

3.7

何だかいい感じでした。

何だか大人のおとぎ話というか昔話しのような印象が不思議な魅力
説教も教訓もない…
純粋な普通の人々ではあるけど…
凶悪も下品も殺伐もない…
cowの優しく牧歌的な時間

目線
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

2.9

バディものは基本、化学反応する事で新しい視界に悲喜交々するもので感動を与えてくれる魅力があります。
この作品は漫画原作で人気あったようです。そりゃこのシチュエーションなら面白くなるしかないでしょうが…
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正欲(2023年製作の映画)

3.3

心も身体も大人になってるけど迷子でみんな泣きながら右往左往しているようで…😢
観てると悲しい…

当たり前に生きているだけなのに
当たり前に生きられなくなっている
今はこんなにも苦しい…
擬態でないと
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宮松と山下(2022年製作の映画)

3.6

全てが不穏で面白い
観ていて何処から何処まで虚構の世界なのかわからない
登場人物達も何処までわかっているのか
実は全てわかっているのは周りの登場人物で見ている観客は実は…いいように惑わされているように
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少林寺(1982年製作の映画)

3.6

子供の頃に友達と観に行って大いに盛り上がった作品です。
改めて観ると懐かしいと同時にCGもトリックもない時代にあの下半身の完璧な程の安定感!
地面に足が生えてるように見えてカメラも追いつけない程のスピ
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

2.2

ゴールドで目が眩んだ男かと思った…。
死んだら金の価値なくなるから…?
生きてなんぼですね…。


犬が無事でよかった

フィンランドの映画ははじめてでしたが,みんな英語というのも違和感

余計なも
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ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

2.4

すごく楽しみにしていた作品
ラッセル・クロウのエクソシストでアクションとなると楽しみしかなかったです

関係ないけどスクーターをこんなにカッコよく乗りこなす男は居ない…。松田優作少し超えたなぁ…

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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.0

楽しかったです〜

物語の牽引力はスピーディで弛みなく
砂虫のスピードさながらの展開でした
原作は全く知らないから驚愕の展開…

でも目に見えない宿命や抗うことが出来ない神話的な運命

未来を暗示する
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市子(2023年製作の映画)

3.6

早く観たかったこの作品。杉咲花さんの芝居があまりに見事なのできつかった

むかしこのような作品は見たことあるなぁと思えば昨夜見たリュック・ベッソンの『ニキータ』を少し思い出しました。
(エンタメに徹し
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DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

3.6

うん、確かにリュック・ベッソンでした。
ここ最近全く食指が出なかったのですが…
😐
かつてのスピード感や肩掴んで揺さぶりかけてくるカタルシスはもっさりしてますが、純粋な凶暴性を持ちながら
いつも寄り添
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.7

早く観たかった作品,やっと見れたー

ミステリーというジャンルになるのかも知れませんが…途中から謎解きではないと感じてきました。
家族が抱える問題はあまりに日常的であって普通…なんだけど、その問題にど
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羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

4.0

アカデミー賞受賞した時にアンソニー・ホプキンスはこの作品の本当の怪物はレクターではなく彼女だ。と言った意味を改めて感じます。

今だからこそ注目される題材ではあるけど…
男性の中にいる女性の疎外感やハ
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私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)

2.7

躊躇してなかなか見なかった作品

相変わらずスピード感と映像の細かさは楽しかったけど…。
友達との関係性、憧れの異性はとってつけた感で…まあそこそこなんだけど…
儀式とレッサーパンダの何だかチグハグな
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必殺4 恨みはらします(1987年製作の映画)

4.2

この作品だけはBlu-ray持ってるけど…やっぱり観てしまう…
何てったって深作欣二‼️
JAC(ジャパンアクションクラブ)総出演で真田広之さんキラキラ
やっぱり昭和の男、千葉真一さん
殺されても超絶
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ヨーロッパ新世紀(2022年製作の映画)

3.4

期待値が高かったかな…
公開前からいつか観たいと思ってました。

今世紀最大の…
17分間長回しのクライマックス…
なんて来ると観たくなるけど…
この作品自体、結構長回しでしっかり見せてくれる
でもそ
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理想郷(2022年製作の映画)

3.6

ご近所トラブルなんて言葉では片付かない貧困な環境からのこじれ…
こんな構図は日本でもどこでも起きるし、起きているだろう…人間なんてどこでも同じ…

途中まではどっちもどっちなんて観ていたけど…
これ2
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ポップスが最高に輝いた夜(2024年製作の映画)

3.8

ライオネル・リッチーが言っていたようにあれだけのアーティストが揃うと、初日の幼稚園児みたいになってる表情見れただけでよかった😊

世界を席巻するほどの歌い手さんの困り方も自分の音域への限界や疎外感
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NN4444(2024年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

日本の映像クリエイターとしての画面の美しさは見事なもの

観客の想像力を刺激する音…

パンを包んだビニール
不快な圧力の手拍子
湿度をまとわり付かせる啜りの音
無音の恐怖

刺激的な短編だった…
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.8

面白かったです
…というか初っ端から込み上げる可笑しさに笑いを堪えて観てました。
2時間半越えでこれ耐えられるか…
少し長いです。

でもこの不条理さ?
ありえない狂気の心象風景がそのまま目の前に繰り
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陽炎座 4Kデジタル完全修復版(1981年製作の映画)

3.1

確か公開当初話題になりましたが、何で松田優作なのか…の声多かったの記憶してます…
今作は泉鏡花…勿論読んだこともありませんが、そのまんま文字が台詞となっていて原作を読んでいる感触で没入しました。

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愛にイナズマ(2023年製作の映画)

2.6

わたし全然ダメでした。😔

いや役者さんは見事、見事
当たり前かぁ…
松岡美憂さんほんとに凄すぎる。
池松壮亮さんも抜群の安定感…だけど、初っ端からどうなるのかじっくり観てましたけど…評価は高いようで
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ツィゴイネルワイゼン 4K デジタル完全修復版(1980年製作の映画)

4.3

雰囲気が好きなのか…
何度もレンタルビデオで観た作品
その頃から好きでした。
でも好きというのは理解出来るから好きとは限らないし、むしろこの作品は逆

映画館での鑑賞をとても楽しみにしてました。
年も
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ドリー・ベルを覚えているかい?(1981年製作の映画)

2.8

クリストリッツァ監督の最初の作品
予告編でおっさん達が陽気に歌って楽器弾いてる画面後ろで取っ組み合いの喧嘩みたいのやっていて観たくなりました。

弾ける音楽の躍動感
病気なんて関係ない
生きることはく
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(2023年製作の映画)

2.8

単純に映画を観ての感想…

もうずっと暗闇映像
施設の現実感はデフォルメが強い気がします。もう結構ホラー
こんなにも居心地悪いホラーの要素は必要なのでしょうか?
人間も誰しも持つ闇の深層はこんなにもわ
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夢二 4Kデジタル完全修復版(1991年製作の映画)

4.2

映画館で観る為の映画でした。

鈴木清順監督作品は基本難解というか、世界観がダメな人は全然ダメでしょう。
入口あたりで受け入れるつもりでないとしくじりますが年取ったせいでしょうか、やる気で見るとこれが
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